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トランプ関税と農家所得補償
トランプが自動車関税で日本に圧力…石破首相、このままだと日本がアメリカの食い物にされ続けますよ。[三橋TV第1001回] 三橋貴明・菅沢こゆき
https://youtu.be/HonJBaFFJ2s
トランプ大統領が、一部の国に対し、「相互関税」について90日間停止すると表明しました。具体的には、報復していない(対抗関税をかけていない)国とのことで、日本は該当するため、24%に引き上げられる予定だった関税は、10%に下がります。
その上で、アメリカへの報復を決めている中国に対しては、税率を125%まで引き上げる、と。
さらに、引き上げを延期した国々に対して、
「最も良い提案を示すことを期待している」(ベッセント財務長官)
というわけでございますね。
貢物は、何にするか、早く決めろ。というわけ。まさに、三橋TV第1001回のテーマです。
『トランプ氏、「相互関税」90日間一部停止を表明 対中国は125% [トランプ関税][トランプ再来]:朝日新聞
トランプ米大統領は9日、ほぼ全ての国・地域に対して全面発動した「相互関税」について、税率の一部の適用を90日間にわたって停止すると表明した。米国に対して、報復措置を講じていないことが条件。相互関税の最低税率である10%は継続する。一方、報復を決めた中国に対しては、税率を125%まで引き上げる。いずれも同日、自身のSNSに投稿した。(後略)』
正直、24%「程度」の関税など、コロナ禍後の日本の円安(によるアメリカの対日貿易赤字の拡大)に比べれば、そんな大騒ぎする話か? と、思います。
もちろん、自動車産業が大騒ぎするのは当然ですが、それは特定の「産業分野」の話であり、日本経済全体の話ではありません。
【日本の対米貿易黒字(右軸)とドル円為替レート(左軸)】
http://mtdata.jp/data_93.html#Rate
何しろ、円安と対米貿易黒字増は相関関係があり過ぎですから、
「円安で得をした分、日本に24%の関税をかける」
とやりたくなる気持ちは分かります。まあ、そもそも円安になっているのは、そちらのFRBが前代未聞の利上げをして「ドル高になったせいだろ」と言いたくなりますが。
いずれにせよ、これから日本政府は「貢物」を何にするか、議論を始めるわけです。とはいえ、三橋TVで解説した通り、アメ車が日本市場で売れることは、まずない。
となれば、
「コメの関税を引き下げます。ちょうど、コメ不足になったところでございますし」
と、日本のコメ市場を明け渡す未来しか見えない。
とはいえ、タイミング的に、日本国民はようやく、
「日本は減反政策をはじめとする愚策により、主食さえ自国で賄えなくなった」
という現実を受け入れ始めている。
この上、コメについてまでアメリカ依存を高めていくのか! ふざけんな!
と、怒りの声を上げなければならない。
もっとも、コメの関税引き下げと、コメの供給能力の引き上げを両立させることはできる。それが、農家への所得補償なのです(いわゆる直接支払い)。欧州は、どの国もやっています。
農家への所得補償を実現し、同時にコメの関税を引き下げるならば分かる。とはいえ、その前に立ちふさがるのが、皆様、お馴染みの財務省。
色々と詰んでいますが、それでも足掻くしかない。お一人お一人、やれることをやってください。
幸いなことに、90日後は参議院選挙。混乱の中、状況を少しでも「まとも」な方向に持っていくべく、わたくしも一主権者として努力したいと思います。前にも書きましたが、わたくしが努力することなど、滅多にないんですからね。
日本国を守ろう。
「日本国を守ろう!」に、ご賛同下さる方は、↓このリンクをクリックを!
