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おとなりアンテナ | おすすめページ

  1. 2024/05/01 23:07:56 年間読書人|note含むアンテナおとなりページ

    20時間前
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    20時間前

  2. 2024/05/01 22:44:56 現代新書 | 講談社含むアンテナおとなりページ

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    「まさか死んでないよな…」ある日突然、日本人を襲う大災害「最悪のシミュレーション」
    年収は「200万円」、「持ち家」が正解…意外と知らない「定年後の真実」
    日本が「貧乏国」になった結果、自分を正当化する人が増えてしまった
    裕福な家庭と低所得家庭の子どもたち、「旅行」に行ったことがあるかどうかの格差
    定年後の“年収激減”…「年収100万円台が一般的」の70代をどう生きるか
    人はどう死ぬのか…医師が明かす「ご臨終」に至るまでの一部始終
    「70歳で年収700万円以上の人が5%いる」という「定年後の実態」
    4
    定年後の“年収激減”…「年収100万円台が一般的」の70代をどう生きるか
    9
    ほとんどの人が老後を「大失敗」するのにはハッキリした原因があった…実は誤解されている「お金よりも大事なもの」

  3. 2024/05/01 22:42:06 私たちは20世紀に生まれた含むアンテナおとなりページ

    < May 2024 >
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    幻の「スカイ・レストラン」 最後に荒井由実のレコード...
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  4. 2024/05/01 22:22:18 トピックス | みすず書房含むアンテナおとなりページ

    misuzuno.9 | 2024年5月号
    科学史家による映画『オッペンハイマー』考全2回
    2024年5月号
    5
    no.9 | 2024年5月号
    科学史家による映画『オッペンハイマー』考――全2回1
    矛盾に満ちた実在/科学者としての
    オッペンハイマー
    伊藤憲二
    2024年5月1日
    中国文学万華鏡3
    勧善懲悪・勧百諷一
    「賦」について
    三村一貴
    2024年5月1日
    リレー連載 中国採訪4
    沙湾道中不始末記
    四川省楽山市
    大久保洋子
    2024年5月1日
    並行宇宙は実在するか8
    超ひも理論が予言する10の500乗種類の宇宙
    執筆:松下安武 監修:野村泰紀
    2024年5月1日
    あたらしい糸に8
    彼の生活 2
    2024年5月1日
    国籍・国境・格差4
    国籍・市民権と軍隊
    武井彩佳
    2024年4月1日

  5. 2024/05/01 21:46:01 Book Bang 含むアンテナおとなりページ

    佐久間由衣(俳優)
    大塚ひかり(古典エッセイスト)
    阿古智子(東京大学准教授)
    福澤徹三(作家)
    「いろいろこんがらがって…」玉さんが初めて明かす「ビートたけし」「水道橋博士」との離別 別居の妻とは修復中
    吉田豪(プロ書評家、プロインタビュアー、ライター)
    『美しく枯れる。』
    玉袋 筋太郎[著](KADOKAWA)
    『子どもへの性加害 性的グルーミングとは何か』斉藤章佳著
    宮部みゆき(作家)
    『子どもへの性加害 性的グルーミングとは何か』
    (幻冬舎)
    『学芸員しか知らない 美術館が楽しくなる話』ちいさな美術館の学芸員著
    『学芸員しか知らない 美術館が楽しくなる話』
    (産業編集センター)
    <書評>『正力ドーム VS. NHKタワー 幻の巨大建築抗争史』大澤昭彦 著
    武田徹(ジャーナリスト・評論家)
    『正力ドームvs.NHKタワー:幻の巨大建築抗争史』
    (新潮社)

  6. 2024/05/01 21:23:05 探偵小説三昧 含むアンテナおとなりページ

    2904
    ルイス・フェルナンド・ヴェリッシモ『ボルヘスと不死のオランウータン』(扶桑社ミステリー)
    ルイス・フェルナンド・ヴェリッシモの『ボルヘスと不死のオランウータン』を読む。作者はブラジル人で、先日読んだ『オックスフォード連続殺人』がアルゼンチン人作家だったから、どちらも南米ミステリということになる。
    まあ、南米ミステリという括り自体にあまり意味はないと思うのだが、ただ、文学で南米といえばやはりマジックリアリズムを避けて通ることはできず、ミステリといえどもその影響を受けている作家、作品は少なくないようだ。
    たとえば『オックスフォード連続殺人』は特にマジックリアリズムを盛り込んだものではなかったけれども、過剰な衒学趣味に彩られており、そういう独特の雰囲気は感じられた。そして本書はそれ以上に衒学趣味に溢れ、幻想味の強いミステリであった。
    こんな話。ブラジル人の〈私〉フォーゲルシュタインは、文学を趣味とし、教師と翻訳で生計を立てていた。そんなある日、〈私〉はアルゼンチンで開催されることになったエドガー・アラン・ポーの研究総会へ参加できることになる。現地では長年の夢であったホルヘ・ルイス・ボルヘスとも知り合うことができたが悲劇はその夜に起こった。
    総会にトラブルを種を撒き散らしていたドイツ人学者が、ホテルの一室で殺害されたのである。現場は密室、死体の姿勢がダイイングメッセージになっていると思しき状況。〈私〉はボルヘスと共にその不可解な謎に挑むことになる………。
    ▲ルイス・フェルナンド・ヴェリッシモ『ボルヘスと不死のオランウータン』(扶桑社ミステリー)【amazon】
    ううむ、贅沢な作品というべきか消化不良というべきか。文学サイドからアプローチしたようなミステリで、そこに魅力もあり、また欠点もあるという感じである。
    まず注目したいのは、本作の語り手〈私〉である。ボルヘスを敬愛し、文学に親しむ教師兼翻訳家といえば聞こえはいいが、この男が実に胡散臭い。なんせまだ未知の存在だったボルヘスの作品を翻訳した際、内容がよくないと勝手に改竄し、ボルヘスから抗議されるのである。その後にボルヘスが偉大な作家であることを知った〈私〉は、謝罪の手紙を送るのはよいとしても、なぜか自分の小説まで送ってしまう。
    一見まともそうではあるが、その実、決して普通とはいえない〈私〉。早い話が「信頼できない語り手」であり、そこにはメタミステリ、メタフィクションの香りも漂ってくる。〈私〉の語る真実とは何か、ここがまず読みどころである。
    お次は徹底した衒学趣味と蘊蓄の嵐。とにかくネタを盛り込みすぎである。それが一般にも馴染みのある材料ならまだしも、あまりに幅広い内容のため、その全容をすべて理解できる読者はそうそういないだろう。あらすじからもわかるように、本作ではポーやボルヘスに関しては一般教養であり、ここにクトゥルー神話や古代ヘブライ語の世界、魔術師ジョン・ディー、ユダヤ教の神秘主義思想のカバラ、古代エジプトなどなどの蘊蓄が、事件解釈の鍵を握るものとして、ボルヘスによって言及される。
    それらは良くも悪くも本作の大きな魅力であり、そこが面白く感じられるかどうかで評価は大きく分かれるだろう。ぶっちゃけそこまで詳しく知らなくてもストーリーを理解できないことはないが、やはり知っている方が楽しめることは間違いない。最低でもポーとボルヘスについては代表作はすべて読んでおく方が良いし、作者についても簡単に知っておいた方が良い。
    とはいえ、これらの衒学趣味、蘊蓄は小説を楽しむためのネタであり、もっというと目眩しである。あまり書くとネタバレになりそうなので詳しくは書けないが、虚飾をすべて取り除いたとき、真相は比較的容易に浮かび上がってくる。
    ボルヘスを探偵役とし、知の迷宮に読者を放り込んで、殺人事件の真相を覆い隠すという試みは面白い。胡散臭い〈私〉の語りもかなり興味を引っ張ってくれる。
    ただ、ミステリとしてみた場合、凡庸とまではいかないが、そこまで目新しいものはない。先にも書いたとおり、ミステリを読み慣れている人なら真相には比較的辿り着きやすいはずだ。ボルヘスやポーにご足労願うからには、表面的な部分だけではなく、もっと根本的な部分で従来のミステリ観をぶっ壊すぐらいの話を読みたかった。ちょっと期待が大きすぎたか。
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    Date: Mon 29 04 2024 Theme: 推理小説・ミステリー Genre: 本・雑誌
    Category: 海外作家 ヴェリッシモ, ルイス・フェルナンド Tags: -
    Response: Comment (0) Trackback (0)
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    Date: Thu 18 04 2024 Theme: 推理小説・ミステリー Genre: 本・雑誌
    ルイス・フェルナンド・ヴェリッシモ『ボルヘスと不死のオランウータン』(扶桑社ミステリー) (04/29)
    ★海外作家 ヴェリッシモ, ルイス・フェルナンド (1)

  7. 2024/05/01 20:57:31 古本と手製本 ヨンネ含むアンテナおとなりページ

    講座やワークショップの様子 (487)
    2024.04.28 Sunday
    author : ヨンネ
    202404 本の修理と手製本アドバンスクラス
    4月の本の修理と手製本講座アドバンスクラスでした。
    壊れた本を直してみる、綴じたいものを綴じる、テーマを決めて製本する、これは製本できるかな?製本してみたい!を進めるクラスです。
    前回綴じ終わった「BOOKMARK」という海外文学ガイドのフリーペーパー20冊の合本。その本を収めるスリップケースの完成。
    シリーズ絵本11冊の修理は少しづつ。2冊は補修が終わり、目引きまで進みました。
    とある文章教室に参加した生徒さん。
    さいごにできあがった立派な文集。何冊かあるので、1冊は上製本に仕立て直したい!ということで。
    無線綴じの本、多いですよね。その本としては無線綴じで製本されていたという事実と、作家さんがいて装丁デザイナーさんがいて、という作り手の意図を残すことは大切です。とはいえ、壊れてきてしまったし、自分の本だけは読みやすくしたいな、という所有主さんの希望もある。
    自分の本だから、無線綴じで直すのではなく糸かがり綴じにして読みやすく改装できるのも手製本の楽しみのひひとつです。解体して接着剤を丁寧に取り除き、和紙で折丁につなぐ工程を少しづつ進めています。
    アドバンスクラスは基礎123を終えた方が中心ですが、内容によってはご相談に応じます。お気軽にご相談ください。
    ・・・
    *本の修理と手製本のお問い合せについて→★
    *手製本講座やワークショップのお知らせ→★
    *『はじめて手でつくる本』ヨンネ著 発売中→★
    *YONNE BOOKBINDING WEBSHOP→★
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    | 講座やワークショップの様子 | 23:23 | comments(0) | - | pookmark |
    定員:6名様(残席3名様です)
    202404 本の修理と手製本アドバンスクラス (04/28)

  8. 2024/05/01 20:05:32 現代児童文学含むアンテナおとなりページ

    ネット回線やWi-Fiのお役立ち情報!

  9. 2024/05/01 17:43:03 作品社|note含むアンテナおとなりページ

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  10. 2024/05/01 17:30:41 古本ときどき音楽含むアンテナおとなりページ

    2024-04-30
    四天王寺春の大古本祭り、阪神百貨店古書ノ市ほか
    最近買った古本
    2か月ぶりの古本報告です。4月は二つの大きな古本市がありました。
    まず阪神百貨店の古書ノ市には、初日の朝、大阪で会社OB麻雀会があり、1時間ほど時間があったので覗いてきました。
    オヨヨ書林の出品コーナーからは、
    原葵『くじら屋敷のたそがれ』(国書刊行会、20年10月、800円)
    小野恭靖『ことば遊びの世界』(新典社、05年11月、500円)
    →こんな本が出てたのは知らなんだ。判じ物や漢字遊びなど例が豊富。
    ワールドエンズガーデンからは、
    金森修『ゴーレムの生命論』(平凡社新書、10年10月、400円)
    関根正雄訳『旧約聖書 ヨブ記』(岩波文庫、92年2月、300円)
    →「コヘレトの言葉」と共通しているものがあるとのことで。
    大阪市天王寺の春の大古本祭りでは、初日に古本仲間が集まりました。
    まず、小町書店の5冊800円で、下記を購入。
    村上道太郎『萬葉草木染め』(新潮選書、昭和59年9月、160円)
    →志村ふくみの本を読んでいて草木染目に興味が湧いてきた
    辻邦生『神さまの四人の娘』(湯川書房、昭和47年12月、160円)
    →限定200部中56番
    林屋辰三郎『西方見聞録』(筑摩書房、昭和59年9月、160円)
    松本和男『詩人 堀口大學』(白鳳社、96年1月、160円)
    →定価5000円のきれいな本が!
    鈴木大拙『日本的霊性』(岩波文庫、15年2月、160円)
    次にしおり書房で下記2冊。
    ウィルヘルム=ハウフ塩谷太郎訳『アレッサンドリア物語―ハウフ童話全集Ⅱ』(偕成社文庫、77年11月、200円)
    →こんな全集があったのは知らなんだ、つい嬉しくなり。
    ウィルヘルム=ハウフ塩谷太郎訳『シュッペサルトの森の宿屋―ハウフ童話全集Ⅲ』(偕成社文庫、77年11月、200円)
    池崎書店では1冊のみ。
    ポール・ツヴァイク中村保男訳『冒険の文学―西洋世界における冒険の変遷』(法政大学出版局、90年6月、300円)
    最後に、100円均一コーナーで、「3冊まで無料」のハガキを持っていたので、下記2冊は無料。1冊は仲間にプレゼント。
    栗田勇『神やどる大和』(新潮社、昭和61年3月、無料)
    中尾佐助『花と木の文化史』(岩波新書、86年11月、無料)
    全部合わせて10冊、1500円。野外古本市は安さが魅力です。
    古本屋での購入は、3月に、大相撲観戦で難波に出たついでに、難波天地書房で買った1冊のみ。
    堀江敏幸『坂を見あげて』(中央公論新社、18年2月、1200円)
    →上に比べるとずいぶん高い
    「日本の古本屋」では下記を購入。
    熊田陽一郎『美と光―西洋思想史における光の考察』(国文社、86年12月、1650円)
    →ほとんど偽ディオニシウス・アレオパギテースをめぐっての論稿。
    ヤフーオークションでは下記。
    伊藤海彦放送劇集『吹いてくる記憶』(思潮社、66年3月、110円)
    →500部限定うち337番
    アンドルー・ラング生田耕作訳『書斎』(白水社、82年9月、440円)
    「europe―MÉMOIRES IMAGINAIRES」(Europe et Messidor、84年6・7月、250円)
    →知らない執筆者が多いなかで、Noël Devaulx, André Dhôtel, Pierre Fleutiauxらの名があったので。
    PATRICK REUMAUX『L’honorable Monsieur DHÔTEL』(LA MANUFACTURE、84年第2四半期、750円)
    →アンドレ・ドーテルをめぐっての随想
    ikoma-san-jin 2024-04-30 06:53 読者になる
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    四天王寺春の大古本祭り、阪神百貨店古書ノ市ほか
    最近買った古本 (267)

  11. 2024/05/01 16:15:53 林清俊の「ミステリ、プロレス、プロテイン」含むアンテナおとなりページ

    Monday, April 29, 2024
    ロジャー・トーリー「殺人への四十二日間」
    ロジャー・トーリーは1901年に生まれ、1946年に急性アルコール中毒で亡くなったアメリカのパルプ作家である。ハードボイルドをたくさん書いているが、いずれも短編か中編で、長編は本書だけではないだろうか。ハメットやチャンドラーのようなトップレベルの作品ではないが、しかしこの時代のある種の雰囲気を身に纏っていて、わたしはそこが楽しかった。
    主人公で語り手の私立探偵ショーン・コネルは、意外にももとピアニストで、昔は仲間とクラブで演奏し金を稼いでいた。この物語のなかでもリノのとあるバーで昔の音楽仲間に出逢い、そこで演奏をはじめるという場面がある。そのあたりの描写は非常に活気に満ちていて、バーの騒然とした情景が映画のように彷彿と目の前に浮かんでくるのである。三十年代後半の風俗を、誇張をまじえてはいるのだろうが、これほど活写できる人はあまり記憶がない。
    さて話のほうだが……。ウェンデルという船会社の社長が南アメリカから戻ってくると妻がリノの町へ行き、離婚の手続きを開始していた。どうやら彼女は悪党弁護士にそそのかされて夫に話をすることなくいきなりリノへ出発したらしい。ウェンデルは妻に事情を聞こうとリノへ乗り込むが、悪徳弁護士が警察に手を回し、彼を捕まえさせて強制的にニューヨークへ帰してしまった。そこでウェンデルは私立探偵のショーン・コネルに妻との話し合いの場を設けて欲しいと頼むのである。
    悪徳弁護士と警察権力が手を結んだろくでもない離婚騒動だが、コネルがリノに乗り込んで直ぐに、事件がそれだけではないことに気づく。ウェンデルの妻は小間使いを連れてリノへ行ったのだが、その小間使いが殺されていたのである。しかもコネルが調べたところ、その小間使いは過去につまらぬ犯罪を幾つも犯していたようだ。今回の離婚騒動は見た目よりももっと大きな事件とつながっているらしい。それをコネルが探っていくという物語である。
    本作は脇役が大勢登場する。コネルの助手役を務めるレスター青年、ウェンデルをコネルに紹介する飲んべえのジョーイ・フリー、リノの保安官、ジーメン(G-man)、コネルがピアノ演奏をするバーの店主等々、彼らが物語にたいへんな活気を与えている。どれも個性豊かで、その会話はユーモアに満ちている。たとえばコネルが部屋を借りたアパートの大家(女)がこんなことをいう。
    「あたしはセブンアップで、そこらへんの女が手にする以上の金をすってしまったよ。でもお金なんかなんの価値があるんだい。食えもしなけりゃ、寒いときに毛布の代わりにもなりゃしない」
    「ものが買えるだろう」とおれは言った。
    彼女はにやりと笑った。「はっ! 食事だって一度に一食食うだけさ。寝ると言ったって一つのベッドに寝るだけさ。金なんてひざまづいて拝むようなものじゃないよ」
    悪徳弁護士のクランドルが同じような考えの持ち主なら、ウェンデルも苦労はしなかっただろうに、とおれは思った。
    悪徳弁護士は馬鹿高い手数料をふんだくるためにウェンデル夫人に離婚手続きをさせるのだが、下宿のおばさんはその形而下的議論で弁護士の拝金主義を批判する。これによって脇役にすぎない一登場人物は、一瞬、大役を担う登場人物と同じレベルまで引き上げられる。どの登場人物もこんな具合に一瞬光るものを見せるのだ。こういう書き方がなかなかうまい。
    ハードボイルドとしてはせいぜい良く言っても中の中といったところだが、ほかの部分で面白いものを見せてくれる作家だ。かえすがえすも若くして亡くなったことがおしまれる。
    at April 29, 2024
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    ロジャー・トーリー「殺人への四十二日間」
    ロジャー・トーリーは1901年に生まれ、1946年に急性アルコール中毒で亡くなったアメリカのパルプ作家である。ハードボイルドをたくさん書いているが、いずれも短編か中編で、長編は本書だけではないだろうか。ハメットやチャンドラーのようなトップレベルの作品ではないが、しかしこの時代のあ...
    パット・フランク「禍なるかな、バビロン」
    パット・フランクのこの小説は日本ではなぜか翻訳が出ていないが、デイヴィッド・プリングルがSF小説百選のリストにも入れた名作である。 まず時代は1959年。場所はフロリダのフォート・リポーズという小さな町だ。主な登場人物は、フォート・リポーズに住むランディ・ブラグという三十代の男と...
    April 2024 (11)

  12. 2024/05/01 14:30:54 しのばずくん便り含むアンテナおとなりページ

    2024-05-01
    天候にも恵まれ、無事開催〜終了することができました。
    ありがとうございました。
    5箇所の大家さん…
    をはじめとして、ご参加いただきました店主さん、
    助っ人さん、そして不忍ブックストリートまで、
    足を運んでくださいったみなさま、ありがとうございます。
    こころから感謝申しあげます。
    【表彰式が復活しました】
    コロナ禍以降、とりやめていた表彰式が復活しました。
    一箱古本市終了後、表彰式までご参加いただいたみなさま、
    たいへんありがとうございました!
    あまりもの さん(忠綱寺出店)
    プレゼンター:古本屋ツアー・イン・ジャパン こと小山さん
    カモメとふくろうの絵本屋 さん(忠綱寺出店)
    プレゼンター:しのばずくん(不忍ブックストリートSNS担当)
    脳天松家 さん(HOTEL GRAPHY NEZU 出店)
    スタンプラリー コンプリートであらわれるしのばずくん大活躍の図
    shinobazukun 2024-05-01 14:30 読者になる
    最終更新: 2024-05-01 14:30
    2024 / 5

  13. 2024/05/01 13:24:53 SF Prologue Wave含むアンテナおとなりページ

    ショートショート, 小説
    「十進数の森」片理誠
    by TakatukiMaki • 2024年5月1日
    記。 クォード・クルー一等税務官より、シュナス署長へ。 正式な報告書は後日、あ…
    Read more →
    ショートショート, 小説
    「選択」澤井繁男
    by TakatukiMaki • 2024年4月30日
    当時、右手の人差し指をまっすぐに伸ばすことがまだできた。しかし人工透析導入後、…
    Read more →

  14. 2024/05/01 09:43:40 八ッ場あしたの会含むアンテナおとなりページ

    2024/04/21 川辺川ダム水没予定地、五木村も受け入れ正式表明、住民からは反発も

  15. 2024/05/01 06:14:15 書肆盛林堂含むアンテナおとなりページ

    本の探偵 戦後探偵小説資料集Ⅰ 飛鳥高/大河内常平/楠田匡介/栗田信
    5,000円

  16. 2024/05/01 05:50:24 特殊清掃「戦う男たち」含むアンテナおとなりページ

    アンアンアン♪とっても大好き~どざえーもん~♪
    2024-05-01 05:00:52 | 遺体処置
    特殊清掃現場の話ではないが、ある種似たような作業なので、紹介しておく。
    昨今、あちこちで水死体が上がることも珍しくない。バンバンに膨れ上がった遺体はヘビー級の重さになったうえ、どこをどう持てばいいのか弱りまくる。持つところ持つところ、肉が崩れていって、遺体を持ち上げようがないのだ。
    警察や葬祭業界には「納体袋」という便利?なものがある。厚手の特殊ビニール製で、調度人間がスッポリ収まるくらいの大きさに作られていて、ジッパーを閉めればほぼ完全に腐乱死体を閉じ込めることができる。
    大きめの寝袋みたいな感じだと思っていただければいいだろう。
    ただ、腐乱死体をこの袋に入れる作業がポイントなのだ。私の経験だと、水死体はだいたい深緑色の変色して腐っている。しかも、身体の細部に渡って腐敗ガスを含んで膨らんでいる。
    ちなみに、水死体のことを「どざえもん」と俗称するのは、江戸時代に活躍した相撲の力士「どざえもん」の体つきに由来していると聞いたことがある(後世のこととは言え、当の「どざえもん関」はいい迷惑だろう)。
    何度もしつこく書いて恐縮だが、これまたおそろしく臭い!しかも、ビジュアル的にもかなり気色悪い。深緑に膨れ上がった死体の表面の皮はズルズルの剥け、体表にはガスと腐敗液の水疱ができ、緑黒い筋がいくつもに浮き上がっている・・・文字ではリアルにお伝えできないのが残念だ。
    何はともあれ。皆さんも、水の事故には気をつけよう。
    ちなみに、海で上がった死体には、全身にシャコがくっついていることが多いらしい。そんな話を聞いたら、寿司屋でシャコを食べたくなくなるでしょ。
    トラックバック 2006/05/31 投稿分より
    日本初の特殊清掃専門会社
    ヒューマンケア株式会社
    0120-74-4949

  17. 2024/05/01 05:11:32 銀髪伯爵バードス島綺譚含むアンテナおとなりページ

    2024年4月30日火曜日
    『悪い夢~私の好きな作家たち』久世光彦
    NEW !
    角川春樹事務所/紀伊國屋書店
    1995年10月発売
    ★★★ 作詞も手掛けた多才な人
    ◆ 女中を雇えるほど裕福な戦前の家庭に育った彼は、どう見てもいいとこのボンボン。TBSのプロデューサー・演出家だけでなく、のちに作家としても名を成した久世光彦が、自分の愛する作家について雑誌などに執筆したエッセイを一冊に纏めたのが、この本。

    亂歩に還る(1991年『銀花』に発表)
    悪い夢~私の乱歩(1993年『鳩よ!』に発表)
    明智小五郎は二人いる(1995年 講談社文庫〈大衆文学館〉『明智小五郎全集』に発表)
    はじめに挿絵ありき~小説誌のなかに見る乱歩(1994年『小説新潮』に発表)
    乱歩の洋館(1994年『太陽』に発表)
    異形たちの蜜月(1995年『別冊太陽』に発表)
    ぬばたまの丸の内~海野十三の深夜の散歩(1993年『銀花』に発表)
    去年の魔都 いまいずこ~久生十蘭「魔都」(1995年 朝日文芸文庫『魔都』に発表)
    キネオラマの幻景~稲垣足穂(1991年『太陽』に発表)
    外題がよければ、それでいい~私の鏡花(1992年『鳩よ!』に発表)
    半七老の語り口~岡本綺堂『半七捕物帳』(1992年『小説新潮』に発表)
    鏡の中に何かいる~岸田理生(1993年 角川ホラー文庫『最後の子』に発表)
    陽炎小路はどこにある~虹二(ママ/虹児の間違い)・華宵・夢二
    (1994年 『大正・昭和のロマン画家たち』に発表)
    覗き機械、のぞいてみれば~佐伯俊男(1995年 『佐伯俊男作品集・痴虫』に発表)
    不良の文学、または作家の死~伊集院静と松井邦雄
    (1993年 講談社文庫『乳房』に発表)
    ほんとに咲いてる花よりも~山口瞳『木槿の花』
    (1994年 新潮文庫『木槿の花』に発表)
    たぶん一度死んだ人~山本夏彦という人
    (1994年 中公文庫『ダメの人』に発表)

    吾輩は『猫』を読む(1993年『ノーサイド』に発表)
    漱石が笑った(1994年『プレジデント』に発表)
    『吾輩は猫である』の愉しみ(1993~94年『ドゥマゴ通信』に発表)
    隠れ太宰(1992年『週刊文春』に発表)
    隠れ野菊はいまもいる~伊藤左千夫『野菊の墓』
    (1991年 集英社文庫『野菊の墓』に発表)
    人に教えたくない一冊~小島政二郎『俳句の天才-久保田万太郎』
    (1994年『波』に発表)
    『珈琲挽き』に思うこと~小沼丹(1994年『新潮』に発表)
    眩しい少年たち~大江健三郎(1994年『文藝春秋』に発表)

    書物の夢 夢の書物~その壱・その弐
    (1989年『SPA!』/1995年『トランヴェール』に発表)

    ドン・ファンの末裔たち(1989年『週刊文春』に発表)
    私の読書日記(1992年『オール讀物』に発表)
    本の森の散策(1994年『読売新聞』に発表)
    題名のはなし(1993年『新刊ニュース』に発表)
    遊びをせむとや(1994年『小説新潮』に発表)
    あとがき
    ◆ 江戸川乱歩への思い入れでは人後に落ちない久世。
    彼にとっての乱歩とはあくまで初期短篇、「蜘蛛男」やら講談社系の雑誌に書くようになる前のものに限ると強調。1935年(=昭和10年)の生まれなのに、「赤い部屋」「踊る一寸法師」「鏡地獄」なんかより世代的にジャストな筈の「少年探偵団」シリーズには〝こんなものを読んでいたら、可愛らしい子供向きの夢を見てしまいそうではないか〟と、大層ひねくれた事をおっしゃる。
    そのわりに「人間豹」「緑衣の鬼」の挿絵を描いていたのは嶺田弘だなんて、挿絵画家のことも詳しい。本書の出た95年頃だと、普通の人はまだこんな初出情報を手軽に知ることはできなかった訳で、な~んだ、通俗長篇の乱歩もしっかり雑誌で読んでるじゃないスか。
    久世の最も愛する乱歩本は、当時の人が読んだと一様に口にする1931年(=昭和6年)に配本が開始された『江戸川亂歩全集』ではなく、その四年前(1927年=昭和2年)同じ平凡社から出た『現代大衆文学全集第三巻/江戸川亂歩集』。さりげなく岩田準一の話を持ち出すあたり、なんちゃって乱歩ファンの有名人とは違うね。
    ◆ 上段に記した本書の目次につき、(乱歩を含め)当Blogの趣味にフィットする項は色文字にしておいたが、それ以外に探偵小説とは関係なさそうな項の中でも、渡辺温/小栗虫太郎/夢野久作/長谷部史親/ウォールポールといった名前がポンポン出てきて楽しめる。私は久世と同世代の作家はどうでもよく、中でも大江健三郎なんて死ぬまで決して読むことはないと言い切れるけれど、久世がプラトニックな想い(?)を寄せていた向田邦子を巡り山口瞳への嫉妬を綴った文章あたりはなぜだか引き込まれるし、共感が持てる。
    小沼丹について、私に影響を与えたのも本書。
    いくらミステリの角書きが付いた『黒いハンカチ』『春風コンビお手柄帳』が現行本で出たところで、「村のエトランジェ」ほどに感じるものが無いのは久世のせい。
    「孤島の鬼」の挿絵画家を岩田専太郎としていたり、本書の中に些細なミスが無い訳ではない。伊集院静や山本夏彦あたりはバッサリ切り捨てて、昭和前期以前の作家に絞った内容だったら、もっとヨカッタ。このエッセイは蔵書自慢厨とは真逆の、本を読むことがなによりも好きな気持ちがストレートに伝わってくるのがいい。
    (銀) 天地真理の「♪ ひとりじゃないって~ すてきなことね~」とか、
    ジュリーの「♪ 足早に過ぎて行く この秋の中で~ あなたを見失いたくないのです~」の詞を手掛けているのが実は久世であることは、ペンネームを使っているのもあってか、あまり知られていない。
    ■ 久世光彦 関連記事 ■
    『ムー一族/DVD-1』
    ★★★★★
    樹木希林を御託宣の神様だと勘違いしている連中は
    これ観て全員ズッコケろ (☜)
    時刻: 4月 30, 2024
    ラベル: <評論 その他>
    <評論 その他> (48)
    4月 2024 (6)

  18. 2024/05/01 05:08:31 出版協(日本出版者協議会)含むアンテナおとなりページ

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  19. 2024/05/01 03:19:55 ウラゲツ☆ブログ含むアンテナおとなりページ

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  20. 2024/05/01 01:59:44 ななめのための。含むアンテナおとなりページ

    2024-04-30
    狐と狼のゲーム――『冬期限定ボンボンショコラ事件』についてのメモ。
    感想 摂取記録 雑記
    【※本記事は『冬期限定ボンボンショコラ事件』および〈小市民シリーズ〉の内容に一部言及します。未読の方はご注意ください。】
    冬期限定ボンボンショコラ事件 〈小市民〉シリーズ (創元推理文庫)
    作者:米澤 穂信
    東京創元社
    Amazon
    初っぱなから脱線した話をさせていただきますが、クローズドな舞台における殺人事件(推理小説)を考えるとき、わたしがそこに敷衍するイメージはおおよそ人狼ゲーム(汝は人狼なりや?)のようなものです。
    死体が現われ、その下手人は夜に隠れ、残るは無力な人間たちと小さな光明を指し示す人間たち。それら複数人で構成される共同体の、合議制による吊るし上げのゲーム(狩り)こそがミステリの、あるいはクローズドサークルにおける連続殺人のプリミティブなかたちではないでしょうか。
    この人狼ゲームの攻略方法は諸説あるかもしれませんが、一般的に、人間(村人)側の最適行動は、だれもが言動における一貫性を自覚してふるまい、互いを信頼し、その情報に基づいて危害をなす存在をあぶり出すことでしょう。なぜなら犯人だけが嘘をつく合理的な理由を持っているからです。反対にいえば、無辜の民に瑕疵はなく、嘘をつく理由もありません。
    では本作、『冬期限定ボンボンショコラ事件』についてはどうでしょうか。という強引な問いかけによって本作の話をはじめたいと思います。
    そもそもの「小市民」のはじまり。過去の事件においてこのゲーム(狩り)をおこなうのはふたりの中学生、小鳩くんと小佐内さんのタッグです。ふたりは現場に残された証拠や人々の証言をもとに事件を都度、再構成し、その条件に合う人物Xをあぶり出し、揺さぶりをかけ、捕らえようと画策します。しかしこれは残念ながらうまくいかなかったことが、シリーズの初期段階から示唆されてしました。そして本作において、その理由はおおよそ説明されます。
    第一に、当時の彼らには謎を解く力がなかったこと。過去において、広義の密室は解かれないまま終わります。第二に、解き終わる前に事件そのものが終わってしまったこと。事件は小さな新聞記事として収束します。しかし最も大きな理由は、第三のものではなかったのか、とわたしは思います。つまり、彼ら彼女らの出会う登場人物はみな、ふたりに協力的ではなかった、ということです。
    クローズドな殺人ゲームにおける共同体のルールは単純で明快でした。登場人物はふたつの属性に簡単に分けられます。つまり「危害をふるう犯人」と「無辜の民」です。無辜の民は自分たちに危害がおよぶのを防ぎたいですから、全員一致で結束し、犯人をあぶり出そうと動き出します。
    しかし『冬期~』の物語は、そのような安定した、あるいは合目的なミステリにはなりません。犯人をあぶり出そうとした人々は早々に解散をはじめ、関係人物はみな隠し事を持っており、それぞれの理由によって動きます。そこにおいて証言はみな一様に信頼ならないものとなり、提出された証拠さえも検討の必要が生まれます。
    もちろん、クローズドな(あるいは伝統的でスタティックなミステリの殺人)事件においても、利害関係者は個々の理由で嘘をつくでしょう。しかし往々にして、探偵側がひとたび心の牙城を崩せば、探偵の目的に合わせてすらすらと丁寧に正しい情報を、余すことなく伝えてくれるようになります。さながらアドベンチャーゲームのNPCのように。もちろんその理由として大きいのは、そうしなければ事件解決のための情報が最後まで集まってくれず、小説がいっこうに終わらないからです。
    であれば、『冬期』においてこの「失敗」が意図して描かれたこととは、示唆的なように思われます。過去シリーズを通しての解釈としては、過去、彼らは決して周囲の人間と友好な関係を結んではいなかったから、ほんとうのことを伝えてもらうこともなく、手痛いしっぺ返しをくらっていた。出る杭は打たれる、の法則が適用されていた。
    であるから、「小市民」たりえていれば、迫害されることもなかったはずだ――といった暫定的な結論にたどり着き、彼らは互恵関係を結んでいたはずです。
    とはいえ、です。
    しかし果たしてその認識は正しかったのでしょうか。
    もちろんこれまでのシリーズにおいて、ふたりは狩りの本能(推理/復讐)を隠せない動物としてときに戯画的に描かれますが、彼らのあやうさは謎を解きたい、復讐したい、というだけではなかったはずです。彼らは他人に対してときに無関心であったり、自分に都合がよいかわるいかで判断したり、あるいは意図して悪意を抱くことが描かれています。「小市民」を目指していた彼らは果たして「無辜の民」たりえていたでしょうか。
    というより、こう言ったほうがいいかもしれません。
    この物語に「無辜の民」などいたのでしょうか?
    〈小市民シリーズ〉を通してわたし個人が感じるのは、登場人物だれもが犯罪に片足を突っ込みそうになっている、あるいはもう突っ込んでいるのではないか、という危うさにほかなりません。とりわけ『秋期限定~』の瓜野くんがみせた(過去の小鳩くんを嫌でも想像させたくなるような)ジャーナリズムという名前をした私欲の暴走もそのひとつです。
    にもかかわず、可愛らしいスイーツを冠したタイトルふくめ、シリーズを通してくり返される「小市民」に溶け込めば……というふたりの淡いもくろみの定期的な、あるいはお約束のようなお題目の失敗は、頓挫は、同時に「小市民」というテーゼそのものが依拠するもののあやうさを巧妙に隠していたように思えます。
    なぜなら「小市民」であることがむずかしい彼らは、「小市民」であることそれ自体によって牙を向けられたかどうか、決して判断がつかないからです。
    しかし考えてみると、本作の冒頭において、なぜ小鳩くんが車に轢かれたのかといえば、その「小市民」らしさを周囲に発露していたからにほかなりませんでした。彼を轢いた犯人の弁によれば、彼は客観的に見れば「笑ってた」がために害意を向けられるにふさわしい存在となったのでした。であれば「小市民」であることは、悪意を向けられない最低条件ですらないことになります。「小市民」という可愛らしい言の葉の皮一枚は、決して安全圏でいられることを意味しませんし、保証してくれません。
    いっぽうで、車に轢かれたのち、印象的な、事務的な手続きシーンがあったことをわたしは思い出します。事情聴取の最後、小鳩くんはこう警官に訊かれます。
    「犯人への重い処罰を求めますか」
    そしてほとんど自分のしゃべったことが反映されていない書類を、理解したうえで彼は「おおむね間違ってはいない」と判断し、拇印を押したのでした。
    むろんこれは手続きに則った市民的正義であり、被害者は小鳩くんなのですから、とくに瑕疵はないはずです。ですが、この、異様な居心地のわるさはなんなのでしょうか。犯人を吊るし上げるという共同体のもつ正義にくみするというものは、たしかに「小市民」的ではありますが、それはほんとうによいものなのでしょうか。それは、たしかに本作においてあらためて検討されているように思います。これについてはのちほどまた触れたいと思います。
    閑話休題。
    次に、本作のミステリの技巧について、書きたいと思います。むろんおいしいところに関しては巻末の松浦正人解説によってかっさらわれているので、言うことはほとんどないのですが、ひとついえることがあるとすれば、(これは物語の構成上の必然でもあるのですが)その謎の多くが、短慮によって一時停止させられたのち、再検討に向かっていることではないでしょうか。
    謎解きというよりは、伏線や証拠の処理として、中学時代の小鳩くんはテンポよく謎を解いてくれます。しかしそれは結論として妥当性を求める順当な手続きを踏んだり、消去法で確からしい答えを絞ったというよりは、都合の良い結論にさっと飛びついたようにも見えます(これは個別に検討したわけではなく、たんに最後まで読んだ印象からそう言っているだけなので恐縮ですが)。中学生の小鳩くんは、なんとなく、AかBか、くらいの大枠のなかに謎を押し込め、答えを捉えているような印象を与えます。
    そしてその構図は、過去と現在の事件とがおなじものであるといったことや、病室は安全地帯である、というわたしたち読者の抱きがちな短慮ともつながっています。
    とはいえ、わたし個人としては、そのような明快な推理の手続きは好みです。『春』で好きなのは「おいしいココアの作り方」ですし、『夏』で好きなのは「シャルロットだけはぼくのもの」です。即物的な情報の処理によるむだのない推理は手順がすっきりとしていて、解けたときの爽快感が違います。
    似たような事例でいえば、たとえば『秋』の仲丸さんがなぜトマト嫌いだと思ったのか? といった推理はまさしくそれでした。もちろんそれも短慮にほかなりません。彼女はトマト嫌いではありませんでした。では短慮によって結論を出さず、答えを見つめていく方法はあるのでしょうか。
    これはただの妄想ですが、もし仮に、このむずかしさを乗り越える可能性があるとすれば、それは「積み重ね」ではないでしょうか。
    人間というのは――推理小説を読んでいるとつい忘れがちですが――じつはそれほど一貫性を持たない存在です。人を本気で殺そうと思った人が、職業倫理にもとづいて人を助けようとすることもありますし、自殺しようと思った人がまた生きようと思い直すこともあります。その矛盾を受け入れることで、その人自身がいくつもの層や面をもった存在として、立体的に見えてくることがある、そのように思えてなりません。
    なにしろ『冬』の終盤において、小鳩くんがある意味で(正しい意味ではないかもしれませんが)、被害者から「悪かった」と言葉をかけられるに至ったのは、彼自身の持っていた複雑さゆえでした。小鳩くんが人の秘密を暴くことに、正義のお題目を担ぐことに快楽を抱いていたことはたしかに事実ではありますが、しかしそれのみで生きていたわけではない可能性が、その人物によって語られます。
    その小鳩くん自身の「傷ついた顔」はまるで、彼が轢かれるに至った理由である「笑ってた」顔と対極でありながら、同時に地続きにも置かれています。
    すくなくともわたしには、そのように思えてなりません。
    その後、事件が収束したのち、また同様に、小鳩くん自身も、彼を襲った犯人が処罰されることに対して、自発的に「狙っていた」と証言するつもりはないことを明言します。それはどこか厳罰を求めるような「小市民」的な正義をふりかざさないことであり、儀礼的な無関心ではなく、事務的な言葉のなかに相手を押し込めることでもなく、だれかを矛盾を持った、あるいは血肉を持った他者として(あるいは自分自身をも)見つめることにつながるのかもしれません。
    AかBか、ではなく、CもDもあるし、あるいはそれらすべてが同居するかもしれない。そしてそれらすべてを受け入れることが、彼らなりの思春期限定のこざかしい理屈のさきの「大人」になっていく姿なのかもしれません。あるいはどんな人にも理由があって、害意や善意をなすかもしれない、というドライな「小市民」的な世界観で生きていくことにつながるのかもしれません。
    とはいえそれは、ハッピーなエンディングであるかどうかの保証にはならないでしょう。もちろんそのドライな、一方的な視線を向けられてしまう世界において、小鳩くんはその「傷ついた顔」によって他者からの信頼を得ています。しかしそれは短慮のなせるわざかもしれないことは留意すべきです。彼の受け取った評価は不相応で、不当なものかもしれません。もちろんあくまでそれを「赦し」と表現することは可能かもしれませんが、彼の手が「返り血」を浴びていることもまた事実です。
    であっても、ただひとつだけ、さらに深く誤読することが許されるのであれば――もしもの話をするのであれば――、小鳩くんが高校三年間を通して「小市民」を目指さないまま、中学時代と変わらずあらゆる他人の秘密

