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2024-12-25
行方不明の象を探して。その296。
「ねぇ、君、僕って空っぽだと思わないかい?」
彼はニヒルな笑みを浮かべながら言う。間違いなく空っぽだろう。分かり切ったことをなぜ質問するのだろう?
「その通り。本当に空っぽだと思うよ」
僕はそう答えた。
「ほんとに何もないんだよ」
と彼はかすれ声で言った。
「きれいに空っぽなんだ」
「きれいというより空虚で空っぽだよね」
「わかってる」
「
hyuki 2019-01-06 23:42 読者になる
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