2025-4-10 09:38
スケジュールが遅れる理由について 18 views
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「#お仕置き」のBL小説を読む
2025-04-09
『人事の人見』
この手のドラマは登場人物紹介を目的として初回を作るのがセオリーだけど、CMが流れるはずの尺(初回の真ん中あたり)でそのまんま「登場人物紹介」を流すってのは斬新だな。
そしてトメに小日向文世の名があるだけでドラマとしてある程度成り立つのだということを実感する初回であった。
あと新納さんは前クールの役よりこっちの役のほうが断然ニンよねw。
パワハラが理由で部署を移動したわりには言動がキツめな(キーキーうるさい)ヒロインは耳障りだけど主人公との「コンビ」としては案外悪くなかったし、題材が題材なんでノンストレスで見られるとはならなそうだけど「人事部」を主舞台としてこの先どんな「連ドラ」になるのか楽しみ。
minko 2025-04-09 16:44 読者になる
『人事の人見』
『いつか、ヒーロー』
『秘密~THE TOP SECRET~』最終話
『仮面ライダーガヴ』第29話「ジープの電撃結婚!」
『べらぼう~蔦重栄華乃夢噺~』第14回「蔦重瀬川夫婦道中」
Drama (7332)
HEROTIME (2027)
2025年04月08日
●週刊金融日記 重要バックナンバー(夜間飛行)
●週刊金融日記 重要バックナンバー(まぐまぐ)
●週刊金融日記 重要バックナンバー(note)
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東京で美味しいアメリカンビーフのステーキ食べたり、鹿児島に行って温泉に入ったりしておりました。日本はあいかわらず平和ですね。香港も割と平和ですけどね。
★日本人シェフが料理するアメリカンステーキは美味しゅうございました。
★羽田→鹿児島は前もってLCCのチケットを買えば、かなり安く行けますね。桜島が雄大です。
しかし、いま世界経済の構造が根本的に変わってしまうかもしれないという瀬戸際になっています。トランプ大統領が、ものすごい関税を世界中の国に課すことを決定したからです。今日中に何もなければ、明日から発動されます(冷汗)。
世界は大きく変わりますな。
●トランプ氏「関税収入で減税」の皮算用 歴史の教訓生きず 崩れる自由貿易 80年目のリセット
今週も読者から興味深い投稿がいくつもあります。見どころは以下のとおりです。
-筑駒→東大文系(一浪)ですが伝統校の暗黒の力は最凶でした
-国公立大学院卒ですが一部上場企業のメーカーに就職し高卒社員達からの逆学歴差別に悩んでいます
-高卒でフリーターですが勉強してプログラマか会計士か医学部を目指したいですがどれがいいでしょうか
-借入があり住宅ローンが通らず苦労しています
-カラオケでDキスまで行ったのにチャラいと言われてその後が続きませんでした
-ポリアモリー実践レポート:彼女がいること公認で結婚しました
それでは今週もよろしくお願いします。
1.トランプ大統領の高率関税で製造業国内回帰は本気
トランプ政権が、とんでもない高率の関税を同盟国かどうかなんかおかまいなしに一方的にかけると発表し、日本にも24%かけるとやらで大騒ぎになっていますね。もうすでに世界の株式市場はガタガタ、米国株は暴落中ですし、日経平均株もこの原稿を書いている時には3万円割れに迫りそうでした。
ちょっと前まで、アメリカの巨大IT企業がAI時代を制す!トランプ大統領はビジネスマンだからアメリカの(経済的な)黄金時代が始まる!なんて言われていたのに……。こうして世界貿易戦争の火蓋を切ってしまわれました。
ちーん。
というか、これまで西側メディアでいろいろコメントしていた経済評論家とかエコノミストとかは、高関税かけると言うけどそれはディールのための最初の脅し(結局、大したものにならん)とか、関税かけるのは仮想敵国(具体的には中国のこと)に絞るとか、なんだかんだと経済に大きな影響が出ないように対象の製品を絞るとか、いろいろ都合のいいことを言っていましたが、いったいアレはなんだったんでしょうかね。
僕はトランプ大統領の発言をちゃんと追っていましたし、彼の政権の重要閣僚の考えもよく読んでいましたが、そんなこと一言も言ってなかったし、何か行間で匂わせることすらまったくなく、「関税は素晴らしい」「辞書の中で最も美しい言葉は『関税』だ」「アメリカを搾取してきた外国を関税で懲らしめて、製造業をアメリカに戻す」とか、マジでそんなことしか言ってませんでしたよ。
