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・〈アメリカンドッグの秘密〉
ぼくは、アメリカンドッグというものが好きだ。
じぶんからアメリカンと名乗っているものは、
アメリカから来たものではないことが多い。
あの木の棒の「わりばし感」も日本っぽいけど、
なにか似たようなものがあるのだろうな、米国にも。
これについては調べてない、そのままにしておく。
外側の粉っぽいところは、ホットケーキみたいなものだ。
そして、あの中心のものは魚肉ソーセージだったのだが、
それに気づいたのは、ずいぶん食べてからのことだった。
「ソーセージ的ななにかおいしいもの」ぐらいに思ってた。
正体は魚肉ソーセージであると知ってからも、
魚肉ソーセージ以上のものとして、ぼくは味わっている。
アメリカンドッグのなかにいる魚肉ソーセージは、
彼のよさを最大限に発揮しているように思う、私見だが。
それにしても、どうして、魚肉を原料とするソーセージが、
あれほどなんだかフロムアメリカな感じになるのだろうか。
魚肉ソーセージをバタ臭くする香料が、
ひっそりと加えられているにちがいないと、
いったんぼくは推理したものだった。
クローブじゃないし、ナツメグでもないし、
セージじゃないし、ローズマリーのような気もしない。
実は、問題はそこじゃなかったのである。
スパイスは少量のジンジャーとガーリック、コショウ。
これを仮に魚肉ソーセージに振りかけたとしても、
あのアメリカンドッグにならないのは想像がつく。
というようなもんもんとした疑問を、
一気に解決してくれたのが「ほぼ日の学校」における
壇蜜さんの「魚肉ソーセージをつくる」授業だった。
壇蜜さんが、本職の方の指導で「魚ソー」をつくる。
途中、材料の魚肉をミキサーにかけるときに、
材料として「玉ねぎとラード」を加えているのだった。
ここが魚肉をバタ臭くする分岐点だったのか!
この味と香りに、ホットケーキやドーナッツが加わったら、
それはもう、洋風のおいしさになるに決まってるわぁ。
このことについて、まだ人に話したことはなかった。
本日、はじめてこの秘密と驚きを話したのでありました。
ケチャップとカラシも、「ドッグ」らしさには必要だったね。
2025-04-03
「教皇選挙」
ローマ教皇死去後、新たな教皇選出のための選挙「コンクラーベ」を題材にした映画。監督はエドワード・ベルガー、脚本ピーター・ストローハン。今年度のゴールデングローブ脚本賞、アカデミー脚色賞を受賞。ピーター・ストローハンは「裏切りのサーカス」の脚本書いた人ですね。何を隠そうわたくし、塩野七生さんの「チェーザレ・ボルジア あるいは優雅なる冷酷」を思春期に愛読していた人間ですからして、コンクラーベに興味がないわけがない!公開を楽しみに待っておりました!