  21. 2024/05/01 01:57:44 だいたい図書館にいます|note含むアンテナおとなりページ

    1日前
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  22. 2024/05/01 00:39:43 時空を超えて Beyond Time and Space含むアンテナおとなりページ

    【ネット速度にお困りなら】Wi-Fi 6で速度解消
    アメリカ内戦化への懸念と移民政策(4)
    2024年04月27日 | 移民政策を追って
    足元揺らぐ自由の女神
    アメリカの大統領が現職のバイデン氏になるか、前大統領のトランプ氏になるか、専門家でも決定的な発言はためらうほど大統領選の見通しは不安定、不透明だ。いずれの候補が当選しても、アメリカ社会は政治的・社会的激動、分断などの重大な変化を避け難いだろう。すでに過去20年の間、アメリカは高まる政治的激浪に翻弄され、分断されてきた。地球上の暴力化と不安定は顕著に増加し、アメリカはそれに加担するが、抜け出ることができない。そして、その波は世界をも揺るがすことになっている。しかし、アメリカ人を含め、多くの人々はその事実を十分認識できないでいる*。

    Evan Osnos, WILDLAND:The Making of America Fury, 2021 (『ワイルドランド:アメリカを分断する「怒り」の源流』エヴァン・オズノス、笠井亮平訳、白水社、2024年、邦訳は現時点では上巻のみ)
    「2024年の全米動乱」Newsweek 2024年1月25日
    バイデン大統領が企図したウクライナ、イスラエルへの軍事支援と移民政策の抱き合わせは失敗に終わったが、大統領選と併せアメリカという大国の動向が重大な意味を持つウクライナ戦争とイスラエル・ハマス戦争は、貸与条件付きのウクライナへの戦費支援法案が、4月上下院で可決、さらにイスラエルへの巨額な戦費の支援などの形で、当面なんとか方向が定まった。他方、アメリカ・メキシコ国境の移民激増に対する政策は、バイデン政権は対応の不手際もあって、ほとんどトランプ前政権の政策手中に呑み込まれた形だ。
    違法な越境者の増加と変化
    さらに、新しい要因が次々と加わっている。前回記したように、バイデン政権に移行してからアメリカ・メキシコ国境からの越境入国を企図する者の急増が、政権の足元を揺るがしている。その流れの中で、ひとつの注目すべき動きがある。2023年から中国人の越境入国者が大きく増加し、24,000人を越えたとみられる。この数字は、2023年に先立つ10年間の合計より多い。
    中国人の移民としての入国はアメリカの移民史上、それ自体珍しいことではない。1965年の「移民・国籍法」Immigration and Nationality Actの制定以降、中国人は大学などへの教育プログラムあるいはH1-B 労働ヴィザで合法に入国していた。しかし、最近の動きは、過去とは異なった形態と背景で進行している。アメリカ・メキシコ国境から不法に越境し、その後直ちに政治的避難を求める難民申請をして、アメリカに入国を企てる人々の急増だ。
    確立した経路?
    こうした中国人移民の間では、すでにひとつの経路が形成されている。すでに様々に報じられているように、彼らは先ずヨーロッパなどを経由し、入国ヴィザを求められない南米のエクアドルに飛ぶ。その後、中央・南アメリカその他からの移民たちと合流し、ひたすら北のメキシコ・アメリカ国境を目指す。
    その道はコロンビアとパナマの間の危険な熱帯雨林を経過しなければならず、移民たちは多額の金を道案内などの情報や移動手段に関わる経費をブローカー(smugglers 蛇頭)に支払い、苦難な旅を続ける。
    彼らの多くは、中国国内におけるコロナウイルス・パンデミックに伴う厳しい行動制限、習近平政権の専制主義的政治の締めつけなどに耐え難く、絶望し、移民を決心したという。彼らはブローカーの手引きで、南米コロンビアと中米パナマを結ぶ陸続きでは唯一の経路である危険なダリエン・ギャップ Darién Gapという熱帯雨林からなる隘路を通って、メキシコを経由し、アメリカ国境にたどりつく。多くの移民は50日以上、10カ国を越える国々を経由してここに至る*。
    ==========
    N.B.
    この間の状況については、下記の記事などを参考にした。
    Growing Numbers of Chinese Migrants Are Crossing the Southern Border, The New York Times, 2024/04/21
    For some Chinese Migrants, Few Options in Xi’s China, https:,, www.voanews.com/a/for-some-chinese-migrants-in-xi-s-china-/7508948.html
    小さくなった地球
    中国からアメリカ国境にまで旅するに当たって、彼らが最も頼りにしたのは、TikTokの中国版Douyinを含むオンライン上の情報であった。それにしても、中国からアメリカに到る長く危険な旅をインターネット上で細々と伝えられる情報だけに頼って、実行するという変化には驚くばかりだ。
    未知な土地への人生を賭けた危険な旅である。しかしながら、通信や交通手段の進歩で、彼らが長い旅路のどの地点にいるかなどの情報も得られるようになり、地球が小さくなったことを実感させる。
    これまで中国人の不法移民は、中南米からの移民と比較すると数も少なく、本土でも社会的なは下層の労働者が中心であったが、最近は中層の自営層が中心になっているといわれる。富裕層でもなく、教育志向でもないが、アメリカまでの航空機運賃くらいは負担できる階層になっている。「ゼロ・コロナ」政策で大きな打撃を受け、現政権の言論統制などの厳しい締め付けに耐えかねた自営層などを中心に、一家を挙げて移民を決意した人々が多いといわれる。
    自由を求めて
    VOAがインタヴューしたある中国人の場合、「中国を離れる時、旅の途上で死ぬようなことがあっても、試みる意義がある」と思い、決断したという。彼らのある者は、何にもまして「自由」が欲しかったという。習近平政権になってから、SNSも厳しく監視され、自分の言いたいことも言えない社会となってしまった。UNHCRによると、2013年から2021年の間に70万人以上の中国人が海外で庇護を求めたという。
    幸運にもアメリカ・メキシコ国境にたどり着くと、彼らの多くは自主的に国境警備の係官の前に出頭し、難民申請をする。中国人の場合、移民裁判所で申請が認められる比率はかなり高い。中南米諸国からの移民とは異なり、本国送還されることはまずない。中国は彼らの送還にも応じないため、多くの場合、アメリカに滞留する。この措置はアメリカの移民政策の次元では、突き詰めて検討されていないが、外交上のやりとりが面倒で大変なためとみられる。特に中国は悪名高い交渉相手となっている。他方、アメリカとしては、習近平政権下で増加しているスパイが越境者の中に紛れ込んでいないかに神経を尖らせている。
    国境の関門をなんとか通過することに成功すると、多くの中国人は大都市、とりわけニューヨーク、シカゴなどの大都市を目指す。これらの大都市は中国人移民にとって、ほとんど必要なサービス、言語(中国語が通じるが、英語ができることが最善)、移民弁護士、住宅その他、移住に必要な基礎的ニーズが備わっている。ニューヨークの場合、市が運営するシェルターは200近く存在するが、彼らはすでに形成されているチャイナ・コミュニティの存在に頼ることが多いようだ。こうして、長い歴史の過程で生まれた中国人コミュニティは、次第にその規模を拡大し新たな移民を受け入れてゆく。
    難民申請をする移民は、合法的に働く許可を求める文書を提出後、約6ヶ月は待たねばならない。最近入国を試みた難民の場合は、しばしば何年も待つことになる。その間はレストランでの皿洗いに象徴されるような仕事をしてでも、アメリカに移住したいと思っているようだ。これまではほとんどの人たちが亡命に成功している。移民裁判所で中国籍の人々は他の国の人々よりも亡命申請に成功する比率が高い。そして、申請が却下された場合でも結局、非合法ながら米国に滞在することになる。なぜなら中国政府がこうした人々の送還を引き受けないからだ。
    将来に問題を残して
    アメリカの世論を二分する移民問題の論争において、この問題は米国の移民制度上の落とし穴ともいうべき存在で、ほとんど突き詰めて議論されていない。米政府は移民の出身国の政府に不法入国者、滞在者の引き取りを必ずしも強制できない。ほとんどの国は協力的だが、いくつかの国は極端に非協力的で、とりわけ中国の非協力ぶりは最悪だという。
    建国以来、自由を一つの旗印に掲げてきたアメリカにとって、それを望む難民受け入れを否定することも、容易にはできない。送還や勾留が少なければ、移民・難民は増加する。アメリカの労働力不足も増加をもたらす圧力となり、国民的議論の場でも難題となる。
    世界の国々の為政者は、国民が自らの国に希望を抱けなくなり、他国へ居住の場を求めることに様々な感情を抱いている。その程度は一様ではない。自国民が他国へ避難・保護を求めることには、屈辱感があるかもしれない。さらにかつての自国民が強制送還されることにも、直ちに受け入れ難い感情も生まれるだろう。
    自由の女神の台座にも刻まれているように、望む者は誰でも受け入れることを掲げてきたアメリカだが、米中、米ロ対立、民主党対共和党などに代表される国内外の対立は、かつてなかった移民政策についても分裂・分断の兆候を歴然としたものにしている。
    かつては中南米諸国からひたすら北を目指した移民の流れは、今では東西・南北あらゆる方向から受け入れ先を目指すものに変化した。グローバル・マイグレーションの新たな様相だが、そこには国家間及び国内における深刻な断裂・分断の様相が見てとれる。
    半世紀以上前に初めてアメリカの土地を踏んで以来、自由の女神の足元を通り抜ける人々の流れに関心を抱き、それを受け入れている国の考えに注目してきた。本ブログの一部にはその覚書の如き場を与えてきた。今、自由の女神の足元は明らかに揺らいでいる。メモを閉じる日も近いが、もう少しその行方を見届けたい。
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    アメリカ内戦化への懸念と移民政策(4)
    移民政策を追って(159)
    回想のアメリカ(39)
    今週のお題「#GW」をチェック

  23. 2024/05/01 00:17:45 読書感想文(関田涙)含むアンテナおとなりページ

    2024-05-01
    『モンキー・ワイフ』ジョン・コリア
    イングランド
    His Monkey Wife: or, Married to a Chimp(1930)John Collier
    ジョン・コリアといえば、日本においては『炎のなかの絵』や『ジョン・コリア奇談集』などによって、「切れのよい怪奇・幻想の短編を得意とした作家」として認識されているのではないでしょうか。しかし、初期には詩集や長編小説も出版しています。
    『モンキー・ワイフ』(写真)は処女長編であり、唯一翻訳されている長編でもあります(※)。
    後期の短編しか読んだことのない人が『モンキー・ワイフ』を読むと吃驚すると思います。しかし、訳者の海野厚志は「彼を怪奇小説或いは恐怖小説の作家とすることは、盲人が象をなでた感触であろう。(中略)コリア文学の本領は、あくまでも長編と初期の二、三の短篇集にある」と書いています。
    詩人として出発したコリアだけあって、『モンキー・ワイフ』はよくいうと文学的、悪くいうと青臭い作品です。文学作品からの引用やパロディに溢れているし、修飾が多く回りくどい表現を多用している点がそう感じる所以でしょう。
    上コンゴ(コンゴ民主共和国の南東部)のボボマに住む英国人教師のアルフレッド・ファティゲイは、鹿の角との交換で、雌のチンパンジーであるエミリーを手に入れます。
    驚くほど頭のよいエミリーは、ファティゲイに恋をしますが、彼にはエイミー・フリントという婚約者がいます。ファティゲイは英国に戻ると、エミリーをエイミーに預けます。
    ファティゲイは早くエイミーと結婚したいのですが、彼女は首を縦に振りません。すったもんだの末、漸く結婚式が行なわれることになりますが……。
    人間と猿の恋愛といえば、大島渚監督の『マックス・モン・アムール』があります。
    この映画は、夫も子もある女性が、雄のチンパンジーを好きになるという物語でした。アパートを借りてチンパンジーと愛を営み、それが夫にバレたことをきっかけに猿は家族と同居するようになります。それから様々なトラブルが生じるのです。
    動物性愛に走る妻に悩みつつも、家族で乗り越えてゆこうとする夫の姿を真面目に描いた作品であり、現実に起こっても不自然ではないと思わせる作品でした。
    ところが、『モンキー・ワイフ』は、それとは全く異なります。正に、奇書といえるレベルなのです。
    まず、エミリーは、ちょっと頭のよいチンパンジーではなく、ほとんどの人間よりも遥かに聡明に描かれています。何しろヴィクトリア朝時代の英語で思考するし、ラテン語の詩を引用することもできるのです。
    語り手は「ぼく」であり、エミリーは喋ることはしませんが、一人称のなかに括弧書きで彼女の科白が書かれているため、実質的には話をするのと変わりません(チンパンジー同士は会話できる)。
    それどころか、終盤にはタイプライターを打ち、文字によってファティゲイと会話するようになります。
    こうなると、そもそもエミリーをチンパンジーに設定した理由が那辺にあるのかと頭を抱えたくなってきます。
    ほかにも、「ぼく」が何者であるか分からない(神の視点なので、恐らく作者であろう)し、エミリー(Emily)とエイミー(Amy)はカナで書くとややこしいし、ファティゲイは余りに凡庸で(Fatigayの「fati」はあくびをするという意味)エミリーに好かれる資格がないしと、気になることが沢山あります。
    勿論、『モンキー・ワイフ』は、そうした指摘を予測した上で書かれているのでしょう。
    ユーモア、ウイット、サタイア、もっというと悪ふざけに満ちており、前述したとおり、他に類をみない小説であることは間違いありません。
    ただ、それだけだと、新進気鋭の作家が気張って書いた奇妙な作品で終わってしまうのですが、そうさせないのはエミリーの魅力に依るところが大きいと思います。
    彼女は、頭がよく、優しく、礼儀正しく、向上心があり、気が効いて、奥ゆかしく、好きな人に懸命に尽くす、正に理想の女性です。
    例えば、村長の妻は、ファティゲイを誘惑しようとして、それが叶わないと知ると、自ら服を破き襲われたふりをします。このピンチに、エミリーは陰で葉巻を吸うと、灰が落ちないようファティゲイに持たせたのです。つまり、灰が落ちるような激しい行為はしていないことを示したわけです。
    こんなことは、人間ですら思いつかないでしょう。
    一方、エミリーに嫉妬して意地悪をするエイミーは、救いようのない俗物に描かれています。我がままで階級意識が強く、ファティゲイの友人すら見下し、挙句の果ては婚約者を嵌め、どん底に突き落とすのです。
    その饒舌さも、エミリーが何も喋らない分、余計、鼻につきます。
    この小説は、十九世紀以前の英国の恋愛小説のパロディになっています。
    結婚に至るまでの男女の感情の機微を描いているという意味では、ジェイン・オースティンの小説を念頭に置いているのかも知れません。
    しかし、主人公がチンパンジーであることを忘れてしまえば、愚かな者たちに振り回される清廉な女性像が浮かび上がってきて、笑いよりも寧ろ憐憫の情が湧いてきます。
    そう考えると、『モンキー・ワイフ』はパロディや諷刺というよりも、人の魅力とは頭と心が優れていることであり、それ以外の要素、容姿や人種や家柄や経済力など(勿論、毛深さも)は重要ではないことを表現しているともいえます。
    主人公をチンパンジーにしたのは極端ですが、『ジェーン・エア』のバーサを例に取るまでもなく、未開の地から大都会へやってきた、地位もコネもない女性が蔑まれるのは当然という意識を持った当時の読者には、十分に刺さる作品だったのではないでしょうか。
    だからこそ、ファティゲイがエミリーの女性としての魅力に漸く気づき恋に落ちる場面から、コンゴの人々がふたりを抵抗なく受け入れるシーンまでは正に納得の展開で、ふたりの恋を素直に応援したくなります。
    エミリーはとびきり無垢な存在なので、人間同士よりも純粋な恋愛を楽しめるのです。
    尤も、比喩ではなく本物の猿を用いてしまったため、チンパンジーは、森のなかでチンパンジーの仲間と暮らすのが一番よいのでは、という別次元の意見が生まれてしまうことにもなるわけですが……。
    ※:戦前には『猿をめとりて』という邦題で刊行が予告されたそうだが、実現はしなかった。
    『モンキー・ワイフ −或いはチンパンジーとの結婚』海野厚志訳、 講談社、一九七七
    →『ジョン・コリア奇談集』ジョン・コリア
    Amazonで『モンキー・ワイフ』の価格をチェックする。
    sekita_namida 2024-05-01 00:00 読者になる
    『モンキー・ワイフ』ジョン・コリア
    イングランド (70)

  24. 2024/04/30 22:59:28 河野書店NEWS含むアンテナおとなりページ

    2024年04月30日
    連休谷間の繁閑
    今日で4月もおしまい。1年の3分の1が過ぎました。
    それはともかく最終火曜日ですので洋書会は特選市。しかし連休の谷間でもあるためか、出品点数もさることながら、来場者が少なかった気がします。
    3階で開かれている東京古典会でも、このところ毎週のようにやってこられる、関西組の姿をお見かけしませんでした。たまたまお会いしなかっただけかもしれませんが。
    いつもの仲間とお昼を取るため、いつもの店に向かいました。はたして開いているかと心配しながら。
    幸い店はやっておりましたが、ずいぶん混んでいて、しばらく入り口で待たされました。席の用意が出来て座ってからも、注文を取りに来るまでずいぶん時間がかかり、店の人は大恐縮。
    しかし我々にはまだ時間の余裕があります。気の毒だったのは、先に席についていた4人連れの女性客。出されたパスタを食べるのもそこそこに、席を立っていかれました。
    あとに残された皿のいくつかは、半分以上食べ残されたまま。セットのドリンクだけは、飲み干されていましたけれど。おそらく休み時間が終わりそうだったのでしょう。
    われわれが帰るころには、店内は嵐の後のように静まっていましたので、「大変でしたね」と店の人に声をかけると「今日はこんなに来られると思ってなかったんですよ」というお返事。
    うれしい悲鳴というより、心底お疲れのご様子でした。
    konoinfo at 18:30|Permalink│Comments(0)│
    連休谷間の繁閑

  25. 2024/04/30 19:07:02 5ちゃんねる含むアンテナおとなりページ

    とらせん2
    !extend::vvvvvv::
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    このスレは阪神ファンが実況する「とらせん」です
    他チームのファンがスレ違いなレスをした場合ハンターの狙撃対象です
    ご注意願います
    https://tanuki.5ch.net/test/read.cgi/livebase/1714458234/
    とらせん (ワッチョイ 4335-AMV0 [2400:4150:1e1:f200:* [上級国民]]) 2024/04/30(火) 18:07:47.41 ID:2JQh2OI10
    おりせん
    スレ立ての際は本文一行目にこれを入力
    スクリプト荒らし中
    1.名前欄に「おりせん」など入力
    2.デフォルトの「どうですか解説の名無しさん」をNG登録(非表示推奨)
    3.sage進行でお願いします
    4.どんぐり
    名前欄に!donguriを一回いれてカキコでOK(枯れたり腐ったりしたら、またやり直して下さい)
    前スレ
    おりせん 反省会
    https://tanuki.5ch.net/test/read.cgi/livebase/1714374998/
    おりせん (ワッチョイ bff5-IvSP [2001:268:98d1:dd8a:*]) 2024/04/30(火) 18:00:33.34 ID:VpZ2YjHE0
    校舎内で女子生徒の胸もんだか 男子高校生を逮捕「もんでいない」容疑否認 不同意わいせつの疑い [バイト歴50年★]
    高校の校舎内で女子生徒の胸を複数回もむなどしたとして、県警人身安全・少年課は30日、同じ高校に通う男子生徒を不同意わいせつの疑いで逮捕しました。
    不同意わいせつの疑いで逮捕されたのは、県内在住の15歳の男子高校生です。
    警察の調べによりますと、男子生徒は4月19日午後4時半ごろ、自らが通う高校の校舎内で同じ学校の女子生徒の胸を、衣服の上から複数回もむなどのわいせつな行為をした疑いです。
    被害を受けた女子生徒が学校の先生に相談し、警察に被害届を提出していました。
    警察の調べに対し、男子生徒は「背中から抱きついて両肩近くを両手で触ったことは間違いないが、胸はもんでいない」と容疑を一部否認しています。
    2人は顔見知り程度で交際関係は確認されておらず、警察では犯行の動機や余罪などについて、詳しく調べています。 https://news.yahoo.co.jp/articles/63a2fea62e85e57fdd8b1ba716bb8069a9aeabff
    バイト歴50年 ★ ころころ 2024/04/30(火) 16:54:58.18 ID:5YqQT72d9
    [隠す]
    【埼玉】アダルトビデオに出演した消防士 匿名の情報提供で懲戒処分…写真も添付され発覚 友人に勧められ5回も出演 [おっさん友の会★]
    越谷市は22日、アダルトビデオに出演し、約25万円の報酬を得ていたとして、大相模分署の男性消防副士長(26)を地方公務員法に基づき、同日付で停職6カ月の懲戒処分とした。
    市によると消防副士長は2022年12月~23年8月の間に計5回、アダルトビデオの撮影に参加し、出演料を得ていた。
    今年4月上旬、市ホームページの問い合わせフォームに、写真が添付された匿名の書き込みがあり、消防副士長に確認したところ、出演を認めた。消防副士長は「借金があり、お金に困っていた。友人に相談したら勧められた」と話しているという。
    続きは埼玉新聞
    2024/04/30/14:55
    https://www.saitama-np.co.jp/articles/78256/postDetail
    @おっさん友の会 ★ ころころ 2024/04/30(火) 16:53:49.80 ID:GIL/7dZR9
    [隠す]
    体調不良600人超の給食牛乳、原因菌見つからず 森永乳業が調査 [どどん★]
    宮城県内の小中学校で給食の牛乳を飲んだ児童生徒ら600人超が体調不良を訴えた問題で、この牛乳から体調不良を起こす原因菌は、製造会社側の調査では見つからなかったことがわかった。工場がある仙台市の保健所がさらに調べている。
    牛乳を製造したのは東北森永乳業(仙台市)で、調査にあたった親会社の森永乳業(東京都港区)が30日、朝日新聞の取材に明らかにした。
    問題となったのは25日の給食の牛乳。宮城県内の12市町の小中学校で提供され、複数の学校から「いつもと違う味がする」と指摘があった。朝日新聞の取材では仙台、岩沼、名取、多賀城の各市などの600人超が腹痛や吐き気などを訴えた。
    森永乳業が学校から引き取った牛乳や保存サンプルを調べたところ、こうした症状を引き起こす大腸菌群や黄色ブドウ球菌とも「陰性」で、製造工程や製造設備にも普段と異なる点がなかった。学校までの輸送状況も調べたが、温度管理も普段と同じだったという。
    同社は取材に対し「自社でできる検査は終了した。ご迷惑とご心配をおかけし、申し訳ない」と改めてコメントした。
    一方、仙台市保健所は25日以降立ち入り調査を実施している。児童生徒に検便を求めるなどして、原因を調べている。
    朝日新聞社
    https://news.yahoo.co.jp/articles/d6a527182c32753673b8ce822f1a55ec16a0336e
    どどん ★ 2024/04/30(火) 16:46:09.45 ID:kcyGbm2A9
    “ココイチ新社長”は22歳の女性アルバイト 20歳の時に打診…1都8県25店舗・従業員400人超えのFC店で大抜擢 [どどん★]
    22歳のアルバイトの女性が、ココイチをフランチャイズ展開する「スカイスクレイパー」の新社長に抜擢された。高校1年生の時にアルバイトを始め、19歳で「接客のスペシャリスト」に認定。その実績が評価され、20歳で次期社長の打診を受けたという。
    笑顔で厨房に入り、大量のカレーを混ぜる女性は、「カレーハウスCoCo壱番屋」でアルバイトとして働く諸沢莉乃さん(22)だ。
    諸沢さんは、群馬や神奈川など、1都8県で25店のココイチをフランチャイズ展開する「スカイスクレイパー」の新社長に抜擢されたのだ。5月1日から代表取締役社長になる。
    諸沢さんは、高校1年生だった15歳の時、横浜市の自宅近くの店でアルバイトを始め、19歳の時に、全国のココイチでわずか15人しかいなかった「接客のスペシャリスト」に認定された。そして20歳の時に、創業者の西牧社長から次期社長の打診があったという。
    「最初は冗談をおっしゃっているのかなって思ったけど、冗談でも冗談でなくても、本気にさせてやるぐらいの気持ちだった」という諸沢さんは、迷うことなく引き受けた。
    なぜ22歳のアルバイトに、従業員400人を超える会社の社長という大役を任せることになったのか、今の社長に聞いた。
    CoCo壱番屋のフランチャイズ「スカイスクレイパー」の西牧大輔代表取締役社長は「社長になってもらった人を信用するより、信用できる人に社長になってもらう」と話す。信頼や仕事に対する責任感はもちろん、若者ならではの感性にも期待。最近、研修を終えた新入社員に諸沢さんが、こんなごほうびを贈ったという。
    西牧社長は「僕なら焼き肉に連れて行くとかだけど、まつげパーマに連れていくと。22歳の社長になる人でないと出てこない発想だと思う。年齢関係なく、彼女なら絶対に今までよりも良くなると思って託しました」と話した。
    劇的な抜擢について、諸沢さんの母親は「もちろん心配はあるけど、周りの方に育てていただいたので、莉乃にできることがあれば、どんどん恩返しをしていけばいいのかな。私たちは見守って応援するだけ」と話している。
    5月からいよいよ新社長として歩み始める諸沢さん。「私は一緒に現場に入れるので、より近くでというのが強みなんじゃないかなと思います」と話している。
    (「イット!」 4月29日放送より)
    イット!
    https://news.yahoo.co.jp/articles/9b6c0d6c03b03527133aa63bcc4e2e0ebca7eca2
    https://pbs.twimg.com/media/GMYvWgFa4AA5n4-.jpg
    https://pbs.twimg.com/media/GLhJXOJbAAADXxn.jpg
    どどん ★ 2024/04/30(火) 16:00:10.89 ID:kcyGbm2A9
    訪日観光客は素泊まり志向?城崎温泉街、食事を提供しない素泊まりの宿泊施設が増加 [おっさん友の会★]
    大型連休でにぎわう城崎温泉街(兵庫県豊岡市)に、食事を提供しない素泊まりの宿泊施設が増えている。人手不足の中で省力化が図られるほか、食事付きの宿泊プランを好まないインバウンド(訪日客)のニーズにも対応できるからだ。ただ、1泊2食の宿泊が基本だった温泉街で飲食店の集積が追いついておらず、「外食難民が増えている」(城崎温泉観光協会)のが現状。変化の波が寄せる局面で、地域の「おもてなし力」が試されている。(丸山桃奈)
    温泉街を流れる大谿川沿いで、旅館「赤石屋」の改装工事が大詰めを迎える。客室を18から14に減らしてサウナを新たに導入。1958年創業の老舗が、夕食の提供をやめ、インバウンド向けの素泊まり宿に生まれ変わる。6月下旬のプレオープンを経て7月中旬の全面開業を目指す。
    照準とするインバウンドは、食事費を抑えて安く泊まりたい「泊食分離」の志向が強いとされる。その客足が新型コロナウイルス禍から急ピッチで回復。豊岡市によると、2023年の市内の外国人延べ宿泊数は前年比9倍の6万679人で、うち城崎エリアが5万701人だった。
    赤石屋を運営する日和山観光(豊岡市)の今津一也代表取締役(56)は「素泊まりは商機がある」と強調する。ただ、周辺に朝食が食べられる店は少なく、朝食は提供する考え。業界の人手不足を踏まえると、インバウンドの回帰は渡りに船だ。「夕食をやめるので人員を多く確保しなくて済み、長時間労働を防げる。宿の定休日を設けて働きやすい職場をつくりたい」と意気込む。
    3月には、素泊まり専用の「ホステルわらく」が開業した。夕・朝食をなくし、館内のキッチンで宿泊客が自炊できるようにした。「食事付きのプランだと、滞在中の行動が制約される場合もある」と運営会社の椿野陽一郎取締役(33)。「家族が経営する旅館は食事を提供しているが、そこより4割ほど価格も抑えられた」と自信を見せる。
    続きは神戸新聞 2024/04/29
    https://www.kobe-np.co.jp/news/society/202404/0017598322.shtml
    @おっさん友の会 ★ 警備員[Lv.4][新初] 2024/04/30(火) 15:51:01.68 ID:GIL/7dZR9
    【働いていない親も預けてOK】「こども誰でも通園制度」を7月に試験導入 保育現場は負担増か【大阪市】 [夜のけいちゃん★]
    4/30(火) 15:04配信
    関西テレビ
    ■働いていなくても保育園に子どもを預けられる
    大阪市では、働いていなくても、子どもを保育園などに預けられる制度を7月から試験的に始めると発表しました。
    大阪市では、これまで親が一定時間以上働いていないと保育施設を利用できませんでした。(※産前産後、疾病・障がいがあるなど保育の必要性がある人を除く)
    しかし、7月から試験的に導入される新制度では「働いていない」親でも、子どもを保育園などに預けることができます。
    対象は現在、保育所や認定こども園を利用していない大阪市内に住む生後6カ月から満3歳未満の子どもです。
    子ども1人あたり1カ月10時間まで利用可能で、6月3日から利用申請の受け付けが開始される予定です。
    ■「保育士の確保」が課題
    「親が働いていなくても」時間単位で、保育園や幼稚園などに子どもを預けられる「こども誰でも通園制度」は、国が掲げる「異次元の少子化対策」の一環として2026年度から実施予定

  26. 2024/04/30 18:57:04 幻の猫たち 改訂版含むアンテナおとなりページ

    2024-04-30
    Michael Mantler / Edward Gorey 『The Hapless Child』
    猫と聴くECM 猫と聴くソフト・マシーン&カンタベリー
    MICHAEL MANTLER
    THE HAPLESS CHILD
    and other inscrutable stories
    with
    ROBERT WYATT
    CARLA BLEY
    STEVE SWALLOW
    JACK DEJOHNETTE
    TERJE RYPDAL
    words by
    EDWARD GOREY
    LP: WATT WORKS, INC.
    WATT/4 2313 104
    Manufactured and marketed by ECM Records
    Printed in W.-Germany / Made in W.-Germany
    ジャケット(表)。
    ジャケット(裏)。イラストは上段右より「The Object-Lesson」「The Remembered Visit」「The Sinking Spell」、下段右より「The Insect God」「The Hapless Child」「The Doubtful Guest」。
    SIDE A
    1. The Sinking Spell  5:12
    2. The Object-Lesson  4:58
    3. The Insect God  5:00
    SIDE B
    1. The Doubtful Guest  4:45
    2. The Remembered Visit  6:25
    3. The Hapless Child  6:59
    Composed by Michael Mantler
    Robert Wyatt - vocals
    Carla Bley - piano, clavinet, string synthesizer
    Steve Swallow - bass guitar
    Jack DeJohnette - drums, percussion
    Terje Rypdal - guitar
    Alfreda Benge - speaker
    Albert Caulder, Nick Mason - additional speakers
    recorded July 1975 through January 1976 at Grog Kill Studio in Willow, New York, with the Manor Mobile at Robert Wyatt's house and Delfina's farm in England, and at Britannia Row in London
    engineers: Michael Mantler, Dennis Weinreich, Alan Perkins, Nick Mason
    mixed January 1976 at Britannia Row by Nick Mason
    "The Hapless Child" mixed November 1975 at Scorpio Sound by Dennis Weinreich
    cover and drawings: Edward Gorey
    produced by Carla Bley
    ◆本LPについて◆
    西独盤。見開きジャケット(E式)、裏ジャケにクレジット&エドワード・ゴーリーによるイラスト、中ジャケに歌詞&ゴーリーによるイラスト。インサートにWATTレーベルLPリスト(モノクロ写真図版15点)。
    マイケル・マントラー『ザ・ハプレス・チャイルド』。
    エドワード・ゴーリーの代表的絵本六冊の本文にマイケル・マントラーが曲を付け、ロバート・ワイアットが歌っています。オリジナルLPは1976年にリリースされました。本LPは1984年頃の再発盤です。
    マイケル・マントラー&カーラ・ブレイ夫妻に、ジャック・ディジョネット(ドラム)&テリエ・リピダル(ギター)のECM勢、後にカーラ・ブレイ・バンドで活躍するスティーヴ・スワロー(ベース)、さらにワイアット夫人アルフレーダ・ベンジとピンク・フロイドのニック・メイスンがヴォイスで参加、不気味な切迫感のあるジャズ・ロックになっています。
    「The Sinking Spell」(沈んでゆく呪文)は、或る日上空に出現した謎の生き物が少しずつ「沈んで」行き、屋根を通り抜けて家の中を通過し地下室の床に消える一部始終を一家が見守る様子が歌われています。
    「The Object-Lesson」(実物教育)は、シュルレアリスティックにしてメランコリックなイメージの綴れ織りです。
    「The Insect God」(昆虫の神)は、虫に誘拐された女の子が虫の神様に生贄として捧げられてしまう話です。
    「The Doubtful Guest」(あやしげな客人/絵本の邦題は「うろんな客」)は、或る日突然現れた謎の生き物がコミュニケーション不在のままに家族の一員におさまってしまう話です。
    「The Remembered Visit」(思い出された訪問)は、忘れっぽい女の子がかつて異国で交わした約束を思い出した時には相手はすでに亡くなっていたという話です。
    「The Hapless Child」(不幸な子供)は、薄幸な女の子が邪悪な運命の導くままに加速度的に不幸になっていく話です。
    ★★★★★
    The Insect God
    nekonomorinekotaro 2024-04-30 18:57 読者になる
    広告を非表示にする
    Michael Mantler / Edward Gorey 『The Hapless Child』
    猫と聴くソフト・マシーン&カンタベリー (49)
    猫と聴くECM (9)

  27. 2024/04/30 16:17:18 春陽堂書店含むアンテナおとなりページ

    2024年4月21日ゴールデンウィーク休業日のご案内
    2024.04.21

  28. 2024/04/30 15:56:08 隗より始めよ・三浦淳のブログ含むアンテナおとなりページ

    2024年04月30日
    映画/ エドガルド・モルターラ ある少年の数奇な運命
    今年映画館で見た49本目の映画
    鑑賞日 4月29日
    恵比寿ガーデンシネマ
    評価 ★★★★
    イタリア・フランス・ドイツ合作、マルコ・ベロッキオ監督作品、原題は"Rapito"(強奪された、の意味のイタリア語)。
    1859年のイタリア・ボローニャ。そこで暮らす子沢山のユダヤ人一家を或る日カトリック教会からの使いが訪れ、7歳の息子エドガルドを連れ去ってしまう。理由は、「この子はキリスト教の洗礼を受けているからユダヤ人家庭で育てることは赦されない」というものだった。わが子の一人だけがいつのまにかキリスト教の洗礼を受けていたと知った両親は愕然とし、エドガルドを取り戻そうとするが、当地の異端審問所をとりしきる神父はもとより、ローマ教皇ピウス9世も頑としてその訴えを認めようとしない……
    実在の事件を映画化したものだそうである。なぜユダヤ人一家の中でエドガルドだけがキリスト教の洗礼を受けていたかの謎は、ラスト近くの裁判で明らかになる。ただし、裁判でも教会側は無罪となっている。
    この映画を理解するには、日本人にはなじみの薄い19世紀後半のイタリア史を或る程度知っておく必要がある。映画自体も、そうした激動の時代をそれなりに描いているからだ。
    舞台となるボローニャは長らく教皇領の一部だった。それが、イタリア統一の機運が高まる19世紀になると揺らぎ出す。ボローニャもナポレオン支配時代はいったん教皇領から離れるが、ナポレオンが没落してウィーン会議(1814~15年)が行われるとまた教皇領に戻るものの、教皇支配に対する批判は強く、世俗的権力によるイタリア統一が進行するなかで、最終的には1871年に教皇領は消滅する。
    この映画で描かれている事件は、カトリック権力が後退していく時代に起こっており、作中では事件が外国でも報じられたためにカトリック教会側でも引っ込みがつかなくなったという見方も紹介されている。
    しかし現代に生きる(キリスト教と無縁の)日本人からすれば、異端審問所なんてものが中世スペインならともかく、19世紀半ばのイタリアにまだ存在したのだと分かって愕然とするし、カトリック教会のやり口は要するに最近のイスラム国(IS)がヨーロッパ人の若者をネットなどで洗脳してイスラム原理派の使徒にしてしまう手口と同じだと言うしかないのである。いや、イスラム国に洗脳された若者は(いくら未熟でも)いちおう自主的にそうしているからまだしもだが、この事件の場合は7歳の子供を本人の意思に反して連れ去っているのだからいっそうタチが悪い。
    いったん洗礼したら恒久的にキリスト教徒だというのはローマ・カトリックの教義でもあり、それが教会側の自己正当化に使われている。
    こうしたローマ・カトリックの闇の部分は、近年、聖職者の行う性的虐待を取り上げた『グレース・オブ・ゴッド』(日本公開2020年)や、聖職者の性的虐待が報道される過程を描いた『スポットライト 世紀のスクープ』(日本公開2016年)など、映画を通じて広く知られるようになった。また、英国の身寄りのない子供たちをカトリック教会がオーストラリアに移住させ、労働力としてこき使っていたという歴史的事実を発掘した映画『オレンジと太陽』(日本公開2012年、私の旧サイトでこのページの「67」を参照)もある。
    キリスト教の野蛮さを、日本人としては改めて肝に銘じるべきだと思う。
    教皇ピウス9世を演じるパオロ・ピエロボンの悪役ぶりもなかなかだ。
    家族の用事で日帰りで上京し、用事は午後3時頃に済んだので、この映画を見てから新潟に戻ったもの。
    東京などでは4月26日の封切で、私が足を運んだガーデンシネマの午後4時からの回は20人台の入りだった。
    新潟での上映予定は今のところない。
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    by amiur0358
    2024年04月29日
    音楽会/ 新潟室内合奏団第89回演奏会
    4月27日(土)午後6時30分
    新潟市音楽文化会館
    1000円(前売)、全席自由(11列26番)
    この日は標記の演奏会に足を運びました。
    天候は良好でしたが、この日は同じ敷地内にある県民会館で午後4時30分から沢田研二のコンサートがあるとのことで、駐車場が混むだろうと予想し某所にクルマを駐めて片道30分(往復1時間)ほど歩きました。
    指揮=神成大輝
    ベートーヴェン:序曲「コリオラン」
    シューベルト:交響曲第5番
    (休憩)
    ベートーヴェン:交響曲第3番「英雄」
    私としては先月末に新国で「トリスタンとイゾルデ」を聴いて以来の音楽会だったので、久しぶりの気がします。
    音文は5月から長期にわたる改修工事で使えないそうで、それで通常より早い時期の開催になったとのこと。
    音文の改修は以前も行われたと記憶しますが、あれからそんなに時間が経過したのか、と思いました。
    なんにしても、改修するからには音響をもう少しライブにしてもらいたいもの。ピアノにはこれでもいいでしょうが、弦楽器の演奏にはデッドすぎる。昔からこうで、前回の改修でもこの点は全然直っていませんでした。
    さて、演奏ですが、最初の序曲「コリオラン」では、弦がややばらばらな感じが。練習に時間がかけられなかったからか、リズム主体の曲なので合わせるのが難しいからか。パンフによるとヴィオラとチェロの奏者から「難しすぎ」と苦情が出たとか。
    次のシューベルトになると、この点が少しよくなった気がしました。第2楽章など、とてもいい気分で聴くことができました。
    メインの英雄交響曲は、きびきびしたテンポと盛り上げるべきところでしっかり盛り上げていく演奏で、充実していました。第3楽章での金管も危なげがなく、全体として気迫のこもった名演と言えるでしょう。
    ふだんと違ってアンコールがなかったのは、時間的余裕がなかったからでしょうか(音文の改修工事のせいで例年より早く開催したから)。
    指揮者の神成氏は東京芸大の指揮科を首席で出、大学院修士課程でも賞を得て修了という、将来を嘱望される人材。まだ27歳という若さですが、昨秋から仙台フィルの副指揮者になっているとのこと。ちなみに調べてみたら、現在の仙台フィルの「常任指揮者」は高関健氏、その下の「指揮者」は太田弦氏で、まだ30歳ながら今春から九州響の首席指揮者を務めているとか。指揮の世界でも若手がどんどん出てきているのですね。
    ……しかし、今回、改めて「オバサンは音楽会の敵だ!」と痛感しました。
    開演ぎりぎりの時刻に私の直前の席にオバサン3人組がすわり、嫌な予感がしていたのですが、これが的中。第2曲のシューベルト第5交響曲の第1楽章が終わったところでうち2人がおしゃべりを始め、第2楽章が始まってもやめないので、やむを得ず注意しました。
    一人で聴きに来ている女性もいるので、「オバサンは一律音楽会に立ち入り禁止」というわけにもいかないでしょうが、例えばオバサン同士は隣り合ってすわるのを禁止するとか、そういう法律を作るのは無理かな(笑)。
    ちなみに、次回演奏会は11月10日、りゅーとぴあで。佐々木友子さん(今回は賛助出演で第2ヴァイオリンのトップを務めていました)の独奏でチャイコフスキーのヴァイオリン協奏曲、そしてメンデルスゾーンの交響曲第1番というのは、ちょっと珍しいプログラムですね。期待しましょう。
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    カテゴリ:
    クラシック音楽
    by amiur0358
    ドイツ・オランダ・イタリア合作、ファティ・アキン監督・脚本作品、140分、原題は邦題に同じ、ただしドイツ語なので、正しい発音は「ラインゴルト」であり、ヴァーグナーの楽劇「ニーベルングの指環」の前夜劇「ラインの黄金」のことである。
    映画/ エドガルド・モルターラ ある少年の数奇な運命
    音楽会/ 新潟室内合奏団第89回演奏会
    映画 (1715)
    クラシック音楽 (494)

