◆金融バブル延命の仕掛け
【2024年10月10日】米政府は2020-21年にコロナ対策で財政赤字を急増した。コロナが終わった後、米政府は景気対策などとして財政赤字をさらに増やした。不透明な財政構造を使い、増加分の一部を金融市場への資金注入に回し、QTで減った資金注入を穴埋めしている。財政赤字の増加分の1割を金融市場に注入するだけでバブルを維持できる。15%(3兆ドル)ぐらい注入すれば、株の最高値を更新し、債券金利や金相場の上昇も抑止し、絶好調な金融状態を演出できる。
更新日:2010年8月2日
2010年8月2日号
エンゼル、いよいよ最終回!
最後はこの女性議員さんに注目ー
はあ、これで本当に最後に最後。10年続けたのね。ほかに週1回で10年続いたものってあったかな。ないな、はっきりいって。つまりエンゼル人生史上燦然と輝くことなのね、この永田町日記。すごいぞ永田町日記。
最終回。どうしようかな。永田町はなんだか民主党は総選挙の総括、とやらで具体的な動きはまだなし。自民党は思わぬ大勝でもっとゆるみ。最終回、女子と政治、を追い求めるエンゼルならではの日記! ……ということで、この人のお話、辻元清美さん。社民党を離党しました。
ピースボートから社民党
実は古き良き保守の継承者?
辻元さんといえばもともと市民活動家。ピースボートを率いて七つの海に乗り出していたのです。96年の総選挙に際して土井たか子さんから声をかけられて政界へ。ここでひとつ大事なこと。このとき社民党って与党だったんだよね。自社さ政権ってやつですね。
彼女は小泉政権のときの「ソーリ、ソーリ、ソーリ!」などの国会追及で想起されるように、NGO出身だし根っからの野党!って思われてるところがあるけど、それは全く違うのです。社民党は人数が少なかったから政策調整などで一年生議員の彼女が登場することも多く、そこで自民党のベテラン議員と接することも結構あって、「与党とは何か」「保守政治とは何か」ってことを教わっているんですね。
「少数の声を大事に」
自民の重鎮から教えを授かった??
たとえば当時自民党の実力者だった野中広務さん。野中さんからは「少数の声を大事に、ていねいに聞く」ということを教わったといいます。多数をおさえたと思っていて、ほんの少数をあなどったためにキャスティングボートを握られてひっくり返された、なんてのは政界ではよくある話。労苦をいとわず、ていねいに物事を進めましょうということですね。
その後社民党は与党を離脱して野党に。辻元さんも時にエキセントリックとも見える舌鋒鋭い野党政治家となって……そして、秘書給与詐欺事件があり、一時政界から身をひくのです。
でも2004年の参院選で大阪選挙区から無所属で出馬。次点となります。そして翌年の総選挙、郵政解散の暴風のなかで当選を果たすのです。
今後どうする? どこへ行く?
政界流動化のキーパーソンに??
そして政権交代。国交副大臣の運輸部門担当となって、JAL再建やJR不採用問題の解決に腐心するのです。もちろんこのとき過去の与党経験が生きたのは言うまでもありませんよね。
しかし社民党は政権から離脱。政権に残るべきだと考えていた辻元さんは党の決定には従いますが、悔し涙を流します。そして今回の決断……。
彼女がこれから民主党に入るのか。それとも自民党などの一部勢力と結びついて、政界再編的な動きを起こすのか。それはわかりませんが、政界流動化のキーパーソンのひとりであることは間違いないでしょう。今の民主党政権でも、首相の菅さんは市民活動出身だし、幹事長の枝野幸男さんなんかとも考え方が似ているところがあったりして、親和性が高いんですよね。夫婦別姓論者、かつ同い年で野田聖子さんとも付き合いあるし。女子つながりだぜ。清美の動向から目を離すな〜!
……ってところでエンゼル最終回としたいとおもいます。読んでくださった愛するみなさま、どうぞどうぞお元気で。またどこかでお目にかかりましょう。エンゼル必ずやパワーアップしていることをお約束します。そのとき、「永田町日記読んでた」って、声かけてやってくださいね。10年間にわたって、ありがとうございました。