ローマ教皇急死の知らせを受け、首席枢機卿であるローレンスはコンクラーベを主宰することとなる。気の遠くなるほどの手続きと慣習、システィーナ礼拝堂という最高に絵になる場所が文字通り「次の教皇が決まるまで出られない部屋」(現実にはちゃんと宿舎に戻れるが)となり、ここで投票を繰り返すこととなるが、得票の趨勢と次期教皇を狙う思惑が巡り巡り…。ある意味最高の密室劇、心理劇を最高の役者と最高の美術で見られる喜びがつまった作品でしたねえ。
カトリックの総本山であるバチカン内部の、しかもコンクラーベという非常に限られたシチュエーションを丁寧に丁寧に描写しているので、それだけでも観ているものにとっては楽しいの一言。亡くなった教皇の部屋の封印、漁夫の指輪を外す描写、緋色の衣を纏う手順。コンクラーベのために招聘された数多の枢機卿たちの人間くささ、野心、蠢く権謀術数とか、カトリック教会のトップという、場所やお国柄によっては最高最大の影響力を持つ人物をたった120人かそこらの人間が紙に書いて決めるというこのアンバランスさがたまらないですよね。
リベラル派のベリーニが保守強硬派のテデスコを蛇蝎のごとく嫌う中で、3分の2の獲得まであと一歩だったアディエミについてこう発言しているのが印象深い。「彼はテデスコ以上に保守派だ、アフリカ系黒人でなければもっと…」。「初のアフリカ系教皇」という、歓迎しかされない物語の前にリベラル派が矛先を向けられないの、現実世界の縮図すぎる。こういう時いつも思い出す、「ザ・ホワイトハウス」というドラマでのやりとり。ゲイの共和党員が民主党の次席補佐官にこういう、ゲイであることが僕の人生のすべてではない。
ベリーニも、そしてこのコンクラーベが終われば身を引きたいと考えているローレンスでさえ、ローマ教皇という絶大なる権力に引き寄せられているし、テロ事件を受けて治安の悪化を移民の増加のせいだとぶち上げるテデスコに「戦いというがお前は本当の戦いを見たことがあるのか、枢機卿団は俗物しかいない集団だ」と手厳しい言葉を浴びせるベニテスでさえ、「自分の教皇名」を考えたことがあるのだと思うと、「自分ならそれを正しいことに使う」という形の権力欲というものの底知れなさを思い知らされます。
最後にベニテスの出自が明らかになる展開も含めて最後まで観客を安心させず、今、そしてこれからどうあるべきか?と考えさせるところも含めて観た後の満足感が高かったな。奇しくも映画公開中の2025年4月21日、フランシスコ教皇が亡くなられ、コンクラーベが開かれることとなるという、なんというタイミング。現実のコンクラーベにも映画のコンクラーベにもまた注目が集まりそうですね。
peat 2025-04-03 16:00 読者になる
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「教皇選挙」
2025 / 4
見切る読書で積読を解毒する『翻訳者の全技術』
何十年も向き合ってきて、今でも何度も読み直す本がある。辛いとき・キツいとき「あの棚にあの本がある」と思い浮かべるだけで励みになる本がある。もし出会わなかったら、今の私は無かったと断言できる本がある。ガチガチの価値観を更新し、アンパンマンの頭のように「私」を取り換えてしまった本がある。
おそらく数十冊、多くても百冊ぐらいの、そんな本を、エッセンシャルブックと呼んでいる。沢山の本をとっかえひっかえ読んだり、新刊本をブックハンティングするのは、そんな本と出会うためだと思ってきた。
だが、そろそろ振り返って、積読山と向き合わねばならぬ。
理由は2つある。
ひとつは、量こそ遥かに多いけど、クズみたいな本が大量にある書店よりは、年月をかけて賽の河原のように積んできた山の方が、「あたり」を引く確率が高いこと。
もう一つは、残りの人生ぜんぶ費やしても、この山を読みつくせないことは明白であるばかりか、この山から選んだ「あたり」を読む時間すら残されていないから。
とはいえ、本を読むスピードと、本を買う+借りるスピードは、比ぶべくもない。積読は山ならぬ山脈を成し、家のあちこちで繁殖する。仕方がないのだとあきらめるか、自虐的になるか、それでもあがく。
そんな時に、山形浩生『翻訳者の全技術』を手にした。これは、翻訳に限らず、山形浩生の読書論であり人生論であり「知との向き合い方」を語った本だ。
読書家の悩み「積読」
で、山形に言わせると、積読は、本に対する裏切りだという。どこかの誰かに読まれるだろうという期待を込めて作られた本を読まずに積むのは、期待を踏みにじる行為だという。死蔵された本は文字通り死んでいる。
痛い。ド正論で、めちゃくちゃ痛い。
でも、そういう自分はどうなん?と思う。
彼は、ピケティ『21世紀の資本』をはじめ、様々な領域で大量の本を翻訳してきた。Linuxのようなオープンソースの古典『伽藍とバザール』、囚人実験の先駆け『服従の心理』、Netflixでドラマになってる『エレクトリック・ステイト』などを翻訳している。めちゃくちゃ引き出しがある人で、真の教養人といえる(彼の紹介する本や解説には、めちゃくちゃお世話になった)。
彼の本棚の写真を見たことがあるが、とにかくデカくて横幅のあるやつだった(もちろんそれだけじゃないだろう)。
だから、その正論は諸刃の剣ともいえる。自分も積読に悩まされるんじゃないの?