  29. 2024/04/30 14:20:38 COMITIA含むアンテナおとなりページ

    2024/4/28 COMITIA148参加者向け
    カタログ(ティアズマガジン148)発売中です
    詳しくはカタログ販売情報をご覧ください。

  30. 2024/04/30 02:40:25 Classical CD Information & Reviews含むアンテナおとなりページ

    Last update : Apr. 28, 2024
    クラシック音楽CDの雑談 (2024.4.28 update)

  31. 2024/04/30 01:59:38 続パスカルの葦笛のブログ - ムラゴンブログ含むアンテナおとなりページ

    ローカル色満載ポペルカ指揮プラハ放送響のドボ8番

  32. 2024/04/30 01:55:58 ギャラリーor-terre含むアンテナおとなりページ

    2024年5月後半 「宝月 輝 個展」
    宝月輝は、天から降りてくるイメージを描く作家です。ぜひご高覧ください

  33. 2024/04/30 00:23:23 かんべむさし ふりー・めも含むアンテナおとなりページ

    ◎とにかく当方、仕事が好きなのでありがたいことです。
    仕事の依頼は、当方にとっては常に「突然」入ってくるものだ。
    出版界や放送業界に元気があった時代には、出版記念会や懇親
    パーティーがよく開かれていたため、その場における雑談などから、
    フェイドイン的に依頼につながる例もあった。しかしネット世界の
    拡大で既存のマスコミ界にそんな余力はなくなり、コロナ禍もあっ
    たため、いまや十中八九が電話やメールによるカットインの依頼
    になっているのだ。だから「何でまた!」と驚かされる例もあり、
    「月刊住職」という雑誌からエッセイの依頼があったときには、仰
    天に近い驚きを感じていた。というのがこの雑誌、朝日新聞の
    一面記事下に毎月広告が載り、それは「地主と家主」という月刊
    誌と並んでのことが多い。
    家族とそれを見て、「どんな雑誌やねん。お布施の増やし方とかの、
    ハウツー記事が載ってるのかな」「地主と家主って、何とも言えん
    タイトルやねえ」などと笑っていたからである。しかし了承して後
    日送られてきた見本誌を見ると、非常に真面目な雑誌で、興山舎
    という発行元の代表は僧籍にある人らしい。近年の死生観の変化
    や過疎地の寺院の現状等々、仏教界全般の問題を扱っており、
    笑うどころか、「こんな雑誌に、おれなんかが書いていいのかな」
    と、逆に心配になってきた。だから締切は4月末だったが、そのと
    きになって書けなかったら大変だから、下書きのつもりで先に書
    いておいた。真面目な題材を扱い、再読訂正して送ったのだ。
    もうひとつ突然の依頼で驚いた例をあげておくなら、同じく先般、
    西宮市の文化振興財団から講演の打診があった。なぜそれに驚い
    たかというと、ここからはもう10年以上前、小松左京さんが亡
    くなられた年に追悼的な講演を依頼され、「小松左京の西宮マッ
    プ」と題して話をさせてもらっていたからである。そのときには
    当方、きちんと資料を調べ、ゆかりの地も歩いて、内容を固めて
    いった。幸い好評を得て、その講演記録は後日「西宮文学案内」
    (関西学院大学出版会)という書籍にも収録されたのだ。以来
    現在まで何の接触もなかったのだが、10何年ぶりの今回は当
    方の大学時代を扱った作品を通して、西宮を語ってほしいという。
    無論快諾し、「作品で語る青春記・かんべむさしの西宮マップ」
    と題して話をすることにしたのである。講演日はまだ大分先の
    10月末で、チラシ作成もこれからだが、近づいてきたらこの
    ホームページにもそれを載せましょうか。

  34. 2024/04/29 21:46:37 Re-ClaM編集部|note含むアンテナおとなりページ

    4か月前
    4か月前
    1年前
    1年前
    1年前
    1年前

  35. 2024/04/29 19:09:55 檜山正幸のキマイラ飼育記含むアンテナおとなりページ

    雑記/備忘 ハブ記事

  36. 2024/04/29 11:27:30 神保町系オタオタ日記含むアンテナおとなりページ

    2024-04-28
    京都新聞THE KYOTO「京都・左京区研究」で「からふね屋印刷所」の回を希望
    先日の「たにまち月いち古書即売会」(大阪古書会館)では、久しぶりに古本横丁の和本均一400円台から購入。そのうちの1冊が、杉浦三郎兵衛編『雲泉荘山誌:家蔵松会板之書目』別冊第4(雲泉荘、昭和9年7月)である。「はしがき」によれば、5月に知友に乞われて家蔵の松会板書籍を閲覧に供したところ、目録の作成を要請され刊行したものである。松会板とは、徳川家の御用書肆だった松会市郎兵衛が承応頃から元禄頃までの50年程の間に200種も発行した典籍らしい。
    目録そのものにはまったく興味がないが、趣味人丘園*1の蔵書目録であることと、印刷人がからふね屋印刷所の堀尾幸太郎だったからである。同印刷所は、現在も株式会社からふね屋として左京区東山仁王門にある。
    私が入手した印刷物の発行順にブログのエントリーを一覧にしておく。
    大正14年9月『書物礼讃』 『書物礼讃』を印刷した唐舟屋印刷所の堀尾幸太郎・緋紗子兄妹ーー高橋輝次『古本こぼれ話〈巻外追記集〉』への更なる追記ーー - 神保町系オタオタ日記
    大正15年11月 『アートクラブ第十二回例会松本幸四郎公演会』大正末期に松本幸四郞や宝塚少女歌劇の公演を主催した都ホテル内のアートクラブとからふね屋印刷所 - 神保町系オタオタ日記
    昭和9年1月『瓶史』 古書からたちで『美楚羅』『加羅不禰』(からふね屋印刷所)の載った古書目録に出会う - 神保町系オタオタ日記
    昭和14年4月『洛味』 京都スターブックス出品の戦前版『洛味』で美術記者黒田天外の没年を特定 - 神保町系オタオタ日記
    昭和25年6月『書之燈』 京都における戦前の合同古書目録『書燈』と戦後の合同古書目録『書之燈』 - 神保町系オタオタ日記
    昭和28年4月『京都』 からふね屋印刷所の堀尾幸太郎と白川書院の臼井喜之介 - 神保町系オタオタ日記
    国会デジコレで創業時の社名「唐船屋印刷所」を検索すると、先月閉店した大学堂書店が発行していた書物雑誌『書物礼讃』第1号(杉田大学堂書店、大正14年6月)が最も古い印刷物であった。ただし、あくまで国会図書館所蔵分の中での話で、また、創業は大正10年とされるのでもっと古い本が存在するはずである。
    いずれにしても、色々エピソードの多い印刷所なので、「江口榛一から臼井喜之介宛献呈『故山雪:歌集』ーTHE KYOTOで「京都・左京区研究」始まるー - 神保町系オタオタ日記」でも言及したが京都新聞THE KYOTOの「京都・左京区研究」で取り上げてほしいものである。
    *1:トム・リバーフィールド編、書物蔵監修・解説『昭和前期蒐書家リスト:趣味人・在野研究者・学者4500人』(トム・リバーフィールド、令和元年11月)によれば、本名三郎兵衛。集古会の一員で、蒐集分野は「伝記、人類、民族」
    #左京区 #からふね屋印刷所 #唐船屋印刷所 #堀尾幸太郎 #杉浦丘園
    jyunku 2024-04-28 05:58 読者になる
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    京都新聞THE KYOTO「京都・左京区研究」で「からふね屋印刷所」の回を希望

  37. 2024/04/29 08:56:27 こころなきみにも含むアンテナおとなりページ

    2024-04-26
    24年度後期 ドストエフスキーとバフチン講座(奈良)の御案内
    「ドストエフスキーを読む」
    【奈良講座】
    「ドストエフスキーとバフチン」
    東大寺そばの日本庭園が美しいカフェでお茶菓子をいただきながら、ドストエフスキー作品を読み深めていく講座です。ロシアの思想家バフチンの「ポリフォニー論」による解説とドストエフスキーの思想的・政治的・文学的観点について述べながら、生きることの意味を問うていきます。
    講師 萩原俊治(大阪府立大学名誉教授)
    定員: 15名(先着順)
    受講料: 15000円(資料代込)
    開講日: 2024年 7月~11月
    講座日: 7/6、7/20、8/3、8/17、9/7、10/5、10/19、11/2、11/16、11/30
    (※月2回程度の開催予定です。日程は変更になる可能性もございます。)
    1学期10回・土曜日開催(月2回程度※大阪講座とは別の日になります)
    時間: 15時~16時30分
    前・後期合わせて年間20回の講座です。
    ※カフェ開催のため、お茶菓子代500円(税込)が各自ご負担となります。飲食物の持ち込みはご遠慮下さい。
    【使用テキスト】※各自で事前にご購入下さい。
    『ドストエフスキーの詩学』(ミハイル・バフチン著、望月哲男/鈴木淳一訳・ちくま学芸文庫)
    『ドストエフスキーのエレベーター――自尊心の病について』(萩原俊治著、イーグレープ)
    『カラマーゾフの兄弟』(全三冊/原卓也訳・新潮文庫)
    場所:オレンジカフェ すいもん
    (社会福祉法人 晃宝会)
    営業時間[火・水・金・土]11:00~15:00
    住所:〒630-8208 奈良県奈良市水門町47-3
    近鉄奈良駅より徒歩15分
    奈良交通バス停留所「押上町」「県庁東」より徒歩5分
    ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
    【申込方法】 Eメール
    ①氏名②電話番号③郵便番号・住所をご記入の上、
    下記へお申し込み下さい。
    Eメール:chinden-donburago430@outlook.jp
    ※お申込みの際の個人情報は、本講座の事務連絡および案内にのみ使用いたします。利用目的以外の使用については一切いたしません。
    講師・萩原俊治のブログ「こころなきみにも」リンク
    https://yumetiyo.hatenablog.com/
    yumetiyo 2024-04-26 11:10 読者になる
    2024-04-26
    24年度後期 ドストエフスキー講座(大阪)ご案内
    「ドストエフスキーを読む」
    【大阪講座】
    ドストエフスキーの小説はなぜこんなに面白いのか。
    思想的・政治的・文学的観点による説明も入れながら、ドストエフスキー読書体験が持つ唯一無二の魅力を味わい、生きることの意味を問うていきます
    日程 2024年 7月13日(土)開講
    1学期10回・土曜日開催(月2回程度・半年毎に更新)
    講座日 7/13、7/27、8/10、8/24、9/14、9/28、10/12、11/9、11/23、12/7
    (※月2回程度の開催予定です。日程は変更になる可能性もございます。)
    【使用テキスト】※事前に各自ご購入をお願いします
    『カラマーゾフの兄弟』(全三冊/原卓也訳・新潮文庫)
    会場 大阪市生野区民センター
    大阪市生野区勝山北3-13-30
    JR環状線 桃谷駅改札口より南東へ800m
    ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
    【申込方法】 Eメール
    下記へお申し込み下さい。
    講師・萩原俊治のブログ「こころなきみにも」リンク
    https://yumetiyo.hatenablog.com/
    yumetiyo 2024-04-26 11:07 読者になる
    2024 / 4

  38. 2024/04/28 17:35:58 婚活含むアンテナおとなりページ

    ハラスメント問題
    辞職願提出の東郷町長、職員へのハラスメント「不勉強だった」
    職員への複数のハラスメントが認定され、辞職願を提出した愛知県東郷町の井俣憲治町長が25日、会見を開き、ハラスメントについて「不勉強だった」などと説明しました。
    辞意を表明 井俣憲治町長
    「自分自身が無知であったこと、不勉強であったことを改めて恥じる」
    井俣町長は25日午前11時からおよそ2時間半にわたって、町役場で会見を開き、辞職願を提出した理由について「東郷町の未来のため」などと説明しました。
    井俣町長をめぐっては、「育休を1年とったら殺すぞ」と職員に発言するなど、複数のハラスメントがあったと第三者委員会に認定されました。
    不勉強というか、「殺すぞ」と言ってはいけないというのをどこに学びに行けばいいのか俺も不勉強でわからないが、なんていうか長年染みついた中高年男性の価値観を変えるってのは無理なんだと思うわ。
    なので、物理的に距離を取るのが一番いい。
    「ハラスメントを未然に防ぐ会」の「ハラミ会」は良い考えだと思う。男女集まっての職場の懇親会は、お茶とお茶菓子の茶話会程度にするか、1人1000円の範囲で注文し、差額は個人に還元とかにしないと、男女で食べる量、飲む量が違うから男性の方が多く還元されているなんて言われかねない。
    また、アルコールは少量でも有害という研究結果も出たので、飲み会の誘いは今後は一緒にタバコを吸おうと誘うのと同じ解釈になるかもしれない。とにかく、腫れ物に触る、いやそれ以上にそもそも触らないよう距離を空けるぐらいの意識がコンプライアンスのために必要だろな。とはいえ、避けられない職務上の指示とか今後はどうなるんだろな。

  39. 2024/04/28 13:12:09 神保町系オタオタ日記含むアンテナおとなりページ

    2024-04-28
    京都新聞THE KYOTO「京都・左京区研究」で「からふね屋印刷所」の回を希望
    先日の「たにまち月いち古書即売会」(大阪古書会館)では、久しぶりに古本横丁の和本均一400円台から購入。そのうちの1冊が、杉浦三郎兵衛編『雲泉荘山誌:家蔵松会板之書目』別冊第4(雲泉荘、昭和9年7月)である。「はしがき」によれば、5月に知友に乞われて家蔵の松会板書籍を閲覧に供したところ、目録の作成を要請され刊行したものである。松会板とは、徳川家の御用書肆だった松会市郎兵衛が承応頃から元禄頃までの50年程の間に200種も発行した典籍らしい。
    目録そのものにはまったく興味がないが、趣味人丘園*1の蔵書目録であることと、印刷人がからふね屋印刷所の堀尾幸太郎だったからである。同印刷所は、現在も株式会社からふね屋として左京区東山仁王門にある。
    私が入手した印刷物の発行順にブログのエントリーを一覧にしておく。
    大正14年9月『書物礼讃』 『書物礼讃』を印刷した唐舟屋印刷所の堀尾幸太郎・緋紗子兄妹ーー高橋輝次『古本こぼれ話〈巻外追記集〉』への更なる追記ーー - 神保町系オタオタ日記
    大正15年11月 『アートクラブ第十二回例会松本幸四郎公演会』大正末期に松本幸四郞や宝塚少女歌劇の公演を主催した都ホテル内のアートクラブとからふね屋印刷所 - 神保町系オタオタ日記
    昭和9年1月『瓶史』 古書からたちで『美楚羅』『加羅不禰』(からふね屋印刷所)の載った古書目録に出会う - 神保町系オタオタ日記
    昭和14年4月『洛味』 京都スターブックス出品の戦前版『洛味』で美術記者黒田天外の没年を特定 - 神保町系オタオタ日記
    昭和25年6月『書之燈』 京都における戦前の合同古書目録『書燈』と戦後の合同古書目録『書之燈』 - 神保町系オタオタ日記
    昭和28年4月『京都』 からふね屋印刷所の堀尾幸太郎と白川書院の臼井喜之介 - 神保町系オタオタ日記
    国会デジコレで創業時の社名「唐船屋印刷所」を検索すると、先月閉店した大学堂書店が発行していた書物雑誌『書物礼讃』第1号(杉田大学堂書店、大正14年6月)が最も古い印刷物であった。ただし、あくまで国会図書館所蔵分の中での話で、また、創業は大正10年とされるのでもっと古い本が存在するはずである。
    いずれにしても、色々エピソードの多い印刷所なので、「江口榛一から臼井喜之介宛献呈『故山雪:歌集』ーTHE KYOTOで「京都・左京区研究」始まるー - 神保町系オタオタ日記」でも言及したが京都新聞THE KYOTOの「京都・左京区研究」で取り上げてほしいものである。
    *1:トム・リバーフィールド編、書物蔵監修・解説『昭和前期蒐書家リスト:趣味人・在野研究者・学者4500人』(トム・リバーフィールド、令和元年11月)によれば、本名三郎兵衛。集古会の一員で、蒐集分野は「伝記、人類、民族」
    #左京区 #からふね屋印刷所 #唐船屋印刷所 #堀尾幸太郎 #杉浦丘園
    jyunku 2024-04-28 05:58 読者になる
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    京都新聞THE KYOTO「京都・左京区研究」で「からふね屋印刷所」の回を希望

  40. 2024/04/28 03:13:16 ひとでなしの猫含むアンテナおとなりページ

    Edgar Allan Poe 『Tales of Mystery and Imagination』 With Illustrations by Arthur Rackham (Everyman's Library Children's Classics)
    「Misery is manifold. The wretchedness of earth is multiform.」
    (Edgar Allan Poe 「Berenice」 より)
    Edgar Allan Poe
    『Tales of Mystery and Imagination』
    With Illustrations by Arthur Rackham
    Everyman's Library Children's Classics, 2017
    398pp+2pp, 12 plates, 21x16cm, hardcover (clothbound)
    Design and typography by Peter B. Willberg
    Book design by Barbara de Wilde, Carol Devine Carson and Peter B. Willberg
    「This selection of Poe's Tales with illustrations by Arthur Rackham first published by George G. Harrap & Company, London, 1935」
    エドガー・アラン・ポー短篇集。布装上製本。スピン(栞紐)付。表紙中央にイラストが印刷された紙(シール)が貼付されています。
    アーサー・ラッカムによるイラスト(見返し・扉絵、カット9点、フルページ挿絵17点、別丁カラー挿絵12点)入り。「Berenice」「Morella」「The Facts in the Case of M. Valdemar」は挿絵・カットなしです。カラー挿絵は「The Tell-Tale Heart」「The Cask of Amontillado」「Hop-Frog」「King Pest」「The Pit and the Pendulum」「The Masque of the Red Death」「The Fall of the House of Usher」「The Oval Portrait」「Ligeia」「Eleonora」「Ms. Found in a Bottle」「Metzengerstein」ですが、何故か全て別の作品のページに(たとえば「The Tell-Tale Heart」のカラー挿絵は「A Descent into the Maelstrom」の本文の間に)挿入されています。巻末に「Edgar Allan Poe」「Arthur Rackham」紹介文。
    エヴリマンズ・ライブラリーの「チルドレンズ・クラシックス」シリーズの一冊ですが、子供向けのリライトではなく原文のままなので、たとえば「The Imp of the Perverse」(天邪鬼)の冒頭のラテン語混じりの一文「In the consideration of the faculties and impulses - of the *prima mobilia* of the human soul, the phrenologists have failed to make room for a propensity which, although obviously existing as a radical, primitive, irreducible sentiment, has been equally overlooked by all the moralists who have preceded them.」を子供が読んで理解できるとは思えないです。私ももちろんちんぷんかんぷんです。
    CONTENTS:
    THE IMP OF THE PERVERSE
    THE TELL-TALE HEART
    A DESCENT INTO THE MAELSTROM
    THE CASK OF AMONTILLADO
    THE PREMATURE BURIAL
    HOP-FROG
    THE ASSIGNATION: VENICE
    KING PEST: A TALE CONTAINING AN ALLEGORY
    THE PIT AND THE PENDULUM
    THE MASQUE OF THE RED DEATH
    THE MAN OF THE CROWD
    THE FALL OF THE HOUSE OF USHER
    THE OVAL PORTRAIT
    THE GOLD BUG
    LIGEIA
    ELEONORA
    BERENICE
    MORELLA
    MS. FOUND IN A BOTTLE
    WILLIAM WILSON
    THE FACTS IN THE CASE OF M. VALDEMAR
    METZENGERSTEIN
    THE MURDERS IN THE RUE MORGUE
    THE MYSTERY OF MARIE ROGÊT: A SEQUEL TO "THE MURDERS IN THE RUE MORGUE"
    THE PURLOINED LETTER
    ◆本書より◆
    見返し。
    扉絵。
    「The Imp of the Perverse」(天邪鬼)冒頭カット。
    「Hop-Frog」(ちんば蛙)本文挿絵。
    「Ligeia」(リジイア)カラー挿絵。
    こちらもご参照ください:
    Robert Louis Stevenson 『Treasure Island』 With Illustrations by Mervyn Peake (Everyman's Library Children's Classics)
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    2024-04-27(21:28) :
    エドガー・アラン・ポー :
    このページのトップへ
    Edgar Allan Poe 『Tales of Mystery and Imagination』 With Illustrations by Arthur Rackham (Everyman's Library Children's Classics) (04/27)
    エドガー・アラン・ポー (10)

  41. 2024/04/28 00:39:36 炭素回収技術研究機構ニュース含むアンテナおとなりページ

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  42. 2024/04/27 19:10:54 椿すず La Porte Rouge含むアンテナおとなりページ

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  43. 2024/04/27 15:51:56 日本SF作家クラブ(SFWJ) 含むアンテナおとなりページ

    「日本SF作家クラブの小さな小説コンテスト2024(さなコン2024)」開催のお知らせ
    日本SF作家クラブからお知らせです。 今年も「日本SF作家クラブの小さな小説コンテスト」、通称「さなコン」を実施いたします。「日本SF作家クラブの小さな小説コンテスト2024(さなコン2024)」としてピクシブ株式会社 […]
    『AIを生んだ100のSF』 (大澤 博隆・宮本 道人・長谷 敏司)
    2024年4月25日
    『きまぐれ未来寄席』 (江坂 遊)
    2024年4月25日
    『高速戦艦「赤城」5 巨艦「オレゴン」』第五巻 (横山 信義)
    2024年4月25日
    「日本SF作家クラブの小さな小説コンテスト2024(さなコン2024)」開催のお知らせ

  44. 2024/04/27 15:45:30 奇妙な世界の片隅で 含むアンテナおとなりページ

    幻想と抒情  フリオ・コルタサル『遊戯の終わり』
    フリオ・コルタサル『遊戯の終わり』(木村榮一訳 岩波文庫)は、アルゼンチンの作家コルタサル(1914-1984)の短篇集です。どれも短いのですが、硬質な文体で語られる物語は幻想的でありながら、確固とした存在感がありますね。
    「続いている公園」
    農場主の男は、その小説を二、三日前に読みだしていました。やがて物語に夢中になります。物語の中では、男が愛人である女の夫を殺そうとしていました。背後からナイフで襲われた男は、今まさに小説を読んでいるところでした…。
    小説を読んでいる男が、まさにその小説内で殺されそうになっている男そのものになってしまうという、メタフィクショナルな奇想小説です。
    実のところ、冒頭に登場する小説を読んでいる男と、作中作内に登場する小説を読んでいる男が同一人物であるかどうか、断言する文章はないのですが、流れ上、そうとしか取れないようにはなっていますね。虚構と現実が奇妙な形でつながってしまうという、超絶技巧的な作品となっています。
    「誰も悪くはない」
    ブルーのセーターを着ようとしていた「彼」は、上手く腕や頭が通らないことに焦りを感じていました。ようやくセーターを通して外に出てきた片手は、皺だらけで尖った黒い爪のついた異形のものでした…。
    セーターを着ようとしたところ、そのセーター内が異界につながってしまうという、とんでもない発想の幻想小説です。先に異界のものとすり替わってしまったらしい右手に攻撃されてしまう、というところで、どこか妙なユーモアもあります。
    「河」
    セーヌ河に身投げしてやる、夜も更けるとたびたびその言葉を発する「ぼく」の恋人は、いつの間にか本当に死体となっていました…。
    恋人の繰り言の一つなのかと考えていた物語が、やがて現実の死へ…。幻想的な掌篇です。
    「殺虫剤」
    「ぼく」の家にカルロスおじさんが持ってきたのは、蟻を退治する機械でした。しかし、殺虫剤を土の中に噴霧する機械は、周囲の家から煙が噴き出すとトラブルの種になりかけていました。
    一方、「ぼく」と妹、いとこのウゴと、隣人の娘で「ぼく」が仄かに恋心を寄せるリラは、一緒に遊ぶようになっていました…。
    少年の友情と恋情が青春小説風に描かれる作品です。その背景として蟻退治の機械が登場し、それが重要な場面で使われる形になっています。「ぼく」と妹がそれぞれリラとウゴに思いを寄せる一方、彼らは彼らで違う相手に恋情を向けていた…というところで、ほろ苦い味わいもありますね。
    「いまいましいドア」
    ペトローネが泊ることになったのは、陰気なホテル・セルバンテスでした。彼の泊った部屋には洋服ダンスの後ろにドアが隠されていましたが、夜になるとそこから赤ん坊の泣き声が聞こえるのです。ホテルの人間に聞くと、隣の部屋に泊まっているのは一人暮らしの婦人であり子供などいないというのですが…。
    ホテルの隣室から聞こえる赤ん坊の泣き声に悩まされる男を描いた作品です。精神のバランスを崩した女性のお芝居なのではと思いきや、超自然的な原因が仄めかされるラストも鮮やかですね。
    「バッカスの巫女たち」
    その指揮者、マエストロは、聴衆から圧倒的な支持を集めていました。芸術とは無縁な町にやってきて、オーケストラを組織し、良い趣味を人々に教え、導ていたのです。やがて彼の何でもない行動までもが盛大な拍手を受けるようにすらなっていました。
    ある夜の演奏会で、熱狂した聴衆たちはマエストロに触れようとおしかけますが…。
    熱狂のあまり暴力的になってしまう聴衆を描いた作品です。音楽・指揮者にそれほどの魅力があったのか、それておも超自然的な力が介在しているのか…。芸術の原初的な暴力性を描いた作品とも見えますね。
    「キクラデス諸島の偶像」
    友人関係であるモーランとテレーズの夫妻とソモーサは、キクラデス諸島で彫像を掘り当てます。パリに戻ってから、一人部屋で彫像と暮らすようになったソモーサは像の複製を手掛けるようになります。ソモーサの部屋を訪れたモーランは、突如ソモーサから襲われますが…。
    異教の彫像の影響で精神のバランスを崩した男を描く恐怖短篇です。ソモーサだけでなく、モーランも狂気に囚われたかのように見えるラストは怖いですね。
    「黄色い花」
    「ぼく」は人間が不死の存在であることについて語ります。ある日バスで十三歳ぐらいの少年を見つけた「ぼく」は、その少年がその年頃だったときの自分そっくりであることに気付きます。その少年リュックの家庭に入り込むことに成功した「ぼく」は、彼の家庭環境をよく知ることになります。
    時間の襞がよってしまったことによって、本来なら自分の死後に輪廻で生まれ変わるはずが、間違いで生まれ変わりが起こってしまった結果生まれたのがリュックではないかと、「ぼく」は考えますが…。
    本当に同時期に生まれ変わりが起こったのかどうかははっきりしないのですが、語り手はそう思い込んでいることが示されます。さらに生まれ変わった人間は、前世をそのままなぞるような形で繰り返し、駄目な人生を約束された者は駄目な人生を送る…と考えているところが独特です。
    終盤に現れる美しい花も、自分には全く縁のない幸福の象徴として描かれるなど、諦観に満ちた、物哀しい雰囲気の作品となっています。
    「夕食会」
    モラエス博士は、友人のローハス博士に例年恒例となっている夕食会の誘いを記した手紙を送ります。ローハス博士の返事には、まだ開いていないはずの夕食会にて、同席していたロビローサとフネスの間に何らかの諍いがあったことが記されていました。モラエス博士はローハスの悪ふざけだと考えますが…。
    ロビローサとフネスの間の諍いは本当に起きたのか? そしてそれはいつ起こったのか? モラエスとローハス、二人の間の書簡を通して、時間のズレが示されるという技巧的な幻想小説です。
    「楽団」
    ルシオは、ポスターで見逃していたリトヴァクの映画がオペラ劇場で上映されるのを知り、劇場に向かいます。行って見ると観客はオペラ劇場に来るような客層ではないことに違和感を抱きますが、女性ばかりの楽団が現れたのを見て事情を察します。映画と抱き合わせで、履物会社の従業員と家族のためのコンサートが開かれていたらしいのです…。
    映画を見るつもりが、質の悪い楽団の演奏を聞かされてしまう…という作品です。映画よりも楽団とその周辺の事情が印象深く残ってしまい、その体験があまりに異質だったため、現実かどうか疑ってしまう、というあたりも味わいがあります。
    ルシオが現在は外国に行っているという事情が冒頭で語られますが、その原因の一つが楽団の体験にあったのかどうか、考えるのも楽しいですね。
    「旧友」
    ロメーロを殺すことにしたナンバー1は、ナンバー3であるベルトランに殺害の指示を与えます。ベルトランはカフェに近づいてくるロメーロを待ち構えますが…。
    やくざ者(?)が殺人を犯すまでをリアルに描いた掌篇です。殺す相手が旧友であり、その回想がされるシーンにはどこか温かみもあるほどなのに、仕事と割り切ってあっさりと殺してしまう、というところに怖さがありますね。
    「動機」
    兄弟とも慕っていた友人モンテスが殺され、その仇を取ると決心した「おれ」は、彼を看取ったバーロスが、犯人は刺青をした男だと口走ったことを聞きます。犯人らしき男がフランス国籍の船に乗客として乗り込んでいるという情報を得た「おれ」は、犯人を捜しますが…。
    友人の敵を取ろうと、犯人を捜す男の行動が描かれる作品です。船内に潜り込んだ語り手が犯人を捜すのが先決のはずなのですが、知り合った女に気を取られるなど、意外に悠長だったりと、妙なユーモアがあります。
    「牡牛」
    体を壊して寝込んでいるらしい元ボクサーの「おれ」がそのボクシング遍歴を語っていくというリアルな作品です。短い中にも、様々な相手ボクサーが出てくるなど密度がある作品ですね。
    「水底譚」
    「ぼく」は友人のマウリシオにとある夢の話を始めます。以前に別の友人ルシオにも同じ夢の話をしたというのですが、その夢は、いま「ぼく」が住んでいるバンガローが舞台であり、川上から一体の水死体が流れてくるものの、その顔に驚くというものでした。誰の顔であったか「ぼく」は覚えていなかったというのですが…。
    水死体をめぐる夢をめぐって展開される、異様な読み味の幻想作品です。「ぼく」とマウリシオ、共通の友人であるルシオ、友人間の関係性に危険なものがあるらしいことが仄めかされています。特に「ぼく」とルシオの間には何か葛藤があるようで、夢自体が正夢になるのでは…というところで、非常に不穏な作品となっています。
    「昼食のあと」
    お昼のあと、エンカルナシオンおばさんのところの子を散歩に連れて行ってやれと両親から命じられた少年の「ぼく」。「あの子」を連れて外に出ることになりますが、世話に疲れ、広場で「あの子」のそばを離れてしまいます…。
    小さな子の世話を命じられた少年の自意識を繊細に描いた作品です。子どもの名前が示されず「あの子」としか表示されないのが意味深ですね。
    「山椒魚」
    水族館で山椒魚を見つめ続けていた「ぼく」は、自分の意識がとある山椒魚に乗り移り、自分の姿が山椒魚になっていることに気が付きます…。
    山椒魚に意識が乗り移るという、一種の変身物語といえるでしょうか。面白いのは、意識が転移し人間となった山椒魚とは別に、従来の人間としての「ぼく」はそのまま存在しているというところ。しかも人間側の「ぼく」には山椒魚に対する関心がなくなっているようなのです。
    二つの意識が分離してしまっているのも興味深いですが、さらに、山椒魚になった「ぼく」が山椒魚としての視点から考えることと、人間としての視点から考えることとと意識の階層が分かれているらしいところも面白いですね。
    「夜、あおむけにされて」
    オートバイで走っている最中に、飛び出してきた女をよけようとして事故を起こしてしまった「彼」は病院に運ばれ、入院することになります。ベッドで寝ている夢の中で、「彼」は生贄として狙われるアステカ王国時代の男になっていました…。
    事故で入院した男が、夢の中で、供犠のために命を狙われるアステカ時代の男になってしまう…という幻想小説です。あまりにリアルな夢に男も困惑することになります。夢と現実、どちらが本当の人生なのか? というところで、夢も現実も等価である、という解釈も出来そうな作品ですね。
    「遊戯の終わり」
    レティシア、オランダ、そして「わたし」の少女三人は、アルゼンチン中央鉄道の線路のそばで遊ぶのを日課にしていました。装身具をつけた「彫像」、全身で表現する「活人画」、それぞれを演じて楽しんでいましたが、ある日鉄道の窓から三人に対して手紙が投げ入れられます。それは年若い少年アリエルからの手紙でした。三人は競って遊戯に精を出しますが…。
    一人の少年をめぐって、三人の少女たちが競って遊戯をする…という、少年少女の仄かな恋心を描いた作品です。少女たちの一人レティシアは体が悪く、実際にアリエルに会える機会をあえて逃すというところにも、いろいろな意味を読み込めそうですね。ほろ苦い味わいの作品です。
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    テーマ:海外小説・翻訳本 - ジャンル:小説・文学
    【2024/04/27 08:49】 | ラテンアメリカの作家 | TRACKBACK(0) | COMMENT(0) |
    情念のホテル  カン・ファギル『大仏ホテルの幽霊』
    カン・ファギルの長篇『大仏ホテルの幽霊』(小山内園子訳 白水社)は、幽霊が出ると噂されるホテルを舞台に、人間たちの情念のドラマが展開されるゴシックスリラーです。
    朝鮮戦争直後の1950年代後半、仁川に建てられた朝鮮初の西洋式ホテル「大仏ホテル」に勤めるコ・ヨンジュは、客引きの手伝いをしてもらっていた友人チ・ヨンヒョンに、ホテルでの業務を直接手伝ってほしいと持ちかけます。ホテルを訪れていた米国人作家シャーリイ・ジャクスンの世話をしてほしいというのです。
    ホテルには何か良くないものが取り

  45. 2024/04/27 10:58:26 古本一括査定含むアンテナおとなりページ

    2024.04.26コラム
    カラサキ・アユミ氏 コラム 子連れ古本者奇譚 第29回「ますます頭の中は古本のことばかり」
    のっけから唐突に質問で始まってしまい恐縮なのだが、VMDという単語を聞いたことがある……

  46. 2024/04/27 10:55:15 山本一郎note含むアンテナおとなりページ

    滅びゆく地方での雑感
    定常的にやっている業務でご一緒している先から公開していいというのでJBpressで玄人向けの記事を書きました。
     あんまり土地勘のないところに地方巡業しても疲れる割にたいしたことが分からないんじゃないかと思って島根とか足を向ける機会も無かったんですが、担当するはずのジジイが突然辞職しやがったので仕方なく穴埋めに行ったらこれがまた面白い。聞く力(ちから)スキル発動!
     で、記事にも書いたんですが、島根県の有権者、お年寄りがとても多いんですけど皆さんよく政治の状況をご存知で
    山本一郎(やまもといち…
    滅びゆく地方での雑感
    山本一郎(やまもといちろう)
    【書評】小林製薬紅麹死亡事件があったからこそ読んでおきたい『教養としての発酵』
    今日いまほど小林製薬の紅麹関連のサプリで、紅麹菌の中のシトリニンと見られるカビ毒も含む何らかのコンタミが発生して思い腎臓疾患から2件目の死亡事故が発生する騒ぎがありました。
     2010年、小林製薬が全ゲノム解析の報告として紅麹菌(Monascus pilosus)においてこのシトリニンを産出させない株を持っているような話をしておりました。世界的に市場規模が大きい高脂血症の治療効果が見込めるスタチン系薬ロバスタチン(モナコリンKなど)を生成するこの紅麹菌で小林製薬がこれらの
    山本一郎(やまもといち…

