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2024-11-19
「子宮頸がん検診の感度が2.5%なわけないだろ問題」の続報
プレジデントオンラインに■血液と尿の検査だけで本当に「がん」を見つけられるのか…現役医師が指摘「複数がん早期発見検査」の落とし穴 検診としての有効性が証明されたものは一つもないを寄稿しました。その中で、『株式会社HIROTSUバイオサイエンス』のプレスリリースに言及し、子宮頸がんの感度が2.5%とされた問題について取り上げました。プレジデントオンラインの記事では、より多くの読者に理解していただくため複雑な計算を省略しましたが、ここでは補足としてその詳細を解説します。
子宮頸がん検診の感度が2.5%とするプレスリリース
「子宮頸がん検診の感度が2.5%なわけないだろ問題」とは、線虫によるがん検査『N-NOSE』を提供している『株式会社HIROTSUバイオサイエンス』による2024年9月27日付のプレスリリースのN-NOSEが既存検査よりも陽性的中率が圧倒的に高いことを示すために示した表において、子宮頸がんの感度が2.5%としてある問題のことである。
■線虫がん検査N-NOSEは新時代へ―実社会データの発表により終止符―(2024年9月27日)
2024年9月27日付株式会社HIROTSUバイオサイエンスプレスリリースより引用
感度とは、真に病気にかかっている人のうち検査で陽性の人の割合のことだ。子宮頸がん検診の感度は広く検証されており、報告によっても幅があるが、2.5%というきわめて低い報告は私の知る限りでは存在しない。たとえば、がん情報サービスのサイトには、「子宮頸部擦過細胞診のCIN3以上の病変に対する統合感度は、ASCUS以上を精密検査の対象とした場合65.8%」との記載がある。プレスリリースには「国立がん研究センターのがん登録・統計から算出した」とあるが、どのように算出したのかは提示されていない。また、子宮頸がん以外のがんについても、既知の感度とは整合しない点が認められる。
この問題についてはTAKESANさんがすでに考察しており、国立がん研究センターのがん登録・統計のプロセス指標におけるがん発見率を100倍したものが、プレスリリースの表における感度に近いことが指摘されている。
■HIROTSUバイオサイエンスの言う《感度》とは何か|TAKESAN
もちろん、発見率を100倍したものを感度とするのは誤りである。というか意味がわからない。株式会社HIROTSUバイオサイエンスが、感度とはどういうものかという疫学のごく基本すら理解していない誤りを犯したか、もしくは、多くの専門家が見落としていた大発見をしたかのどちらかだと思われる。
何の説明もなく子宮頸がんの感度が2.5%から6.7%に
その後、すでに配信されたものに一部加筆したとされるプレスリリースが2024年10月7日に公開された。10月7日付のプレスリリースでは、子宮頸がんの感度は6.7%とされている。また、「【要精検率、陽性的中率】を参照し算出」という語句が追加されている。
■「N-NOSE」は新時代へ ― 「N-NOSE」の有効性、実社会データで確定、論争に終止符 ―
2024年10月7日付株式会社HIROTSUバイオサイエンスプレスリリースより引用
他のがん種についても感度や陽性的中率が変更されている。仮に感度の算出過程に誤りがあったとしても、修正し、その旨を説明すれば大きな問題はないだろう。しかし、本プレスリリースにおいては、いったいなぜ変更されたのか、そもそも変更したという事実も説明されていない。
また、「【要精検率、陽性的中率】を参照し算出」とあるが、要精検率と陽性的中率だけからは感度は算出できない。感度は、真に病気にかかっている人の数を分母、そのうち検査で陽性の人の数を分子とすれば算出できる。要精検率と陽性的中率から検査で陽性の人の数はわかるが、真に病気にかかっている人の数はわからない。具体的な計算式を提示するなど、どのような方法で感度を算出したのかHIROTSUバイオサイエンスは説明すべきであると私は考える。
どのがんもなぜか有病割合が0.8%程度
TAKESANさんも指摘したように、9月27日付のプレスリリースの子宮頸がん検診の感度2.5%、特異度が97.9%、陽性適中度が1.2%という数字から、子宮頸がんの有病割合(時点保有割合)が1%程度である必要がある(表参照)。有病割合とは、ある時点において集団中における真に病気にかかっている人の割合のことである。