正直、評論家もエコノミストも、みんなSAPIXとか日能研とかに入って、賢い小学生といっしょに国語の勉強をやり直してほし いですよ。国語の入試問題はちゃんと客観的に文章が読めているかを確かめるもので、そこに書いていないことを勝手に想像したり、自分の「思い」を書いてもぜんぶバツなんですよ。そうやって、国語の先生に教えてもらったはずなんですよね。
さて、トランプ政権は、短期的な株価の下落とか、アメリカの消費者の痛みとかより、もっと大きい目的で動いていると思われます。米国政治において、奇妙にも3つの大きな力が、すべて関税による産業の保護主義、外交的な孤立主義の方向を向いているからです。
今週はその3つの大きな力を解説しましょう。
・・・
2.今週のマーケット
・・・
3.ブログではいえないお店
-鹿児島に行ったらやっぱり刺盛りが美味すぎた
冒頭に書きましたが、東京はまだスギ花粉が飛んでいて寒かったんで、ちょっくら鹿児島に行ってきました。沖縄と北海道はスギ花粉がないことは知っていましたが、鹿児島も調べたら、鹿児島はスギ花粉はありますが3月中旬にはピークアウトしていてかなり軽微でした。
さて、まずは前々から行きたいと思っていた屋台村です。空港からリムジンバス1500円で40分ほどで鹿児島中央駅に着きます。バスの発着所の隣のビルの地下に美味しそうなお店が集まっているエリアがありました。いつもだいたい他のレストランを予約しているので、このバスからすぐ出たところに面白いところがあるなぁ、と思っていたものの素通りしていました。
・・・
4.藤沢数希の身もフタもない人生相談
-筑駒→東大文系(一浪)ですが伝統校の暗黒の力は最凶でした
受験の話なんてしょうもないから乗っかるものではない、というスタンスを普段は取っています。
私の経歴は以下の通りです。
・・・
・・・
1 イベント・祭り
2 将棋
3 車・バイク
4 鉄道・飛行機
5 仮想通貨
6 韓国語
7 コスプレ
8 スクール・セミナー
9 法律・裁判
2025-04-05
2025-04-05
⚫︎目が覚めたら、PCが置いてある机の隅に下の写真のようなものが出現していた。酔っ払うとこういうものを作ってしまうたちなのだ(机がホコリで汚いが…)。
furuyatoshihiro 2025-04-05 00:00 読者になる
広告を非表示にする
2025-04-05
1921年(大正10年)9月、朝日平吾が斬奸状「死の叫声」を携えて安田財閥の創立者・安田善次郎の別邸を訪れ、安田を刺殺し、朝日平吾自身もその場で自殺を遂げるという朝日平吾による安田善次郎刺殺事件が発生。この朝日平吾のテロ行為に対して北一輝は「朝日平吾は革命の為に殉死した」旨の解釈をし、革命を志向する青年将校らからは更に脚光を集め、企業家や政治家・官僚は右翼テロリストのカリスマになっている北一輝を怖れるようになる。北一輝によって名指し批判されれば、テロの標的になってしまう可能性があると恐れたという意味だ。今風に言えば「ブラックジャーナリズム」であるとか、総会屋的な性質で恐れられたという事かも知れない。
「#オリジナル」のBL小説を読む
2025-04-09
電気羊種怪人ヌ・リョウグ・ダ vs 仮面ライダークウガ(2025年)
クウガ 小説 ネット
仮面ライダーと戦いたいという気持ちは怪人なら誰でも持ってる
2025-04-09
俺は虐殺文法つかいのヌ・リョウグ・ダだ!
クウガ ネット オタク
俺は人間のような生物ではない!怪人だ!
電気羊種怪人ヌ・リョウグ・ダ vs 仮面ライダークウガ(2025年)
仮面ライダーと戦いたいという気持ちは怪人なら誰でも持ってる
俺は虐殺文法つかいのヌ・リョウグ・ダだ!
俺は人間のような生物ではない!怪人だ!
2025-04-09
坂元裕二『片思い世界』 *ネタバレあり
<A面>
『片思い世界』は、目には見えないけども、たしかに世界に存在している少女たちのお話。そう、幽霊についての物語なのだ。彼女たち幽霊は、その透明性によって、社会の誰からも相手にされることがない。
わたしたち、ありえないって言われないといけない存在なの?
これは坂元裕二がこれまで描いてきた、“生きづらさ”の象徴だろう。『カルテット』(2017)のオープニングショットは、路上チェロを演奏する世吹すずめ(満島ひかり)を捉えたものであった。しかし、道行く人の中に、彼女の音に耳を傾ける者はいない。まるで、すずめなどこの世に存在しないかのように。しかし、彼女は演奏を続ける。坂元裕二が描くのは、社会と上手に接続できない、それでも、なんとか世界と繋がろうと「わたしたちはここにいます」と小さな声で叫ぶ者達の物語であり、『片思い世界』はその最新型だ。