正解だった。
彼は白状する、本棚の前を通るたびに「すみませんすみません」と罪悪感に囚われていたという(ここ笑った)。積読とはそういう後ろめたいものであり、借金の督促状みたいなものだという。
この先は、twitterでやってる半分自虐、半分自慢みたいな積読話になるかと思った。あるいは、『積読の本』に登場する12人の積読家のように開き直るのだろうかと半ば期待した。
しかし山形は、正論パンチを続ける。
20代、30代ならご愛敬だが、「いつか読む」という可能性は、先送りすればするほど失われる。「読まない本にこそ価値がある」などと言ってみせるのは倒錯であり、放置すればするほど精神は淀み、知は腐敗するという。
積読について開き直ったりやせ我慢をしたり、何かしらポジティブな主張するのが流行っている。そうしたエクスキューズを一つひとつ抽出し、丹念に潰してゆく。言い訳を先回りして塞ぎ、弁解や逃げ口上をつるし上げる。
以下なんて、完全なホラーだ。心拍バクバク、血圧マシマシ、冷や汗タラタラしながら読んだ。
そうした無価値の山と化した積ん読を放置しているのは、その人の怠慢であり、未練でしかない。そしてそれを「読まなくったっていいんだ」とうそぶくのはごまかしであり、自分が目を向けられずにいる己の失敗やまちがい、自分のかつての浅はかさ、そして何より、自分の怠慢と先送り。やると言ってやらなかった数々の小さな積み重ね。果たせなかった約束の数々。できもしないことを、できる、やると大見得切ってしまった恥ずかしさ。もう読むことはないと自分でもわかっている積ん読には、そのすべてが淀んでいる。 そうした無数の無責任、不義理。かつてのプライド。
しかし、なんだか様子がおかしい。
この本は、インタビュアーを相手に放談会を行ったもののまとめだ。そのため、話が突然スライドしたり深みにハマったりしている。だが、この積読の箇所だけは妙に腰を据えて神妙に語っている。
おそらく、これは彼の体験であり、反省であり、告白なんだろう。
本を読む人なら誰だって、言われなくても分かっている。それをあえてド正論で追い詰めても仕方ないことは分かっている。だから、これは、かつての自分に向けた正論パンチなんだろう。
積読を解毒する
では、そんな山形が、どのように積読山を崩
悪態の小部屋
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2022-12-24
NFK2022好きな男アンケート、今年も意地でやるぞ
この記事はほぼ去年のコピペです! 意地でも今年もやります NOMACHI FAN KANSHASAI (ローマ字!)略して、
NFK2022、好きな男アンケート!!
今年も、ただ「好きな男」を投票してもらいそれを集計してランキングをつけて盛り上がる、というお祭を開催します。ツイッターで投票していただきます!「1年間、私を応援したり私の書いたものを読んだり見たりして私の生きる糧となってくれてありがとうございます」の思いを込めてやっております。果たしてツイッターがいつまで存在するか、怪しくなってきましたけど。
去年のアンケート時、私のフォロワーは175618人だったようですが、この記事を書いている現在181879人だって。ペースは鈍化したけど一応まだ増えてるな。今年もコツコツ1人で集計。投票期間は短く、2日間です。
下記の「投票上のお約束」を破ってる人は、カウントできません。いろいろあって長くなっちゃってるけど、きちんと読んでね!
