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(03/29)「チ。-地球の運動について-」を読んで私が感じたこと(ネタバレあり)
書籍・漫画関連(62)
2026年03月(4)
「チ。-地球の運動について-」を読んで私が感じたこと(ネタバレあり)
先日、長女次女と立川まんがパークに行きまして、次女はHUNTER×HUNTER全部読むとか、長女はお気に入りの漫画を色々読むと双方楽しんでいたんですが、私自身は以前から気になっていた「チ。-地球の運動について-」を初めて全巻通して読みました。
大変面白く、あちこちで「話の構図の美しさ」「絵としての美しさ」「場面描写の美しさ」「ストーリーの美しさ」という、あまりのお話の面白さに感動はしてしまったんですが、それでも最後まで読んだ上で少し書きたくなったことが出てきたので、ちょっとこの記事を書いてみようと思います。
※ネタバレが大量に含まれるので、未読の方にはここ以降を読むことをお勧めしません。
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・端的に言うと、「超面白かった、面白かったんだけど、最終巻の提示の仕方については、色々考えて「こういうことかなー」という自分なりの結論を得て、その上でそれに違和感を感じいている」という感じです
・なんというか、作品としては「テーマ」と「絵の表現」をどのように結びつけるかについて、めっちゃくちゃ配慮されている作品だと感じました
・まず、「テーマ」を読者に提示する場面の美しさと、そのストーリーとの結びつき、これが本当に素晴らしい
・初期に「地」と「知」と「血」という三つの「チ」が描写される場面、そして実際にその三者がいりみだれて螺旋を描くように、少しずつ地動説の真理にお話が近づいていく
・キャラクターとしてはオクジーとパデーニのコンビが滅茶苦茶好き
・オクジーが金星を見上げて「満ちてる」というシーンと、パデーニが壁にかけられたペンダントから楕円の軌道に気付くところ、多分作中で一番好きです
・あの「楕円」って呟くところ、滅茶苦茶鳥肌が立ちました
・いやーーーー、実際に天文学上で行われた発見を、「まさにこの人、この場であればこういう考え方で真理にたどり着くだろう」と思わせる描写、お見事過ぎでした
・あとピャスト伯もめちゃくちゃいい味出していた、というか劇中の立ち位置を考えれば、この人が一番「コペルニクス的転回」をなしとげていたのではないか、と思わせる部分まであった
・あの、パデーニに資料室の鍵を差し出しつつその鍵を離せないシーンとか、もう最高
・自分たちが積み上げてきた研究の時間の重さを誰よりもよく理解しつつ、それでもそれを瓦解させる発見を「真理」と認め、自分たちが積み上げてきた時間を「無駄だった」と受け入れるの、多分この漫画の誰よりも知的に困難なことをやっていると思うんですよ
・しかも、ピャスト伯自身も「金星の満ち」を発見した上で、そこから目を逸らしたことを自覚しているだけに、研究者としてそれを認めることがどれだけ困難だったことか
・この「知」に対するスタンスと、それを象徴する「空を見上げる」行為の対照が、滅茶苦茶美しいなと思いました
・その上で、最終巻の展開については、だれしもが思うことだと思うんですが、やはり「?」となったんですよ
・話としては、まずノヴァクとアントニの問答によって、「実は地動説が迫害されていたのは単なる勘違いが原因だった」ということが示され、作品の舞台背景自体の悲劇性と喜劇性が示されるわけですが
・それにしても、この世界観上で「地動説って本当に異端なのか?」という考えに行きついたのがドゥラカであるという、この配役が本当に素晴らしいですよね
・ドゥラカはラファウやパデーニと同じ形では「知」を積み上げていないわけですが、「神の時代」から「金の時代」という変化に気付き、それに基づいた思索と行動を始めているという点で、二人と同様「血」に抗う「知」の人だった
・実際、史実でも別に地動説がことさら迫害されていたというわけではないっぽく、「頑迷なC教における地動説の迫害」というのはどうも違うようだ、というのも、歴史上の研究であとから分かってきたことなんですよね
・地動説に価値を見出し、地動説を完成させ、地動説を継いできたラファウ、パデーニ、オクジーが「知」のキャラだったとしたら、「その地動説が迫害される理由」という、作品の根本背景についての疑問とトリックを発見し、それを提示したドゥラカも紛うことなき「知」を代表するキャラだったと思うのです
・で、その後の展開についてなんですが
・今までは「C教」「P国」と作中舞台をぼかして、「1468年ポルトガル」と明言した上で、史実上の人物であるアルベルトを出して、明確に「これまでの展開」と切断処理を行っているわけですよね
・でもその上で、死んだ筈のラファウが登場したり、言ってることが微妙に前の展開と被る司祭が出てきたり、ドゥラカの手紙の存在が示唆されたり、微妙に創作の世界と繋がっている
・つまり、「これは史実なのか虚構なのか?」ということを「読者に考えさせる」作りになっている
・で、これがまさに、ラファウが語り、アルベルトが最後に「?」となった「タウマイゼン」という言葉と紐づいている
・タウマイゼンって、「ごく身近の不思議な事柄に驚異の念を抱き、それからしだいに少しずつ進んで遥かに大きな事象についても疑念を抱くように」なるということですよね
・最後の展開が「史実なのか虚構なのか?」「ラファウは実は生きていたのか?」「ドゥラカはどうなったのか?」とか、そういう疑念一つ一つに対する答えは明確に提示されず、そこを経由して「創作における史実と虚構の差とはどこにあるのか」という非常に大きなテーマに読者を導く、読者にもタウマゼインを味わって欲しい、いや今まであなたが味わってきたもの、それ自体もタウマイゼンなのだという、そのための描写なのかなー、と解釈しました
・つまり、それまでは「お話の展開」でタウマゼインを提示していたところ、最後の最後は「お話の構造の開示、示唆」によってタウマゼインを提供するという「転回」なのかなと
・そこまで考えた上で、自分の読み解き方にちょっともやっとしました
・私の感覚では、「カーテンコール」ないし「創作者によるネタバレ」なんですよ、呪術でいうと「術式開示」に近い
・なんというか、そこまで親切に「導いて」くれるの、ちょっと入念にレールを貼り過ぎなんじゃないかなーというか、作者さんの作為がお見事過ぎてシンプルに感動できなかったというか
・つまり、「作為的過ぎではないか?」と感じてしまった
・でも「他にどういう終わり方があったのか?」と言われると、ちょっと思いつかない、ノヴァクのシーンで終わったらそれはそれでもやっとするし
・最後にアルベルトが出て来ず、ドゥラカの手紙が本として出版されヨーロッパ中に広まる……という展開でも納得はしたかも知れない
・まあ、この「もやっと感」こそがまさにタウマゼインに繋がるアポリア(謎・困惑)であり、それを味わってもらうのが作者さんの狙いだろう、という点で
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たくさんのコメント有難うございます。 ― 2022/10/14
レスはできてませんが、コメントは拝見しております。
たくさんの、はげましのお言葉をいただき、有難うございます。
前回、96歳と書いてしまいましたが、95歳でした。
また、昔の話を書きたいと思い、再起に向て、日々頑張ってます。