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・「こりゃぁ、すごいぞ」と言えるようになること。
じぶんにはとても無理なのだけれど、
すぐれた野球選手がホームランというものを打つ。
ぼくらは、「こりゃぁ、すごいぞ」と思える。
つまりこれは、多少なりとも野球のことを学んだおかげだ。
アイドルという職業の人が、テレビ番組の企画で、
「ホームランが打ちたい」というテーマで挑戦していた。
結局、たしか、打てなかったのだけれど、
彼は、野球選手の打つホームランのすごさを知ったろう。
テレビで見ていたぼくらも、それを知ることになった。
将棋の世界で起こっていることを、ぼくは、
「こりゃぁ、すごいぞ」と言えないままでいる。
それを言える人たちが「すごい」と言っているのを、
又聞きのように聞いて「すごいらしい」と思っている。
棋譜を見て「すごいなぁ」とかは言えるはずもない。
これはアインシュタインの相対性理論のことを、
「すごいなぁ」と言えないでいることと似ている。
でも、「すごいんだろうなぁ」と敬意を感じている。
自然のなかで花の名前を言えたり、
夜空をながめて星の名前を言えたりする人のことを、
「いいなぁ」と思うこともある。
そのことを学んで、うれしい気持ちで
その名を呼んでいる人のことを、尊敬もする。
家を建てている職人さんだとか、
大きな重機を動かして土木の工事をしている人だとか、
じぶんにできないことを当たり前のようにしている人を、