幽霊である彼女たちは社会から無視されるばかりか、世界への干渉も許されない。目の前でどんな事件が起きようとも何もすることはできない。小さな子どもが落としたぬいぐるみを拾ってあげることさえきない。それはこの世界中で起きているあらゆる悲劇に、ただ立ちすくみ、困惑しているわたしたちそのものだ。何もできない。それでも、劇中の彼女達は悲劇に抗ってみせる。車の中に置き去りにされた赤子を発見し、道行く人に「誰か、お願いします、誰か助けて」と叫ぶ。届かなくても。人が殺されかけている車のフロントガラスを懸命に叩き、「割れろ」と叫ぶ。ガラスにヒビ一つ入らなかろうと。何もできないかもしれないけど、抗わねばならぬのだ。時代の空気を捉えた、これからの人たちへのメッセージが、このフィルムには刻まれている。
彼女たちは幽霊であることを自覚していながらも、自分たちの存在を強く信じることで、この世界にありありと“生きて”いる。あまりにも凄惨な事件で失われた少女たちの命。しかし、彼女たちが心に抱いた“光”は誰にも奪えない。一度生まれた美しき光は、この世界にあり続けるのだ。生命の輝きのような光を体現した広瀬すず、杉咲花、清原果耶、3人の時代を代表する女優たち。
ギュっと寄り合い、固まり合い、まるで“3人で1人”、そして、“わたしたち”であるかのような質感*1。彼女たちの声が、身体が、表情が、一つのスクリーンに収まる幸福は、このフィルムの強度とイコールだ。
朝日が昇るのは 誰かと約束したから
ああ 名高い学者によると 僕らは幻らしいけど
だけど 自分を信じられなきゃ
何も信じらんない
存在しないに同義
確かめようのない事実しか 真実とは呼ばない
私たちの心の中身は 誰にも奪えない
そんなに守らないでも平気
だけど 自分を信じられなきゃ
何も信じらんない
I’m in love with you
宇多田ヒカル「何色でもない花」
優れた表現者が同時多発的に共鳴するというのはよくあることなのかもしれないが、この宇多田ヒカルの楽曲は、映画『片思い世界』の主題をあまりにも見事に歌い上げている。おそらく、坂元裕二と宇多田ヒカルの創作のインスピレーションの源が繋がっているのだろう。劇中において優花(杉咲花)は量子力学や素粒子について学んでいて、ノートにとった一節にマーカーを引く。
人類にはまだ世界の一部しか見えてないのだ
宇多田ヒカルもまた自身のベストアルバムを『SCIENCE FICTION』と名付け、新曲2曲においては“量子もつれ”や“シュレーディンガーの猫”を題材に選ぶなど、科学への関心を隠さない。「確かめようのない事実しか 真実とは呼ばない」のだ。“量子もつれ”というのは、あらゆる物質の最小単位である粒子が、宇宙の果てほど離れていたとしても同時に影響し合うという現象のことであるらしい。曰く、「一度でも強い関係性を持った”粒子”は、たとえどんなに離れてもその関係性や絆は消えない」のだそうだ。それはまさに、坂元裕二がこれまで描いてきた作品世界そのものである。
恋愛はさ 参加することに意義があるんだから
たとえダメだったとしてもさ
人が人を好きになった瞬間って、ずーっとずーっと残っていくものだよ
それだけが生きてく勇気になる
暗い夜道を照らす懐中電灯になるんだよ
『東京ラブストーリー』(1991)
『東京ラブストーリー』に打ち込んだこの坂元裕二の主題が、30年以上の時を経て、科学的に証明されてしまったのだ!一度、生まれた思いはずっと残る。坂元裕二はその後も繰り返し、“そのこと”について書いてきたわけだけど、今作のインタビューにおいて、坂元裕二の口からもついに“そのこと”が語られている。
結局、人が人を思うのに、両思いも片思いもないと思うんですよね。人を思うことそのものが大事なことだし、ずっと残るものだと思うから。恋が成就したとしても、喧嘩別れをしてしまうこともある。でも、はじめにその人を思った瞬間があれば、それで十分なんだと思います。そのときの熱量が大事なのであって、双方向にならないと増減するというのはなんだか違う。そもそも世の中の多くは片思いでできている部分がありますよね。
『VOGUE JAPAN』インタビューより
この『片思い世界』は、その主題が量子力学によって補完され、よりより活き活きと、“そのこと”が可視化され、その範囲が拡大されたフィルムだ。消えないのは恋をした気持ちだけではない。一度この世界に生まれ落ちたわたしたちは、たとえ死んでしまったとしても、誰かが思ってくれている限り、この世界に生き続ける。
<B面>
棺桶に入れたい作品
自分の38年の脚本家人生は、これを書くためにあったんだな