人口100000人、有病割合1%の集団に、感度2.5%、特異度が97.9%の検査を行った場合のシミュレーション
子宮頸がんだけでなく、肺がん、乳がん、大腸がん、胃がんも同じく有病割合が1%程度でないと、各指標を説明できない。当り前の話であるが、それぞれのがん種はそれぞれ有病割合が異なるので、何か重大な誤りが生じているとしか言いようがない。
10月7日付のプレスリリースの子宮頸がん検診の感度6.7%、特異度が97.9%、陽性適中度が2.5%という数字からは、子宮頸がんの有病割合は0.8%程度である必要がある。肺がん、乳がん、大腸がん、胃がんも同じく有病割合は0.8%程度だ。
先に述べたように要精検率と陽性的中率だけからは感度は算出できない。しかし、有病割合がわかれば、分母である真に病気にかかっている人の数もわかるので、感度は算出できる。ただ、正確な有病割合を知るのは難しい。精検を受けた人のうち真に病気にかかっている人の数はわかる。しかし、偽陰性例、つまり精検不要と判定されたが実際には病気にかかっていた人の数を数えるのは手間がかかる。検診で陰性であった人も含め全員を精密検査するか、検診で陰性だった人を追跡して一定期間中にがんと診断された人の数を数える必要がある(■がん検診の「見落とし」を数えるのは難しいを参照)。ちなみに先に挙げた「子宮頸部擦過細胞診のCIN3以上の病変に対する統合感度は、ASCUS以上を精密検査の対象とした場合65.8%」という数字は合計87000人以上の複数のコホート(追跡対象集団)を対象にして算出された。
そのような手間をかけずに、要精検率と陽性的中率に加えて独自に有病割合を適当に一律1%と定めて計算すれば、感度や陽性的中率のようなものは算出できる。当然であるが、集団によってもがん種によっても有病割合は異なるので、そうした算出方法は誤りである。また、「現実社会の一般がん罹患率が約0.8%」だからといって、有病割合を0.8%と定めるのも誤りである。罹患率(incidence rate)と有病割合(prevalence)が異なる指標であることは、どの疫学の教科書にも載っている基本的な事柄だ。
論文には子宮頸がんの感度が2.5%と書いているけど、どうするんだろ
いずれにせよ、10月7日時点においては、HIROTSUバイオサイエンスは、子宮頸がん検診の感度は2.5%ではないと認識していることになる。その場合、2024年9月に発表されたN-NOSEの性能を評価したとする論文*1に記載されている子宮頸がん検診の感度2.5%も誤りということになってしまうのではないか。
Hatakeyama et al., A non-invasive screening method using Caenorhabditis elegans for early detection of multiple cancer types: A prospective clinical study, Biochem Biophys Rep, 2024 Jul 13:39:101778.より引用
子宮頸がんほか、各がん検診の感度についての記載は、今後、訂正されるのかもしれない。もしそうなら、同時に、[as reported by the Japanese National Cancer Center Cancer Information Service “Cancer Registration/Statistics”. ]という部分も訂正されるのが望ましい。あたかも日本のがんセンターが、がん検診の感度についてデタラメな数字を報告しているような誤解を招くからだ。実際には、がんセンターが提供する「がん情報サービス」における要精検率、陽性的中率を参照して、論文筆者らが独自に算出した数字に過ぎない。私見を述べさせてもらうと、子宮頸がん検診の感度が2.5%という記載がすり抜けてしまうようでは、まともな査読は行われていないと考えざるを得ない。
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■特異度と偽陽性率と陽性反応的中割合と
■「線虫がん検査」の感度・特異度は過大評価されている
■血液1滴で13種のがんを同時に検出できる検査ってどうなの?