  47. 2024/04/27 06:37:19 Webミステリーズ!含むアンテナおとなりページ

    2024年04月26日17:00
    by 東京創元社
    伊吹亜門×羽生飛鳥×戸田義長 交換日記「歴史本格ミステリ探訪」第2回:羽生飛鳥
    カテゴリ
    国内ミステリ
    小説・エッセイ・評論
    【連載バックナンバー】
    ●3月 伊吹亜門(第1回)
    4月 羽生飛鳥(第1回)
    最近、個人的に快挙だったことがある。
    本格ミステリに関して詳しくない姉に、『十角館の殺人』(綾辻行人【あやつじ・ゆきと】/講談社文庫)を読ませることに成功したのだ。読後、しばらく彼女は目を見開いたままだった。その表情を見たかった。イエーイ。
    次なる目標として、『ジェリーフィッシュは凍らない』(市川憂人【いちかわ・ゆうと】/創元推理文庫)を勧めようと企んでいた折、東京創元社から難しい依頼が来た。
    創元出身の時代ミステリ作家3人を集めて交換日記をしてみないかというのだ。私の他は伊吹亜門先生と戸田義長先生だ。私が作家から一ファンに堕するための人選としか思えない。理性が揺らぎますぞ、これ。
    そういうわけで、作家としての己を取り戻す前に、まずは思う存分一ファンによる思いのたけを叫んでおくことにした。
    伊吹先生と戸田先生の作品には、以下の共通する魅力がある。
    ・ミステリ、時代小説の双方が本格。
    ・その時代ならではの事件と動機。
    ・時代小説の登場人物が、本格ミステリの登場人物らしい名推理をしたり行動をとったりしても、世界観が破綻(はたん)しない、巧みな人物造形。
    さらに付け加えれば、
    ・歴史上の男性登場人物達が、すこぶるかっこいい。
    例えば、薩長同盟前夜を舞台にした伊吹先生の『雨と短銃』(5月に創元推理文庫で文庫化)で、ちょろっと出てきただけなのに、やたらかっこよかった土方歳三(ひじかた・としぞう)。知名度の高い人物なだけに、下手を打てば多くのファンを敵に回すため、扱いが難しい彼を本格ミステリの世界の住民としても違和感のない立ち位置と見せ場を設けて、魅力的に描き出した伊吹先生の手腕に痺れる。
    幕末の水戸藩天狗党の乱を題材にした、戸田先生の『虹の涯(はて)』(東京創元社)の主人公兼探偵役である藤田小四郎(ふじた・こしろう)は、知名度の低い歴史人物だ。知名度が低いと読者に親しまれない恐れがあるが、そんな不安を払拭(ふっしょく)するように、文武両道で硬派、なおかつ上質なツンデレを披露という魅力を放つ。ここまで知名度の低い歴史人物を、魅力的な主役に描いた戸田先生の手腕に憧れる。
    拝読中、かように魅力的に描き出された彼らに、どれほど心がたぎったことか。
    ふぅ……。
    ファンとしての思いを叫んですっきりしたおかげで、一作家としての己を取り戻せた。
    さて、前回の伊吹先生の交換日記に、どのように作品創りをしているのかといった主旨の一文があった。私の場合、以下の通りだ。
    ①【論文型】自分が好きな時代の研究書や古典などを読んでいるうちに、「従来○○と考えられている史実は、実は××だったかもしれない」と、仮説が思い浮かぶ。そこから、他の研究書を読み、自分の仮説と重なるものがないので盗用にならないと確認して安心してから、仮説が事件の真相となるように物語を構築していく。
    ②【置換型】海外や現代を舞台にした本格ミステリを読んでいる時、「もしかしたら日本の中世にトリックや動機を置き換えても可能かもしれない」と思いつき、検討して書く。
    ③【探索型】主人公がすでに決まっている場合は、その主人公が活躍した時代を紹介した研究書や、古典の中から事件に使えそうなネタ探しをする。決まっていない場合は、研究書や古典の中で見つけたネタにふさわしい探偵役探しをする。
    ④【本格型】「多重解決」「推理合戦」などの自分が書きたい本格ミステリのテーマを、日本の中世で書いても無理はないか、時代考証して大丈夫そうだったら書く。
    ⑤【職業型】研究書や古典を読んでいて、興味深い職業を見つけたら調べ上げ、その職業の探偵役にふさわしい事件を考えて物語にする。
    ⑥【直感型】日常生活や会話でミステリのインスピレーションを受け、自分が知っている歴史的出来事に組み合わせて事件を作る。
    ⑦【転生型】謎解きメインの推理小説を読んでいる時、自分の推理がはずれたら、それを自著では真相としてアレンジする。
    心なしか、⑥以降になると参考になる度合いが下がっている気もするが、この①から⑦までのどれか一つや、いくつかを複合して自分流のミステリを書いている。
    なぜパターンが複数あるのかと言えば、いまだに私の創作技法が定まっていないからだ。
    最近では、事件と探偵役を別々に考え、組み合わせてうまく書けなかったら、他の探偵役の物語に事件を組み合わせてリサイクルするという、⑧【循環型】と呼べそうな技法を編み出しつつある。
    我ながら、定まっていないにもほどがある。
    果たして、戸田先生はどのような作品創りをされているのか。
    この場をお借りして教えを希(こいねが)います。
    ジェリーフィッシュは凍らない 〈マリア&漣〉シリーズ (創元推理文庫)
    市川 憂人
    東京創元社
    2019-06-28
    雨と短銃 (創元推理文庫)
    伊吹 亜門
    東京創元社
    2024-05-11
    虹の涯
    戸田 義長
    東京創元社
    2022-11-18
    ■伊吹亜門(いぶき・あもん)
    1991年愛知県生まれ。同志社大学卒。2015年「監獄舎の殺人」で第12回ミステリーズ!新人賞を受賞、18年に同作を連作化した『刀と傘』でデビュー。翌年、同書で第19回本格ミステリ大賞を受賞。他の著書に『雨と短銃』『幻月と探偵』『京都陰陽寮謎解き滅妖帖』『焔と雪 京都探偵物語』『帝国妖人伝』がある。
    刀と傘 (創元推理文庫)
    伊吹 亜門
    東京創元社
    2023-04-19
    ■戸田義長(とだ・よしなが)
    1963年東京都生まれ。早稲田大学卒。2017年、第27回鮎川哲也賞に投じた『恋牡丹』が最終候補作となる。同回は、今村昌弘『屍人荘の殺人』が受賞作、一本木透『だから殺せなかった』が優秀賞となり、『恋牡丹』は第三席であった。『恋牡丹』を大幅に改稿し、2018年デビュー。同じ同心親子を描いたシリーズ第2弾『雪旅籠』も好評を博す。その他の著作に『虹の涯(はて)』がある。江戸文化歴史検定1級。
    恋牡丹 同心親子の事件帳 (創元推理文庫)
    戸田 義長
    東京創元社
    2018-10-22
    ■羽生飛鳥(はにゅう・あすか)
    1982年神奈川県生まれ。上智大学卒。2018年「屍実盛(かばねさねもり)」で第15回ミステリーズ!新人賞を受賞。2021年同作を収録した『蝶として死す 平家物語推理抄』でデビュー。同年、同作は第4回細谷正充賞を受賞した。他の著作に『揺籃の都 平家物語推理抄』『『吾妻鏡』にみる ここがヘンだよ!鎌倉武士』がある。また、児童文学作家としても活躍している(齊藤飛鳥名義)。
    蝶として死す: 平家物語推理抄 (創元推理文庫)
    羽生 飛鳥
    東京創元社
    2024-03-29
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    #伊吹亜門
    #戸田義長
    #羽生飛鳥
    #歴史本格ミステリ探訪
    2024年04月25日17:00
    by 東京創元社
    高野史緒『グラーフ・ツェッペリン あの夏の飛行船』、伊野隆之『ザイオン・イン・ジ・オクトモーフ』…紙魚の手帖vol.13(2023年10月号)書評 渡邊利道[SF]その1
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    書評
    SF
    これまでのSF作品で散々描き尽くされてきたからなのか、二十一世紀の世界には最初からずっと、どこかしら懐かしさを感じさせる空気が漂っているような気がする。
    今回のイチオシ、高野史緒(たかの・ふみお)ひさびさの長編『グラーフ・ツェッペリン あの夏の飛行船』(ハヤカワ文庫JA 九四〇円+税)は、そんな二十一世紀の夏にぴったりの、不思議でせつない青春SFだ。
    グラーフ・ツェッペリン あの夏の飛行船 (ハヤカワ文庫JA)
    舞台は作者の出身地でもある茨城県土浦(つちうら)。すでに月や火星に基地が建設されているのに、コンピュータにはまだフロッピーが使われインターネットもごく一部で利用されているに過ぎない世界の夏紀(なつき)と、宇宙開発はまだ端緒についたばかりだが、量子コンピュータの運用が始まっている世界の登志夫(としお)。それぞれ別の宇宙で生きている十七歳の二人は、幼い頃土浦の亀城(きじょう)公園で、それぞれトシオ、ナツキという名前の子と一緒に空をゆくグラーフ・ツェッペリン号を見たという記憶を持っていた。しかし土浦にグラーフ・ツェッペリン号が来たのは一九二九年のことで、どれだけ記憶が鮮明でもそれはありえない出来事なのだ。登志夫の世界ではインチキだったことが証明されている重力制御装置が夏紀の世界では実用化され、その夏紀の世界では量子力学が異端の科学としてものすごくマイナーな存在だったり、ところどころオカルト知識がちりばめられているのが、遊び心を感じられて楽しい。物語は二人の視点が章ごとに入れかわり交互に語られるスタイルで、それぞれの世界で微妙な違和感を醸(かも)し出す小さな事件が起き、それらが相互に関連してしだいに不穏な気配も現れ、ついに電子メールをきっかけにして夏紀と登志夫は世界の隔(へだ)たりを超え互いの存在を探り当てる。作者お得意の歴史改変の技法で、二つの現代日本の変容の差異に現れるノスタルジーと歴史の「if」が交差するSF的想像力が、一度きりの十七歳の夏という感傷と結びついて忘れがたい鮮烈な印象を残す。ことに夏紀の「ごく普通の女の子」としてのリアルな描写が素晴らしく、悩める天才少年という趣(おもむき)のある登志夫とのコントラストも鮮やか。ビターでせつない結末もきっぱりした読後感は爽快だ。
    伊野隆之(いの・たかゆき)『ザイオン・イン・ジ・オクトモーフ イシュタルの虜囚(りょしゅう)、ネルガルの罠』(アトリエサード 二三〇〇円+税)は、日本SF新人賞受賞作、『樹環惑星』(徳間文庫)以来十三年ぶりの単著。TRPG発のシェアード・ワールド〈エクリプス・フェイズ〉と世界観を共有する連作集で、日本SF作家クラブ公認ネットマガジン「SF Prologue Wave」に掲載された短編をまとめた長編に、スピンオフ短編と書き下ろしを加え、おまけと前記TRPGのルールブックの訳者の一人である岡和田晃(おかわだ・あきら)による解説コラムが付いた充実した一冊。舞台は二十三世紀の太陽系。人類は高度な科学技術によって事実上の不死を実現したが、超AIの暴走で絶滅寸前に追い込まれ、瓦礫(がれき)と混乱の中で巨大な企業複合体の支配する過酷な世界に生き延びていた。実業家として巨万の富を得ていたザイオンは、軍用AIの襲撃を逃れて精神だけで地球を脱出したものの、金星の小悪党マデラの計略で彼の所有物であるタコ型義体(オクトモーフ)に押し込められ、覚醒後は監視役のカラスに突かれながらひたすら社会の底辺層で搾取(さくしゅ)される羽目に陥(おちい)る。しかし、もともと抜け目のない資本家であるザイオンは、間抜けなマデラの裏をかき自由を手に入れていく。金星の経済構造を逆手(さかて)にとっての成り上がり、古巣である企業複合体ソラリスの魔の手との火星での騙(だま)し合いといった物語は痛快極まりない。カラスとの乱暴な掛け合いのコメディタッチの可笑(おか)しみや、タコの身体を気に入って縦横に使いこなすザイオンのしたたかさの隙間に、時折地球の思い出が過(よ)ぎっていく複雑な郷愁が混じって、大人のエンターテインメントの味わいがある本格SFの傑作だ。
    ザイオン・イン・ジ・オクトモーフ〜イシュタルの虜囚、ネルガルの罠 (TH Literature Series)
    ■渡邊利道(わたなべ・としみち)
    作家・評論家。1969年生まれ。文庫解説や書評を多数執筆。2011年「独身者たちの宴 上田早夕里『華竜の宮』論」が第7回日本SF評論賞優秀賞を、12年「エヌ氏」で第3回創元SF短編賞飛浩隆賞を受賞。
    紙魚の手帖Vol.13
    桜庭 一樹ほか
    東京創元社
    2023-10-10
    タグ :
    #紙魚の手帖
    #書評
    #渡邊利道
    伊吹亜門×羽生飛鳥×戸田義長 交換日記「歴史

  48. 2024/04/27 02:58:28 本を読む | 論創社含むアンテナおとなりページ

    2024.04.25
    【書評】インティマシー・コーディネーター
    2024.04.25

  49. 2024/04/27 02:41:28 山野浩一公式ウェブサイト含むアンテナおとなりページ

    作家・評論家(SF・競馬・文学・音楽その他)・映画監督・脚本家・漫画原作者・翻訳家・サンリオSF文庫監修者・「NW-SF」初代編集長の山野浩一(1939~2017)に関する情報をお届けします。新刊:『レヴォリューション+1』(小鳥遊書房)、「戦え!オスパー 人魚のなみだ」(「幻のアニメ製作会社 日本放送映画の世界」、さんぽプロ)、『花と機械とゲシタルト』、『いかに終わるか 山野浩一発掘小説集』(いずれも小鳥遊書房)、「血統理論のルネッサンス」(「ROUNDERS」Vol.5、主婦の友社)
    『レヴォリューション+1』(小鳥遊書房)および「山野浩一とその時代(第27回)」先行発売!
    2024/04/24
    22:24
    CM:0
    「SFが読みたい!2024年版」(早川書房)で予告されていた、山野浩一『レヴォリューション+1』(岡和田晃編、小鳥遊書房)が5月10日に発売となります。NW-SF社版『レヴォリューション』に未復刻の異色短編「スペース・オペラ」と、書き下ろし解説論文(60枚)がプラスされた完全版たる連作集です。 公式サイトからは、収録作「レヴォリューション」を試し読みできます。https://www.tkns-shobou.co.jp/books/view/621 こちら...
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    『戦え!オスパー』関係最新ニュース3点
    2024/04/24
    22:02
    CM:0
    現在、3巻まで漫画版『戦え!オスパー』の単行本(アップルBOXクリエート)ですが、山野浩一さんのご遺族がご存知なかったので発行元に問い合わせたところ、作画の伊奈たかしさんご遺族側の許諾で出版されているものと判明。事後的な形になりますが、まずは1巻見本誌を提供いただく形で、山野さん側の許諾も取り付けました。4巻も刊行が予定されているようです。  「遊星仮面ファンサイト」を運営されているOHYABUさんが、『戦...
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    『レヴォリューション+1』(小鳥遊書房)および「山野浩一とその時代(第27回)」先行発売! (04/24)
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  50. 2024/04/27 02:00:46 blog 水声社 含むアンテナおとなりページ

    5月の新刊:新言語学試論《記号学的実践叢書》
    2024年 4月 26日
    新言語学試論
    《記号学的実践叢書》
    ルイ・イェルムスレウ(著)
    平田公威(訳)
    判型:A5判上製
    頁数:262頁
    定価:4500円+税
    ISBN:978-4-8010-0695-9 C0010
    装幀:中山銀士
    5月下旬発売!
    ▶試し読み◀/▶直接のご注文はこちらへ◀︎
    《関係》の言語学へ
    ソシュールが切り開いた一般言語学の可能性を極限まで押し進め、バルトやドゥルーズをはじめとする批評家・哲学者に大きな影響を与えた言語学者ルイ・イェルムスレウ。《言語素論》(glossématique)のエッセンスを柔らかい語り口で提示する「言語理論についての講話」、強靭な抽象的思考の結晶である「言語理論のレジュメ」をはじめ、構造言語学の極北へと誘う最重要論考を収録。
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    5月の新刊:中村真一郎手帖19
    2024年 4月 24日
    中村真一郎手帖19
    中村真一郎の会(編)
    判型: A5判並製
    頁数:84頁
    定価:1000円+税
    ISBN:978-4-8010-0810-6 C0091
    装幀:齋藤久美子
    5月上旬発売
    ▶直接のご注文はこちらへ◀︎
    中村真一郎と江戸
    江戸文人の世界を画期的なアプローチで描き切った中村文学の高峰、「評伝三部作」に改めて迫る。
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    イベントのお知らせ:野村喜和夫×星野智幸 世界の無意識に出会う詩と小説――野村喜和夫『観音移動』(水声社)刊行記念
    2024年 4月 24日
    野村喜和夫×星野智幸 世界の無意識に出会う詩と小説――野村喜和夫『観音移動』(水声社)刊行記念
    『観音移動』(小社5月刊)の刊行を記念して、本書の著者の野村喜和夫先生と小説家の星野智幸先生の対談が行われます。ふるってご参加ください。
    野村喜和夫×星野智幸 世界の無意識に出会う詩と小説――野村喜和夫『観音移動』(水声社)刊行記念
    日時:2024年5月9日(木)19時00分~(18時20分開場)
    会場:ジュンク堂書店池袋本店・9Fイベントスペース
    参加費: 2,000円(税込)
    主催:ジュンク堂書店
    お申し込み・お問い合わせは、ジュンク堂書店池袋本店まで。
    TEL 03-5956-6111
    【講師について】
    野村 喜和夫(のむら・きわお)
    詩人。1951年、埼玉県生まれ。戦後生まれ世代を代表する詩人のひとりとして現代詩の先端を走りつづける。著訳書多数。詩集に『川萎え』『反復彷徨』『特性のない陽のもとに』(歴程新鋭賞)『風の配分』(高見順賞)『ニューインスピレーション』(現代詩花椿賞)『スペクタクル』『ヌードな日』(藤村記念歴程賞)『デジャヴュ街道』『薄明のサウダージ』(現代詩人賞)『花冠日乗』『美しい人生』(大岡信賞)、小説に『骨なしオデュッセイア』『まぜまぜ』、評論に『現代詩作マニュアル』『移動と律動と眩暈と』『萩原朔太郎』(鮎川信夫賞)『シュルレアリスムへの旅』、翻訳に『ルネ・シャール詩集 評伝を添えて』など。また、英訳選詩集『Spectacle & Pigsty』で2012 Best Translated Book Award in Poetry (USA)を受賞、『ヌードな日』英訳版が英国詩書協会推薦詩集に選ばれるなど、海外での評価も高い。
    星野 智幸(ほしの・ともゆき)
    小説家。1965年、アメリカ・ロサンゼルス生まれ。早稲田大学第一文学部卒業後、2年半の新聞社勤めを経て、2年間メキシコへ留学。1997年『最後の吐息』で文藝賞、2000年『目覚めよと人魚は歌う』で三島由紀夫賞、2003年『ファンタジスタ』で野間文芸新人賞、2011年『俺俺』で大江健三郎賞、2015年『夜は終わらない』で読売文学賞、2018年『焔』で谷崎潤一郎賞を受賞。他の作品に『在日ヲロシヤ人の悲劇』『虹とクロエの物語』『呪文』『だまされ屋さん』『植物忌』などがある。
    5月の新刊:観音移動
    2024年 4月 24日
    観音移動
    野村喜和夫(著)
    判型:四六判上製
    頁数:196頁
    定価:1800円+税
    ISBN:978-4-8010-0811-3 C0093
    装幀:宗利淳一
    5月上旬発売!
    ▶直接のご注文はこちらへ◀︎
    世界の無意識に出会うシュルレアリスム小説集!
    空から吊り下げられた観音菩薩、死を看取る砂の凹み、崖の下に落っこちた名前、浴槽に横たわる見知らぬ女、落魄した天才詩人の告白、頭にこびりついて離れないメッセージ、在りし日の自分との邂逅……『シュルレアリスム宣言』より100年の時を経て、現代詩のトップランナーが放つ破格の小説!
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    5月の新刊:吉田克朗――ものに、風景に、世界に触れる
    2024年 4月 24日
    吉田克朗
    ものに、風景に、世界に触れる
    神奈川県立近代美術館+埼玉県立近代美術館(編)
    判型:B5判並製
    頁数:356頁
    定価:3600円+税
    ISBN:978-4-8010-0804-5 C0070
    装幀:宗利淳一
    5月上旬発売!
    ▶直接のご注文はこちらへ◀︎
    〈もの派〉の中心的な作家として知られる吉田克朗(1943-1999)。初期の〈もの派〉的作品から後年の絵画作品へまでの展開を一望する、初のモノグラフ。
    制作の全貌を明らかにする、作品図版約1300点を収録!
    〈初の大回顧展開催!!〉
    吉田克朗展――ものに、風景に、世界に触れる
    於:神奈川県立近代美術館 葉山
    会期:2024年4月20日―6月30日
    於:埼玉県立近代美術館へ巡回予定。
    会期:2024年7月13日―9月23日
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    イベントのお知らせ (68)
    新刊紹介 (845)

  51. 2024/04/26 23:46:03 出版・読書メモランダム含むアンテナおとなりページ

    2024-04-26
    古本夜話1513 江戸川乱歩「押絵と旅する男」
    前回の『十二階崩壊』に見られる今東光の「十二階」への否定的見解とは対照的な思いを描いていた同時代人もいたにちがいない。その一人は江戸川乱歩であり、「十二階」を舞台装置として昭和四年(『新青年』六月号)に「押絵と旅する男」を発表している。
    米沢嘉博構成『乱歩の時代』(「別冊太陽」)において、「押絵」はカラー実物が示され、次のように定義されている。「厚紙で人物などを作り、綿などを入れてふくらみをつけ、布をかぶせて作る。武者人形など、歴史物語のヒーローが登場する。明治から大正にかけての子どもたちの玩具」だと。ここでの「押絵と旅する男」のテキストは『江戸川乱歩集』(『日本探偵小説全集』2、創元推理文庫)所収を参照しているのだが、念のために、本の友社復刻版『新青年』の当月号も見ている。それには竹中英太郎による「十二階」と押絵の挿画も掲載され、この巻頭の短編のリアルタイムでの読書体験の実際を伝えているかのようだ。またその編集後記に当たる「戸崎町だより」には「東京市内の某書店では毎号発売後旬日ならずして千部近い部数を売り尽くす程」だと述べられている。これは「一記者」とあって、編輯兼発行人の森下岩太郎=雨村の筆によるものではないけれど、昭和四年時の探偵小説ブームを示唆していよう。
    「押絵と旅する男」は「この話が私の夢か私の一時的狂気の幻でなかったなら、あの押絵と旅していた男こそ狂人であったに違いない」と始まっている。「私」は魚津に蜃気楼を見に出かけた帰りの上野行の汽車で、西洋の魔術師のような風采の男が持っている額に興味を覚え、それを見せてくれと頼む。するとその額には歌舞伎芝居の御殿に似た背景の中で、押絵細工の二人の人物が浮き出て、黒ビロードの古風な洋服を着た白髪の老人と十七、八の結い綿の美少女が芝居の濡れ場に類する画面を形成していた。それに奇妙なことに二人は生きているようでもあった。さらに男は古風な双眼鏡を取り出し、これで見るようにと「私」に差し出すので、そうすると、押絵の娘は生気に満ち、一方で、老人は苦悶の相を現わし、別世界で奇妙な生活を営んでいるかのようだった。
    そして男の口から押絵の老人=兄の身の上話が語り出される。それは明治二十八年四月の浅草の十二階が出来たばかりの頃で、毎日のように兄は凌雲閣にあの遠眼鏡を手にして登っていたのである。
    「あなたは、十二階へお登りなすったことがおありですか。ああ、おありなさらない。それは残念ですね。あれは一体、どこの魔法使いが建てましたものか、実に途方もない変てこれんな代物でございましたよ。表面はイタリーの技師のバルトンと申すものが設計したことになっていましたがね。まあ考えてごらんなさい。その頃の浅草公園といえば、名物がまず蜘蛛男の見世物、娘剣劇に、玉乗り、源水のコマ廻しに、のぞきからくりなどで、せいぜい変ったところが、お富士さまの作りものに、メーズといって、八陣隠れ杉の見世物ぐらいでございましたからね。そこへあなた、ニョキニョキと、まあとんでもない高い煉瓦造りの塔ができちまったんですから、驚くじゃござんせんか。高さが四十六間と申しますから、一丁に少し足りないぐらいの、べらぼうな高さで、八角型の頂上が唐人の帽子みたいにとんがっていて、ちょっと高台へ登りさえすれば、東京中どこからでも、その赤いお化けが見られたものです。」
    乱歩が「押絵と旅する男」を発表したのは先述したように、昭和四年だったことからすれば、関東大震災による十二階崩壊からすでに六年が過ぎていた。そうした時の流れと過去の記憶は、凌雲閣の十二階をして、「魔法使いが建て」た「赤いお化け」と称されるファンタスティックな塔へと昇華させられていたことになる。
    それはともかく、兄の身の上話に戻れば、彼は遠眼鏡を手にして以来、毎日どこかに出かけるようになり、やつれて青ざめ、気でもちがったのではないかと心配された。そこで弟が兄のあとをつけると、兄は浅草に向かい、凌雲閣の十二階の中へ姿を消してしまった。当時は日清戦争の生々しい血みどろの油絵が壁に並べられていたので、「兄はこの十二階の化物に魅入られたんじゃないか」と弟は考えたりもした。しかしそれらの絵の中を上がっていくと頂上に達し、兄が遠眼鏡を目に当て、観音様の境内を眺め廻している姿を認め、弟は「兄さん何を見ていらっしゃいます」と声をかけた。
    すると兄はようやく胸のうちの秘密を打ち明けてくれた。一ヵ月前にこの十二階から遠眼鏡で観音様の境内を眺めていたら、「ひとりの娘の顔」、それも「この世のものとは思えない美しい人」を見た。ところがその娘にすっかり心を乱され、遠眼鏡を外してしまい、もう一度見ようとしても探し出せなかった。それから兄はこの美しい娘が忘れられず、毎日十二階に昇り、遠眼鏡をのぞいていたのである。
    そこに何かの前兆のように、赤や青や紫の無数の風船が立ち登り、ちょうどその時、兄は娘を見つけたらしく、それは観音様の裏手の大きな松のところの広い座敷にいたという。だが娘の姿も影も形もなかった。そこで兄と別れて探し回ったが、兄は一軒の覗きからくり屋の覗きめがねを見て、夢を見ているかのように、「私たちが探していた娘さんはこの中にいるよ」といった。それは八百屋お七の覗きからくりで、お七が吉三にしなだれかかっている絵だった。その絵は光線をとるために上の方があけてあり、そのために十二階の頂上からに見えたにちがいない。からくり屋の夫婦がしわがれ声で「膝でつっつらついて、眼で知らせ」と歌っていた。
    兄はいう。「たとえこの娘さんがこしらえものの押絵だとわかっていても、私もどうもあきらめられない。(中略)たった一度でいい。私もあの吉三のように、押絵中の男になって、この娘さんと話がしてみたい」。そして兄はいつまでも立ちつくし、すっかり日も暮れてしまった。すると兄は突然遠眼鏡をさかさにして、「そこから私を見ておくれでないか」と頼む。そうすると、兄の姿が小さくなり、闇の中に消えてしまった。覗きめがねを見ると、兄は押絵となり、吉三の代わりに、「嬉しそうな顔をして、お七を抱きしめていた」のである。
    それから弟のほうはその覗き絵を手に入れ、兄と一緒に旅するようになった。だが娘は年をとらないけれど、兄は寿命のある人間ゆえに老人となり、悲しげで苦しそうな顔をさらすようになってきたのである。
    そして押絵の額を携えていた老人も、山間の小駅の闇の中に消えていったのだ。

  52. 2024/04/26 21:47:48 主観的アルゼンチン/ブエノスアイレス事情 - livedoor Blog(ブログ)含むアンテナおとなりページ

    2024年04月25日
    4月28日(日)午前5時42分~ #NHK ラジオ「海外マイあさだより」でブエノスアイレスの声
    来る2024年4月28日(日)午前5時42分~ #NHK ラジオ「海外マイあさだより」でブエノスアイレスの声を相川知子がお伝えします。
    日本からは地球の反対側アルゼンチンの首都ブエノスアイレスからアルゼンチンの様子の声のレポートです。
    この番組は
    #マイあさ 月~金曜日 5:00~  放送
    https://www4.nhk.or.jp/my-asa/
    ラジオがなくてもネットで聞けます!
    https://www.nhk.or.jp/radio/player/?ch=r1
    <番組名>『海外マイあさだより』午前5時42分~ 6分程度の枠です。
    <チャンネルとエリア>
    NHKラジオ第一にて、全国放送です。
    上記のコーナーでアルゼンチンの首都ブエノスアイレスに住んでもう34年目(アルゼンチン情報発信は26年)のTOMOKOがアルゼンチンのお国柄、文化、習慣、食生活など、いろいろな面からお話ししています。ミニスペイン語講座付きです!
    是非聞いてくださいね!
    またお友達ご家族にアルゼンチン好きの方にお知らせしていただけると嬉しいです。
    よろしくお願いします。
    今回はブエノスアイレスで私の一番好きな場所というテーマです。
    お楽しみに!
    #なお、早朝起きれなかった方番組HPから「聞き逃し」があるそうです。
    https://www4.nhk.or.jp/my-asa/
    しかし期間限定で1週間だけですので、お早目に。
    TOMOKO 相川知子
    ファニプロラテンアメリカ代表
    FunnyPro LatinAmerica
    https://tomokoargentina.wixsite.com/funnyprolatinamerica
    tomokoargentina3@gmail.com
    主観的アルゼンチンブエノスアイレス事情
    (アルゼンチンのことを日本語で発信して26年目に入ります)
    http://blog.livedoor.jp/tomokoar/
    地球の歩き方特派員ブログでは写真多めに掲載中
    ブエノスアイレス 地球の歩き方 +お好きなテーマで検索ください
    アルゼンチン現地最新情報やTOMOKOなコメントはツイッターで
    https://twitter.com/tomokoargentina
    アルゼンチンの綺麗なことはインスタグラムで発信
    https://www.instagram.com/tomokoaikawaargentina/
    クリックお願いします!
    なお、次は6月30日の予定です。
    tomokoar at 10:59|Permalink│Comments(0)│
    mixiチェック │ラジオ出演の御知らせ
    2024年04月24日
    #LenguasVivas スペイン語講座2024年5月6月集中講座は5月2日オンライン申し込み開始
    レングアスビバスのスペイン語講座2024年集中講座のオンライン申し込みは5月2日です。
    ブエノスアイレス市立外国語大学レングアスビバス付属2024年スペイン語講座
    オンライン申し込み用紙が5月2日午後3時から開始です。
    https://ieslvf-caba.infd.edu.ar/sitio/aens-ele-espanol-lengua-extranjera/
    名前、パスポート番号、生年月日、住所などをしっかり
    用意して 早く 記入しましょう。 アルゼンチンの公的手続きは先着順が原則です
    レベルチェック申込はオンラインですが5月6日と7日にレベルチェックテストが実施され、
    これの指示がメールで届くようになります。
    レングアスビバスは120年の歴史がある外国語専門の大学であり、また小学校、中学高校の一貫性のブエノスアイレス市立校です。
    集中講座は年に四回行われます。
    3月、5月、8月、10月に開始されます。
    授業時間は8週間の間、1340から1740の間に週8時間の講座です。
    なお、対象者は18歳以上になります。
    <集中講座2024年概要>  終了後に一週間テスト期間があります。
    それで進級、残留になるか決まります。
    第一期
    レベルチェックテスト: 3月4日(月)および3月6日(水)
    コース期間 3月11日 から 4月26日
    第二期
    登録期間: 5月6日(月)および5月7日(火)
    期間: 5月13日 から 7月4日
    第三期
    登録期間: 7月31日 から 8月1日(予定)
    コース期間: 8月12日 から 10月4日
    第四期
    登録期間: 10月15日 から16日
    期間: 10月21日 から 12月7日
    一方、レギュラー通常講座は年に2回行われます。
    3月と8月に開始されます。
    授業時間は4か月の間、18時から20時の間に週二回合計4時間行われます。
    対象は18歳以上です。
    事前登録をしておき、3月1日から3日の間、レベルチェックテストを受けます。
    INFORMES E INSCRIPCION: aensele@gmail.com
    https://ieslvf-caba.infd.edu.ar/sitio/aens-ele-espanol-lengua-extranjera/
    その他、この大学では英語・フランス語、ドイツ語、ポルトガル語の教員養成学科や翻訳学科のアルゼンチンの人達との交流も必須です。選択外国語科目であり、コミュニティカレッジとしての公開講座でもあるほかの外国語学習をアルゼンチン人とするのも楽しいでしょう。
    https://ieslvf-caba.infd.edu.ar/sitio/aens-cursos-de-idiomas/
    今年はすでにクラスが始まりこちらは年間コースになります。
    このようにお互いの交流により日本語力もまた異文化対応能力もどんどん進みますので
    是非お互いに友達になったらいいでしょう。
    Los cursos son anuales y presenciales.
    Lenguas Vivas es un terciario del Gobierno de la Ciudad de Buenos
    Aires. Por ello, no hay aranceles sino esperamos que colaboren con bono
    contribucion. https://ieslvf-caba.infd.edu.ar/sitio/cooperadora-2021/
    日本語だけではなく、ドイツ語、アラビア語、イタリア語、フランス語、英語、
    ポルトガル語があり、
    学費は大学の選択外国語科目なので無料ですが、試験がきちんとあります。
    また人数も限られ先着順です。一応 一か月スターバックス程度の金額の寄付を払う
    ことをお勧めします(インフレで金額はドリンクが目印になりますね。)
    Ademas de JAPONES hay cursos de ARABE, FRANCES, INGLES, ITALIANO,
    PORTUGUES y RUSO
    Para mayor informacion.
    https://www.instagram.com/idiomasaens/
    https://ieslvf-caba.infd.edu.ar/sitio/aens-cursos-de-idiomas/
    https://www.instagram.com/lenguasvivasnihongo2022/
    Tambien se ensena espanol como lengua extranjera
    https://ieslvf-caba.infd.edu.ar/sitio/aens-ele-espanol-lengua-extranjera/
    Agradecemos su difusion.
    Yoroshiku onegaishimasu muchos saludos,
    よろしくお願いします。
    TOMOKO AIKAWA
    INSTITUTO DE ENSENANZA SUPERIOR EN LENGUAS VIVAS JUAN RAMON FERNANDEZ
    del Gobierno de la Ciudad de Buenos Aires
    https://www.instagram.com/lenguasvivasnihongo2022/
    https://www.facebook.com/CursoDeJaponesLenguasVivas
    Horarios de los Cursos #JAPONES - 2024:
    Nivel 1: Lunes y Miercoles, 15:00 a 16:20.
    Nivel 2: Martes y Jueves, 15:00 a 16:20.
    Nivel 3: Lunes y Miercoles, 18:00 a 19:20.
    Nivel 4: Lunes y Miercoles, 16:20 a 17:40.
    a cargo de Tomoko Aikawa
    当方の日本語講座は月、水は午後3時から7時20分まで、火、木は午後3時から4時20分まで
    いますし、ビジターも受け入れていますので、
    まずは自己紹介を書いて御連絡ください。
    tomokoargentina3@gmail.com
    tomokoar at 11:32|Permalink│Comments(0)│
    mixiチェック │スペイン語を学ぶ
    4月28日(日)午前5時42分~ #NHK ラジオ「海外マイあさだより」でブエノスアイレスの声
    #LenguasVivas スペイン語講座2024年5月6月集中講座は5月2日オンライン申し込み開始
    日本でアルゼンチン (92)
    ラジオ出演の御知らせ (95)
    音楽関係 (44)
    アルゼンチンで日本 (333)
    政治話 (160)
    ON AIR (111)
    文化関係 (124)
    新型インフルエンザ (42)
    アルゼンチン旅行 (112)
    スペイン語を学ぶ (138)
    記事掲載 (102)
    ウルグアイ (45)
    スペイン語訳関係 (37)
    思うまま (47)
    チリ (28)
    パラグアイ (23)
    私のお気に入り (18)
    おもしろい習慣 (84)
    動画 (13)
    サダコプロジェクト (131)
    ニュース (227)
    町の様子 (241)
    アルゼンチンコメント (251)
    メディアコメント (68)
    マラドーナ (51)
    応援準備編 (16)
    コーディネート番組 (15)

  53. 2024/04/26 19:16:40 お父ちゃんのふるほ日記含むアンテナおとなりページ

    2024年04月24日
    そうだったのか!
    今年度の国民健康保険料の額の連絡が来ないので、区役所の連絡すると、決まるのは六月であるとのこと。まず住民税が決まって、次に介護保険料が決まって、最後に健康保険料が決まるのだそうだ。
    なので、四月五月は保険料の徴収がなく、六月から翌三月までの十か月で、十二か月分を分割して支払うのだそうだ。知らんかったー。
    「翻訳編吟 13」 翻訳ペンギン 読了
    冒頭の「ダッフルバッグ」はブラックウッドらしい不気味な話。きちんと面白い。
    好みのストックトンは、村の中にあるたくさんの、しかしすべてバラバラな時間を指している時計の話。奇抜な着想で面白い。しかもちゃんと着地するのである(してもらわんと困るけど)。
    どの話も丁寧に選ばれ、丁寧に訳されており、楽しんで読める。次号が最終巻となるのがとても残念。

  54. 2024/04/26 12:39:00 吉祥寺古本屋「百年」含むアンテナおとなりページ

    2024年4月24日
    おくまゆみ個展 Budding Blossom Dance  めぶきのダンス
    会期:5/22(水)-6/2(日) 会場:会場:百年と一日  古本屋「百年」:東京都武蔵野市吉祥寺本町2-2-10 村田ビル2F(12:00-20.00)  古…
    詳しく
    「え」「ほん」 場所:一日 〒180-0004 東京都武蔵野市吉祥寺本町2-1-3 12:00-19:00(最終日17:00まで) 2024.4.24(水)-5…

  55. 2024/04/26 12:36:45 じんぶん堂|出版社と朝日新聞社による人文書のウェブサイト含むアンテナおとなりページ

    哲学・思想
    じんぶん堂企画室
    日本、近代、文学、起源 すべてをカッコに入れて:私の謎 柄谷行人回想…
    教養
    翻訳家の仕事のリアルな裏側を大公開――クォン・ナミ著『翻訳に生きて死…
    歴史・社会
    春秋社
    いま、アジアの文学を読む意味とは 〈アジア文芸ライブラリー〉刊行開始によせて #アジア
    歴史・社会
    筑摩書房
    「源氏物語」の裏側の歴史がここにある!――『平安王朝と源平武士』(桃崎有一郎著)より #日本史 #歴史 #日本
    文化・芸術 「泣き笑い」の日本近代史! 『「喜劇」の誕生──評伝・曾我廼家五郎』

  56. 2024/04/26 03:39:25 北烏山編集室含むアンテナおとなりページ

    7か月前
    7か月前

  57. 2024/04/25 14:00:53 パブリブ Publib LLC含むアンテナおとなりページ

    5月2日、DOMMUNEで『ゴシックメタル・ガイドブック』『メロデスガイドブック』合同記念番組やります!
    2024年4月24日 イベント
    日時:2024年5月2日 19:00~23:00 場所:渋谷PARCO SUPER DOMMUNE(スーパード …
    この記事を読む
    『絶対に解けない受験世界史4』が完成したので、中身を紹介します
    2024年4月22日 書籍
    稲田義智さんによる『絶対に解けない受験世界史4』が完成しました。中身を詳しく紹介していきたいと思います。 『大 …
    この記事を読む

  58. 2024/04/25 08:54:16 空犬通信 含むアンテナおとなりページ

    2024/4/19 「空犬の読書会@往来堂書店 科学と文学の間(あわい)に」(往来堂書店;終了)
    2024/6/21 「空犬の読書会@往来堂書店 科学と文学の間(あわい)に」(往来堂書店)

  59. 2024/04/25 01:01:34 花鳥社 | 人文書の出版社含むアンテナおとなりページ

    5月刊行予定

  60. 2024/04/24 21:50:18 大橋洋一含むアンテナおとなりページ

    私もイギリスで銀行の口座を開いたことがあるが、その時、本人認証のための情報として、あなたのお母さんの結婚前の名字surnameを教えてくれといわれ、予想もしなかった質問だったので、質問を正しく聞き取れているかどうか自信がなくて、聞き直したことを記憶している(母親の結婚前の名字というのは、その後、日本でも本人認証の情報として使われることを知ったのだが)。もしその時通訳がいたらどうなのだろう。銀行側として通訳でなく本人から答えを得ようとして通訳にはわからないような伝達手段をとるかもしれないが、しかし、通訳は意図しなくても本人認証の情報を得てしまうかもしれない。またそれも含め通訳に諸手続きをまかせっきりというのは渡米直後はありうることである。
    いやキャッチボールの相手をしたということ自体、なにかおかしいと疑ってしかるべきだったのかもしれない。常に大谷に傍にいて球団やチームメイトのコミュニケーションを円滑にした水原の美談は、大谷を囲い込み、大谷の窓口になることで、大谷をコントロールする策略であり、球団と大谷とのコミュニケーションを阻害するものだったという悪しきエピソードへと転換する。
    また大谷が違法と知りつつ肩代わりしたら、ペナルティとして出場停止処分になるかもしれず、アメリカ野球でスーパースターになったこの日本人選手の足をひっぱることができるかもしれない。さらに水原にお金の管理をまかせて多額の送金にも気づかなかった大谷のずさんさがアメリカ社会で批判されるようになれば、これもまた彼の足をひっぱるよいきっかけになる。その意味で、水原は利用された可能性もある。彼は被害者だったのかもしれない。

  61. 2024/04/24 14:00:02 漁書日誌 3.0含むアンテナおとなりページ

    「古都」は前に買った重版は売却。こちらは初版。別に川端に興味が特段あるというのではなく、装幀に関してちょっと原稿用で欲しかったもの。山田俊治のはお勉強用。まさに欲しいところの本であったが定価が高い。分厚いわけでもない個人の論文集だのになぜ定価万越えなのだ。出たばかりで古書も出ないし。泣く泣く古本売却代金から1割引くらいのを購入したもの。