坂元裕二が今作に向けての発言とのこと。たしかに『片思い世界』という作品は、新しい形式ながらも、これまで書き続けてきたテーマの語り直しがあり、その到達がある。作家としての魂の濃度が桁違いなのだ。ここでいう坂元裕二の作家としての“魂”というのは、軽妙な会話劇ではないし、名言としてまとめられるようなアフォリズムでもない。脚本家・坂元裕二の魂、それはある一つの悲劇に対して、“かわいそうなお話”と言って簡単に距離ととってしまうこの世界に、「(わたしたちは)かわいそうなんかじゃない!」と、“生きるよろこび”でもって抗うことだ。坂元裕二はこれまでの作品において、たくさんの悲劇を取り扱ってきた。たとえば、少年犯罪による幼い子どもの悲劇という点で、この『片思い世界』の姉妹的とも考えられる『それでも、生きてゆく』という作品がある。幼い妹を友人に殺された主人公が、物語の後半に語ってみせる。
亜季がさ…なんのために悲しいお話があるのかって訊いてきたことがあった。なんで人間はわざわざ悲しいお話を作るんだろうって。亜季が殺されて、友達が犯人でバラバラになった家族があって、兄貴の無実信じながら苦しんで信じながら生きた人がいて、…悲しい話ばかりで、逃げたくなる。だけど逃げたら、…悲しみは残る。死んだら、殺したら、悲しみは増える。増やしたくなかったら…悲しいお話の続きを、書き足すしかないんだ。
『それでも、生きてゆく』(2011)
起きてしまった悲劇に対して“続きの物語を書き足す”、すなわち日常を続けてく、「それでも、生きてゆくのだ」、と結論づけたのだ。しかし、1人の少女の死を描いたことに対しての責任には、これだけでは足りないと感じていたのだろう。もっと、もっと、彼女を救わなくてならない、と。
わたしはどうしても、はじめのことに立ち返るのです
団地で溺れたわたしと同い年の女の子のこと
わたしだったかもしれない女の子のこと
『不帰の初恋、海老名SA』(2017)
この世界には理不尽な死があるの
どこかで誰かが理不尽に死ぬことはわたしたちの心の死でもあるの
『カラシニコフ不倫海峡』(2017)
誰かの身の上に起こったことは誰の身の上にも起こるんですよ
川はどれもみんな繋がっていて、流れて、流れ込んでいくんです
君の身の上に起こったことはわたしの身の上にも起こったことです
『不帰の初恋、海老名SA』(2017)
俺もあいつも同じ道歩いてて、1人だけ穴に落ちたんだ。
どっちが落ちても不思議じゃなかった。
あいつがしたことは、俺がするはずだったことかもしれないんだ。
『anone』(2018)
何度も繰り返し、悲しい出来事を自分の身体、そしてわたしたちに落とし込んでいく。誰も無関係ではないのだ、と。そして、『大豆田とわ子と三人の元夫』において、物理学者カルロ・ロヴェッリ『時間は存在しない』などをヒントにしながら(おそらく)、一つの結論に辿り着く。
人間は現在だけを生きてるんじゃない
5歳、10歳、30、40・・・その時その時を懸命に生きてて
過ぎ去ってしまったものじゃなくて
あなたが笑ってる彼女を見たことがあるなら
今も彼女は笑っているし
5歳のあなたと5歳の彼女は今も手を繋いでいて
今からだっていつだって気持ちを伝えることができる
人生って小説や映画じゃないもの
幸せな結末も悲しい結末もやり残した事も無い
あるのはその人がどういう人だったかっていう事だけです
だから人生には二つルールがある
亡くなった人を不幸だと思ってはならない
生きてる人は幸せを目指さなければならない
人は時々寂しくなるけど、人生を楽しめる
楽しんでいいに決まってる。
『大豆田とわ子と三人の元夫』(2021)
亡くなった人を不幸だと思ってはならない。劇中では、事件当時、「幼い命を無駄に」「たった九歳でかわいそうだ」などと話していた人々に、優花の母(西田尚美)が「違うのにな」ともらす。
言いたかったんです 優花に
あなたが生まれてきたことは無駄じゃなかったよ
人の一生に長いも短いもないの
あなたはちゃんと生きたんだよ 生まれてきてくれてありがとう
そう 言いたかったです
悲劇を「ただのかわいそうなお話」と片付けてしまう人々に、「かわいそうなんかじゃない!」と叫ぶ。なぜなら、あなたが笑っている彼女を見たことがあるなら、今も彼女は笑っている。まさに、『片思い世界』をこの言葉を体現した映画と言えるだろう。
<Bonus track>
気持ちはいつだって伝えられる。ちょっと難しいな、と思うならば、音楽を奏でよう。「わたしたちはここにいます」と叫ぶ小さな声。その散り散りになったボイスが交じり合い、重なった時、それは歌になる。
きっと飛べます
飛んできてください
劇中で、ラジオパーソナリティの津永悠木(松田龍平*2)が呼びかける。感情は粒子。思いは声になり、声は風となり、飛んでいく。どんなにはなればなれになろうとも、レイヤーを超えて、届く!