以下、投票方法。
「好きな男」を1〜3位まで投票してください。有名人に限ります。「有名」の基準はおまかせしますが、架空の人物・2次元の人物・ドラマ内の役名などはNGです。別人格というギミックでやってる人も、基本的には同じ人とさせていただきます。グループ名・コンビ名もNG。実在の一個人でお願いします。1位3点、2位2点、3位1点で集計します。
投票するとき、できれば好きな理由なども書いてください。
あと、欲しがっちゃってすみませんが、私の本の感想なども入れていただけるとめちゃくちゃ励みになります…。
1人(=ツイッター1アカウント)につき、1回の投票とします(複アカ持ってる人も1人1回で)。
投票できる条件は、現時点で、ツイッターで私 @nmcmnc をフォローしている女の人です。「能町って人は知らないけど、投票したいからフォローする!」っていうのはできればやめてね。一応「私を支えてくれた皆さまへの感謝祭」のつもりですんで…。
自分が女かどうかは自己申告でいいですが、「男から見たイイ男」を投票されると趣旨がズレてきちゃうかな…と思ってます。そのへんは適宜自己判断でおねがいします。
投票は、アンケート用に作ったアカウント @nmcmnc2 に向けてのリプライでお願いします。検索の補助になるので、ハッシュタグ #NFK2022 もつけてください!(私の通常アカウント @nmcmnc あてにすると、個人的リプライが埋もれちゃうのでやめてね)。
140字におさまらなくて、2連続以上の投稿になっちゃってもいいですが、毎ツイートの本文中に #NFK2022 と入れてもらわないと検索で取りこぼしちゃうので、そこはご注意ください!
投票期間は【12/24(土) 00:00】から【12/25(日) 26:59 (=12/26(月) 午前2:59)】までとします。2日間+α限定です。気づいたら0時オーバーしてた!というのがよく出るので、少し長めに取ってます。ツイートについている時刻表示で見ます。
投票結果は、2023/1/7の「第21回 俺たちデトックス女子会」で発表します(集計が無事終われば)。そのあとに、ツイッターやここでも発表します。
毎年、鍵付きアカウントのためにメール投票も受けていたんですが、ぶっちゃけ集計の手間がだいぶ無理な感じになってきたので、去年からツイッター上のみ、としています。今までメール投票してくれた方ごめんなさい! 投票用の新アカを作っていいので、ぜひ投票してください。
12/24〜25に開催する #NFK2022 の投票サンプルです。@nmcmnc2
1位:福澤諭吉 学問をオススメしてきたから
2位:新渡戸稲造 お札から外されて可哀想だから
3位:野口英世 パーマが似合うから
— NFK好きな男アンケート用 (@nmcmnc2) 2022年12月21日
↑こんな感じ。細かくてすみませんが、コピペするときの手間を省きたいので、1位、2位、3位の順番で書いてください。……ルールがどんどん長くなってすみません。長くやってるといろいろあるのよ。
景品とかは当たりませんし、まして入賞したご本人には何もあげません(極力知られたくない)。ニュースにもなりません。私も一切儲からないし、データをどこかに提供するわけでもないし(「久保みねヒャダ」ではちょっとネタにするけど)、99%私の趣味・娯楽ですので、そのへんをご理解のうえで、壮大なる内輪ネタとしておねがいします!!
以下、投票方法のところに書くと長くなるので、余裕のある人は読んでくれ、という私からのコソコソ……
この世の中、「好きな男」って古いんじゃ? もう男とか女とかないのでは? という
クリスマスどうすんのー!
クリスマスどうすんのー!
クリスマス、どこいればいいのー!
あたし泣く子も黙るカド部屋なんですよ。
いるか、いないかが一目瞭然なんですよ。
く、クチの野郎ー!
口は災いのモトとは、よく言ったもので、
昨日のクリスマスはずーっと電気消して、家に居ました。
東京のくせに、結構、星がキレイでした。
とか、しんみり言おうと思ってたんだけど、
この日を宮崎駿コンプリートデイとして、「おもひでぽろぽろ」「となりのトトロ」「魔女の宅急便」「天空の城ラピュタ」「耳をすませば」「風の谷のナウシカ」「ハウルの動く城」などなどを、暗い部屋で、もうひっきりなしに見まして、
こうね、「彼氏」とかね「もこみち」とかね、
だからなんだっつーの?
