▽Youtaful Days ●11/10 13:16 2024-11-07これはもう「ゴリラに翼」だ!~須藤古都離『ゴリラ裁判の日』読書ゴリラ裁判の日作者:須藤古都離講談社最近は、「変なミステリ」を脱して、「ジャンルレスな力強いエンタメ」という雰囲気をまとってきたメフィスト賞。前回の『死んだ山田と教室』も気になるタイトルだが、前々回の受賞直後に、これは絶対に面白いはず!と確信したタイトル『ゴリラ裁判の日』。1年半遅れでやっと読んだ本作は、「ゴリラ」という、何となく剽軽な語感とは裏腹に、「(動物の)権利」という極めて真面目なテーマに対して、爽快に答えてみせ、ジャングルの風を吹かせる物語。いや、終わってみれば、これは『虎に翼』ならぬ『ゴリラに翼』とさえ言える感動本でした。こういう風に、大満足な本の感想は、長過ぎて書き終わらないこともある(そして今の自分には全然時間がない)ので、とにかくシンプルに、面白さのポイントを挙げていきます