はなればれでも 目に見えなくても
君に呼びかける
声は風 風は夢 飛んでけ
高く飛んでゆけ
永遠 最果て 約束
君が好き 背筋伸ばして
元気でね 元気でいてね
じゃあね またね
*1:であるから、3人の”母”は1人しか登場しないのだろう
*2:このボイスを松田龍平が担当しているというのは、個人的にこの映画で最も感動的なところの一つだ
hiko1985 2025-04-09 14:39 読者になる
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坂元裕二『片思い世界』 *ネタバレあり
2025-04-06
ムリダナ(・×・)
4/6借出。
-踊共二「非暴力主義の誕生」岩波新書 ISBN:9784004320494
-望月衣塑子「軍拡国家」角川新書 ISBN:9784040824802
-井上文則「異教のローマ」講談社選書メチエ ISBN:9784065380079
-岡本隆司「倭寇とは何か」新潮選書 ISBN:9784106039225
-週末北欧部chika「北欧こじらせ日記 フィンランド起業編」世界文化社 ISBN:9784418245048
-南陀楼綾繁「書庫をあるく」皓星社 ISBN:9784774408408
-河野啓「ヤンキー母校に恥じる」三五館シンシャ ISBN:9784866809410
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投稿者 gosplan 時刻: 18:52 0
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ラベル: books
4月 (1)
ムリダナ(・×・)
books (3534)
2025-04-08
曼殊沙華
2024年10月2日。
曼殊沙華(彼岸花)*1。習志野市本大久保2丁目*2。
*1:See also https://sumita-m.hatenadiary.com/entry/20180218/1518955983 https://sumita-m.hatenadiary.com/entry/2020/09/29/022822 https://sumita-m.hatenadiary.com/entry/2020/09/30/123335 https://sumita-m.hatenadiary.com/entry/2020/10/04/095233 https://sumita-m.hatenadiary.com/entry/2021/09/14/090049 https://sumita-m.hatenadiary.com/entry/2021/09/16/095125 https://sumita-m.hatenadiary.com/entry/2021/09/23/074551 https://sumita-m.hatenadiary.com/entry/2021/09/25/085538 https://sumita-m.hatenadiary.com/entry/2021/09/27/074236 https://sumita-m.hatenadiary.com/entry/2022/09/26/100455 https://sumita-m.hatenadiary.com/entry/2022/10/05/072224 https://sumita-m.hatenadiary.com/entry/2022/10/19/145059 https://sumita-m.hatenadiary.com/entry/2023/10/04/100948 https://sumita-m.hatenadiary.com/entry/2023/10/07/071358 https://sumita-m.hatenadiary.com/entry/2023/10/20/112631 https://sumita-m.hatenadiary.com/entry/2023/11/09/103437 https://sumita-m.hatenadiary.com/entry/2023/12/01/134704 https://sumita-m.hatenadiary.com/entry/2024/03/23/174426 https://sumita-m.hatenadiary.com/entry/2024/09/30/110951 https://sumita-m.hatenadiary.com/entry/2024/10/22/120241 https://sumita-m.hatenadiary.com/entry/2025/01/22/144729
*2:See also http://d.hatena.ne.jp/sumita-m/20140217/1392601359 http://d.hatena.ne.jp/sumita-m/20150730/1438223216 http://d.hatena.ne.jp/sumita-m/20161015/1476517356 http://d.hatena.ne.jp/sumita-m/20170321/1490117707 https://sumita-m.hatenadiary.com/entry/20170511/1494477182 https://sumita-m.hatenadiary.com/entry/2020/01/07/090924 https://sumita-m.hatenadiary.com/entry/2020/01/11/024638 https://sumita-m.hatenadiary.com/entry/2020/01/29/105001 https://sumita-m.hatenadiary.com/entry/2020/02/12/102228 https://sumita-m.hatenadiary.com/entry/2020/02/15/214804 https://sumita-m.hatenadiary.com/entry/2020/03/20/011854 https://sumita-m.hatenadiary.com/entry/2020/03/28/014141 https://sumita-m.hatenadiary.com/entry/2020/04/10/220658 https://sumita-m.hatenadiary.com/entry/2020/05/26/093420 https://sumita-m.hatenadiary.com/entry/2020/06/01/221341 https://sumita-m.hatenadiary.com/entry/2020/06/04/121802 https://sumita-m.hatenadiary.com/entry/2020/06/12/152643 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秋田県知事選、自民支持層の5割強、立民支持層の6割強、民民支持層の7割弱、それに新選組支持層の実に8割強が維新が支持する候補に投票した(三春充希氏のグラフより)/新選組支持層の維新化が進んでいる(笠原一浩氏のX)
ナチスが最後に持ち上げた大作曲家は誰か
The Growing Demand for Online Counseling Services
admin
April 8, 2025
Health
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2025-04-08
War and Peace and War:The Rise and Fall of Empires その109
ターチンによる歴史の科学.第3部の理論編最終章.本章のテーマはアメリカの将来だが,まず,アメリカは大規模な領域国家でマルチエスニックで複雑な権力機構を持つ「帝国」であると整理した.
第14章 帝国の終焉?:携帯電話はクリオダイナミクスをどのように変えつつあるのか その2
では現在の帝国であるアメリカのアサビーヤはどう評価されるのだろうか.ターチンは9.11を踏まえて,なおアメリカには危機に対しての団結親があると分析する.
では,本書の議論は最近の世界の支配的パワーについて何を語ってくれるのだろうか.私たちが見てきたように機能する帝国のコアにおいて最も重要なものはアサビーヤだ.