くらいの、でっかい気持ちになってみました。
クリスマスなんて、ちょろいちょろい。
2005年12月26日 人気blogランキングへ
12月の詰め将棋
友達に新しい彼ができたので
じゃあ写真見せろや って言ったら
得意げに出してきた。
いやー、すこぶる用意周到過ぎて確信犯。
その写真が、まぁ・・、ディズニーランド?らしきところで軽くツーショット写真。
(いや、つーか絶対ディズニーランドだけど、
つーかこの後ろに写ってるマルっぽいオブジェは
ディズニーシーであることは間違いないけど、
そんくらい私だって一目でわかるけど、
絶対「これディズニーシー行ったの?」って聞きたくない!)
で、友達としては、早く聞いて、これディズニーシー行ったの?って聞いて!っつー顔まんまん。
でも私は絶対聞きたくない、
しかしそれ以外にこの写真に対し何の感想も浮かばない、
でも言いたくない、
これ言ったら負ける気がする。
という、女同士の緊迫する一瞬の中、
後輩の女の子が無邪気にこの前戦に突入してきて、
「わぁーこれディズニーシーですよねー!」
って、もうあんた!
これだら、二十歳前後の子ってのは、
こういう女同士の話したい!聞きたくない!の攻防が全然わかってない!
「あーわかっちゃったぁー?そうそうシーに行ったんだぁー」
ほらー、始まっちゃったじゃない!
シー話。
もうこれから、彼女の口からハーバーサイドクリスマスがこれでもかっつーほどのパレードを繰り広げちゃうよー。
って思った瞬間
「実は、私もこないだ彼氏と行ったんですよ、シー。もう超きれいで、超感動ですよねー。でーミッキがぁー」
馬
鹿
な
!
2人は一気に団結し、ディズニシーの素晴らしさに付随(ふずい)した形で、冬に彼氏のいる素晴らしさを存分に語り尽くしたあげく
「ハイネも絶対行きなよシー、すごいから、価値観変わるから」
馬
鹿
な
!
行ったことあるよ。
つーか、今、目をキラキラさせてるあんたと行ったはずだけど。
そしてカップルの波と抱擁に引き裂かれながらブラヴィッシーモを見て、
もう二度と来ねぇシィー!
って叫びあったはずだけど。
でも、なんか、写真に写ってた彼氏が、なんかレーザーラモンのマネっぽい、でもなりきれてない、土壇場で自分を捨てきれてない素振りで写ってたので、
ちょっとだけ微笑ましく見守っていくつもりです。
2005年12月20日 人気blogランキングへ
イブの采配
正直、こんなにモテナイとは思わなかった。
団体戦(合コン)はおろか、一騎打ち(紹介)に至るまで、
全ての面において、伸び悩み。
洋服の襟元に間違ってウンコでも付いてるんじゃないかって疑うくらいの防御率。
これはもうね、絶対におかしい。
裏に政治的なものすら感じている。
そのくらい、国会レベルでモテナイ。
「好きな人に告ったけど振られてしまった」
というモテナイレベルを超え、
ついに、先日告ってない人にまで振られた。
や、地元の飲み会の最中、
私はさ、最近見た「ハリーポッターと炎のゴブレット」について、なんと炎のゴブレットらしきものの演技つきで解説してたわけ。
「でね、対抗試合も終盤!ハリーが勝つと思うじゃん?ところがどっこい、ハリーはそのすべてがワナだったことに気がつくわけ!でっ!」
みたいな、紙芝居屋でいえば、子どもたちが息を呑むであろう、その瞬間だったと思う。
地元の男友達の一人が
「ごめん、今気づいたけど、おれ加藤にほんと興味ねぇや」
今、気付いちゃったーーーーー?
いやー、気付くにしても、もうちょっと先か、もうちょっと、せめてこの話が終わった段階で気付いて欲しかったー。
つーか、今気づくべきは、ハリーをワナにかけようとしたのが誰かっつーことだし。
そんな赤裸々な地元の男女関係についてじゃないし。
むしろ私がいない場所で気づくのがエチケットだし。
しかも、今してたの私の話じゃないし、ハリーポッターの話だし、あいつの話だし、おめぇが興味ないのは、私じゃなくてハリーなんじゃないか