  62. 2024/04/24 12:13:54 News (Before- & Afterimages)含むアンテナおとなりページ

    『徹底討議 二〇世紀の思想・文学・芸術』
    投稿日 2024年4月24日投稿者 TANAKA Jun
    鼎談が書籍になっています。松浦寿輝・沼野充義・田中純『徹底討議 二〇世紀の思想・文学・芸術』、講談社、2024年。
    カテゴリー Essays
    『徹底討議 二〇世紀の思想・文学・芸術』

  63. 2024/04/23 03:38:07 文庫になったら読む含むアンテナおとなりページ

    資本主義の運動性
    斎藤幸平『ゼロからの『資本論』』NHK出版新書,2023年
    リンク
    表紙で著者が腕組みをしているところは不安を感じさせるが,NHK100分 de 名著のテキストの加筆・修正版である。
    ちょっと話を単純化しすぎているところもあるような気はするが(一般向けを考えてのことだろう),非常にわかりやすく書かれている。
    ----------------------------------------------------------------------
    基本路線としては,資本主義は収奪のシステムだということである。
    かつては誰のものでもなく,誰もが共有することのできていたコモン(富)を囲い込み,それを「商品」にする。
    プロトタイプ的なストーリーはこうである。
    ミネラル豊富な水が湧く土地を企業が買い占め,そこで汲める水をペットボトルに詰めて販売する。
    地域の人々はそれまで利用していた水汲み場を無料で使えなくなり,店頭で商品として購入しなければならなくなる。
    資本主義は,人工的に希少性を生み出し,人々の暮らしを貧しくするシステムといってもいいでしょう。(p. 25)
    斎藤幸平『ゼロからの『資本論』』
    資本主義では万事がこの調子である。
    地主が農奴や小作農を解放する。
    解放されたのはいいが,農奴や小作農は生産手段を持たない。
    だから,結局は「自発的に」自らの労働力を売る。
    また,雇われたとしても,これは雇用であるから働きが悪ければ解雇される可能性がある。
    進んで自らの意志で精神的にも率先して労働に取り組まんとする「奴隷」にならざるをえない。
    さらには,そのようにして自由民となった人々は衣食住のために商品を買わなければならないから,ここに市場で消費する買い手も生み出されることになるのである。
    こうした図式が現代における,無際限とも思える長時間労働の遠因ともなっていく。
    資本は物でも金銭でもなく,運動であると定義しているのが興味深い。
    しかしマルクスは,まったく別の見方をしていました。資本は「お金」ではなく,工場や機械や商品のような「物」でもない。マルクスは資本を“運動”と定義しているのです。
    どんな運動かというと,絶えず価値を増やしながら自己増殖していく運動です。(p. 49)
    斎藤幸平『ゼロからの『資本論』』
    資本家は金を儲けたらどうするか。
    儲かった金でもっと儲けようとする。
    一定の金額がたまったらそれで満足するということはない。
    このくらいでいいと満足していたら,次の機会には同じことをしてももう同じだけ儲けられるとは限らない。
    同じことをしていたらちょっと先の未来にはもう同じだけの稼ぎは得られないかもしれないのだ。
    いったんそれに乗ったら延々とそれを続けざるを得ないような衝動と切迫感。
    資本は,人間の精神にとりついた病魔,一種のウイルスのようなものかもしれない。
    貨幣はいつでも好きな時に好きなモノに交換できて,とても便利だからです。それに貨幣は腐らないし,株に投資したりすればさらに増えていきます。ここから,無限に富を蓄えようとする欲求が生まれてきます。(p. 29)
    斎藤幸平『ゼロからの『資本論』』
    貨幣の与える万能感というか。
    その有用性は保存性だけでなく,それがあらゆるものの尺度になるというところにある。
    貨幣というのは,あらゆるものに値札をつけることで,すべてを比較可能で交換可能なものにしてしまいます。それは便利でもありますが,そのような単純化はしばしば極めて暴力的なものとなります。本来,比較不可能な富や使用価値を,価値という1つの抽象的な尺度で測ってしまうのですから。(p. 120)
    斎藤幸平『ゼロからの『資本論』』
    “使用価値”は本書では独自の意味で使われていることばで,実際に使用する上での価値,実用性といった意味で使われている。
    対して,“価値”はそこに付随したもの,物質的には何も付け加えないとしても,人々に“いい”と感じさせる何か(映えや威信など)を含み,結局のところは経済を動かすことができる何かを指している。
    貨幣による平準化と使用価値よりも価値を目指す志向性が資本主義を特徴づけるといえる。
    その結果,人々は価値のみを“合理的”に追究し続け,地球環境や人間同士の結びつきを度外視した経済活動が続けられてきた。
    どうも人間はこうした数値目標が与えられるとそれだけを満たすような極端に走りがちなのである(ハッカー魂がそそられるのかもしれない)。
    全国学力テストで自分の学校の得点を上げるために成績の低い生徒をわざと休ませるとか(ミュラー『測りすぎ――なぜパフォーマンス評価は失敗するのか?――』)。
    もちろん,そんなことをしても本当には学力は上がらないので実質的には(使用価値的な観点から見れば)何の意味もない。
    しかし,何らかの得があるなら,まして金になるならそのくらいの“意味のない”活動はいくらでもしてしまうのである。
    こうしたありかたが常態化した結果がブルシット・ジョブにつながるのではないだろうか。
    だが,これは不健全だ,いつまでもこんなやりかたが続くはずはないと感じるのも人情である。
    そのつけはすでに人新世と呼ばれる現在の地球環境に跳ね返ってきているのだが。
    マルクスにも資本主義を脱する解決策が完全に見えていたわけではない。
    しかし,おそらくは誰よりも早く誰よりも熱心にそれに取り組んだとはいえるだろう。
    マルクスの思考の方向性は,コモンを取り戻すということにあったと論じられる。
    晩期のマルクスはエコロジーに強い関心を示し,著作の準備を進めていた。
    残念ながらそれは完成しなかったが,遺稿の研究からヒントを得ることはできるはずである。
    著者はその方向性を「無限の経済成長を優先する社会から,人々のニーズを満たすための,使用価値を重視する社会への転換」(p. 180)と述べている。
    大量生産や大量消費をやめた使用価値経済では,過剰な広告や頻繁なモデルチェンジ,計画的陳腐化なども不要になります。マーケティングや広告,コンサルタントのような,使用価値を産まない仕事は,もっと削られてもいいはずです。(少なくとも彼らがエッセンシャル・ワーカーの何倍もの給料を支払われる必然性はどこにもないのです)。(p. 181)
    斎藤幸平『ゼロからの『資本論』』
    このくだりを読んでいて,未来のコミュニズムへの革命は広告産業が倒れるところからはじまることになるのかなと思ってしまった。
    ここでいう「使用価値を産まない仕事」を削っていくということは,たとえば,Googleが現在のようなウェブ検索サービスを提供しなくなるということではないだろうか。
    それは困る,と即座に言いたくなるところだが,そうでなければ近いうちに地球環境は壊滅し人類も滅ぶとなれば声も出なくなる。
    しかし,この“近いうちに”の曖昧さが曲者で,まだあと1年はいいだろう,いや3年,5年くらいは……とずるずると引き延ばされていくのである。
    方向性には共感できるのだが,そちらへ行くには大きな壁がある。
    わかりやすい,射幸心を煽る目標を与えられたときの人間の勢いを抑えることのできる知恵は見つかるのだろうか?
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    2024.04.20 Sat l 思想 l コメント (0) トラックバック (0) l top
    資本主義の運動性 (04/20)
    2024/04 (2)
    思想 (30)

  64. 2024/04/22 16:15:31 注目の近刊・新刊含むアンテナおとなりページ

    【刑事キャレラ/10+1の追撃】
    4月21日発売 発売中
    エド・マクベインの87分署シリーズ『10プラス1』を、南仏ニースに舞台を移して映画化。超望遠ライフルによる謎の連続殺人を追うキャレラ刑事らの活躍を描く。
    1845円 [amazon]
    【Blu-ray】 2280円 [amazon]
    【犯罪河岸 4Kレストア】
    4月26日発売
    パリの下町。年下の歌手ジェニーと結婚したモーリスは、裕福で好色な老人ブリニョンとの関係を疑い、拳銃を手に彼の邸宅に向かった。しかし待っていたのは何者かに殺害された老人の死体だった。S・A・ステーマンの原作をアンリ=ジョルジュ・クルーゾーが映画化。
    5280円 [amazon]
    【パトリシア・ハイスミスに恋して】
    4月26日発売
    パトリシア・ハイスミス生誕100周年を経て発表された秘密の日記やノート、本人映像やインタビュー音声、元恋人たちや親族へのインタビューで明かされる、多くの女性たちから愛された作家の素顔とは。彼女の謎に包まれた人生と著作に新たな光を当てるドキュメンタリー。
    4400円 [amazon]
    【ザ・スカル サド侯爵の頭蓋骨】
    4月26日発売
    サー・マシューズが所有するサド侯爵の頭蓋骨は呪われているという。オカルト研究家のメイトランド(ピーター・カッシング)とマシュー・フィリップス卿(クリストファー・リー)は、その恐るべき秘密を解き明かそうとするが、恐ろしい出来事が次々と襲いかかる。原作ロバート・ブロック「サド侯爵の髑髏」。別邦題《がい骨》(1965)。
    2178円 [amazon]
    【アビー ブラック・エクソシスト】
    4月26日発売
    牧師の娘アビーが悪魔に憑依される恐ろしい物語。黒人女性アビーは悪魔の力によって支配され、その恐るべき姿を隠しながら家族との戦いに臨む。《エクソシスト》の翌年に製作されたブラック・エクスプロイテーション・ホラー映画(1974)。
    2178円 [amazon]
    ▼5月発売
    【シン・ゴジラ:オルソ】
    5月1日発売
    《シン・ゴジラ》(2016)のモノクロ映像版。
    3300円 [amazon]
    【Blu-ray】4400円 [amazon]
    【ゴジラ-0.1 3枚組】
    5月1日発売
    大戦終結後、焦土と化した日本に、突如現れたゴジラ。残された名もなき人々に、生きて抗う術はあるのか。山崎貴監督作品。
    4950円 [amazon]
    【Blu-ray 2枚組】 5500円 [amazon]
    【Blu-ray 3枚組】 9900円 [amazon]
    【ゴジラ-0.1 豪華版 4K Ultra HD Blu-ray 4枚組】 12,100円 [amazon]
    【ゴジラ-1.0/C】
    5月1日発
    モノクロ映像版。
    2973円 [amazon]
    【Blu-ray】 4400円 [amazon]
    【哀れなるものたち Blu-ray+DVDセット】
    5月8日発売
    風変わりな天才外科医、ゴッドウィンによって死から蘇った若い女性ベラは、世界を知るために、放蕩者の弁護士ダンカンと共に大陸横断の冒険の旅に出る。時代の偏見から解き放たれ、真の自由と平等を知ったベラは驚くべき成長を遂げていく。原作アラスター・グレイ。
    5390円 [amazon]
    【特ダネ三十時間シリーズ Vol.1】
    5月8日発売
    新聞記者清水浩平が、特ダネを求めて事件の真相に迫る姿を描いた「特ダネ三十時間」シリーズ、初ソフト化。《特ダネ三十時間 第三の女》《特ダネ三十時間 深夜の挑戦》(1959)を収録。
    【人類危機一髪!巨大怪鳥の爪 カラー版】
    5月31日発売
    海上や陸上で続発する事故を調査するうちにモンスターの存在が浮上する。ついにその姿を現した巨大怪鳥がニューヨークを襲う。1957年公開のSF怪獣映画《The
    Giant Claw》をカラー化。
    2178円 [amazon]
    ▼6月発売
    【スーパージャイアンツ アトムAB団編】
    6月5日発売
    繰り返される原水爆実験の影響は遠く宇宙の星々にも及んでいた。危機を感じた宇宙人会議は、地球に核爆弾開発の中止を呼びかけるため、エメラルド彗星のスーパージャイアンツを派遣した。地球に到着したスーパージャイアンツは、世界征服を目論むアトムAB団の計画を察知して動き出す。《鋼鉄の巨人》《続
    鋼鉄の巨人》(1957)を収録。石井輝男監督作品。
    4180円 [amazon]
    【スーパージャイアンツ カピア人編】
    6月5日発売
    全国各地に円盤が出没。東京周辺では原因不明の奇病が流行する。この円盤を研究していた天文学者が異様な怪人に襲われ、スーパージャイアンツが撃退するが、彼らの正体は月の裏側の小惑星カピアに棲む邪悪な怪星人だった。《怪星人の魔城》《地球滅亡寸前》(1957)を収録。石井輝男監督作品。
    4180円 [amazon]
    【日曜恐怖シリーズ ベストセレクション3】
    6月28日発売
    1978-79年放映のホラー・サスペンスドラマ《日曜恐怖シリーズ》から《お雛様の亡霊》(原作山岸凉子)、《呪われた大時計―ネジの叫び―》(原作山岸凉子)、《死霊の島》(原作西村京太郎)を収録。
    9680円 [amazon]
    ▼7月以降発売
    【テラー博士の恐怖 4Kレストア版 Blu-ray】
    【探偵マーロウ】
    7月3日発売
    私立探偵フィリップ・マーロウの事務所を訪ねてきたブロンド美女クレア。「突然姿を消した元愛人を探してほしい」という依頼だったが、映画業界で働いていたというその男はひき逃げ事故で殺されていた……。原作ベンジャミン・ブラック(ジョン・バンヴィル)『黒い瞳のブロンド』、監督ニール・ジョーダン。
    4400円 [amazon]
    【Blu-ray】 5500円 [amazon]
    【スーパージャイアンツ 黒い衛星編】
    7月3日発売
    正体不明の人工衛星を発見したスーパージャイアンツ。その頃各地の天文台で原因不明の故障が相次いでいた。秘密国家〈黒い衛星〉の暗躍に、彼らの狙いを見抜いたスーパージャイアンツが立ち上がる。。《人工衛星と人類の破滅》(1957)《宇宙艇と人工衛星の激突》(1958)を収録。石井輝男監督作品。
    4180円 [amazon]
    【スーパージャイアンツ 闇の組織編】
    7月3日発売
    宇宙からの使者スーパージャイアンツが宇宙怪人や魔女、暗躍する悪の集団と戦う。《宇宙怪人出現》(1958)《悪魔の化身》(1959)《毒牙王国》(1959)を収録。石井輝男監督作品。
    4180円 [amazon]
    【オオカミの家 Blu-ray】
    山々に囲まれた集落で暮らす、動物好きの少女マリアは、ある日ブタを逃がしてしまい、厳しい罰に耐えられず集落から脱走する。逃げ込んだ一軒家で出会ったニ匹の子ブタを「ペドロ」「アナ」と名付け、世話することにしたマリア。だが、安心したのも束の間、森の奥から彼女を探すオオカミの声が聞こえ始める。チリの"ホラー・フェアリーテイル"アニメーションを、本編未使用ショット集、日本未公開短編を含む約50分の映像特典と共にBlu-ray化。、
    7480円 [amazon]
    【鈴木清順「浪漫三部作」 4Kデジタル完全修復版 UHD+Blu-ray BOX】
    鈴木清順監督生誕100年記念、〈清順美学〉の頂点であり、日本映画界が誇る名作『ツィゴイネルワイゼン』『陽炎座』『夢二』が4Kデジタル完全修復版で甦る。
    6枚組 20,440円 [amazon]
    ※分売
    【ツィゴイネルワイゼン】 [amazon]
    【陽炎座】 [amazon]
    【夢二】 [amazon]
    【東海道非常警戒】
    4月3日発売 発売中
    刑事の山内と週刊誌の記者京子が乗った特急こだまで、財閥東山家の令嬢が誘拐され、一千万円の身代金を要求する電話が。特急列車で起きた誘拐、そして殺人事件をスピーディな展開で描いたサスペンスアクション。
    【男の世界だ】
    4月3日発売 発売中
    新人王を賭けた試合を間近に控え、猛練習に励む大学ボクシング部主将の猛に悲報が届く。港湾争議の最中、組合の委員長である兄が殺害されたのだ。海港都市を舞台に激突する男たちの意地と復讐、そして巨悪との戦いを描くアクション快作。
    【フランス映画パーフェクトコレクション  失われた楽園】
    3月18日予定 発売中
    《賭はなされた》《失われた楽園》《麗しのモーツァルト嬢》《ドン・カミロ頑張る》《弾痕》《浮気なカロリーヌ》《巴里の気まぐれ娘》《果てしなき地平線》《ファーブル》《キュピドン酒場》
    10枚組 2200円 [amazon]
    【鈴木清順生誕100周年記念シリーズ ブルーレイBOX 其の弐 セイジュンと女たち】
    3月6日発売 発売中
    《河内カルメン》《肉体の門》《春婦傳》《関東無宿》《悪太郎》《裸女と拳銃》+特典ディスク
    7枚組 33,000円 [amazon]
    【トラウマ 鮮血の叫び 4Kレストア完全版 Blu-ray】
    3月6日発売 発売中
    デヴィッドは車を運転中、橋で投身自殺を図る美少女オーラを救った。彼女は自宅に連れ戻されるが、その晩、両親が開いた降霊会で怨霊に憑依された霊媒師の母親は錯乱して豪雨の森へ迷い込み、父親と共に何者かに首を切断されてしまう。怯えるオーラを匿ったデヴィッドは、殺人を重ねる首狩り魔の謎を追うが……。ホラーの巨匠アルジェントが娘アーシアを主演に起用した意欲作。
    5500円 [amazon]
    【怪奇!二つの顔の男】
    精神科医マーロウ博士は発明した新薬を自ら実験するが、その結果、邪悪なモンスターになってしまう。クリストファー・リー、ピーター・カッシング共演の「ジキルとハイド」ホラー(1971)。
    1945円 [amazon]
    【一度は観たい!名作映画コレクション 運命の饗宴】
    2月19日発売 発売中
    《運命の饗宴》《結婚クーデター》《陽気な中尉さん》《ミスター・ラッキー》《結婚相手見つけます》《フットライト・パレード》《美人は人殺しがお好き》《天国への階段》《春を手さぐる》《グッド・ニュース》
    10枚組 2200円 [amazon]
    【世にも怪奇な物語 4Kリマスター版】
    エドガー・アラン・ポーの短篇(メッツェンガーシュタイン/ウィリアム・ウィルソン/悪魔に首を賭けるな)を三人の名匠が映像化したオムニバス映画。《黒馬の哭く館》(ロジェ・ヴァディム)、《影を殺した男》(ルイ・マル)、《悪魔の首飾り》(F・フェリーニ)。
    【Blu-ray】 6380円 [amazon]
    《廉価版再発売》
    2月7日発売 発売中
    【本陣殺人事件】 [amazon]/【Blu-ray】 [amazon]
    【不連続殺人事件】 [amazon]
    【名探偵ポアロ ベネチアの亡霊 Blu-ray+DVD】
    1月17日発売 発売中
    ベネチアに隠遁していたポアロは、霊媒師のトリックを見破るために、子供の亡霊が出るという屋敷での降霊会に参加する。しかし、その招待客が人間には不可能と思われる方法で殺害される。ケネス・ブラナー監督・主演。原作A・クリスティー『ハロウィーン・パーティ』
    4174円 [amazon]
    【イタリア映画コレクション 二通の匿名の手紙】
    1月15日発売 発売中
    《二通の匿名の手紙》《ベンガジ》《トラヴェット氏の苦悩》《非難》《アリーナ》《マッダレーナ、操行ゼロ》《第119収容所のクリスマス》《初聖体拝領》《仮面の令嬢》《メッサリナ》
    10枚組 2200円 [amazon]
    【鈴木清順生誕100周年記念シリーズ ブルーレイBOX 其の壱 セイジュンと男たち】
    1月10日発売 発売中
    《殺しの烙印》《けんかえれじい》《野獣の青春》《俺たちの血が許さない》《勝利をわが手に―港の乾杯―》《素ッ裸の年令》《らぶれたあ》+特典ディスク
    7枚組 33,000円 [amazon]
    【怪異談 生きてゐる小平次】
    1月10日発売 発売中
    旅役者の小平次と囃し方の太九郎、その妻おちか。幼馴染の三人の関係は小平次がおちかへの思いを口にしたことからぎくしゃくし始

  65. 2024/04/22 05:44:04 orangestar2含むアンテナおとなりページ

    2024-01-25
    『推し』と『萌え』について全てのこと、そして未来のこと
    「推し」で心はみたされる? 21世紀の心理的充足のトレンド作者:熊代 亨大和書房Amazon 序文 先日、1月20日に、はてなブロガーとしても有名な熊代亨(p_shirokuma)先生の新刊『「推し」で心はみたされる? 21世紀の心理的充足のトレンド』が発売になりました…
    google検索の劣化して専門家はdiscordに行ってしまいインターネットには屑情報だけになってしまった

  66. 2024/04/21 21:15:08 二階堂黎人 恒星日誌含むアンテナおとなりページ

    2024.04.21
    書肆盛林堂を長距離センサーで探索。エドモンド・ハミルトンの『暗殺者の谷』を発見。トランスワープ・チューブを形成後、緊急転送収容。
    昨夜、買い物と食事。低い縁石を乗り越えたはずなのに躓き、転がってしまう。幸い、膝と掌の擦りむきだけ。年を取ると、元々ないに等しい運動神経がさらに悪くなる。
    2024.04.19
    [新刊]
    天祢涼『殺人の過去があったらどうしますか』角川春樹事務所
    『スタートレック/ディスカバリー』シーズン5の3話と4話を見る。できれば、まだ行ったことのない(見たことのない)星を舞台にしてほしいものだ。
    今週に入ってから、山桜、桜、コブシ、スイレンなどがいっせいに咲いた。春だなあ。家の雪囲いなども外す。
    トヨタがランクル250を売り出したようだが、あんなのが日本を走ったら、大きくて邪魔なだけだ。何しろ横幅が2メートル近くある。
    また、最近、高速道路のPAに長時間駐車をしている運送トラックなどが問題になっているようだが、あれだって、トヨタが自慢気にカンバン方式とやっているからだろう。カンバン方式をやめさせたら、解決するんじゃないの。自分の所の荷物を運ぶ車は、自分の所の敷地に停めさせたらいいだけの話。自社の利益に供する効率を優先して、余所様に迷惑をかけるな、と言いたいね。

  67. 2024/04/20 21:48:18 豆本・小箱 「よしの屋」含むアンテナおとなりページ

    叶えたい未来への『最初の一歩』!
    いつでもスタートできるけど
    『357数秘カードで遊ぼ♪』、今回も賑やかに開催いたしました。
    今回は4月ということで、新年度にピッタリの
    「最初の一歩のワーク」
    をカードを使ってそれぞれ取り組んでみました。
    何かやろう!と思った時、もちろんいつでもスタートできるけど、何か節目のほうが始めやすい気がするんですよね。
    これから叶えたい未来に向けて、まずは現状を把握。
    そして叶った未来からの逆算のように、今後取り組んだらいいことを複数リーディング。
    最終的にすぐできること、なんなら今夜からでも取り組めることを自分で選んで言葉にしていきます。
    取り組んだらいいこと、は、人によって様々。
    私の場合はキーワードで言うと「夢の共有」「情報交換」「好きなものを大切にする」「気持ちを伝える」「遊び心」「恐れずに出す」などなど。
    出たカードを見ると、
    『なるほど、こうだからこうなのね』(文字にすると伝わりにくいけど(笑)
    と、納得できる結果でした。
    今回のワークが、参加されたみなさまの素敵な未来に向けての一歩を踏み出す助けになりますように。
    ご参加ありがとうございました。
    357数秘カードで遊ぼ♪(オンライン練習会)5月16日(木)午後2時~4時
    参加費 : 1000円
    Zoomを使用します。357数秘カードをお持ちのかたが対象となりますので、お持ちでないかたは参加お申し込み時に購入可能です。
    お申込みはこちら
    その後の予定は
    6月13日(木)午後2時~4時
    オンライン開催です。
    タイミングが合うかた、ぜひご参加くださいね。
    つくりてラボ・よしのちほ ご提供メニュー(2024年4月現在)
    ホロスコープ曼陀羅
    ワークショップはお休み中です
    オーダーはCreemaからお受けしています
    357数秘カード
    対面・またはZoomでのご相談(鑑定)
    60分 6000円
    メールでのご相談(鑑定)
    1件 2000円 ※返信2回まで
    リーディング講座
    3時間15000円(カード付き・送料込み)   (カードをお持ちの場合は10000円)
    おみくじ絵本 1冊2000円
    鑑定のお申し込み、お問い合わせはこちらから
    鑑定以外のお問い合わせ、お申し込みはこちらからどうぞ

  68. 2024/04/20 21:02:15 りんかん老人読書日記含むアンテナおとなりページ

    コクトーとフジタの一日
    「コクトー詩集」(堀口大學訳 1973年 角川書店)の解説(も堀口大學)を読む。コクトーは天性の詩人。詩、小説による詩、評論による詩、脚本による詩、絵画による詩を書いた旨の記述がある。演技による詩、映画の監督による詩ももちろんのことと思う。  そして、コクトーの生涯を貫くの...

  69. 2024/04/20 13:07:00 DEEP FOREST/幻影の構成含むアンテナおとなりページ

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  70. 2024/04/18 19:53:51 TBCN 襤褸は着ててもロックンロール含むアンテナおとなりページ

    本 (55)

  71. 2024/04/17 00:23:41 THATTA ONLINE含むアンテナおとなりページ

    2024.4.15 更新
    04/15 彼方には輝く星々(木下充矢)を登録しました。
    ISSUE THATTA ONLINE 最新号です(24/04/15)
    SERIAL INDEX 連載記事の索引です(24/04/15)

  72. 2024/04/16 19:38:30 深海通信 はてなブログ版含むアンテナおとなりページ

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  73. 2024/04/15 15:38:17 治部れんげの日記含むアンテナおとなりページ

    2024-04-09
    第577回・日本テレビ番組審議会
    メディア ダイバーシティ 会議

  74. 2024/04/15 00:19:18 書物蔵含むアンテナおとなりページ

    物価高のため300円値上げしたら税込みで2500円ほどになっちゃったけど、創刊号と違って増し刷りはしないから早めに入手されたい。

  75. 2024/04/12 04:13:57 frenesi|note含むアンテナおとなりページ

    通常ポイント利用特約
    加盟店規約
    資⾦決済法に基づく表⽰

  76. 2024/04/12 01:37:40 長崎ノート含むアンテナおとなりページ

    訳詞長短話
    やくしちょうたんわ Nagasaki interpreters textbook for Chinese and other languages conversations 魏五左衛門著 寛政8年(1796) 長崎の東京通事・魏五左衛門喜輝(1757-1834、号・龍山)が官命に...

  77. 2024/04/11 17:29:08 ララビアータ 田島正樹含むアンテナおとなりページ

    2024年04月11日
    Congratulations Korean people!
    韓国の総選挙で、野党が圧勝した。注目していただけに、まことに喜ばしいことである。私自身に韓国の事情を詳しく知る手立てがあるわけではないが、私の信頼する韓国人の友人たちは、すべて以前から野党系の勢力を熱心に応援しているので、彼らを信頼していつも韓国の民主化勢力に肩入れしてきたのである。おめでとう韓国人民!おめでとう韓国の未来!
    easter1916 at 13:07|Permalink│Comments(0)│ │日記
    Congratulations Korean people!
    日記 (198)

  78. 2024/04/10 03:11:56 daily-sumus2含むアンテナおとなりページ

    10

  79. 2024/04/08 23:43:55 ロスジェネたちの音楽夜話含むアンテナおとなりページ

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  80. 2024/04/08 02:14:44 SFファン交流会公式サイト含むアンテナおとなりページ

    [参加方法]↓「事前参加申込フォーム」にてご登録お願いします。
    ※折り返しメールにて当会参加用の「Zoom招待URL」と
    「ID&パスワード」をお送りいたします。
    ■事前参加申込フォーム↓
    https://ssl.form-mailer.jp/fms/59f874d6745683
    [申込締切]定員に達し次第終了となります。
    ・開始時間10分前より「Zoom招待URL」をクリックして、
    待機室にてお待ちください。
    ・一般参加者の方は基本的に映像・音声ともOFF参加となります。
    ・登録名が画面に出ますので、呼ばれたい名前(ペンネームなど)に
    変更お願いいたします。
    ・2時間の本例会後、1時間ほど〈コミュニケーションタイム〉を
    用意してます。参加者の皆さまも
    画像&音声を「ON」にしてぜひご参加ください。
    ■□■ 次回お知らせ ■□■
    ※5月は例会をお休みさせていただきます
    ◆2024年6月例会のご案内
    [日 程]2024年6月22日(土)午後2〜4時(予定)
    [テーマ]〈幻想と怪奇〉とショートショートの魅力(仮)
    [ゲスト]牧原勝志さん(編集書)、井上雅彦さん(作家)ほか交渉中
    [会 場]Zoomによるオンライン開催

  81. 2024/04/07 20:13:10 leeswijzer: boeken annex van dagboek含むアンテナおとなりページ

    2024-04-07
    『温泉旅行の近現代』目次

    高柳友彦
    (2023年12月1日刊行、吉川弘文館、東京、218 pp., 本体価格1,700円, ISBN:978-4-642-05982-4 → 版元ページ)
    【目次】
    温泉旅行という文化―プロローグ 1
    温泉旅行の黎明 江戸・明治期
    近世の温泉利用 8
    幕末から明治初期 22
    整備される道、宣伝される魅力 30
    大衆化する温泉旅行 大正・昭和戦前戦時期
    湯治療養と観光・行楽 46
    不況下でも盛況 58
    戦時中の旅行ブームの到来 72
    再興してゆく温泉旅行 昭和戦後期
    動き出した温泉旅行 90
    レジャーの走りヘルスセンター 104
    高度経済成長に湧く 111
    多様化する温泉旅行 一九七〇年代以降
    団体旅行から少人数へ 136
    健康志向の高まりと湯治場 153
    バブル期の旅館改築・増築 160
    バブル崩壊と旅館の苦闘 173
    二一世紀の温泉旅行 185
    コロナ禍、そしてこれから―エピローグ 201
    あとがき 211
    参考文献 214
    leeswijzer 2024-04-07 13:52 読者になる
    『温泉旅行の近現代』目次

  82. 2024/04/06 22:20:32 かなり危険な日記帳。含むアンテナおとなりページ

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    (04/03)新刊告知 辻野久憲試論 第三の磁場
    日記(549)
    2024年04月(1)
    2024年04月03日
    新刊告知 辻野久憲試論 第三の磁場
    テスト印刷のokがでました。
    以下の内容で、私刊本を刊行します。
    題名 「第三の磁場 辻野久憲試論」
    サイズ B6
    ページ 40ページ
    予価 500円
    刊行予定日 4月18日
    ジョイス「ユリシーズ」の訳者のひとりであり、「萩原朔太郎の人生読本」の編者・フランス文学者、辻野久憲は、早くに、梶井基次郎、堀辰雄、宇野浩二らとと交わり、最晩年は、フランスのカトリック作家・フランソワ・モーリアックに接近し、短い生涯を終える。
    辻野久憲は、結果的に、遠藤周作の文学的出発点たる、日本におけるキリスト教の受容という問題を先駆けている。
    卒論は、ネルヴァル研究であり、この点では中村真一郎を先駆けている。
    だが、辻野久憲は、私小説にも接近していた。辻野が遺した日本人作家に関する評論は、宇野浩二論、嘉村磯多論がある。宇野浩二も辻野の追悼文で指摘しているように、辻野は、自身の生活の芸術化という課題を追求していたフシがある。
    本書は、辻野の最晩年の創作「旅の手帖」を論じながら、宇野浩二「富士見高原」との対比をおこない、辻野久憲と私小説のかかわりについて考察した。
    販売先は、神保町パサージュ、未踏の大地になります。
    【関連する記事】
    田中涼子「光の方へ」に寄せて
    木屋佳子「旅人の手記」をめぐって
    「異国の女に捧ぐ散文」をめぐって
    詩人、加藤龍門について
    posted by りき at 22:56| ロンドン ☁| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記 | |

  83. 2024/04/06 15:59:26 orangestarの雑記含むアンテナおとなりページ

    2024-04-05
    社会的な成功に『柔道(武道)ができる』という時代があった
    『なぜ木村政彦は力道山を殺さなかったのか』を読んで知ったのは、明治大正昭和の財界人、ヤクザ、実業家、みんな若いころに柔道をやっていて、そのコミュニティでどんどん人脈が広がり、それで社会的に成功していったので、社会的な成功に『柔道がそれなりにできる』が必須だったこと。
    勉強ができるだけでは駄目で、社会的成功には文武両道が求められていた時代だったのかな、と思う。柔道家の視点からのドキュメンタリーなのでそうでない部分も多かったと思うが、映画「風立ちぬ」でも主人公は柔道が強かったし、やはりそういうのがあったのだと思う。
    それが昭和後期(戦後)になると野球やラグビーになって(これはGHQによって武道が禁止されたところが大きいと思う)そして、大企業への就職や、取引なので、どこどこ大学の野球部(ラグビー部の)だれだれ、という形で、人脈が作られて行ったのだと思う。社会的成功にスポーツが必須だった。
    今はそういうスポーツによる社会的資本の囲いは無くなってしまったように見える。しかし、これはいいことでない。全然いいことではない。むしろ悪い。
    今、現在起こってる社会的資本の囲い込みは、出自であったり出身の社会的階層によってなされるようになってしまったからだ。
    かつて、スポーツによって人脈が形成されえた時代は、出身や出自に関係なく、ただスポーツができれば(できなくてもそこに所属していてある程度人間関係ができていれば)その人脈をたどって知り合いを作ることができた。
    今はそれがなくなり、社会的階層を越えて強く人をつなげる役割を果たすものがなくなってしまった。
    『縦の旅行』と『横の旅行』という言葉がある。縦、とは、その住んでる地域での社会階層を越えての交流で、横、とは地域を越えて別の文化圏のしかし同じ社会階層の人間との交流のことをいう。
    今は、本当に縦の旅行が失われてしまい、違う社会階層にいる人間の姿が見えなくなっている時代だと思う。人を縦に縦断させるための、強い、社会クラスタを越える文化というものが今は、ない時代なのだと思った。よくない。多分これは良くないんだろうけど。どうしたら良いのかわからない。
    そういうのを、『木村政彦はなぜ力道山を殺さなかったのか』を読みながら考えました。この本の本筋とは大きくずれた話ですが。
    木村政彦はなぜ力道山を殺さなかったのか
    作者:増田俊也
    新潮社
    orangestar 2024-04-05 10:47 読者になる

  84. 2024/04/05 19:48:03 orangestarの日記含むアンテナおとなりページ

    2024-04-05
    社会的な成功に『柔道(武道)ができる』という時代があった
    『なぜ木村政彦は力道山を殺さなかったのか』を読んで知ったのは、明治大正昭和の財界人、ヤクザ、実業家、みんな若いころに柔道をやっていて、そのコミュニティでどんどん人脈が広がり、それで社会的に成功していったので、社会的な成功に『柔道がそれなりにできる』が必須だったこと。
    勉強ができるだけでは駄目で、社会的成功には文武両道が求められていた時代だったのかな、と思う。柔道家の視点からのドキュメンタリーなのでそうでない部分も多かったと思うが、映画「風立ちぬ」でも主人公は柔道が強かったし、やはりそういうのがあったのだと思う。
    それが昭和後期(戦後)になると野球やラグビーになって(これはGHQによって武道が禁止されたところが大きいと思う)そして、大企業への就職や、取引なので、どこどこ大学の野球部(ラグビー部の)だれだれ、という形で、人脈が作られて行ったのだと思う。社会的成功にスポーツが必須だった。
    今はそういうスポーツによる社会的資本の囲いは無くなってしまったように見える。しかし、これはいいことでない。全然いいことではない。むしろ悪い。
    今、現在起こってる社会的資本の囲い込みは、出自であったり出身の社会的階層によってなされるようになってしまったからだ。
    かつて、スポーツによって人脈が形成されえた時代は、出身や出自に関係なく、ただスポーツができれば(できなくてもそこに所属していてある程度人間関係ができていれば)その人脈をたどって知り合いを作ることができた。
    今はそれがなくなり、社会的階層を越えて強く人をつなげる役割を果たすものがなくなってしまった。
    『縦の旅行』と『横の旅行』という言葉がある。縦、とは、その住んでる地域での社会階層を越えての交流で、横、とは地域を越えて別の文化圏のしかし同じ社会階層の人間との交流のことをいう。
    今は、本当に縦の旅行が失われてしまい、違う社会階層にいる人間の姿が見えなくなっている時代だと思う。人を縦に縦断させるための、強い、社会クラスタを越える文化というものが今は、ない時代なのだと思った。よくない。多分これは良くないんだろうけど。どうしたら良いのかわからない。
    そういうのを、『木村政彦はなぜ力道山を殺さなかったのか』を読みながら考えました。この本の本筋とは大きくずれた話ですが。
    木村政彦はなぜ力道山を殺さなかったのか
    作者:増田俊也
    新潮社
    orangestar 2024-04-05 10:47 読者になる

  85. 2024/04/05 14:48:39 Nordica mediaevalis含むアンテナおとなりページ

    共通テーマ:学問
    共通テーマ:学問
    共通テーマ:学問
    共通テーマ:学問
    共通テーマ:学問

  86. 2024/04/05 06:44:58 egamiday 3含むアンテナおとなりページ

    2024年04月04日

  87. 2024/04/05 06:04:26 現場の目利き|株式会社イニュニック含むアンテナおとなりページ

    活版名刺
    活版名刺

  88. 2024/04/05 05:46:38 「北方人」日記含むアンテナおとなりページ

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  89. 2024/04/05 00:59:22 ameqlist 翻訳作品集成含むアンテナおとなりページ

    2024年4月4日
    よれよれしながら、二か月に一回の通院を終えて、帰ってくると、山本弘氏の訃報の記事が。
    え、また、近い年代の方がというショック。
    SF作家で、と学会会長という方で、当時、ホームページの件で、メールのやりとりをしたことがある。このサイトを紹介してくれたりもしてくれた。数年前に病に倒れたことは知っていたけど、復活できればと思っていたけど。
    残念である。
    『世にも不思議な怪奇ドラマの世界』山本弘著、尾之上俊彦監修をいずれ、細かくチェックしながら、リストに特集を組もうと考えていたのですが、いまだ出来ず。素晴らしい参考資料なのです。
    『MM9』をはじめとする作品も、わたしは好きです。合掌。
    amazon アイの物語
    amazon MM9
    amazon BISビブリオバトル部1

  90. 2024/04/04 03:34:03 『新青年』研究会のブログ含むアンテナおとなりページ

    2024-08-01
    【重要】『新青年』趣味24号(次号)の発行延期のお知らせ (2024年4月1日記)NEW!
    お知らせ 『新青年』趣味
    ・『新青年』趣味24号(次号)の発行延期のお知らせ
    『新青年』研究会の会誌『新青年』趣味の読者の皆様方には、たいへんお世話になっております。『新青年』趣味24号(次号)の発行延期のお知らせになります。
    2024年5月19日(日)の文学フリマ東京38(@東京流通センター)で販売予定だった『新青年』趣味24号の発行を諸事情により延期いたします。『新青年』研究会は、文学フリマ東京38には参加いたしますが、『新青年』趣味24号(新刊)は販売いたしません。少部数のバックナンバーを用意する予定です。新刊を楽しみにされていた方々には、たいへん申し訳ございません。
    発行延期に伴いまして、通販のほうも繰り延べになります。『新青年』趣味24号の発行日に関しては、決まり次第、この研究会ブログにて告知をいたします。7月をめどに発行予定です。
    発行延期になり御迷惑をおかけしますが、どうぞ、よろしくお願い申し上げます。
    『新青年』趣味編集部
    sinseinen 2024-08-01 00:00 読者になる
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    2024-04-02
    三上於菟吉・作、竹中英太郎・画『銀座事件』NEW!
    お知らせ
    ★ 湯浅篤志さんが「解説 三上於菟吉という人とその魅力」を、三上於菟吉・作、竹中英太郎・画『銀座事件』(MM文庫)にお書きになりました。
    ・三上於菟吉・作、竹中英太郎・画『銀座事件』、MM PROJECT、文庫(A6)版/本文モノクロ364ページ(カラー口絵2P含)、2024年4月10日発行、本体価格2,400円
    ※MM PROJECTのnoteもご覧下さい。
    note.com
    #三上於菟吉 #湯浅篤志
    sinseinen 2024-04-02 00:00 読者になる
    広告を非表示にする
    「映画化できない、のは何故か? 三上於菟吉の探偵小説」
    『関西探偵/捕物作家クラブ会報』集成(全四冊)
    【重要】『新青年』趣味24号(次号)の発行延期のお知らせ (2024年4月1日記)NEW!
    三上於菟吉・作、竹中英太郎・画『銀座事件』NEW!
    「映画化できない、のは何故か? 三上於菟吉の探偵小説」
    『関西探偵/捕物作家クラブ会報』集成(全四冊)
    『詩集 叫魂から永遠平和へ――大竹市の歴史・産業・地域文化』
    ヒラヤマ探偵文庫(紙) (37)
    お知らせ (591)
    イベントのお知らせ (26)
    『新青年』趣味 (38)