最近の社会トレンドが指標になるなら.アメリカのアサビーヤは下降傾向にあるのかもしれない.しかしアメリカは他諸大国に比べてなお富裕だ.9.11に対する反応はアメリカにはなお集団的行動能力があることを示している.野党であった民主党はアフガニスタンへの派兵に賛成したのだ.
ではそのアメリカの団結心,アサビーヤはどういうものかが次のテーマになる.ここでは英国のジャーナリスト,リーヴェンの議論が紹介される
内的団結に逆らう力は「我々対あいつら」という分断のメンタリティだ.9.11時のアメリカの内的団結力は強かったが,英国のジャーナリストであるリーヴェンはアメリカの愛国主義には2つの側面があると論じている.1つの側面は「アメリカの信条」であり,自由,民主制,法の支配などの市民的イデオロギーだ.救世主的な要素を持つ強い統合的イデオロギーは世界帝国の成功には重要な要素だ.ビザンチン帝国にはギリシア正教が,アラブ帝国にはイスラム教が,フランスには文明化の使命(la mission civilisatric)が,ソ連にはマルクスレーニン主義があった.「アメリカの信条」は,その信奉者たちを,西洋の価値,西洋の民主制を世界に広げよるように駆り立てる.このイデオロギーは崇高だが,ダークサイドもある.多くの国々,特にイスラム諸国はこのような「文明化」を望んでいない.
もう1つの側面は「ジャクソニアン・ナショナリズム」だ.ジャクソン大統領は独立戦争時のニューオーリンズの戦いの勝利で有名だが,そもそも彼が有名になったのはテネシーフロンティアの在郷軍の指導者として対インディアンの作戦指揮を成功させたことだ.ジャクソニアンナショナリズムには,移民排斥,アンチエリート,アンチ知性などの要素もあるが,そのコアには白人の優越と他人種への敵意があるとリーヴェンは分析している.(チェロキー族がその父祖の土地であるジョージア州からオクラホマ州の居留地に強制移動させられた経緯(1838年,Trail of Tears事件)とジャクソン大統領の関与が説明されている)
このアメリカのアサビーヤの2つの側面のうち,ターチンのこれまでの議論によくなじむのは後者のインディアンとのフロンティアでつちかわれた「白人の優越と他人種への敵意」の方だろう.前者のいわば「正義」イデオロギーによるアサビーヤがどのような場合に強く,どのような場合に消え去るのかというのはなかなか興味深い問題だが,これまであまり説明されてこなかったように思える.
9.11の直後にはあるラジオ局のホストがアラブのことを非人間呼ばわりした.19世紀のフロンティアでのインディアンとの対峙と9.11のアメリカ率いる西洋とイスラムとの文明の衝突の比較はクリオダイナミクスの原則と適合的だ.私は第2章でアメリカ建国時の高いアサビーヤは17世紀から19世紀にかけてのフロンティアでの植民者とインディアンとの辺境に起因すると説明した.フロンティアははるか昔に消え去った.しかしその文化とチャレンジに対処する技術は新しい挑戦と敵に適応しようとしている.
というわけで,ターチンは基本的に後者のアサビーヤが現代においてどう適応あるいは変質したのかを考察していくことになる
shorebird 2025-04-08 11:05 読者になる
2025-04-07
短篇小説「つもり刑事」〈非戦力系刑事シリーズ〉
小説〈非戦力系刑事シリーズ〉 短篇小説
新米刑事の未村が、コンビニであんパンと牛乳を買ってパトカーへと駆け戻ってきた。しかしそのタイミングは、実に間が抜けていた。それらは彼が影響を受けたテレビドラマによれば、あくまでも張り込み中における定番の食事ということになっている。しかしこのときすでに張り込みは終わっており、容疑者はすでに逮捕されたあとであった。
それでも初めての張り込みの記念にと、その最中には叶えられなかった念願を、遅ればせながら叶えておこうということらしかった。しかしいざ相棒の待つ車に戻ってみると、パトカーの後部座席のドアが全開になっていた。その奥ではベテラン刑事の津森が、座ったまま器用に折りたたんだ新聞を読んでいる。
「津森さん、なんでドア開いてるんすか?」
「おかしいな、閉めたつもりだったんだが」
津森は新聞をいったん開いて裏返してから、また丁寧に折りたたんでみせた。
「いや、でも俺はいま奥に座ってるわけだから、そっち側のドアを閉めたのは俺ではないのか……うん、じゃあ俺は閉めてない……というか少なくとも、閉めてないつもりなんだが」
「なぜドアが開いているのか?」という質問に対する答えが、「閉めてないつもり」では会話が成立しない。それにそもそも未村が訊きたかったのは、「なぜドアが開いているのか?」ですらなかった。ふたりはつい先ほど近所のアパートで容疑者を逮捕したばかりだったのであり、いまや空席になっている後部座席の津森の隣には、間違いなくそのホシが座っていたはずなのだ。
