1989 奥村 隆「社会科学における「生活世界」の概念とその射程」
2017 山口弘多郎「フッセリアーナ第39巻『生活世界』についての報告 原創設、世界経験、方位付け構造、自然、実践」
2017 吉川孝「フッセリアーナ第39巻『生活世界』を読む 確実性、根源的獲得、正常性をめぐって」
2018 大畠啓「「システム/生活世界」図式再考:A. ホネットとA. デミロヴィッチの問題提起を通じて」 西日本社会学会年報 16 (0)
https://cir.nii.ac.jp/crid/1390564238091751168
2025-07-09
木村幹(2025)『国立大学教授のお仕事 ——とある部局長のホンネ』
読書
国立大学教授のお仕事 ――とある部局長のホンネ (ちくま新書)
作者:木村幹
筑摩書房
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現在の国立大学の教員の仕事という面では、それほど新規な情報はなく、どちらかというと「あるある」という感じだったのですが、長年勤めている先生ということで、法人化以前の状況については自分が知らないことが多く面白かったです。
「割愛願い」というものがなぜわざわざ用意されるのか以前に疑問に思ったことがあったのですが、法人化以前における国立大学間の異動をスムーズにさせる仕組みの名残ということでした。当時の制度では割愛願いが認められないと、いったん国家公務員を辞め、またすぐに国家公務員になるという手続きを取る必要があり、そうすると給与や退職員の計算に大きな影響が出るということでした。
他には、どういうスケジュールでそれぞれの先生が仕事をしているかということを詳しく伺う機会は意外とないので、1週間のスケジュール例の辺りは面白く読めました。著者の先生が研究科長としての業務で、心労により病気休暇を取ることになったという記述は非常にリアルに感じられました。やはりとてつもなく負担の大きい仕事なのだなと。
学生との接し方やネットワーク形成に関する著者の先生の考えや経験についての記述も勉強になったのですが、自分は役割が与えられないとあまり積極的に人と関わろうとはしないタイプなので、なかなか自分にはできそうにないことだなあとか、そもそもこれを教員がやる状況になっているのはよいことなのか、などと思いつつ読んでいました。
state0610 2025-07-09 06:50 読者になる
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読書
2025 / 7
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2025-06-18 mercredi
リンク:科研費基金化および繰越可能化の経緯
久保田さゆり『動物のもつ倫理的な重み』コメント(京都生命倫理研究会2025年3月例会 2025年3月22日 於:キャンパスプラザ京都)
2025 / 3
2025-03-23
久保田さゆり『動物のもつ倫理的な重み』コメント(京都生命倫理研究会2025年3月例会 2025年3月22日 於:キャンパスプラザ京都)
論点 本
本書で久保田は動物倫理における「最小主義」的立場を提示しようと試みるが、久保田の議論はどのような意味で「最小主義」と言えるのか? 理論的な負荷、前提が少ないという意味では最小ではない。この意味では功利主義やカント主義の方が理論的前提が少ない。むしろ「自然な常識からの距離が小さい」という意味で、常識道徳からの最小の改編で済む、という意味で最小主義である。つまりある種の保守主義である。しかし出発点としての誰もが認める常識道徳などというものがあるかどうかは自明ではない。ここが理論としての弱点である。
実際には久保田の議論は、特定の規範倫理学理論にコミットしないといいつつ、徳倫理学の一種として理解できる。ここで動物は道徳的配慮の対象として道徳的地位を持つが、道徳的行為能力を十分には(あるいはまったく)持たない存在として位置づけられる。単純な功利主義は前者を、単純なカント主義は後者を重視するが、その両者の適切なバランスを考える立場であると言える。
この立場に問題があるとすれば、差別を許容する理論であるということであり、実際久保田の議論は動物を差別する。差別するから大切にしない、蔑視しないがしろにするというわけではない。動物を動物なりに大事にする。しかし人間より劣位に置く。
そう考えると久保田的徳倫理は功利主義やカント主義に対して道徳理論として劣るようにも見える。なぜなら差別を許容するからだ。これは場合によっては人間の間の差別の正当化にもつながりかねない理論である。しかし先に見たように、それが道徳的patiencyと道徳的agencyの両者を応分に重視するという意味では、理論的にはより包括的でありその意味でより優れているともいえる。
しかもより包括的かつ保守的であるがゆえの強みもある。たとえば功利主義やカント主義におけるような徹底的な反動物差別主義の立場に立つと、ペット、家畜、野生動物、そのいずれについても長期主義的な観点からすればその扱いに対して大変な困難が生じる。つまりこれらの理論を徹底化すると、場合によっては選択的絶滅主義・反出生主義を帰結したり、あるいは逆にあらゆる動物をペットとして愛玩する、あるいは人間
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