  91. 2024/04/03 04:21:57 SRの会含むアンテナおとなりページ

    March 31, 2024
    Carr Graphic 34th(blog-17) 連続自殺事件 / The Case of the Constant Suicides (1941)
    (画像をクリックすると大きく見られます)
    〈あらすじ〉
    若くして歴史学の教授となったアラン・キャンベルは、キャンベル一族の親族会議に呼び出されて、はじめてスコットランドの地を訪れる。車中で新聞の論敵と鉢合わせる騒ぎがありつつも、ロッホ・ファイン近くの一族の居城シャイラ城に向かった。城には先祖が塔の最上階の部屋から投身した曰く因縁があり、亡くなった先の当主アンガスも、密室状況の同じ部屋から投身したのだ。事件が自殺か他殺かで遺産相続がもめていて、そのための会議なのだという。そして事態を収拾するために犯罪捜査の専門家が招かれてもいた。ギデオン・フェル博士だ。
    〈会員からのコメント〉
    テキストは創元推理文庫。三角和代の手になる新訳版。題名も『連続殺人事件』から原題The Case of the Constant Suicidesに忠実な現在のものに変更された。ギデオン・フェル博士物の十三作目である。
    スコットランドの古城の塔から老人が転落死した。部屋は施錠されていたが、老人には自殺をしない理由があった。その死は自殺か他殺か? 事件の鍵を握るのはベッドの下に残された、空のスーツケースであった。
    老人は生命保険に加入していた。その保険金額は莫大なものだった。自殺だと保険金が支払われないため(これが老人は自殺をしない説の有力な根拠となる)、自殺かどうかが焦点となり、フェル博士が招請された。
    スーツケースの中身は、筆者はかつて学年誌でネタばらしをされたが、トリックが分かっていても犯人の尻尾は捕まえられなかった。このあたり犯人の隠し方がカーは実にうまい。
    舞台がスコットランドということで、登場人物らは時折ご当地言葉を口にする。筆者には相槌の言葉の「ほいな」が妙に印象づいた。独特な言い回しをどう日本語化するかは翻訳者が頭を悩ませるところだろう。同時期に読んだ『殺人者と恐喝者』では脇役の医師の口調を長谷川修二は関西弁で訳し、高沢治はべらんめぇ口調にしていたことを思い起こした。
    話がそれたが、本作でもフェル博士は犯人を見逃す。それは老人の一族には最善の選択なのだが、今回の場合は詐欺の片棒を担いだようでもあり、ちょっと釈然としなかった。【廣澤】
    ---
    創元推理文庫の旧版は『連続殺人事件』という味もそっけもない題名に変えられていた。どうも読者(本を買ってくれる人)に分かり易いようにという意図だったみたいだが、ミステリ的な題名を妙に即物的なものにしてしまったセンスの悪さはどうしようもない。
    それはそれとして、物語冒頭の二人の馴れ初めはカーらしい。ドタバタ喜劇の要素も強く、あの赤新聞の記者はどうなったのかと思う。カーの作品でここまでの「いじられ役」は他にいただろうか?
    事件は一種の密室物と言って良いのだが、それが前面に打ち出されないのは「連続自殺事件」だからだろうか。一応「幽霊」も出て来るけど。それでも、内側から鍵のかかった部屋の窓から飛び降りたというのは、カーが晩年に追求した「謎の墜落死」のテーマに通じるのかもしれない。
    主要登場人物が少ないので犯人の意外性は低い。勘の良い人なら「もうこいつしかないやろ」と思ったかも。
    しかし、それでも良いのである。この作品でもカーは自分の世界を描き切っているのだから。【谷口】
    ---
    東京創元社の三角和代訳を再読。
    何冊かぶりに、カーがトリックで勝負したような作品。顔半分ふっとんだ幽霊も出てきて(あまり怖くないが)嬉しくなる。
    前半の、誰も近寄れない高塔からの連続飛び降り事件と、後半の密閉されたコテージでの首吊り事件とで、両方とも自殺にしか見えないのだが、なぜか旧訳は『連続殺人事件』というタイトルになっていた。
    前半のトリックは、カーがやらかしたということで有名になったが、作品の中で納得できれば良いと思う(僕は面白いと思った)。後半の密室トリックはシンプルだが、初読時にかなり感心した記憶がある。【角田】
    ---
    三角和代の新訳で再読。
    初読時の印象はトリックしか記憶に残っていなかったが、カーの魅力が全て詰まった秀作ではないか。
    スコットランドの湖畔の古城という舞台設定、塔の最上階にある鍵のかかった部屋からの転落死という不可能性、事件後に顔が半分吹き飛ばされたハイランドの衣装姿の人物が目撃されるという怪奇性、論敵同士の男女の学者が衝突を繰り返すラブコメ、戦時色を色濃く反映したトリック、酒を飲んでのドタバタ騒ぎ(脳天が吹き飛ぶような密造ウイスキー<キャンベル家の破滅>を飲んでみたい!)、そして意外な犯人。
    これらの要素を含んだストーリーが、この時期のカーらしいすっきりしたテンポで展開していくのだ。しかし、トリックの説明が科学的に正確でないため、傑作になり損ねているのがカーらしい。【奥村】
    ---
    初期の頃のグルーサムな雰囲気とは異なり、軽快なロマンスが実に楽しい。〈キャンベル家の破滅〉も飲んでみたいものだ。
    本書にも「シャイラ城の怪事件」という学習雑誌付録のリライト版がある。【沢田】
    ---
    その昔、中学生の頃に読んだ時のタイトルは『連続殺人事件』。あまりにもありふれた箸にも棒にもかからない題名だし、アイザック・アシモフがカーの勘違いであるとメイントリックを否定したこともあって、何だかなあという印象だったが、再読してみるとドタバタ喜劇としてかなり面白い。犯人が幽霊を擬装する動機もからかい半分だし、痛飲して迎えた朝の後悔は、まるっきり映画『ハングオーバー!』。また、ミステリの文脈には全く寄与しない主人公男女の歴史解釈合戦に、その後の歴史小説家としてのカーのこだわりが見えるのも興味深い。【青雪】
    ---
    次回blog掲載は「猫と鼠の殺人/嘲るものの座」です。
    Continue to ... : Death Turns the Tables (1941)
    crossgully at 19:52|Permalink│clip!│Carr Graphic
    Carr Graphic (17)
    Carr Graphic 34th(blog-17) 連続自殺事件 / The Case of the Constant Suicides (1941)
    March 2024

  92. 2024/04/02 21:58:22 ウロボロスの回転含むアンテナおとなりページ

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  93. 2024/04/02 15:12:01 カタリココ文庫含むアンテナおとなりページ

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  94. 2024/04/02 14:39:39 旧taipeimonochrome含むアンテナおとなりページ

    2024年4月
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  95. 2024/04/02 13:52:27 SFスキャナー・ダークリー 含むアンテナおとなりページ

    2024.03 « 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28 29 30 » 2024.05

  96. 2024/04/02 07:50:59 SURMICLUSSER含むアンテナおとなりページ

    漫画情報
    楽園(ル パラディ)春のウェブ増刊が開催されており
    3月31日分で描いた漫画が公開されています。
    無料ですので見てみて下さい
    行き方:下記URLを押す→WEB増刊へGOと書かれた箇所を押す(中段画面左)→3月31日のところを押す→漫画登場。
    http://www.hakusensha.co.jp/rakuen/
    以下雑記
    急激に気温が上がって春の感じが強まってきた
    日も徐々に長くなり、過ごしやすくなったので
    ぼちぼちジョギングの頻度を増やすことにした
    冬時期は寒いし、雪や凍結で路面が悪かったり
    日が暮れるのも早く、さて走るかと思ったときには暗くなってたりするから
    例年わりと頻度が下がる。マラソンとか駅伝のシーズンではあるのだが。
    走り始めると、春の夕方の外気の味わいが感じられて
    直感、「苦行の味がする」と思った
    自分で思っておきながら、なんだその味、と一瞬謎だったが
    久々にジョギングを開始した、新鮮に感じる屋外の春の空気の味に
    「これから数キロ走ってへとへとになる」という記憶が
    セットになっているのだということにすぐに気が付き
    走りながら少し笑ってしまった
    こんなに苦行であると脳に刻みつけられているというのに
    好き好んで走りに出かけるのは変な感じもするが
    脳をリフレッシュするのに効率がいいもので
    凝った肩をもまれると痛みを感じるがすっきりするのと同じかもしれない
    先日東京・上野で買ってきたドライフルーツミックスがなくなったので
    似たようなのを通販で買ったのだが、上野のやつの方がおいしかったな
    上野の方が乾燥度合いが強く、味が凝縮されていた
    とはいえべつに通販の方が劇的にまずいわけではないので
    出会う順序が違えば、ふつうにうまいうまいと食ってたことだろう
    舌が肥えてしまった。
    グラム数で言えば上野の方が多少割高ではあったが
    乾燥してるから量の割に軽くなってしまい、割高感が出たということかもしれない
    まあ食べてみないとわかんないからね
    また行く機会があれば買ってこよう 忘れていなければ
    4/02/2024 告知 , 雑記

  97. 2024/03/28 12:54:57 あまりもの消息 種馬含むアンテナおとなりページ

    あまりもの消息・更に
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  98. 2024/03/28 12:12:56 60坪書店日記含むアンテナおとなりページ

    60坪書店日記

  99. 2024/03/28 12:05:06 孔田多紀(@anttk) - カクヨム含むアンテナおとなりページ

    ★331
    アオハル・ユース・ミステリー/

  100. 2024/03/28 11:52:37 プヒプヒ日記含むアンテナおとなりページ

    プヒプヒ日記
    読者になる

  101. 2024/03/28 11:30:57 古書ほうろうの日々録含むアンテナおとなりページ

    古書ほうろうの日々録
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  102. 2024/03/28 11:24:57 古本ソムリエの日記含むアンテナおとなりページ

    古本ソムリエの日記
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  103. 2024/03/28 10:45:29 オシテオサレテ含むアンテナおとなりページ

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    オシテオサレテ
    2024-03-26
    14世紀の危機を語る時にモンゴル史家が語ること 諫早「『14世紀の危機』の語り方」
    思想 2024年4月号
    岩波書店
    Amazon
    諫早庸一「『14世紀の危機』の語り方:ヨーロッパ到来以前の黒死病」『思想』2024年4月、no. 1200、9–32ページ。
    『思想』の特集「危機の世紀」から、14世紀の危機について論じた論考を読む。
    非常に多くの情報を提供する論考である。しかし、その骨子は次のように要約できる。「13世紀世界システム」の崩壊は、黒死病によってもたらされたとは考えられない。なぜなら、システムは黒死病が現れたときにはすでに崩壊していたから。システムの崩壊の主要因はむしろモンゴル帝国の解体である。まず気候変動により、帝国の拡大は13世紀末に止まる。その後、帝国を構成する各ウルスの王位継承制度の不全のためウルスは解体し、変動後の気候に適した小政体が数多く成立していった。
    ここから私としては、次のような点に論考のポイントがあると判断した。論考の冒頭では14世紀の危機の一般的な理解として、気候変動、社会動乱、疫病流行の3つの要素が複合したものであるという理解が紹介されている。この一般的な理解に、本論文の内容を照らし合わせると次のような主張が導ける。(1)14世紀の危機は、黒死病以前のものとして理解できるので、3つの複合要素のうちの「疫病流行」は、一旦考慮から外せる。(2)気候変動に伴う社会動乱は、他面では気候変動に見合った新たな小規模政体への組み換えと理解できるので、必ずしも崩壊局面と理解されるべきではない。
    論考の各部分は非常に読ませる。黒死病の最新研究のまとめは(完全に理解できるわけではないものの)非常に勉強になった。これは歴史に関心のある読者なら、読んで損はない。またモンゴル帝国について、「〈移動〉の帝国は、草原地帯において軍事力を涵養しながら定住地帯の富を吸収し、新陳代謝を実現していたのである」(23ページ)という理解をしており、それを裏付ける叙述も興味深い。
    他方、論述はやや混乱している。まず、黒死病とモンゴル帝国の解体の2つが主題であるにもかかわらず、副題には「ヨーロッパ到来以前の黒死病」としかなく、タイトルと中身が対応していない。また、最終段落に現れる中世から近世への移行の問題は、本論を基に語れることを超えている。ここは本論のまとめと、本論を基に語れるより小規模な展望を示すに留めるべきではなかったか。少なくともそのようなまとめと小規模な展望を示した後に、大きな展望を垣間見せる、というような構成が望ましかったように思える。
    nikubeta 2024-03-26 22:37 読者になる
    広告を非表示にする
    14世紀の危機を語る時にモンゴル史家が語ること 諫早「『14世紀の危機』の語り方」

  104. 2024/03/28 09:13:40 うさ公 ぽえっとな含むアンテナおとなりページ

    usakoh's weblog
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  105. 2024/03/28 08:36:39 シンギュラリティ教徒への論駁の書含むアンテナおとなりページ

    シンギュラリティ教徒への論駁の書
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  106. 2024/03/28 04:30:26 となりの801ちゃん+含むアンテナおとなりページ

    となりの801ちゃん+
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  107. 2024/03/28 04:16:23 新 武蔵野人文資源研究所日報含むアンテナおとなりページ

    新 武蔵野人文資源研究所日報
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  108. 2024/03/28 03:16:08 ふぉっくす舎 NEGI のページ含むアンテナおとなりページ

    negitet diary お小遣い帳
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  109. 2024/03/28 03:12:48 両世界日誌含むアンテナおとなりページ

    両世界日誌
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  110. 2024/03/28 02:30:15 火星の月の下で含むアンテナおとなりページ

    火星の月の下で
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  111. 2024/03/28 01:52:51 双風亭日乗はてな出張所含むアンテナおとなりページ

    双風亭日乗はてな出張所
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  112. 2024/03/28 01:17:19 新taipeimonochrome含むアンテナおとなりページ

    台湾・香港ミステリ 小説
    千禧黑夜 / 冒業
    by markyu 2024-03-26
    台湾・香港ミステリ 小説
    千禧黑夜 / 冒業
    大傑作。正直、第四話の「永遠的少年」を読了後、…
    台湾・香港ミステリ 小説
    千禧黑夜 / 冒業
    by markyu 2024-03-26
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    千禧黑夜 / 冒業
    2024年3月  (5)

  113. 2024/03/28 01:06:26 奇書のある寝室含むアンテナおとなりページ

    淡々と短編小説を読む(廃)
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  114. 2024/03/27 20:26:00 [BH]神話に生き、幻想に死ぬ含むアンテナおとなりページ

    神話に生き、幻想に死ぬ
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  115. 2024/03/27 19:45:45 なんでやねんDTP含むアンテナおとなりページ

    なんでやねんDTP・新館
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  116. 2024/03/27 19:09:42 千篇万化含むアンテナおとなりページ

    千篇万化
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  117. 2024/03/27 19:06:09 ミクロコスモス含むアンテナおとなりページ

    『ミクロコスモス:初期近代精神史研究』
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  118. 2024/03/27 17:39:40 栄養成分表示検討会含むアンテナおとなりページ

    uneyama記録
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  119. 2024/03/27 17:26:52 阿呆舟来因河紀行含むアンテナおとなりページ

    阿呆石の取り除き方 - 阿呆舟来因河紀行
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  120. 2024/03/27 06:27:26 白のカピバラの逆極限 S.144-3含むアンテナおとなりページ

    白のカピバラの逆極限 S.144-3
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  121. 2024/03/26 08:42:45 qfwfqの水に流して含むアンテナおとなりページ

    qfwfqの水に流して Una pietra sopra
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  122. 2024/03/25 15:44:36 烏有ブログ含むアンテナおとなりページ

    烏有ブログ
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  123. 2024/03/25 13:50:29 ホッキョクウサギ日誌含むアンテナおとなりページ

    ホッキョクウサギ日誌

  124. 2024/03/25 12:57:10 社会学者の研究メモ含むアンテナおとなりページ

    社会学者の研究メモ
    読者になる

  125. 2024/03/24 16:57:13 かんべむさし含むアンテナおとなりページ

    玉水教会の私家版刊行で、執筆は当方が担当。
    残部僅少とのことですが、 お買い求めは下記へ。
    頒価・1000円(消費税込み)、送付の場合は送料要。
    ◎あゆみ社。電話06-6444-2824
    大阪市西区江戸堀1-10-32(〒550-0002)
    (午前10時~午後4時半まで。祭典時などは不在)

  126. 2024/03/23 00:39:04 日記 | 古本・倉敷 蟲文庫含むアンテナおとなりページ

    書皮
    投稿日時: 2024年3月21日 投稿者: mushi-bunko
    蟲文庫三十周年記念として、こちらも武藤良子さんの絵とデザインで書皮4種(文庫・新書用1種、単行本用3種)をつくりました。ご希望の方には巻いてお渡ししますのでお声掛けください。サイズが合えばラッピングも可能です。
    どれもとてもいいのですが、文庫・新書用の小さいのは、なんと武藤さんによる消しゴム判子のコケなのです。 蘚類も苔類もいます。すごい!かわいい!
    カテゴリー: —おしらせ
    書皮
    2024年3月 (1)
    —おしらせ (32)

  127. 2024/03/21 18:20:40 珈琲舎・書肆 アラビク/Luft含むアンテナおとなりページ

    神原由利子抽選応募要項
    2024.03.21 Thursday

    ・抽選対象作品
    「リトルローズ 女子(赤リボン)」
    「リトルローズ 男子(赤リボン)」
    「リトルローズ 女子(緑リボン)」
    「リトルローズ 男子(緑リボン)」
    ・受付方法
    アラビク店頭
    および
    ウェブ応募フォーム
    3月21日(木)22:00に(↑ピンク字部分)のリンクがつながります。
    ・受付期間
    店頭:2024年3月21日(木)13:30~3月24日(日)19:00
    ウェブ:2024年3月21日(木)22:00~3月24日(日)19:00
    ※店頭・ウェブ受付とも
    お客様の郵便番号・ご住所・電話番号・メールアドレス・氏名
    を必ずご記入いただきます。
    ・当選発表
    2024年3月24日(日) 20:00~21:00の間に
    当選者にのみ06-7500-5519より電話連絡いたします。
    電話に出られなかった場合は、cake.arabiq@gmail.comよりメールをお送りします。
    ※3月26日(火)20:00までにご返信のない場合は当選無効となりますので、ご注意ください。
    ・お支払い
    現金、銀行振込、クレジットカード、paypal、
    バーコード決済(Paypay, line pay, Alipay, 楽天pay)
    がご利用可能です。
    ※4月2日(火)までにご入金が確認できない場合は当選無効となります。
    ・作品お渡し
    展覧会会期終了(4月8日)までの作品展示にご協力お願いいたします。
    以上
    ☆応募フォームでの申込完了までの手順☆
    1.購入数1を選択し、[カートに入れる]ボタンを押す。
    2.住所、氏名(本名)、電話番号、メールアドレスを記入する。
    3.[お支払い方法を選ぶ]の[ゆうちょ銀行]にチェックを入れる。
    【4.重要】
    [備考欄]に
    第一希望:作品タイトル
    第二希望:作品タイトル
    をお書きください。
    当該作品タイトルは
    「リトルローズ 女子(赤リボン)」
    「リトルローズ 男子(赤リボン)」
    「リトルローズ 女子(緑リボン)」
    「リトルローズ 男子(緑リボン)」です。
    5.[注文する]ボタンを押す。
    6.記入したメールアドレスに「ご注文確認メール(自動配信)」が届きます。
    以上で抽選への応募が完了しました。
    購入を確約するものではございません。
    抽選後の当選発表は、当選者への電話連絡をもって代えさせていただきます。
    ※便宜上、支払い方法で「ゆうちょ銀行」を選んでいただきますが、応募について料金を請求することはありません。
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    16:28 人形 comments(0) -
    大山雅文抽選応募要項
    2024.03.21 Thursday

    ・抽選対象作品
    「フェアリーの標本 No.53」
    「顔の額縁」
    ・受付方法
    アラビク店頭
    および
    ウェブ応募フォーム
    3月21日(木)22:00に(↑ピンク字部分)のリンクがつながります。
    ・受付期間
    店頭:2024年3月21日(木)13:30~3月24日(日)19:00
    ウェブ:2024年3月21日(木)22:00~3月24日(日)19:00
    ※店頭・ウェブ受付とも
    お客様の郵便番号・ご住所・電話番号・メールアドレス・氏名
    を必ずご記入いただきます。
    ・当選発表
    2024年3月24日(日) 20:00~21:00の間に
    当選者にのみ06-7500-5519より電話連絡いたします。
    電話に出られなかった場合は、cake.arabiq@gmail.comよりメールをお送りします。
    ※3月26日(火)20:00までにご返信のない場合は当選無効となりますので、ご注意ください。
    ・お支払い
    現金、銀行振込、クレジットカード、paypal、
    バーコード決済(Paypay, line pay, Alipay, 楽天pay)
    がご利用可能です。
    ※4月2日(火)までにご入金が確認できない場合は当選無効となります。
    ・作品お渡し
    展覧会会期終了(4月8日)までの作品展示にご協力お願いいたします。
    以上
    ☆応募フォームから申込完了までの手順☆
    1.購入数1を選択し、[カートに入れる]ボタンを押す。
    2.住所、氏名(本名)、電話番号、メールアドレスを記入する。
    3.[お支払い方法を選ぶ]の[ゆうちょ銀行]にチェックを入れる。
    【4.重要】
    [備考欄]に
    第一希望:作品タイトル
    第二希望:作品タイトル
    をお書きください。
    当該作品タイトルは
    「フェアリーの標本 No.53」
    「顔の額縁」
    です。
    5.[注文する]ボタンを押す。
    6.記入したメールアドレスに「ご注文確認メール(自動配信)」が届きます。
    以上で抽選への応募が完了しました。
    購入を確約するものではございません。
    抽選後の当選発表は、当選者への電話連絡をもって代えさせていただきます。
    ※便宜上、支払い方法で「ゆうちょ銀行」を選んでいただきますが、応募について料金を請求することはありません。
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    16:20 人形 comments(0) -
    NIJIQO抽選応募要項
    2024.03.21 Thursday

    ・抽選対象作品:「たまごハンター」
    ・受付方法
    アラビク店頭
    および
    ウェブ応募フォーム
    3月21日(木)22:00に(↑ピンク文字部分)のリンクがつながります。
    ・受付期間
    店頭:2024年3月21日(木)13:30~3月24日(日)19:00
    ウェブ:2024年3月21日(木)22:00~3月24日(日)19:00
    ※店頭・ウェブ受付とも
    お客様の郵便番号・ご住所・電話番号・メールアドレス・氏名
    を必ずご記入いただきます。
    ・当選発表
    2024年3月24日(日) 20:00~21:00の間に
    当選者にのみ06-7500-5519より電話連絡いたします。
    電話に出られなかった場合は、cake.arabiq@gmail.comよりメールをお送りします。
    ※3月26日(火)20:00までにご返信のない場合は当選無効となりますので、ご注意ください。
    ・お支払い
    現金、銀行振込、クレジットカード、paypal、
    バーコード決済(Paypay, line pay, Alipay, 楽天pay)
    がご利用可能です。
    ※4月2日(火)までにご入金が確認できない場合は当選無効となります。
    ・作品お渡し
    展覧会会期終了(4月8日)までの作品展示にご協力お願いいたします。
    以上
    ☆応募フォームから申込完了までの手順☆
    1.購入数1を選択し、[カートに入れる]ボタンを押す。
    2.住所、氏名(本名)、電話番号、メールアドレスを記入する。
    3.[お支払い方法を選ぶ]の[ゆうちょ銀行]にチェックを入れる。
    4.[注文する]ボタンを押す。
    5.記入したメールアドレスに「ご注文確認メール(自動配信)」が届きます。
    以上で抽選への応募が完了しました。
    購入を確約するものではございません。
    抽選後の当選発表は、当選者への電話連絡をもって代えさせていただきます。
    ※便宜上、支払い方法で「ゆうちょ銀行」を選んでいただきますが、応募について料金を請求することはありません。
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    16:09 人形 comments(0) -
    小さい人形展 おひさまにかなうひ
    2024.03.20 Wednesday
    旧暦の三月三日に合わせて開催する春の恒例「小さい展」。
    今年のタイトルは「小さい人形展 おひさまにかなうひ」です。
    アラビク初出展の2作家を迎えて、下記の通りにぎにぎしく開催いたします!
    ※一部作家については、抽選販売を予定しております。
    詳細は随時公式サイトのインフォメーションに追記していきます。
    http://arabiq.net/info

    小さい人形展 おひさまにかなうひ
    <会期>
    2024年3月21日(木)〜4月8日(月)
    13:30~20:00。会期中水曜定休
    ※展示会場では、お履き物を脱いでご鑑賞いただきます。
    <出展作家>
    大山雅文、Cat’s tail、神原由利子、きせか絵、
    Qeromalion*鳴力、コリスミカ、shiro、
    新家智子、青扇、てるみや、とわ、
    NIJIQO、美澄、UNICORNIAN、よしだゆか
    <会場・連絡先>
    珈琲舎・書肆アラビク
    〒530-0016
    大阪市北区中崎3-2-14
    tel: 06-7500-5519
    web: http://www.arabiq.net
    Twitter(X) / Instagram
    <作品問合わせ及びオンライン販売のご案内>
    ・3月21日(木)の20時より、メールによる出展作品への問合わせを受け付けます。
    http://www.arabiq.net/contact からお問い合わせください。
    ・ウェブショップ では、3月28日(木)午前0時より、出展作品をご購入可能です。
    以上
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    19:16 - comments(0) -
    神原由利子抽選応募要項 (03/21)
    大山雅文抽選応募要項 (03/21)
    NIJIQO抽選応募要項 (03/21)
    小さい人形展 おひさまにかなうひ (03/20)
    人形 (95)
    March 2024 (4)

  128. 2024/03/19 17:31:59 エストニア共和国より愛をこめて含むアンテナおとなりページ

    2017年6月29日木曜日
    「正義」を振りかざすクレーマーたちのせいで、社会はこうなった
    (※本記事は2017年6月29日投稿の記事を再公開したものです。外部サイト記事へのリンクを修正済み)
    ヨーロッパに来てもうすぐ2年になりますが、やはりヨーロッパに比べると日本の人権水準はかなり劣りますね。
    特に社会的に弱い立場にある人たちへの態度が凄まじいですよね。ヨーロッパでは公共交通機関で車椅子やベビーカーを利用している人がいると周囲の人がごく当たり前に手助けしますが、日本ではそういったことはあまり見かけません。それどころか、「なんで公共の場所に車椅子やベビーカーでやってくるんだ、周りの迷惑を考えろ!!」などという執拗な攻撃が始まるわけですから、とても近代国家とは思えない人権レベルです。
    なんでこういうことを書いているのかというと、わざわざ説明するまでも無いかもしれませんが、日本の航空会社が起こしたこの事件に対しての「ネット上の反応」を読んだからです。
    車いす客にタラップはい上がらせる バニラ・エアが謝罪(朝日新聞)
    https://web.archive.org/web/20170627212137/http://www.asahi.com/articles/ASK6H4HCWK6HPPTB004.html
    いまでこそ「バリアフリー」という概念も定着して来ていますけれども、ここまで来るのに大変な闘いがあったわけですよね。「車椅子でも乗れるような床の低いバスを開発してほしい」「公共施設にスロープを取り付けてほしい」「駅にエレベーターを設置してほしい」「壁に手すりがあると助かる」みたいな要望を根強く続けてきた人たちがいたおかげで、社会的弱者とそうでない人たちとの間の障壁は着実に縮まってきています。
    この航空会社も今回の件は反省して、奄美空港にも車椅子でタラップを昇れる設備を整備することになったと書いてありますね。こういった人たちの地道な闘いの末に、ちょっとずつ人権の範囲が拡大されているんだな、というのがよくわかる例ですよね。社会的弱者であるかどうかにかかわらず、わたしたちの誰もが「どこかの誰かが闘って勝ち取ってくれた権利」の恩恵を享受しているはずです。
    しかし、さすがに人権水準の劣悪な日本のことですから、こういう事件についてはとうぜんのごとく社会的弱者の側を徹底的に攻撃する声が凄まじい勢いであがるわけです。「ふざけるな、身体障害者であることを盾にとって無茶苦茶なクレームを付けやがって!!」と。
    元電通勤務のバリアフリー研究所代表が、バニラエアに対して行った「タラップを這い上がる」行為は正しかったのか?(リンク先非公開)
    https://togetter.com/li/1124431
    この人たちって、自分たちに与えられている「権利」が、空から勝手に降ってきたものか何かだと思っているんですかね?
    あなたたちがさも当たり前のように享受している「基本的人権」だって、「『権利』を振りかざした『(彼らの言うところの)クレーマー』たちが、無茶苦茶な主張を無理やり力づくで押し通した結果に成立したもの」なわけですが、じゃあなんで何食わぬ顔でその権利をちゃっかり享受しちゃってるの?
    「車いすでも心配なく(飛行機を)利用できるようにしてほしい」というお願いですら「信じがたい理不尽なクレーム!!」「人権を盾にとった当たり屋!!」にしか思えないんだったら、あなたに与えられている権利の数々も先人たちの「執拗なクレーム」によって獲得されたものなんだから、タダ乗りしてないでさっさと返上しなさいよ。あらゆるタイプの人権って「いまのような扱いは不当だ!!」って訴えてきた人たちの闘いの末に拡大されてきたものなんだから。
    たとえば「有色人種のくせに『同じ人間として扱え!!』などという、いくらなんでも理不尽な、頭がおかしい主張を繰り広げるクレーマーども」が「正義」を振りかざして大挙して押し寄せて権利を主張した結果、「人種差別はいけません」ってことが国際的なコンセンサスになったわけでしょ。そんな「理不尽なクレーム」の末に獲得された権利の上にあぐらをかいているわけにはいきませんよね? だったらそんなものはさっさと返上して、サルとして扱われればいいじゃないですか。そのへんでバナナ食いながら芸でもやっていればいい。
    同様に「平民の分際で『参政権をよこせ!!』などという、あまりにも無茶苦茶な要求を力ずくでゴリ押ししてくる連中」が凄まじい数の「クレーム」を長年に渡ってつけ続けて勝利したおかげで、やっと身分に関わりなく参政権が保障されるようになったわけですよね。じゃあなんで「クレーマー」が力ずくで強奪した権利にちゃっかり便乗して利益を享受しているんですか。参政権なんぞ返上しなさいよ。
    ネトウヨがネットに好き勝手なことを書き散らせる権利だって、先人が血を流して闘った上で勝ち取ったものなわけですが、当然それも「大量のクレーマーたちが『正義』を振りかざし、延々とゴネ続けたために成立してしまった権利」なわけですよね? だったらさっさと「表現の自由」なんて差し出しなさい。同様に「生存権」とか「社会権」なんかもさっさと返上したらよろしい。何を素知らぬ顔でフリーライドしてんだって話です。
    時刻: 6月 29, 2017 0 件のコメント:
    メールで送信BlogThis!Twitter で共有するFacebook で共有するPinterest に共有
    「正義」を振りかざすクレーマーたちのせいで、社会はこうなった
    (※本記事は2017年 6月29日投稿の記事を再公開したものです。外部サイト記事へのリンクを修正済み ) ヨーロッパに来てもうすぐ2年になりますが、やはりヨーロッパに比べると 日本の人権水準はかなり劣りますね 。 特に社会的に弱い立場にある人たちへの態度が凄まじいですよね。ヨー...
    6月 2017 (1)

  129. 2024/03/18 11:11:12 古書ほうろうバザール含むアンテナおとなりページ

    4月 10
    04/10 - 05/05
    長田衛の仕事 マルコムXと急進的黒人解放運動
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  130. 2024/03/07 04:44:07 本を楽しむ - ブックオフオンラインコラム含むアンテナおとなりページ

    コラム ライター一覧
    ライターをご紹介します! アイウチ インテリアと観葉植物と絵本が好きなアラサー主婦です。レジャーは専ら山や川などのアウト・・・

  131. 2024/02/23 21:46:27 烏有書林含むアンテナおとなりページ

    Top固定 2024年2月現在、烏有書林の本は書店ですべて定価で購入可能です。Amazonではカートが閉じていたり、カートが開いていても転売屋が定価以上の高値をつけて「新本」として売っていたりするので、くれぐれもご注意を。その場合はお近くの書店か他のネット書店でご注文ください。→ 烏有書林の本があるお店リスト
    2月23日 3月の新刊『百鬼夜行する中世文学:作品講読入門』の情報をアップしました。鬼にテーマを絞った中世文学の入門書。作品講読というとお堅い内容だと思われがちですが、遊び心満載で楽しく学べる本になりました。ぜひ。→『百鬼夜行する中世文学:作品講読入門』
    百鬼夜行する中世文学 ──作品講読入門
    畑中智子 編
    鬼尽くしの中世文学講座。魑魅魍魎が跋扈する妖(あやかし)の世界へようこそ。
    中世文学を学びたいけれど、何から始めればいいのかわからない。そんな人にぴったりの作品講読入門書。なんとテーマは「鬼」! 中世期に跳梁跋扈、大活躍した「鬼」という存在を通して、当時の人々の心情に触れ、感動や共感、涙や笑いに溢れた中世文学の魅力に迫ります。
    2024年3月29日発行(4月10日ごろ発売予定) 本体 1,600円+税
    * * * * * * *

  132. 2024/02/11 10:15:41 絶望日記含むアンテナおとなりページ

    『冤罪と人類 道徳感情はなぜ人を誤らせるのか』
    冤罪、殺人、戦争、テロ、大恐慌。
    すべての悲劇の原因は、人間の正しい心だった!
    我が身を捨て、無実の少年を死刑から救おうとした刑事。
    彼の遺した一冊の書から、人間の本質へ迫る迷宮に迷い込む!
    執筆八年!『戦前の少年犯罪』著者が挑む、21世紀の道徳感情論!
    戦時に起こった史上最悪の少年犯罪<浜松九人連続殺人事件>。
    解決した名刑事が戦後に犯す<二俣事件>など冤罪の数々。
    事件に挑戦する日本初のプロファイラー。
    内務省と司法省の暗躍がいま初めて暴かれる!
    世界のすべてと人の心、さらには昭和史の裏面をも抉るミステリ・ノンフィクション!
    ※宮崎哲弥氏が本書について熱く語っています。こちらでお聴きください。
    絶望書店主人推薦本
    『冤罪と人類 道徳感情はなぜ人を誤らせるのか』
    冤罪、殺人、戦争、テロ、大恐慌。
    すべての悲劇の原因は、人間の正しい心だった!
    我が身を捨て、無実の少年を死刑から救おうとした刑事。
    彼の遺した一冊の書から、人間の本質へ迫る迷宮に迷い込む!
    執筆八年!『戦前の少年犯罪』著者が挑む、21世紀の道徳感情論!
    戦時に起こった史上最悪の少年犯罪<浜松九人連続殺人事件>。
    解決した名刑事が戦後に犯す<二俣事件>など冤罪の数々。
    事件に挑戦する日本初のプロファイラー。
    内務省と司法省の暗躍がいま初めて暴かれる!
    世界のすべてと人の心、さらには昭和史の裏面をも抉るミステリ・ノンフィクション!
    ※宮崎哲弥氏が本書について熱く語っています。こちらでお聴きください。

  133. 2024/02/02 09:44:10 美篶堂:misuzudo 含むアンテナおとなりページ

    伊那製本所直売所*営業時間
    お知らせ
    2024年01月31日

  134. 2024/02/01 01:15:10 アウリ含むアンテナおとなりページ

    10巻収録分の漫画に取り掛かるまでなかなかお待たせしてしまったのですが、最初にネームを一気に100ページ書いてそこから1話ずつ区切り、ページを足して、コミックス1冊分にしました。

  135. 2024/01/30 07:49:23 海外クラシック・ミステリ探訪記含むアンテナおとなりページ

    マーティン・エドワーズ The Life of Crime を刊行予定
    マーティン・エドワーズのミステリ史研究の大著 The Life of Crime を国書刊行会から今年刊行の予定です。
    エドワーズ氏は、ディテクション・クラブ会長および英国推理作家協会会長を務めたほか、多数のアンソロジー編纂や British Library Crime Classics の監修等を通じてクラシック・ミステリのリヴァイヴァルに多大の貢献をし、作家としても多数の話題作を世に送り、昨年、『処刑台広場の女』が我が国でも評判となりました。
    エドワーズ氏の研究書としては、我が国では『黄金時代の探偵小説』が紹介されて評判となりましたが、The Life of Crime は、ミステリの黎明期から今日に至るまでのミステリ史の発展を、英語圏やフランス、ドイツ、スカンジナヴィアなどのヨーロッパ大陸はもとより、アジアや南米など、より幅広い国際的視野にまで広げて描き出した大著です。
    多くの読者の皆様に楽しんでいただけることを願っております。
    スポンサーサイト
    http://fuhchin.blog27.fc2.com/blog-entry-639.htmlマーティン・エドワーズ The Life of Crime を刊行予定
    2024-01-29(19:04) :
    マーティン・エドワーズ The Life of Crime :
    このページのトップへ
    マーティン・エドワーズ The Life of Crime (1)

  136. 2024/01/27 03:56:00 毛の生えたようなもの含むアンテナおとなりページ

    gomi-box 2022-07-08 15:44 読者になる

  137. 2024/01/27 02:56:37 どんぺりもってこい含むアンテナおとなりページ

    domperimottekoi 2022-06-05 04:10 読者になる
    domperimottekoi 2022-03-05 23:29 読者になる
    domperimottekoi 2022-02-12 23:45 読者になる
    domperimottekoi 2022-02-12 12:56 読者になる
    domperimottekoi 2022-02-06 21:34 読者になる

  138. 2024/01/26 22:11:58 死に舞含むアンテナおとなりページ

    shinimai 2013-04-23 00:00 読者になる
    shinimai 2013-03-09 00:00 読者になる
    shinimai 2013-03-06 00:00 読者になる
    shinimai 2013-01-09 00:00 読者になる
    shinimai 2012-12-31 00:00 読者になる
    shinimai 2012-12-02 00:00 読者になる
    shinimai 2012-11-14 00:00 読者になる

  139. 2024/01/25 17:58:28 やくしまるえつこ含むアンテナおとなりページ

    やくしまるえつこが作曲を担当 薬師丸ひろ子『水色星座』

  140. 2024/01/17 17:24:22 夜想 parabolica-bis含むアンテナおとなりページ

    【抽選販売B】灰鳥[asuka]シリーズ/『廃鳥庭園』中川多理展
    【抽選販売B】灰鳥[asuka]/『廃鳥庭園〜Le Jardin abandonné』中川多理展
    ...詳細はこちらです。
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    【抽選販売A】老天使シリーズ/『廃鳥庭園』中川多理展
    【抽選販売A】老天使シリーズ/『廃鳥庭園〜Le Jardin abandonné』中川多理展
    ...詳細はこちらです。
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  141. 2024/01/09 15:46:35 mille-feuille 自主製作本&手紙用品含むアンテナおとなりページ