「おかしいな、手錠をかけたつもりだったんだが」
どうやら未村がコンビニに行っている隙に、容疑者はドアを開けて逃走してしまっていたらしい。
「つもりじゃ困るんですよ。現に逃げられてるじゃないですか!」
「いや俺はてっきり、向こうも手錠をかけられたつもりになってるもんだとばかり思っていたんだが」
津森はそう言ってまた新聞を裏返す。
「だってそうだろう、刑事に警察手帳を見せられた時点で、ホシは手錠をかけられるつもりになってるはずだし、あわよくば取調室でカツ丼を食べるつもりにもなってるはずだろう。そうなったらもう手錠をかける意味なんてないし、ざわざカツ丼を出してやる必要だってないわけだよ」
未村は慌てて後部座席のドアを閉めると、運転席に跳び乗ってパトカーを急発進させた。
「だが待てよ」津森は脇へいったん新聞を置いて、冷静にシートベルトを締めたうえで続けた。「俺がホシを逮捕したつもりになったのと、手錠をかけたつもりになったのはどっちが先なんだ? 重要なのは、俺は手錠をかけたから逮捕したつもりになったのか、逮捕したから手錠をかけたつもりになったのかってことだよ。刑事ってのは普通、実際に手錠をかけた手応えがあるからこそ、逮捕したつもりになるもんじゃないのかね?」
「そりゃ逮捕するときは、基本的に手錠はかけますからね」
未村の運転はどんどん荒くなってゆく。
「しかしかけないパターンもあるからな。まあ今日に関してはホシがそこそこ暴れたから、かけるパターンではあるはずだが」
「じゃあかけたんじゃないですか?」
「だからかけたつもりだと言ったじゃないか」
「でもドアは現に開いてたじゃないですか」
「だからかけた『つもり』だと言ったんだよ。本当にかけてたら、ドアは開けられるはずないからな」
「じゃあやっぱりかけてないんじゃないですか! っていうか、さっきから悠長に新聞読んでる場合じゃないですよ。そんなもの読んでるから逃げられたんじゃないですか」
「ああ、これな」津森は本来ならば容疑者が座っているべき隣の席へ、あっさりと新聞を放り投げた。「これは読んだつもりになってるだけで、一行も読んではないからな」
パトカーは大通りから小道を抜けて、駅前の商店街へと入った。
「じゃあここらへんで止めてくれ」不意に津森が部下に停止を命じた。
「ホシを見つけたんですか?」未村が急ブレーキを踏んでパトカーを強引に停止させた。
「いや、一杯ひっかけて帰るのにちょうどいいんでな」
「正気ですか? あなたがホシを逃がしたんですよ」
「まあまあ、落ち着け新入り。俺は現に奴に手錠をかけたつもりにもなってるし、捕まえたつもりにも大いになっている。だとしたらやっぱり奴のほうだって、少なくとも逮捕されたつもりにはなっていたはずだろう。そうなったら当然、取り調べを受けたつもりにも、そこでカツ丼を食ったつもりにもなっただろうし、その延長線上で裁判をやったつもりにも、猛省したつもりにも、刑務所に入ったつもりにもなったはずなんだよ。もしかすると出所したその日に、久々のラーメンでも食いながらビールの一杯でも流し込んだつもりにすらなったかもしれん。もしも奴がそこまでの『つもり』になってたんだとしたら、いまさら奴を逮捕したところで、その『つもり』は越えられんのじゃないかね。もしかすると彼の犯した罪すらも、単なる『つもり』に過ぎなかったなんてことだってあるのかもしれないな。実際に起きたことよりも『つもり』のほうが良かった、『つもり』のほうが遥かに理想的だったなんてことは、よくあることだからな。まあかく言う俺も、これから一杯ひっかけるってのはあくまでもつもりってだけで、結局はひとりでホシを追いかけるつもりではあるんだがな」
そこまで言われては経験不足の新米刑事には返す言葉もなく、彼はパトカーを降りて商店街を歩いてゆく津森の背中をしばし呆然と見つめていた。津森はたしかに居酒屋に入ることはなかったが、しかしその足取りは早くもすっかり出来あがった千鳥足であるように見えた。
すなわち津森は、すでに一杯ひっかけたつもりになっているのかもしれない、そうなればもはやホシを再度捕まえたつもりにもなっているに違いないと思い至り、未村は意を決してアクセルを踏み込んだ。
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耳毛に憧れたって駄目―悪戯短篇小説集 (虚実空転文庫)
作者:井上 智公
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arsenal4 2025-04-07 19:41 読者になる
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最終更新: 2025-04-07 19:41
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