    2024年1月
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    (定期更新)
    5/18~31【テキレボEX 】新作出品中!
    2024年1月
    2020年4月
    2024.01.04
    (定期更新)
    mille-feuille on 2024.01.04 | 固定リンク
    2020.05.18
    5/18~31【テキレボEX 】新作出品中!
    全通販型即売会「Text-Revolutions Extra」(5/18~31)開催中です!
    mille-feuille 作品はこちらからご注文いただけます。
    https://text-revolutions.com/staffdaikou/products/list?category_id=&name=mille-feuille
    どうぞよろしくお願いいたします。
    ◆新作◆
    続・カルミラ族の末裔1「血と菫」
    「黒き森乗馬クラブ」で出逢った蓮見十と塔子・スピエルドルフ。
    塔子は奇妙な病にかかっていた。
    原因は蓮見にあると考え、駆けつけたリデルであったが……。
    「カルミラ族の末裔」から119年後、2020年のリデルたちを描く続編。
    ◇文庫サイズ
    ◇60頁
    ◇700円
    mille-feuille on 2020.05.18 本, 活動 | 固定リンク
    «【新作】続・カルミラ族の末裔1「血と菫」

  142. 2024/01/04 02:39:13 山上徹也を救え 含むアンテナおとなりページ

    (c) 2024 山上徹也を救え All Rights Reserved. / Designed by core

  143. 2024/01/03 18:47:12 明月堂書店含むアンテナおとなりページ

    Copyright © 2024 — 明月堂書店. All Rights Reserved Designed by

  144. 2023/12/17 14:07:11 アジアミステリリーグ含むアンテナおとなりページ

    2023年6月20日:【英訳】アメリカで辻村深月『闇祓』の英訳 Yami-hara (??訳)発売。辻村作品の英訳書はこれで3冊目。
    2023年6月29日:【英訳】イギリス〈Pushkin Vertigo〉で横溝正史『悪魔が来りて笛を吹く』の英訳 The Devil's Flute Murders (Jim Rion訳)発売。
    2023年7月13日:【英訳】イギリスの〈Penguin Modern Classics〉の一冊として江戸川乱歩『陰獣』の英訳 Beast in the Shadows (Ian Hughes訳)発売。(2006年に日本の黒田藩プレスから出た最初の英訳と同じ訳文が使われると思われる)
    2023年7月18日:【英訳】アメリカで米澤穂信『黒牢城』の英訳 The Samurai and the Prisoner (Giuseppe di Martino訳)発売。これが米澤作品の初の英訳書。
    2023年10月5日:【英訳】イギリスの〈Penguin Modern Classics〉の一冊として江戸川乱歩『黒蜥蜴』の英訳 The Black Lizard (Ian Hughes訳)発売。(2006年に日本の黒田藩プレスから出た最初の英訳と同じ訳文が使われると思われる)
    2023年10月12日:【英訳】イギリスで横山秀夫『ノースライト』の英訳 The North Light (Louise Heal Kawai訳)発売。
    2023年11月7日:【英訳】アメリカで伊坂幸太郎『AX』の英訳 The Mantis (Sam Malissa訳)発売。(イギリス版もほぼ同時に発売)
    2023年12月7日:【英訳】イギリス〈Pushkin Vertigo〉で山田風太郎『明治断頭台』の英訳 The Meiji Guillotine Murders (??訳)発売。
    2024年5月30日:【英訳】イギリス〈Pushkin Vertigo〉で横溝正史『悪魔の手毬唄』の英訳 The Little Sparrow Murders (??訳)発売予定。
    2024年7月2日:【英訳】アメリカで王谷晶『ババヤガの夜』(2021年日本推理作家協会賞候補作)の英訳 The Night of Baba Yaga (Sam Bett訳)がSoho Pressより発売予定。(Sohoは松本清張や高木彬光、中村文則の英訳書を刊行している出版社)
    2024年10月3日:【英訳】イギリス〈Pushkin Vertigo〉で綾辻行人『迷路館の殺人』の英訳 The Labyrinth House Murders (Ho-Ling Wong訳)発売予定。
    2024年11月7日:【英訳】イギリス〈Pushkin Vertigo〉で鮎川哲也『黒い白鳥』の英訳 The Black Swan Mystery (??訳)発売予定。
    2019年1月:【ドイツ語訳】桜庭一樹『赤朽葉家の伝説』のドイツ語訳"Das Haus der roten Töchter"発売。
    2019年1月:【英訳】御影瑛路『殺人鬼探偵の捏造美学』の英訳"Masquerade and the Nameless Women"発売。(以前はAmazonに「The Serial Killer Detective」という英題で登録されていた)
    2019年1月:【英訳】島田荘司『斜め屋敷の犯罪』の英訳"Murder in the Crooked House"発売。〈イギリス版『占星術殺人事件』(2015年9月)の売れ行きがよく、『斜め屋敷の犯罪』の英訳も決定した〉(島田先生の関連ツイート)
    2022年4月:【英訳】伊坂幸太郎『グラスホッパー』の英訳"Three Assassins"(Sam Malissa訳)イギリスで発売。(アメリカ版は2022年8月発売)
    2022年6月:【英訳】恩田陸『木洩れ日に泳ぐ魚』の英訳"Fish Swimming in Dappled Sunlight"発売。
    最終更新:2023年12月08日 18:01

  145. 2023/12/08 13:49:22 おごちゃんの雑文 含むアンテナおとなりページ

    「お礼通貨」
    投稿日時: 2023/12/7 木曜日 投稿者: ogochan
    通販とかオークションとか、小さい個人に近いところのものを買うと、時々変なオマケがついて来ることがある。
    「オマケ」も中身はいろいろで、個人輸入の会社は謎の毛糸人形とか入ってたし、オークションみたいな完全に個人となると、メッセージカードだったりする。
    くれる気持ちはわかるし、悪いものではない。微妙に嬉しい。そういった意味では良いものだなと思う。
    とは言え、これらは「その後」に困る。
    何が困ると言って、うっかり捨てられないのだ。何しろ「気持ち」なので、捨ててしまうと気持ちまで捨てるような、そんな感じに思ってしまう。いや、どうせ見も知らない、単に一度商取引をしただけの、そういった関係っだろって話もあるのだけど、それでも「気持ち」を物理で置かれてしまうと「物理」が邪魔になってしまう。でも、捨てられない。そうやって実用的にはゴミでしかない、かと言って粗末にできないものが増えて行く。
    そこでいい解決を知った。
    メルカリでたまに入ってるマメな出品者の「お買い上げありがとうございます!!!」って手書きのメッセージカード、捨てるのめっちゃ忍びないから、自分がメルカリで何か売った時に商品に貼り付けて再利用してる
    — 関宮 (@sekimiya) December 6, 2023
    そう、他人に「回して」しまうのだ。
    これなら物理でなくせる。そして、自分の「気持ち」を伝えるのに使える。頭いい。
    そこでさらに考えたのは、こういった「トークン」を
    流通させるもの
    として扱えないかということ。つまり、「気持ち」を込めたい時にはこういったものを大いに利用する。手元になければ自分で作ってもいいし、あったら回して行く。感謝の気持ちを表現できるし、それが邪魔にもならない。「お礼」のための通貨にしてしまうわけだ。
    いろいろつっこみどころもあるかと思うが、「肩たたき券」みたいなものだと思えばいい。てか、そーゆー文脈で使って行けばいい。
    もう一工夫すると面白いことになりそうなので、「公知化」ってことで。
    カテゴリー: ネタ
    雑文 (1,142)
    ネタ (110)
    2023年12月  (1)

  146. 2023/12/03 13:40:38 カンパニー社含むアンテナおとなりページ

    ▶『日めくりジャズ366 2024年版』

  147. 2023/11/19 02:42:45 マガジン航含むアンテナおとなりページ

    文フリに現代の「文学とは何か」を見た
    2023年11月16日
    posted by 藤谷 治
    11月11日(ポッキーの日)、かねてより見物したいと思っていた「文学フリマ」に参加した。おのぼりさん感覚、文化祭感覚、そしてかつて開いていた僕の本屋「フィクショネス」感覚を、存分に味わうことができた。誘っていただいた破船房の仲俣暁生さん(当「マガジン航」の編集発行人)に、まずは感謝する。現場でも仲俣さんは大奮闘なさって、おかげで僕は楽ができた。
    開場は12時の予定で、準備は10時からということだったが、僕たちが到着した時(つまり開場2時間前!)には、すでに来場者が行列を作っていた。東京流通センターをフルに使った会場は広かったが、個々のブースは狭かった。破船房もひとつのテーブルを半分だけ使うことができて、そこに仲俣さんや僕の本を、なるたけ見栄えよく並べて客を待った。
    テーブルの残り半分を占める隣のブースは、11時を過ぎても人が来なかった。大きな段ボールがいくつも積んであるばかりで、他人事ながら大丈夫なのかと心配になったが、開場20分くらい前にようやく段ボールが開かれた。中からは表紙に可愛い男女の描かれた、B5サイズの300頁くらいある本がどかどかと出てきた。
    寒風の中で待ち続ける来場者たちを慮ってか、開場を10分早めるというアナウンスがあった。僕たちのブースはすっかり準備が整っていたが、となりは段ボールを開くので精一杯の様子である。間もなく開場となった。すると来場者たちは、はっきりとなりのブースを目指して集まり、そのぶ厚い本を中心に次々と買いあさっていくのである。たちまち行列になり、僕たちのブースの前を覆い始めた。仲俣さんは行列に向かって、通路の中央に並んでくださいと何度も声を上げたが、行列は伸びる一方、ついには文フリのスタッフが人員整理をしなければならない仕儀となった。
    僕も驚いたが、そのブースの人たちにもこの人気は意想外だったらしい。印刷所から届いた本の帯封を切るのさえもどかしげに、ばんばん本を売っていった。千円札や一万円札が飛び交い、空になった段ボール箱を片づけることすらできず、開始10分で売れ切れた本もあったようだ。
    そのブースの人たちはとても礼儀正しく、僕たちに御迷惑をおかけして申し訳ありませんと、何度も言ってくれた。中の一人は僕のことを知っていたばかりか、数年前にご挨拶もしてくれていたという。文芸畑の人なのだった。他の方々も僕たちに終始気をつかってくれた。その間も本は売れ続け、金庫代わりにしているクリアファイルは紙幣で膨れ上がり、ラグビーボールみたいになっていた。
    そうなると僕としてはもはや羨ましくすらない。そういう現象を目の当たりにしたという、お祭り見物みたいな愉快な気持ちであった。そしてもちろん、彼らの売りまくっている本の内容が気になる。覗いてみるとどうやらそれは、ビジュアルノベルの批評集なのだった。
    少し客足が落ちついてきたころに、僕は訊いてみた。
    「ビジュアルノベルっていうのは何ですか? ラノベみたいなもんですか?」
    「むしろゲームですね。コンピューターゲームなんだけど、小説として楽しめるというか」
    「ああ」僕は必死に貧弱な知識を動員して理解しようとした。「つまり『ポートピア連続殺人事件』みたいな?」
    「あのへんが起源ですね」
    のちに知ったのだが、僕の出した例も完全なトンチンカンでもなかったにしろ、むしろ『ときめきメモリアル』と言ったほうがよかったようだ。恋愛シミュレーションゲームである。
    なるほど、と僕は思った。彼らはあれを「ノベル」=「小説」と見なしているわけか。
    論争のない世界
    破船房のブースの売り上げが悪かったとは思わない。仲俣さんがさかんに声を出してくれたおかげもあって、破船房から出してもらった『新刊小説の滅亡』は50冊近くも売れたし、仲俣さんの本には完売も出た。知り合いにばかり売れたのでもなかった。我々は我々なりに奮闘し、成果を上げたと言える。
    僕たちが売った本には写真集もあるが、大半が「純然たる小説」とそれに関わるものだった。「純文学」のことではない。「ビジュアルノベル」に較べれば純然、という意味である。ビジュアルもなければ音も出てこない、文章だけで出来ている小説を僕たちは売っていた。
    水と油である。ビジュアルノベルから見たら僕たちのやっていることなどは、殆ど遺跡の発掘も同然だろう。一方で僕から見ればビジュアルノベルは果たして「ノベル」なのか、と問いたくなる。
    だが僕は問わなかったし、彼らも僕らを嗤わなかった。それどころか彼らは僕らに気を配ってくれたし、僕も彼らに好感を持った。僕たちはお互いに笑みを交わし、気持ちよく別れた。
    それはこの「文学フリマ」全体を象徴する光景に、僕には思える。店番の合間に会場を回ることもできたが、そこには多種多様な、あまりにも多種多様な「文学」があった。詩集あり海外文学あり、ラノベあり二次創作ありフォトエッセイあり、マイナーな趣味のエッセイあり政治的提言あり短歌あり旅行記ありエロあり創作文藝ありと、細分化していけばまだまだいくらでも広がるジャンルの「文学」が、幾千の著者によって書かれていた。ブースからブースへ渡り歩く人たちはそれらの小冊子や本でエコバッグをぱんぱんにしていた。つまりここで売られている「文学」はただ幾千の著者が書いているだけでなく、幾万の読者に読まれているのである。ちなみに著者と読者が重複するのは当たり前のことで、今に始まったことでも、論じて何かになることでもない。
    そんな、収拾のつけようもない「文学」の乱切りポトフが「文学フリマ」であり、「文学」なのだと、僕はその巨大な空間を呆気にとられながら思い知った。
    かつて文学には論争があった。お前の文学は間違っているとか、こんなものは文学じゃないとか、そんな言葉が真剣に応酬されていた。そこでは恐らく、弁証法が信じられていたのだろう。相容れない二項を対立させれば、そこに止揚が、アウフヘーベンが現われるという希望があったに違いない。
    だがもはやそんなことは希望すべくもない。なぜなら対立するのは二項ではなく、百項、千項であり、これをアウフヘーベンするなんて芸当は非現実的だからだ。これら「文フリ」に広がる百項を統合し、二項か三項くらいにまとめあげようとすれば、そこにはどこか権力志向を思わせる雑駁さ、図々しさが露呈するだけではなかろうか。
    人はもはや「文学とは何か」を共有しようとはしていない。『新刊小説の滅亡』と「ヴィジュアルノベル」は水と油なのかもしれないが、この二項が対立するには、まずお互いへの基本的な理解が必要になる。そしてその「基本的な理解」に至る道は、なんと遼遠なことだろう。私たちは勉強をしなければならない。その勉強の先に、もしあるとすれば「対立」は生まれるかもしれないが、対立するためにする勉強など、どこが面白いのか。そもそもそんな対立は生じることなんかなくて、互いへの理解を深める可能性だって小さくはない。水と油は、どちらも液体という共通項を持っている。それで充分という結論に達する可能性だってある。
    だったら最初から相手に深入りしなければいいのだ、というのが「文フリ」なのかもしれない。実際、ヴィジュアルノベルの人たちに限らず、言葉をかけあったどのサークルの人とも、私たちは礼儀正しく振る舞うことができたし、人々も礼儀正しかった。そしてお互いのやっていることや目指していることにはほぼ抵触せず、ポッキーの話や来場者の多さを語り合って別れたのである。それは居心地のいい空間であり、居心地がいいのは悪いことでは決してない。それに私たちは、自分らの本を買ってくれる、自分らに関心を持ってくれる人たちとは、短いながらもしっかりと対話をすることができたのだ。
    「判る人だけ判ればいい」と「仲良きことは美しき哉」。これが「文フリ」の空間を支えている不文律だった。表現芸術全般にとって「判る人だけ判ればいい」は、今に始まったことではない。僕が現代性を感じたのは「仲良きことは美しき哉」の方である。実際それは美しい。機会があればまた訪れたい。「文フリ」は魅力的で祝祭的な場所である。
    だがその「美しさ」は、何かを隠蔽してはいないだろうか。その何かを突き止めるのは、批評の重大な役割ではないだろうか。
    カテゴリー: コラム | コメントは受け付けていません。

  148. 2023/11/05 17:25:41 片隅の読書含むアンテナおとなりページ

    ラベル: 編集雑記 同人誌評 0
    コメント 時刻: 2:11

  149. 2023/11/04 22:35:46 石版含むアンテナおとなりページ

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  150. 2023/11/04 13:39:28 平山瑞穂の白いシミ通信含むアンテナおとなりページ

    ok on 酒飲みの成長を見守った店の最後に寄せて
    ok on 酒飲みの成長を見守った店の最後に寄せて
    ok on 酒飲みの成長を見守った店の最後に寄せて
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  151. 2023/11/01 08:44:06 1月と7月含むアンテナおとなりページ

    ポスト

  152. 2023/10/02 11:31:09 山下泰平の趣味の方法含むアンテナおとなりページ

    2023-10-02
    面倒くさいから正しくない説明がされていることは多いと思う
    正しくはないんだけど、なかなか伝わらないし面倒くさいのでこう説明しておこうというようなことはわりと多い。 例えば科学的な判断というのは、雑に説明すると、 その時点で得られるデータから その構造や性質などを調べ 実証的、論理的、体系的に考え 出し…
    面倒くさいから正しくない説明がされていることは多いと思う
    2023 / 10

  153. 2023/07/31 19:55:29 連絡船含むアンテナおとなりページ

    2023-07-31
    メールアドレスの変更
    メールアドレスを変更しました。
    これまでのアドレスはもう使えません。
    御用の方はこちらの新しいアドレスからお願いいたします。
    profile.hatena.ne.jp
    kinoshitakazuo 2023-07-31 11:22
    メールアドレスの変更
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    2023
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  154. 2023/06/10 00:17:02 新世界読書放浪 | ただ読んで思ったことを書くだけ。含むアンテナおとなりページ

    FC2Ad

  155. 2023/05/19 21:28:37 Maerz 月鏡楼 アニメブログ別館含むアンテナおとなりページ

    2023年05月14日05:00
    地獄楽 第7話 花と贄
    [森の中で謎の木人とメイという少女と遭遇する画眉丸たち。杠が風呂に釣られてこの二人を信用し、彼らの宿へと向かう。そしてそこで木人の語る、島を統べる仙人、天仙様の話を聞く。]続きを読む
    2023年05月07日23:30
    江戸前エルフ 第4話 古今東西エルフ合戦
    [高耳神社に、大阪の広耳神社から巫女の小日向向日葵を従えて、ご神体のエルフであるヨルデがやってきた。エルダとヨルデは江戸時代からの知己で、猛烈にライバル心をむき出しにするのだった。]続きを読む
    2023年05月01日23:30
    異世界ワンターンキル姉さん 第4話 軍場姉弟のマイホーム大作戦
    [宿屋暮らしを続ける朝陽と真夜に、ターニャがとあるクエストを勧めてくれる。王国内でも指おりの貴族からの依頼で、報酬として豪華な一軒家が付くと言う。ところがそのクエストというのは、その家に取り憑いた悪霊退治だった。]続きを読む
    2023年04月30日23:30
    神無き世界のカミサマ活動 第4話
    [コンバインに水道・電気といった近代設備をミタマの力で生み出し、カクリの文明を飛躍的に発展させていく征人。目論見通りに信者を増やしていくが、そこに皇都からの刺客である少女・アータルが現れる。]続きを読む
    2023年04月29日23:03
    江戸前エルフ 第3話 新米巫女と継承の儀
    [おとりよせグルメの魅力にはまってしまったエルダに「継承の儀」の日が迫る。それは巫女とともに、深夜の月島を巡るものだった。]続きを読む
    2023年04月28日23:03
    異世界ワンターンキル姉さん 第3話 俺にはマヤ姉だけでいい
    [朝陽は冒険者ギルドで、顔なじみの受付嬢・ターニャを通してクエストを受ける毎日。猫可愛がりしてくる真夜に対し、朝陽は、次のクエストでは絶対に力を借りないと宣言してしまう。そこに緊急クエストの依頼が舞い込み、朝陽は変わり果てた姿となったチーム・バルムンクのジークフリードを発見する。]続きを読む
    2023年04月27日23:30
    【推しの子】 第3話 漫画原作ドラマ
    [元天才子役・かなと再会したアクア。ドラマ出演の打診をすげなく断るが、プロデューサーの名前を聞くなり返事を翻す。その名はアイの携帯電話に残されたものと同じだった。]続きを読む
    2023年04月26日23:30
    機動戦士ガンダム 水星の魔女 第15話 父と子と
    [プラント・クエタ襲撃事件の実行犯であるフォルドの夜明けは、ベネリットグループの駐留部隊から追われ、アジトからの撤退を余儀なくされる。そのアジトには、オルコットに捕虜として囚われたグエルの姿があった。父を殺し、深い絶望の中に沈んだままのグエルはそこで特定復興計画地区に住む構成員の少女シーシアと出会う。]続きを読む
    地獄楽 第7話 花と贄
    江戸前エルフ 第4話 古今東西エルフ合戦
    異世界ワンターンキル姉さん 第4話 軍場姉弟のマイホーム大作戦
    神無き世界のカミサマ活動 第4話
    江戸前エルフ 第3話 新米巫女と継承の儀
    異世界ワンターンキル姉さん 第3話 俺にはマヤ姉だけでいい
    2023年05月
    アニメ 2023上期 (58)

  156. 2023/04/29 08:13:02 なるみーにょの森+ 技術系女子含むアンテナおとなりページ

    Posted in 未分類 | 517 Comments

  157. 2023/02/14 23:37:59 wakatonoの戯れメモ含むアンテナおとなりページ

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  158. 2023/01/26 03:36:50 カリノ トウコ含むアンテナおとなりページ

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  159. 2023/01/16 00:39:48 読書猿Classic: between / beyond readers含むアンテナおとなりページ

    書くことの道具箱 (26)
    2023年01月 (1)
    2023.01.15 人工知能(ChatGPT)と対話してレポートを書いてみた
    書くことの道具箱
    Reading Monkey
    ChatGPTについてブログ記事を書こうと思います。アドバイスしてください。
    ChatGPT
    ChatGPTは、自然言語処理タスクのためのトランスフォーマー・ベースのモデルで、大量のテキストデータを学習しています。
    ブログ記事を書く際には、ChatGPTの特徴や使用方法について説明し、実際に使用した例や、改良の余地などについても触れることが有益でしょう。また、ChatGPTが扱えるタスクや利用可能な言語についても説明することで、記事の内容を充実させることができます。
    Reading Monkey
    ChatGPTの特徴を5歳の子供にも分かるように説明してください
    ChatGPT
    ChatGPTは、大量の文章を読んで、人間のように文章を書くことができるコンピュータープログラムです。 例えば、あなたが「私は犬が好きだ」と言ったら、ChatGPTは「なぜ犬が好きなの?」と質問したり、「私も犬が大好きです」と答えたりすることができます。それがChatGPTの特徴です。
    Reading Monkey
    私は大学生です。ChatGPTは何に使うことが出来ますか。
    ChatGPT
    ChatGPTは自然言語処理タスクに使用することができます。
    具体的には、以下のようなタスクがあります。
    文章生成: ChatGPTを使用することで、人工的に文章を生成することができます。例えば、新聞の見出しや話題の記事を自動生成することができます。
    文章の要約: ChatGPTを使用することで、長い文章から重要な部分を抽出して要約することができます。
    質問応答: ChatGPTを使用することで、質問に対して自然な回答を生成することができます。
    チャットボット: ChatGPTを使用することで、人工知能チャットボットを構築することができます。
    文章の自動翻訳: ChatGPTを使用することで、自動翻訳が可能です。
    それらタスクを実現するために、大量のテキストデータを学習させることが必要で、それがChatGPTの特徴です。
    Reading Monkey
    私は大学生です。ChatGPTはレポートを書くのに活用できますか?
    ChatGPT
    ChatGPTは自然言語処理タスクに使用することができますが、レポートを書くためだけでは使用することはできません。
    ChatGPTは大量のテキストデータを学習しているため、文章を生成することができますが、それは人工的な文章になります。また、ChatGPTは自分自身の知識を持っていないため、特定の分野についての文章を生成することはできません。
    しかし、ChatGPTを使用することで、文章の要約や、質問応答などのタスクに役立つことはあるかもしれません。
    大学生がレポートを書く際には、自分自身の知識と理解をもとに文章を書くことが重要で、ChatGPTを使用することはあくまで補助的な手段と考えることが望ましいです。
    Reading Monkey
    分かりました。自分の力でレポートを書くので、その手助けをしてください。まずレポートはどんな構成で書けばいいでしょうか?
    ChatGPT
    レポートの構成は様々ですが、一般的には以下のような構成になります。
    アブストラクト: レポートの概要を簡潔にまとめる部分。
    はじめに: レポートの目的や研究の背景、研究の方法などを説明する部分。
    研究内容: 研究の詳細を説明する部分。ここでは、データや実験方法、結果などを述べる。
    結論: 研究の結果をまとめる部分。また、今後の研究の方向性を示す。
    参考文献: 使用した文献などを記載する部分。
    附属資料: 図表、写真、表などを記載する部分。
    これらは一般的な構成になりますが、研究テーマによっては、構成が異なることもあります。また、各部分の詳細については、指導教員や指定されたフォーマットに従って記述することをおすすめします。
    Reading Monkey
    メディア・スタディーズの授業で、フェイクニュースをテーマにレポートを書くつもりです。やるべきことを箇条書きにしてください。
    ChatGPT
    フェイクニュースとは何かを明確に定義し、その特徴や影響について調べる。
    フェイクニュースが生まれる背景や、どのような要因があるかを分析する。
    フェイクニュースが問題となっている現状や、それがもたらす影響を調べる。
    フェイクニュースの拡散を防ぐために、政府やメディア、個人が取るべき対策について調べる。
    自分自身がフェイクニュースかどうかを判断する方法についても提示する。
    参考文献を豊富に引用し、自分の研究の中で使用した方法やデータについても明確に述べる。
    研究の結論を述べ、今後の研究の方向性を示す。
    Reading Monkey
    フェイクニュースとは何か、説明してください。
    ChatGPT
    フェイクニュースとは、偽の情報や虚偽の記事を偽の出所として報じることを言います。これはインターネットの普及やSNSの影響により、簡単に作成・拡散されるようになったため、近年注目を集めています。
    フェイクニュースは、真実性のない情報を真実だと信じ、それに基づいて意思決定をすることで、政治的な混乱や社会的な不安を引き起こすことがあります。また、フェイクニュースは、社会の信頼性や倫理観を損なうことがあります。
    フェイクニュースは、報道の自由やジャーナリズムに対する批判も呼び起こしています。
    現実には色々な形態を取り、政治的な目的や利益を追求するために偽の情報を拡散する場合もあるため、個人の辨別力も求められます。
    Reading Monkey
    フェイクニュースが生まれる背景には、どんなものが考えられますか?
    ChatGPT
    フェイクニュースが生まれる背景には、様々な要因が考えられます。以下に一部を紹介します。
    情報操作: 政治やビジネスなどの利益を追求するために、偽の情報を拡散することで、特定のメッセージを浸透させることができる。
    無断転載:インターネット上で公開されている情報を、報道機関や個人が無断で転載し、自分の出所に偽装することでフェイクニュースを作成することができる。
    わかりにくい情報: 情報の源や真偽を判断するのが難しい、あるいは複雑な情報を扱うことで、誤った情報を拡散することができる。
    アルゴリズムによる情報の選別: SNSなどでは、アルゴリズムによって情報が選ばれ、特定のグループに向けられることがあり、それが偏った情報を流す原因にもなる。
    人々の欲求に応えるため: 人々が望むような情報を提供するために、偽の情報を拡散することがある。
    これらの要因は、互いに関連しあっていることが多く、複数の要因が重なってフェイクニュースが生まれることもあります。また、現代においては、SNSやインターネットの普及により、情報が簡単に拡散されるため、フェイクニュースが生まれる環境も変化しています。
    Reading Monkey
    フェイクニュースは、現在、どのような問題になっているのでしょうか? どのような影響があるのか、教えて下さい。
    ChatGPT
    フェイクニュースは、近年、様々な問題になっています。以下に一部を紹介します。
    情報の正確性: フェイクニュースは、真実性のない情報を拡散するため、真実を知ることができなくなることがあります。これは、個人や社会全体にとって重要な影響を及ぼします。
    政治的な混乱: フェイクニュースは、政治的な混乱を引き起こすことがあります。特に選挙期間中や重要な政治的な出来事が起きた際には、偽の情報が拡散されることがあり、選挙結果に影響を与えることがあります。
    信頼性の損ない: フェイクニュースは、報道機関やジャーナリズムに対する信頼性を損なうことがあります。これは、ジャーナリズムに対する信頼性を損なうことがあり、真実を伝えることができなくなることがあります。
    社会的な不安: フェイクニュースは、社会的な不安を引き起こすことがあります。特に、災害や事件などに関連した報道においては、不安を引き起こし、社会の安定に悪影響を与えることがあります。
    個人の辨別力の低下: フェイクニュースは、個人の辨別力を低下させることがあります。偽の情報を信じることで、正しい判断をすることができなくなり、間違った意思決定をすることがあります。
    これらは、フェイクニュースがもたらす一部の影響です。政治、経済、社会、個人の面で問題になっていることが多く、現代社会においては、フェイクニュースの問題は重要な課題の一つです。
    Reading Monkey
    フェイクニュースの拡散を防ぐために、政府やメディア、個人が取るべき対策について、それぞれに箇条書きしてください
    ChatGPT
    政府:
    法的な手段を講じることで、フェイクニュースの拡散を制限する。例えば、偽の情報を拡散する者に対して罰金や刑事処分を科すことができる。
    正しい情報を提供することで、フェイクニュースを正しい情報で覆すことができる。
    教育活動を展開し、個人が正しい情報と偽の情報を判断する能力を養うことができる。
    メディア:
    正確な情報を提供することで、偽の情報を正しい情報で覆すことができる。
    報道の規制を厳格に適用し、フェイクニュースの拡散を防ぐことができる。
    個人が正しい情報と偽の情報を判断するための情報を提供することができる。
    個人:
    情報の源を確認することで、偽の情報かどうかを判断することができる。
    情報を確認するためのツールを使用することで、情報の正確性を確認することができる。
    正しい情報を伝えることで、偽の情報の拡散を防ぐことができる。
    教育を受け、偽の情報を見分ける能力を養うことができる。
    個人の判断力を養うことで、自分自身が偽の情報を流さないようにすることができる。
    これらは一例ですが、政府やメディア、個人が取るべき対策は多岐にわたります。政府やメディアは法的手段を講じることでフェイクニュースを防ぐことができます。しかし、個人も自分自身が正しい情報を伝え、偽の情報を見分ける能力を養うことが重要です。
    Reading Monkey
    今まで説明してもらったことを要約してください。
    ChatGPT
    フェイクニュースとは、偽の情報や虚偽の記事を偽の出所として報じることを指し、近年注目を集めている。その生まれる背景には、政治やビジネスなどの利益を追求するための情報操作、インターネット上で公開されている情報を無断転載し、自分の出所に偽装することでフェイクニュースを作成することができる、わかりにくい情報、アルゴリズムによる情報の選別、人々の欲求に応えるためなどが考えられる。
    そして、フェイクニュースは、真実性のない情報を真実だと信じ、それに基づいて意思決定をすることで、政治的な混乱や社会的な不安を引き起こすことがあり、信頼性や倫理観を損なうことがあります。
    そこで政府やメディア、個人が取るべき対策としては、法的な手段を講じることでフェイクニュースの拡散を制限すること、正しい情報を提供することで偽の情報を覆すこと、教育活動を通じて個人が正しい情報と偽の情報を判断する能力を養うこと、報道の規制を厳格に適用し、情報の源を確認すること、正確な情報を伝えること、自分自身の判断力を養うことなどが考えられます。
    これらの対策を講じることで、フェイクニュースの問題を解決することができるでしょう。
    Reading Monkey
    今まで説明してもらったことをレポートにするとして、レポートのタイトルを考えてください。候補を5つ挙げてください。日本語でお願いします。
    ChatGPT
    "フェイクニュースの成長とその社会への影響"
    "誤った情報の拡散を防ぐための戦略と解決策"
    "フェイクニュースとその影響における政治と民主主義"
    "デジタル時代を生き抜くために:フェイクニュースを見分け、避ける方

  160. 2022/11/06 09:02:12 カリントボンボン含むアンテナおとなりページ

    ‪HiGH&LOW と私と‪HiGH&LOW THE WORST‬ X

  161. 2022/08/03 19:49:22 書籍編集発行所「龜鳴屋」含むアンテナおとなりページ

    龜鳴屋本
    第三十二冊目
    最新刊
    天上の櫻
    宮崎孝政詩選集
    芝雪編
    大正末から昭和前期の中央詩壇にかすかな刻印をのこし、『風』や『鯉』などの名詩集を置土産に消えた能登七尾の抒情詩人の小さな精華。龜鳴屋本第一冊目『宮崎孝政全詩集』からの五十五編。
    龜鳴屋本
    第三十一冊目
    最新刊
    上井正三詩集

    伊賀上野の無名詩人の私家版詩集(1970)を新装復刊。
    在庫あり

  162. 2022/07/31 02:34:12 稀覯本の世界 - 書誌 文学資料含むアンテナおとなりページ

    更新記録

  163. 2022/05/15 20:40:00 En-Soph含むアンテナおとなりページ

    89
    告知 (116)
    自著紹介 (15)
    エッセイ (202)
    小説 (26)
    OPINION&Critic (85)
    MOVIE&レビュー (21)

  164. 2022/05/13 08:00:49 書肆 遅日草舎含むアンテナおとなりページ

    Title list
    Login

    新収品紹介/花衣ぬぐや纏はるひもいろいろ 久女

    一昨日の市場で入手した短冊のうちから何枚かをご紹介。          「花衣ぬぐや纏はるひもいろいろ 久女」杉田久女初期の代表句で、大正8年『ホトトギス』誌に投稿され、高浜虚子をして「女の句として男子の模倣を許さぬ特別の位置に立つてゐる」と言わしめた一句です。久女をモデルとした小説のタイトルにもなっていますね。(田辺聖子著『花ごろもぬぐやまつわる・・・わが愛の杉田久女』)昭和9年『ホトトギス』同...

    14, 2019

    書肆 遅日草舎 店主

    大原散歩/里の駅から寂光院まで

    お天気に誘われてふらふらと、今年初めての大原。 昨年9月の颱風一過の大原街道、山林の倒木が道を塞ぐように覆いかぶさっていました。今もまだ名残が見られます。『里の駅大原』で野菜を仕入れ、冬枯れの田んぼの間を抜けて寂光院への道を。川面を青いものが過ったので追うと、カワセミでした。民家の塀の屋根に咲く苔が綺麗です。 寂光院門前の漬物屋で辛子漬を買って引き返します。すでに陽は傾いて田面を銀色に輝...

    14, 2019

    散歩

    自宅勤務

    今日も宝ヶ池国際会議場近くで古美術市場が開かれていますが、そちらは長男に任せて小生は自宅勤務。「市場は寒いだろうな…」などと想像しながら、ヘンデルのリコーダー・ソナタ(ミカラ・ペトリ  &  キース・ジャレット)が流れる温かい部屋で、ノンビリと短冊の整理などをしていると、大きな聲では言えませんがつくづくと心地良く、入札を頼んだ短冊コレクション二点は居ながらにしていずれも無事落札、陰な...

    12, 2019

    書肆 遅日草舎 スタッフ"R"

    初市に凍える

    今日は今年最初の道具市場の日でした。午後から入札に参加して、安永年間の日付のある高松季眠和歌草稿や遊女桜木和歌短冊、最後に「露探」斬首の光景などを含む日露戦争関係の写真帖を手に入れました。こうした古写真は最近人気が高く、落札はしたもののなかなかよいお値段でした。仕事になるのかな…などと。 雪こそまだまともに積もっていませんが、寒さはいよいよ本番、比叡山を近くに望む暖房のない道具市場での四時間の...

    11, 2019

    書肆 遅日草舎 店主

    新収品紹介/河東碧梧桐肉筆扇面色紙

    昨年末の仕入れでしたが、久しぶりの碧梧桐です。絹本扇面と紙本色紙がそれぞれ2点。いつ見ても楽しい河東碧梧桐の筆です。 2月は1日が碧梧桐の命日ですが、9日から17日まで、神戸のギャラリー「MORIS」(https://moris4.com/)に於いて恒例にともいえる「碧梧桐展」が開催予定です。今回は碧梧桐門の俳人麻野微笑子氏旧蔵になる河東碧梧桐作品の数々が展示され、なかでも全紙に書かれた大幅「飲中八仙歌」は必見の価値...

    11, 2019

    書肆 遅日草舎 店主

    昨夜はSAKUYAで

    昨日は小雪の舞う寒い日でした。夕方までは引き籠ってヤフオクへの出品作業、この日の出せたのはエンタイアの山2点と斎藤茂吉の旧蔵資料。やがて日も暮れれば寒さもなんのその、この夜は予約していた西陣の小料理屋へ家内の運転で出かけました。美味い酒と肴の数々、たまに手に入る幸せ且つ贅沢な時間です。  「SAKUYA」さん、ごちそうさまでした。(2019/01/10)...

    10, 2019

    書肆 遅日草舎 店主

    新収品紹介/文化七年、上田秋成はまだ生きていた?

    上田秋成の画賛幅です。昨年の末、ある道具市の「出し売り」(下見がないので競り台の上に載せられた品を一見して価値を判断せねばなりません)で、余斎の署名頼りに落札した品なのですが…。いざ持ち帰って見てみるとなんだか引っかかります。画家が記した日付が「文化七庚午正月元日」。たしか秋成の没年は…と気になって調べてみると、やはりどの資料を見ても文化六年六月二十七日。ということは? 翌文化七年の正月元日、上...

    09, 2019

    書肆 遅日草舎 店主

    初詣

    今年の初詣は元旦に、まずはわが家の氏神さま岡崎神社へ、その足で今年の干支亥に因み「いのしし神社」こと「護王神社」へ詣でて一日の歩数は12,539歩。 3日は四条への道すがら平安神宮へ詣でました。この日の歩数は12,974歩。  次いで6日は石清水八幡宮へ。毎年お詣りしますが、今年は車は止して京阪電車で行き、ケーブルカーも使わず歩いて登り、下りも歩いて一日の歩数は13,498歩。そして今日は伏見稲荷大社へ。こ...

    09, 2019

    書肆 遅日草舎 店主

    「だいせんじがけだらなよさ」

    明けましておめでとうございます。三が日も過ぎて今日で今年も四日目、世の中のほとんどは常態に復するようです。そういえばなんとなく朝の空気を伝わって来る音に、人の動きの気配があります。空は青空。カルメン・マキの『真夜中詩集』などを聴きながら、井伏鱒二を読んだり、まだ道具市場も正月休み、なにをするでもなく、いつのまにか日は暮れて、一日は終わります。 「だいせんじがけだらなよさ」と寺山修司。「さよなら...

    08, 2019

    書肆 遅日草舎 店主

    花朝堂漫録 十 勤王歌人・伴林光平の短歌と筆跡

    勤王歌人・伴林光平の短歌と筆跡  伴林光平は「ともばやし・みつひら」とも、「ばんばやし・みつひら」とも呼ばれていて、確定していない。辞典にも双方書いている。 ところで、光平の短冊がよく売れるのは何故だろう。比較的安く入手できるせいもあろうが、なぜか売れ残る率が少ないみたいだ。天誅組の隊士であったからなのか。  伴林光平(1813~1864)は、幕末の国学者・山陵研究家・歌人・勤王志士。河内国南河内郡道明寺(...

    12, 2017

    花朝堂漫録

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  165. 2022/02/02 05:54:55 《日本の伝統文化を大切にしよう》含むアンテナおとなりページ

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  166. 2021/11/12 19:39:40 狒々主義含むアンテナおとなりページ

    投稿者:やまうみうし@C99東シ52b

  167. 2021/09/20 02:24:48 本屋のほんね含むアンテナおとなりページ

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  168. 2021/06/08 11:10:58 書斎のうちそと含むアンテナおとなりページ

    みんなの散歩をまとめ読み
    みんなのSFをまとめ読み
    みんなの本をまとめ読み
    みんなの本をまとめ読み
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  169. 2021/05/30 14:26:15 *sunapaper*含むアンテナおとなりページ

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  170. 2021/04/25 08:12:33 権田萬治の<本の虫>日記  本と映画とコーヒーと含むアンテナおとなりページ

    事件記者の現在 映画「スポットライト」と本城雅人の『ミッドナイト・ジャーナル』 (04/07)
    「幻影城終刊号」と講演案内 (03/28)
    八十歳になりました。 死ぬまで本を読み続けたい (02/02)
    いいお正月ですね。日本ミステリーの国際化 (01/03)

  171. 2021/03/22 20:46:09 三月記(仮題)含むアンテナおとなりページ

    2021年03月22日
    「海鳴り」33号が届きました
    昨年までは「海鳴り」が出たら、編集工房ノアの本の通販のおまけとして配布していましたが、三月書房は昨年末に廃業しましたので、そーゆーことはできなくなりました。うちの店では毎年200冊ほども配布させていただいていましたので、今年もお知らせだけはしておきます。
    この号で一番の読み物は、山田稔氏の「同僚━生田耕作さんのこと」でしょう。2段組み14頁分ありますが、山田氏が生田氏について、これだけまとまった量を書かれたのは初めてかと思います。そのほかの内容は上記の画像をクリックしていただけば目次が読めるはずです。
    「海鳴り」の入手方法は聞いておりませんが、おそらく一部の書店では無料配布するはずです。非売品なのでこれだけを購入することはできないでしょう。発行所に頼めば送ってくれるのか、送料はいくらなのかもわかりません。これはあくまでも個人的な意見ですが、発行所に何か1冊通販の申し込みをして、ついでにおまけに添えてくれるようにお願いするのがよろしいかと思います。表紙の裏に昨年1月以降の新刊リストが掲載されています。下記に画像を載せておきますのでご参考にどうぞ。クリックすれば拡大するはずです。
    まことに不便なことに、編集工房ノアにはサイトがありません。グーグルすると、いまだに三月書房のページが上位に出てきます。メールも利用されていません。ゆえに通販の申し込みは郵便か固定電話かFAXしかできないでしょう。住所と電話は検索すればすぐにわかるはずです。

  172. 2021/01/09 14:50:21 どら饅頭.com ベンゼンたん含むアンテナおとなりページ

    21.01.09 同人活動ページを更新

  173. 2021/01/01 04:35:05 日々の機微含むアンテナおとなりページ

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  174. 2020/10/04 09:55:21 ライトノベル作法研究所含むアンテナおとなりページ

    無限コンティニューで目指す最強勇者 〓みんなの命がひとつの世界で、オレのパーティーだけ不死身〓(1) (裏少年サンデーコミックス) ラ研出身、kt60さんの新刊

  175. 2020/09/11 08:25:11 楽園オンリーショップ Le Paradis Only Shop含むアンテナおとなりページ

    TOP
    年齢認証
    ここから先は年齢制限のかかっている作品を取り扱うページとなります。
    表示しますか?
    ______はい______ ______いいえ______

  176. 2020/08/18 12:58:04 不活性で怠惰なアタシの肉体の神秘含むアンテナおとなりページ

    クリスマスどうすんのー!
    クリスマスどうすんのー!
    クリスマス、どこいればいいのー!
    あたし泣く子も黙るカド部屋なんですよ。
    いるか、いないかが一目瞭然なんですよ。
    く、クチの野郎ー!
    口は災いのモトとは、よく言ったもので、
    昨日のクリスマスはずーっと電気消して、家に居ました。
    東京のくせに、結構、星がキレイでした。
    とか、しんみり言おうと思ってたんだけど、
    この日を宮崎駿コンプリートデイとして、「おもひでぽろぽろ」「となりのトトロ」「魔女の宅急便」「天空の城ラピュタ」「耳をすませば」「風の谷のナウシカ」「ハウルの動く城」などなどを、暗い部屋で、もうひっきりなしに見まして、
    こうね、「彼氏」とかね「もこみち」とかね、
    だからなんだっつーの?
    くらいの、でっかい気持ちになってみました。
    クリスマスなんて、ちょろいちょろい。
    2005年12月26日 人気blogランキングへ
    12月の詰め将棋
    友達に新しい彼ができたので
    じゃあ写真見せろや って言ったら
    得意げに出してきた。
    いやー、すこぶる用意周到過ぎて確信犯。
    その写真が、まぁ・・、ディズニーランド?らしきところで軽くツーショット写真。
    (いや、つーか絶対ディズニーランドだけど、
    つーかこの後ろに写ってるマルっぽいオブジェは
    ディズニーシーであることは間違いないけど、
    そんくらい私だって一目でわかるけど、
    絶対「これディズニーシー行ったの?」って聞きたくない!)
    で、友達としては、早く聞いて、これディズニーシー行ったの?って聞いて!っつー顔まんまん。
    でも私は絶対聞きたくない、
    しかしそれ以外にこの写真に対し何の感想も浮かばない、
    でも言いたくない、
    これ言ったら負ける気がする。
    という、女同士の緊迫する一瞬の中、
    後輩の女の子が無邪気にこの前戦に突入してきて、
    「わぁーこれディズニーシーですよねー!」
    って、もうあんた!
    これだら、二十歳前後の子ってのは、
    こういう女同士の話したい!聞きたくない!の攻防が全然わかってない!
    「あーわかっちゃったぁー?そうそうシーに行ったんだぁー」
    ほらー、始まっちゃったじゃない!
    シー話。
    もうこれから、彼女の口からハーバーサイドクリスマスがこれでもかっつーほどのパレードを繰り広げちゃうよー。
    って思った瞬間
    「実は、私もこないだ彼氏と行ったんですよ、シー。もう超きれいで、超感動ですよねー。でーミッキがぁー」

    鹿


    2人は一気に団結し、ディズニシーの素晴らしさに付随(ふずい)した形で、冬に彼氏のいる素晴らしさを存分に語り尽くしたあげく
    「ハイネも絶対行きなよシー、すごいから、価値観変わるから」

    鹿


    行ったことあるよ。
    つーか、今、目をキラキラさせてるあんたと行ったはずだけど。
    そしてカップルの波と抱擁に引き裂かれながらブラヴィッシーモを見て、
    もう二度と来ねぇシィー!
    って叫びあったはずだけど。
    でも、なんか、写真に写ってた彼氏が、なんかレーザーラモンのマネっぽい、でもなりきれてない、土壇場で自分を捨てきれてない素振りで写ってたので、
    ちょっとだけ微笑ましく見守っていくつもりです。
    2005年12月20日 人気blogランキングへ
    イブの采配
    正直、こんなにモテナイとは思わなかった。
    団体戦(合コン)はおろか、一騎打ち(紹介)に至るまで、
    全ての面において、伸び悩み。
    洋服の襟元に間違ってウンコでも付いてるんじゃないかって疑うくらいの防御率。
    これはもうね、絶対におかしい。
    裏に政治的なものすら感じている。
    そのくらい、国会レベルでモテナイ。
    「好きな人に告ったけど振られてしまった」
    というモテナイレベルを超え、
    ついに、先日告ってない人にまで振られた。
    や、地元の飲み会の最中、
    私はさ、最近見た「ハリーポッターと炎のゴブレット」について、なんと炎のゴブレットらしきものの演技つきで解説してたわけ。
    「でね、対抗試合も終盤!ハリーが勝つと思うじゃん?ところがどっこい、ハリーはそのすべてがワナだったことに気がつくわけ!でっ!」
    みたいな、紙芝居屋でいえば、子どもたちが息を呑むであろう、その瞬間だったと思う。
    地元の男友達の一人が
    「ごめん、今気づいたけど、おれ加藤にほんと興味ねぇや」
    今、気付いちゃったーーーーー?
    いやー、気付くにしても、もうちょっと先か、もうちょっと、せめてこの話が終わった段階で気付いて欲しかったー。
    つーか、今気づくべきは、ハリーをワナにかけようとしたのが誰かっつーことだし。
    そんな赤裸々な地元の男女関係についてじゃないし。
    むしろ私がいない場所で気づくのがエチケットだし。
    しかも、今してたの私の話じゃないし、ハリーポッターの話だし、あいつの話だし、おめぇが興味ないのは、私じゃなくてハリーなんじゃないかっつーことについて、ちょっとは考えてくれたー?
    つーか、このタイミングで私にハリーの話つづけろって、すげぇ過酷な使命だし、
    でも打ち切るには、すげぇ中途半端だし、あたしゴブレットの顔真似の途中だし。
    でさ、地元の他の方々も、思わずシンとしてるわけですよ。
    で、思いっきり発言権が私のターン。
    みんなが私の動向に(ハリーポッター以外の話題で)注目。
    ライフカードを広げたくなる瞬間。
    あー「webに続く」って、なりてぇー。
    でも、まさにリアルタイム。
    今、今の心境を求められてる。
    どう出る?
    どう出る私。
    「いいって!いいんだよー!
    あたしたち友達なんだから興味なくて全然いいんだよー!
    で、炎のゴブレットの奴がさー」
    乗り切りました。
    このセリフを、今年度のMVPにしたいと思います。
    いやー、そうそう言えたセリフじゃないと思うんですよ。
    告白する場において、振られる事ってのは想定の範囲内で、
    その返しのセリフ、
    例えば「今まで通り友達でいいから」とかはね、
    大体シュミレーションとして構想されてるんですよ。
    でもね、告ってもいない相手から突発的に振られる場合ってのは、
    まぁ女性にしてみれば非常事態ですよ。
    それをね、すげぇ優雅に、ある意味エグゼクティブに、私は乗り切っちゃったわけですよ。
    私のレベルもここまで達したかと、まさに感無量です。
    で、気付いちゃったんですけど、
    モテナイ生き方というのは、実はすげぇテクニカルだなあと。
    なんつーの、難易度って言うんかな。
    あれが、すげぇ高けぇ。
    例えば、「ぷよぷよ」にしても「マリオカート」にしても、難易度を設定するわけだけど、
    モテナイっていうことは、まさにすげぇ難易度がハードなわけですよ。
    そのステージを体感してから、
    まあキムタクとかをね、見るわけ。
    したっけ、もうクスって出る、クスって。
    ちょっと口元で小指立ててクスですよ。
    なにあれ、すげぇぷよぷよ落ちてくんの遅せぇー!
    クッパ全然あたりが甘めー!
    で、自分の面に戻ると、もうすげぇ おじゃまプヨとか振ってくるし、
    ドンキーとかコーナーに一列でバナナの皮とか置いてくるわけ。
    あのピーチ姫ですら、すげぇ性格わりぃ。
    でも、そんな中で結構いい勝負をしてる自分がいたりして、
    まさに自分の技量に酔う瞬間でした。
    つーか、その後、例の地元の友達から電話があって、
    「おまえのさ、ゴブレットのモノマネ、似てねぇ」
    「あ、見に行ったの?」
    「ゴブレットって、魔法の木杯のことじゃん」
    結構、ゴブレットの奴が大暴れしてた。ってのが、私のハリーポッターの感想だった。
    つーか、ハリーポッター、まだ見に行ってなかった段階で、解説を求められたので、ついつい調子に乗って自分なりのハリーを表現しちゃってた。
    でも、わざわざ見に行くなんて、こいつ・・もしかして・・あたしのこと・・
    「・・な、なんだ、言ってくれれば、私も見に行きたかったのに」
    「は?彼女と行ったし」
    テクニカル。
    ___________________________
    あたしのマリオカートはとりあえずシューマッハとかライケネンとか出てくる。
    でも、結構、負けてない、と思う。
    2005年12月10日 人気blogランキングへ
    発進!
    ちょっと、そこの君、んーってしてみ、んーって。
    昨日、地元の友達と飲んでたら、
    その子がいきなり
    「あたしの彼氏さー、キスするときの顔が変」
    っつー話になって、
    つーかキスの時の顔なんて一々チェックしてねぇっつー話になって、
    そういえば、あたしたちもどんな顔してんだか自分じゃわかんねぇなってことになって、
    「キス待ち顔」選手権(うちわ)が急遽開催されることになったんですが、
    私はこっそり席を立ちました。
    こないだ仕事場の後輩に合コンに誘われました。
    私は、まあ仕方なく、あくまで可愛い後輩たちの引率として、
    「ちょっと、悪いけど、今日だけ同期ってことで」
    (後輩たちは思いっきり親指立ててグーなんつって)
    そう、引率してきたわけですが、
    男の子「いやー22歳なんてめっちゃ若くねぇー?」
    後輩達「あははー」
    男の子「で、ほんとのとこ加藤さんはいくつなの?」
    後輩達「加藤先輩も22ですよー!」
    ああ、可愛い後輩。
    おもいきり先輩言っちゃってる。先輩言っちゃってる。
    したっけ、場の盛り上がりもそこそこに
    「ポッキーゲーム!!」
    なんつって、出ました。
    ポッキーゲーム・・・っ!!!!
    あの20?にも満たない棒菓子の先端と先端から、男女で折らずに食べ合ってくあのゲームっ?!
    だって、それは、だって、き、キス、じゃないですか。
    知り合ってまだ数分も経たないのに、キス、じゃないですか。
    私は、こんな汚らわしいゲームにうちの可愛い後輩達が餌食になったら大変と、この身をはって立候補するしかないじゃない

  177. 2020/07/28 09:16:04 Irresponsible Rumors含むアンテナおとなりページ

    最近の噂
    風の噂ではございますが……
    なお、リンクする場合には各コメントの日付のあとにある「id」をクリックすると、そのコメントのユニーク id が url 欄に表示されるぞ。
    2012/05
    しばらく前に、カルロス・フエンテス他界。しばらく前に、フエンテスの小説やノンフィクションをまとめて読んで、もうフエンテスは一通り見切ったと思っていたが、それでもかの大作「テラ・ノストラ」は未だに期待だし、その才能と知性は刮目すべきものがあり、また一部の文のかっこよさと洗練ぶりはずばぬけたものがあった。正直いって、その洗練ぶりがかれの目指すラテンアメリカ土着的な泥臭さと相容れない面はあって、それが彼の弱点でもあったんじゃないかとも思う。ガルシア=マルケスは、発端となったおばあちゃんの昔話的な語り口があり、バルガス=ジョサは何でも力でねじふせるような野蛮さがあるし、カルペンティエールもそこらへん洗練しすぎずうまく逃げているんだけど…… ともあれ、ご冥福を。(2012/05/21, id)
    先日までインドのタミルナド州にいたんだが、電力事情がひどい。日本の工場とかでも、週二日完全停電に、その他の日も一日六時間停電というまともでない状況になっている。ところが、先月末に突然それがちょっと改善しはじめた。なぜかというと、風が少し早めに吹いてきたから。タミルナド州は、いま稼動発電容量の半分くらいが風力を中心とした再生可能エネルギー。ところが、これまでの月は風がふかないので、その風力からの電力はゼロ。それが、風が吹いたら突然総電力の四分の一くらいがまかなえるようになった。
    しかし……こんな風頼みでは仕事にならない。停電するのも困ったものだけれど、仕事に使うなら、停電するといいつつ実は電気がきました、というのも困る。タミルナド州は結構でかい(日本の三分の一くらい)だから、多少は平準化されると思っていたんだけれど、ダメなときは完全にゼロの状態が何ヶ月も続くのか! これ使うなら、どうしてもバックアップの火力かなんか必要になってくる。それを考えると、自然エネルギーへの転換をすすめましょうなんていうお題目がまったくリアリティなしに聞こえてしまう……(2012/05/20, id)
    2012/04
    LaTeX の環境を更新しようとおもって、そろそろ Windows とMac とLinux (最近ほとんど使わないが) の環境もそろえたいしと思って、W32 環境から texlive に移行しようとあれこれ。最初はいろいろ苦労したが、最終的には成功。よかったよかった。TexMaker とか TexWorks とかの専用エディタも使えるようになったのは便利。ただ、変なotf系の小細工して、鄧小平の鄧を勝手に utf{21E}とかに置き換えるのは迷惑だなあ。そういうのをなしにするために utf-8使ってんのに。
    あと、パッケージの更新が楽なのはうれしい。これまでは年に一度くらい、W32Tex環境まるごと入れ替えで更新してたんだよね。 (2012/04/07, id)
    2011/10
    ラオスにきたら、いつも使っている携帯電話がつながったりつながらなかったり。SMSも送れなかったりする。するとカウンターパートから連絡がきて、今使っている携帯電話(TIGO 改め Beeline) を換えろという。TIGO から他のキャリアの電話につながらなくなっているから、といって。なんじゃそりゃ。
    TIGO の機械の故障らしい、と言われたんだが、調べてみたら、なんと TIGO が(おそらく Beeline に買収/改名する過程で)協定破りのプロモーションをやって、それに対して他の携帯会社が制裁措置として、TIGO/Beeline への回線接続を切ったんだって。ひでえ。協定破りって、少しお得なプランを出したとかそんな話だけど、それでここまでやるか?!? そんなことをしたら業界全体の利益が下がるからというんだけど、それってカルテルっていうんですよー。社会主義国は知らないかもしれないけど、いけないことなんですよー。
    しかし TIGO も、古いページから新しい Beeline のページにリンクを張るくらいの手間を惜しまなければいいのに(といってもその新しいページが見当たらない……)。 (2011/10/27, id)
    遊びで受けてみた TOEFL ibt だが、ライティングがこんなに低いとはちょっとがっかり。少し書き方に凝りすぎたか。もうちょっとシンプルに書けばよかった。あと、ぼーっとしていてちょっと聞き逃した部分があったせいもあるのかなあ。 (2011/10/26, id)
    2011/9
    まったく知らなかったが、今月頭に、かのプロジェクトグーテンベルグ創始者のマイケル・ハートが他界していた。このプロジェクトにはテキストももらったし、いろんな権利やテキスト配布がらみの考え方も教わったし、何より「こんなことやっちゃえるんだ」と目から鱗を取ってくれたことには何よりも感謝している。その恩恵と遺志に応えるためにも、自由に流通する文書をどんどん増やさなきゃ。気がつかなかったけれど、今見たら The Economist にも立派な追悼文が出ている。もっと枯れたジジイかと思っていたよ…… (2011/9/29, id)
    最近の The Economist では、アジアの女性が晩婚化、未婚化していて、それは高等教育が進み、家庭や育児に縛られない経済的な独立性が確保されたからだ、という議論をしていた。そしてその結果としてアジアの男性は結婚はおろかセックスもできずに悶々としている、という話。
    それに対していくつか投書がその数号後で紹介され、男だって都市化に伴いいろいろ火遊びのチャンスができてるよ、という指摘とか、家庭のよさは忘れられていないよ、という投書の中に混じってこんなのがあった。
    拝啓 高学歴アジア女性が金銭的にdependent (訳注:independentのまちがいのはず)になるにつれて、確かに結婚は減っていますが、それでも彼女たちは活発なセックスライフを送っています。そしてますます若い男を愛人として選ぶようになり、既婚女性よりもっとセックスライフを楽しんでいるのです。このトレンドは戦後の日本で始まったもので、当時は大量の未亡人が再婚するよりも新しい「伴侶」を選んだのでした。
    アジアでは、三十代、四十代の独身女性が二十代のツバメを持つのはごく普通のことです。ダンスクラブの多くはハンサムな若者をウェイターとして雇い、かれらは連れ出し可であることがほとんどです。つまりアジアの若い男性は、たぶん貴誌の考えるほど寂しくはないうえ、年上の愛人から性技の手ほどきも受けられるのです。
    ピングー・リュウ(フロリダ州ボカラートン) The Economist 2011/9/10-16号、p.16
    リュウさん、ご自分の願望を信じやすいThe Economist にぶちまけてはいけません。あなた、どう見てもなんかの読み過ぎです。 (2011/9/27, id)
    矢作俊彦がぼくのGQの文章に「反論」したというので見てみた。ぼくには「論」にはまったく思えず、ただの付け焼き刃の感情垂れ流しポジショントークとしか思えないんだが、多くの人は説得力(でも論がないのに、何に説得されたんだろうか)を感じたようだ。そしてツイートなどを見るに、多くの人は次のネタにずいぶん賛同している。
    核廃棄物をどうするの? 山形はそれに触れてないじゃないか、というわけ。
    さて、ぼくはその話はちゃんと触れているのだ。そしてそれは、ぼくのほうも是非聞きたいところ。あなたたち、核廃棄物をどうするの?
    自分たちは脱原発と言っているから、その要求が通れば廃棄物がすぐ消えてなくなるとでも思ってるの?
    今動いてる原発があって当分後始末もいる。過去に出た廃棄物もある。それを何とかしなくてはいけない。あなたたち、いまの原子力の管理技術では不安なんでしょ? 技術だけじゃなくて体制も信用できないと思ってるんでしょ? そしたら、今ある(そしてこれからも出続ける)ものを今よりマシな形で管理処分する必要があるんでしょ。そのための技術開発は必須だ。だからぼくは原子力の研究開発に金をかけろと言っているんだよ。
    でも、それだけじゃ足りない。だれがそれをやってくれるの? 先の見通しのない、つぶしも効かない、過去の尻ぬぐいにしかならない技術の開発に、だれが来てくれるの? 工学部の進振を見ればわかるけれど、学生はそういうのに敏感だよ。
    そう考えると、本気で脱原発をするためにも、逆に原子力エネルギーに多少なりとも可能性は残さないと(民生発電でなくてもいいよ)ダメじゃない? そうでないと、まともな人材きてくれないよ?
    ぼくはそう思うんだ。そしてあのGQの文も、そこまで考えての話なんだけどね。変な結論だとは思うし、これを詭弁だと思う人も多いだろう。でもさ、それじゃどうすればいいの? そう聞くと、東電の責任だから東電にやらせろ、とか言うんだけど、そういうときだけ東電を信用していいわけ? かれらだって、ない技術は振れないんだよ。どうせ今の原発の敷地って、脱原発した後で何か別のことに使えるわけでもないんでしょ。だったら今の使い道をどう改善するか考えたほうがいいんじゃないの?
    だいたいぼくは、矢作俊彦みたいなバブル全盛期にいい思いをしてきた、60-70 歳くらいの連中の道楽エコロジーだのはまったく信用していないし、その連中がこの震災や原発事故で急に社会派に目覚めてきいたふうな口をきくのがおかしくてならない。かれらは今後、現状維持のまま社会

  178. 2020/07/09 12:39:53 トリフィドの日が来ても二人だけは読み抜く 含むアンテナおとなりページ

    日本超人気のスーパーコピーブランド激安通販専門店
    [07/09〓人気スーパーコピーブランド時計激安通販専門店]

  179. 2020/06/23 07:33:41 名張人外境ブログ 含むアンテナおとなりページ

    「推理」することと〈欲望〉すること 江戸川乱歩「D坂の殺人事件」論
    Posted by 中 相作 - 2020.06.23,Tue
    雑誌
    立教大学大学院日本文学論叢 第14号
    編:立教大学大学院文学研究科日本文学専攻
    平成26・2014年9月?日 立教大学大学院文学研究科日本文学専攻
    A5判 128ページ
    「推理」することと〈欲望〉すること 江戸川乱歩「D坂の殺人事件」論
    栗田卓
    p73─90
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    江戸川乱歩執筆年譜補遺

  180. 2019/03/22 03:47:07 短信含むアンテナおとなりページ

    以下は2017年8月26日(土)に、韓国ソウルにある国立ソウル現代美術館で行った基調講演の全文です。
    私の名前は室井尚(むろい・ひさし)です。横浜国立大学の教授をしています。専門は哲学や文化理論で、何冊かの本を書いています。今回のツアーもそうですが、普段は学生たちと一緒にアートプロジェクトをプロデュースしたり、沢山のワークショップをしたりしています。
    ですが、私はアーティストでもあります。少なくとも一度はアーティストでもありました。
    2001年に日本初の国際芸術祭である「ヨコハマトリエンナーレ2001」が開かれましたが、その時に私は、ディレクターの1人であり、京都国立近代美術館の学芸部長だった河本信治さんに声をかけていただき、ほぼ同年代のアーティスト椿昇(つばき・のぼる)さんとのユニットを組んで、「The Insect World」というプロジェクトを行いました。これは複数のユニットからなる複合的なプロジェクトだったのですが、その中の一つとして設置した全長50mのバッタの形をしたバルーン「飛蝗(The Locust)」が余りにも大変で、それにばかり力を奪われていました。
    このバルーンはとても遠くからも見ることができ、横浜の町のシンボルでもある船の形をしたインターコンチネンタルホテルに設置されていました。私たちのコンセプトは21世紀にはこれまでの人類の文明とは全く異なる、いわば「昆虫的」な論理が世界を支配するだろうということで、「The Insect World Operating System will govern the World」という言葉をキーコンセプトにしていました。
    冷戦が終わり、新しい世界秩序が生まれようとしていました。私はそれを、人類を含む脊椎動物からもっともかけ離れた昆虫の目から見た世界を提示することによって、新しい文明の誕生を喚起しようとしたのですが、実際にはそれは2001年9月11日の同時多発テロ事件によって簡単に乗り越えられることになってしまいました。
    クシシュトフ・ヴォディチコ氏と会ったのはこの作品の準備をしていた時です。彼はティファナで行っていたプロジェクションを展示するために横浜トリエンナーレに参加していました。ある機会があって、この時私は彼と二人で、バーで飲む機会がありました。
    その前から私はヴォディチコ氏の作品を知っていて、とりわけ京都国立近代美術館の展覧会「Project for Survival」で最後の展示室に出されていた「Polis Car」にはとても大きな衝撃を受けていました。都市に溢れるホームレスを排除したり、収容したりするのではなく、彼らに移動できる最強のツールを与え、むしろ町の中で誰よりも自由に活動できる存在に変えるというアイディアは、常識を完全に覆すものであり、この作品を作ったアーティストに会ってみたいと思っていたのです。
    彼にこのバッタのCGを見せると、彼は愉快そうに笑って、こう言いました。「アメリカの深夜映画でシカゴの町を巨大なトノサマバッタが占領するB級SF映画を見たことがある」。
    その後、私はこの映画を探しました。それは1957年に作られた白黒のアメリカ映画で、ピーター・グレイブス主演の「The Beginning of the End」という映画でした。とても安っぽいSF映画ですが宇宙からの謎の光線で巨大化したトノサマバッタの群れがシカゴの町の高層ビルを襲うというストーリーでした。
    それからちょうど9年後の2010年3月に、私はヴォディチコさんと再会しました。京都国立近代美術館で、ヴォディチコの作品を紹介し続けてきた河本信治さんの定年退職を記念する展覧会のオープニングパーティに彼は参加していました。
    多分私のことなんか忘れているだろうと思いましたが、せっかくなので話しかけてみました。
    「9年前にあなたが教えてくれた映画のタイトルは”The Beginning of the End”でしたが、あの後すぐに9.11が起こりました。私たちのバッタのバルーンもトラブル続きで71日の展覧会期間中23日しか展示できなかったのですが、その中でワールドトレードセンターのビルが崩壊するのを見て、私たちは底知れない敗北感に捕らわれていました。今から考えるとまさしくあの年は”Beginning of the End”の年だったのです」。
    ヴォディチコさんはとても鋭い目で私をじっと見つめていて、私は何か彼を怒らせてしまったのかと思い、「失礼しました」と早々に彼から遠ざかりました。
    ところがパーティの終わり頃になって、彼はまっすぐに私のところに歩いてきて「時間があるのなら、コーヒーでも一緒に飲まないか?」と向こうから声をかけてきたのです。
    雨の降る中、京都の町を二人で長いこと歩いて喫茶店に入りました。彼はちょうど「9.11」に関する著書”The City of refuge”を出版したばかりで、9.11を記憶するためのメモリアルをニューヨーク湾の海上に作って、そこを世界平和センターにするという構想を提案していたところでした。
    「日本では誰も俺のこの提案に耳を傾けてくれないし、あのパーティでも誰もまじめな話をしてくれないのに、お前に会えてラッキーだった」と彼は言い、それから二人でミシェル・フーコーの「パレイジア」概念や、犬儒派(キニク派/Cynic School)の哲学について議論を交わしました。
    彼はちょうどパリの凱旋門を「戦争を永遠に廃絶するためのメモリアル」に変えるというプロジェクトに取り掛かっていて、スケッチブックを出してまだ構想中のこの作品「The Abolition of War」のデザイン画を目の前で書いてくれました。
    「お前、どう思う?」と聞かれて、「そうですね。でも、これができたからと言って本当に人類が戦争を廃絶するようになるかどうかは疑わしい」と曖昧な返事をした私に彼は少し怒ったようで、「俺はこれをやっているのに、お前は何をするんだ? たとえば、お前は靖国神社のことをどう思っているんだ?」と言いました。
    私は即座に「靖国神社はまずい。あれは一種のタブーのようなもので、右翼も左翼も靖国のことになると正気を失う」というようなことを言うと、彼はさらに激高して、「何を言っているんだ。パリの凱旋門だって右翼とナショナリストの魂の象徴で大きなタブーになっている場所なんだぞ」と言います。これは本当のことで、この一年後、パリの画廊で「The Abolition of War」のオープニングにはフランスの有力メディアは左も右も一切取材にきませんでした。彼らは凱旋門をタブーにしていて記事にするのを恐れたのです。
    しばらく彼と議論して、私は横浜に帰りました。新幹線で深夜に家に着くと、さっき会ったばっかりのヴォディチコさんからメールが届いていました。
    それは「俺は明後日の朝の飛行機でボストンに帰るのだが、明日土曜日は一日オフだ。俺が新幹線で東京に行くから、一緒に靖国神社を見に行かないか?」という突然の申し出だったのです。
    次の日、東京駅で待ち合わせて二人で靖国神社に行きました。私は子供の時に観光バスで靖国神社を訪れたことはありましたが、大人になってから行くのは初めてで、ヴォディチコさんの方が詳しい知識を持っていることを恥ずかしく思いました。
    靖国神社が、戦後はただの新興宗教団体になっていること、アメリカの占領軍が最初は廃止しようとしたのを結局は残すことにしたこと、A級戦犯を祀って中国や韓国の激しい反発を呼ぶようになったのは1970年代後半からであることなど、それまで全く知らなかったのです。またいくら右翼や自由民主党の一部が靖国神社を国有化しようとしても絶対にできない理由もこの時に学びました。
    靖国神社の隣には付属の博物館があって、そこにはゼロ戦や人間魚雷回天など旧日本軍の兵器が展示されていますが、ヴォディチコさんは「誰があんなにきれいな兵器を保管していて提供できたと思う? アメリカ軍以外ありえないではないか? 日本と韓国・北朝鮮と中国が仲が悪くて一番得をしているのはアメリカなのだ。靖国はそのためにある」と言いましたが、まさしく私の目を開かせてくれる言葉でした。
    その後、私たちはメールやSkypeで連絡を取り合って一年後に横浜で国際会議を開催しました。「アートと戦争」という会議で30名以上の研究者、アーティスト、キュレーターたちを招いて三日間の議論を続けました。
    実はこの時にせっかくヴォディチコさんを呼ぶのだから会議だけではなくて、作品も出したいということで「War Veteran Vehicle」の日本版をやろうと準備をしていました。
    ところがその準備期間中の2011年3月11日に東日本大震災と福島の原発事故が起こったのです。私もヴォディチコさんもこの大災害に大きな衝撃を受けました。そこで、二人で相談してこの災害の被災者の声を作品の中に組み込むことにしました。私はスタッフを連れて6月初旬に気仙沼や塩竈などを訪れて、津波の被害者やその関係者の取材を行い、War Veteran Vehicleの形でデータを編集しました。
    その成果は横浜で2回、被災地の仙台で1回のプロジェクションとして公開されました。このプロジェクトの名前は二人で相談して「Survival Projection 2011」としました。
    時間も不足していたこともあって、この作品に対する評価はあまり高いものではありませんした。震災のショックがまだ生々しかったのか、公開現場では何人もの観客から「こんなことをして不謹慎だと思いませんか?」と非難されました。Wod

  181. 2019/01/24 01:50:47 新潟大学・三浦淳研究室含むアンテナおとなりページ

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  182. 2018/12/31 15:49:45 aquapolis掲示板含むアンテナおとなりページ

    全940件の内、新着の記事から50件ずつ表示します。
    ラ・マリウス
    投稿者:あべゆうり(芙似原由吏) 投稿日:2018年12月31日(月)13時28分39秒
    ご無沙汰しております。
    広島のラ・マリウス、覚えてらっしゃいますか?
    来年の5月に閉店されるそうです。
    先日、お邪魔した時にミサさんとお話していて津原さんの
    お名前が出たこともあり、ご報告致します。
    もし、こちらへお帰りの事がありましたら、是非お立ち寄り下さい。
    それでは、良いお年をお迎え下さいませ。
    http://www.facebook.com/yuuriave
    ギブソンのレスポールをお持ちだったはずだ。弾けたのかどうかは知らない。(ローリング・ストーンズの)ブライアン・ジョーンズ・モデルだと云い張るので、そんなモデルは出ていないと教えるのだが、納得してくれない。ジョーンズのギブソンといえばファイアバードが有名な-「そうそう、それそれ。そして茶色いの」

  183. 2018/12/26 12:40:10 漂着本 含むアンテナおとなりページ
  184. 2018/12/26 12:37:14 デジタル・クワルナフ_いろいろ偏り気味の世界史サイト含むアンテナおとなりページ
  185. 2018/04/17 17:04:16 bibliomania(野崎泉)含むアンテナおとなりページ

    『戀愛譚 出版記念展のお知らせ
    3月9日に発売した書籍、『戀愛譚』の発売を記念して、大阪・北浜のギャラリー《アトリエ箱庭》にて、東郷青児デザインの本、洋菓子店の包装紙、マッチ箱などを集めたささやかな展示を行います。箱庭オーナーの幸田和子さんと、一部、編者の野崎が集めた私的コレクションです。来場者のみの特典もございます。詳細は特設ページをご覧ください。http://underson.com/bibliomania/renaitan_event.html

  186. 2016/09/07 02:24:48 記憶測定含むアンテナおとなりページ

    近年の実演では2013年ハイティンク指揮ロンドン交響楽団の9番、同年マゼール指揮ミュンヘンフィルの3番、2015年東京都交響楽団定期ミンコフスキー指揮の0番、今年2016年2月のバレンボイム指揮シュターツカペレ・ベルリンによるブルックナー交響曲全曲チクルス、また、この間7月の東京交響楽団の定期でのジョナサン・ノット指揮による8番はとてもよかった。

  187. 2016/08/09 23:32:53 Etheric-F 電子書籍少女含むアンテナおとなりページ

    最終更新/20160809
    夏イベントのお知らせ掲載
    『銀河鉄道の夜』発売中です
    宮沢賢治さんの名作をマンガ化。初めて読む子どもの方から原作ファンの方まで楽しめる本格コミカライズです。
    ★速報 9/3「銀河鉄道の夜マンガと歌のコンサート」個展&コンサートイベント銀座にて開催決定!詳細お待ちください!
    ■8/14 コミックマーケット90【辺境屋/日曜西す-01b】
    2〜7月発行の同人誌+新刊(折本かペーパー)の予定です
    ■8/21 COMITIA113【辺境屋/G01a】
    セブン-イレブンのマルチコピー機で同人活動
    サイト8/9公開!監修&イラスト担当しました

  188. 2015/10/01 01:03:45 書籍出版 双風舎含むアンテナおとなりページ

    ・お世話になりました!
    2015年9月
    2015年9月30日 (水)
    お世話になりました!
    みなさま、お知らせがあります。
    2003年9月に「ひとり出版社」として創業してから、ちょうど12年が経ちましたが、双風舎はこの9月末をもって、一段落させていただくことにしました。
    これだけ長い期間、ひとりで出版社をやれていたのは、読者の方々や著者のみなさん、書店員の方々、取次JRCのみなさん、デザイナーの方々、そして印刷・製本でお世話になったみなさんのおかげです。
    心より、深く、深く、感謝いたします。
    双風舎の思い出は、いっぱいありすぎて語りきれません。
    長嶋茂雄さんにならい、「双風舎は永遠に不滅です」などと言いたいところですが、多くの方に迷惑をかけてしまいましたから、そうもいってられません。
    でも、私個人の人文書への思い入れは、まだまだ尽きることはありません。
    今後は、東京・阿佐ヶ谷の皓星社(こうせいしゃ)という出版社でお世話になりながら、いろいろ仕掛けていこうと思っています。今後は、皓星社の本を、何卒よろしくお願いします。
    なお、最後の刊行となった中澤系著『uta0001.txt』に関しては、取次のJRCのご協力により、双風舎は収支に関わらないかたちで、需要があるかぎりオンデマンド版として重版することになっております。最後の最後に、歌集としては異例の売れ行きを誇る本が出せて、ほんとうによかったと思っています。
    12年間、みなさん、お世話になりました。
    人生いろいろ。出版社もいろいろ。
    また、どこかでお会いしましょう!
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  189. 2014/11/04 05:22:00 東京古書組合含むアンテナおとなりページ

    2014年11月03日
    = ヘーゲルの自筆本を一般公開 =
    このほど、東京・神田の古書店で、ドイツの哲学者ヘーゲル自身による書き込みのある本が発見され、11月7日・8日の二日間、東京・千代田区神田小川町の東京古書会館で展示される。
    展示される本は、ヘーゲル最初の著作「フィヒテとシェリングの哲学体系の差異」(1801年)の初版本で、本の扉に2ページにわたる書き込みがあり、ドイツの研究機関「ヘーゲル文庫」でヘーゲル自身の筆跡と確認された。
    展示するのは、この本の所有者であり、書き込みの調査に当たった寄川条路・明治学院大学教授と東京都古書籍商業協同組合(東京都千代田区、理事長山田靖)で、同期間に開かれる洋古書の展示販売イベント「洋書まつり」の会場に展示される。
    また、7日(金)18:00から、同会館で寄川教授による講演も行われる。
    同書は、来年1月「ヘーゲル文庫」に寄贈されることが決まっており、今回が日本国内で一般向けに展示される数少ない機会となる。
    期日:2014年11月7日(金) 10:00から18:00
    8日(土) 10:00から17:00
    場所:東京古書会館内地下1階 「洋書まつり」会場(入場無料)
    東京都千代田区神田小川町3-22 電話03-3293-0161
    講演:「日本で発見されたヘーゲルの自筆本をめぐって」 明治学院大学教授 寄川条路
    2014年11月7日(金) 18:00から18:30 同会館 7階会議室
    参加無料 先着80名
    【取材・撮影をご希望の報道関係者の方へ】
    本の撮影は展示期間中随時可能ですが、ガラスケース越しとなります。
    寄川教授への取材は、講演後の質疑応答のなかでお願いいたします。
    【問い合わせ先】
    東京都古書籍商業協同組合 広報課 大場(おおば) 03-3293-0161
    投稿者: 広報課 日時: 2014年11月03日 18:45 | パーマリンク
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    = ヘーゲルの自筆本を一般公開 =
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  190. 2013/12/11 20:19:59 picopico.含むアンテナおとなりページ

    [2013/12/07] now rebooting, keep your fingers crossed......2014-02-02 COMITIA 107

  191. 2013/11/23 13:35:50 メンヘラちゃん含むアンテナおとなりページ

    2013.11.23 ... COMIC更新

  192. 2010/11/02 13:13:27 SITE ZERO Diary Blog含むアンテナおとなりページ

    シンポジウム「建築保存の現在」のご案内|小澤京子 2010年11月02日
    近年とみに、歴史的建造物をさまざまなかたちで「保存」する試みが盛んとなっている。その形式は、現状そのままの「保存」から、アッサンブラージュのような「一部保存」、転用やリノベーション等、さまざまである。このような状況を、具体的事例に即しつつも俯瞰的視点から再考するために、このシンポジウムでは、日本における「建築保存」の特異な2形態──「三菱一号館」と「原爆ドーム」──に焦点を当て、分析と議論を行なう。
    現在の日本において「歴史的建造物の保存」が有する、政治的・社会的・文化的な意味を浮上させることが、当シンポジウムの最終的な目的である。
    日時:11月11日(木)17:00-19:00
    場所:東京大学駒場キャンパス|アドミニストレーション棟3F|学際交流ホール
    その他:入場無料|事前登録不要
    【提題者・レスポンダント】
    中谷礼仁(早稲田大学准教授)
    「保存とは何か──建築における生と死とを考える」
    【発表者1】
    内田祥士(東洋大学教授・建築家)
    「三菱一号館──その解体と再現の背景を考える」
    【発表者2】
    頴原澄子(九州産業大学講師)
    「『原爆ドーム』をまもってきたもの」
    【コメンテーター】
    田中純(東京大学教授|UTCP)
    【司会者】
    小澤京子(UTCP)
    以下のページからフライヤーをダウンロードしていただけます
    ⇒ http://utcp.c.u-tokyo.ac.jp/blog/2010-11-10-architecture-conservation-symposium-flyer.pdf
    投稿者: SITE ZERO / ZERO SITE 日時: 12:56 | パーマリンク
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    シンポジウム「建築保存の現在」のご案内|小澤京子
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  193. 2008/11/24 22:43:34 はちみつBlood 含むアンテナおとなりページ

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