*1:https://www.sciencedirect.com/science/article/pii/S2405580824001420
NATROM 2024-11-19 13:14 読者になる
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tikani_nemuru_M 2018-04-27 09:54 読者になる
tikani_nemuru_M 2018-03-01 00:58 読者になる
tikani_nemuru_M 2018-02-26 12:16 読者になる
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tikani_nemuru_M 2016-02-03 02:12 読者になる
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2020年09月01日
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〈私家版「ニセ科学の基本用語・簡易版」β1〉を改題しました。(2007.12.12)
〈β1〉を〈β+日付〉に改題しました。(2009.03.27)
[初公開:2007.9.1 ときどき更新 最終更新:2013.5.3(更新履歴)]
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ところで、これはモニタリングポストやリアルタイム線量測定システムの横に立っている場合の話で、実のところモニタリングポストの横にずっと立っている人などいない。一日の生活といっても、家の中にいたり道路を歩いたり外で作業をしたりビルの中で仕事をしたりといろいろな場所にいるのだから、その場所その場所の放射線を受ける。積算線量計を身につけて測定できる本当の被曝量は、そういうさまざまな場所で受けた放射線による被曝を集計したものだ。だから、モニタリングポストの数字に時間を掛けても本当の被曝量にはならない。現在のやりかたでは、モニタリングポストの横に1日8時間滞在していて、残りの16時間は外よりも少し放射線の弱い家の中にいるものとして、1日の被曝量を計算している。そういう人にとっては本当に被曝量に近いだろうけど、そうでない生活パターンの人にとっては被曝量はずいぶんと違ってしまう
空間線量から被曝量を見積もるときの最大の問題がここで、中西準子さんは空間線量から出した被曝量は、(たいていの人にとって、という意味だと思うけれども)本当の被曝量の2倍以上大きいはずだと言っておられるし、前に紹介したテレビユー福島社員の例では3から4倍くらい大きく出ているようだ。本当の被曝量が知りたければ、やはりできるだけ実際の生活に即した測定をしたほうがいいわけだ。
学校は放射線をよく遮蔽するので、学校の中に長くいる子どもの被曝量は少ないと言われている。もちろん空間線量が自然放射線量に近づくに連れてこの差は小さくなっていく。自然放射線程度の放射線量では、室内のほうが放射線が強いということもありうる(建材から出る)
長くいる場所の放射線をサーベイメーターで測って、ここに何時間いるから何μSv、ここに何時間いるから何μSvと実際の生活パターンに応じて空間線量を足していけば、現実の被曝量に近い数字が計算できるはずだ。ただし、サーベイメーターなので、本当の被曝量よりも何割か大きな数字になるに違いない。この機会に、自分の生活パターンはどういうものなのか考えてみるのもいいと思う
これに対する私のメッセージ。
apj @apj 13:21:37
私は測定結果の方を重視するのでね。あなたが他の基準を採用したければご自由にどうぞ。RT @skyhigh0521: 野尻さん。早野とかの御用学者にコロッと騙されるのは勝手だけど、それで風評被害だと決め付けるのはどうかな。
すると、1年後同じことを言っているかどうかを問題にされた。
13:25:04 skyhigh(脱原発に1票) @skyhigh0521
彼らは検体や測定方法を自由に選べる
このサイトを立ち上げた日:2008年8月7日
一番最後に更新した日:2012年6月3日
更新履歴⇒
ゲーム脳という言葉にはどんな意味があるのですか。
森さんはどのくらいテレビゲームにくわしいのですか。
質問ゲーム脳とは何ですか。
回答ゲーム脳とは、日本大学の教授である森昭雄さんが考えた言葉です。
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質問ゲーム脳という言葉にはどんな意味があるのですか。
回答森さんはそれを、ゲームを長時間やることによる、人間の脳の前頭前野という場所のはたらきが低下してしまった状態、と説明しています。それによって、物忘れが激しくなる、すぐ感情を爆発させる、無気力になる、などの悪い影響が起こる、と森さんは言っています。そして森さんは、その状態を、自分が開発に協力した脳波を測る機械によって知ることが出来る、としています。
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質問ゲーム脳説は科学的に正しいのですか。
回答科学では、こうではないか、という新しい考えが出てきた場合、実験や観察、調査などによってデータを集めて、それを処理することによって、その新しい考えが当たっているかどうかを確かめていきます。そして、研究をまとめたもの(論文)が審査され、審査に通ったものが、他の科学者などによっても同じように確かめられます。それで同じような結果が出た場合、目新しいものであったその考えが、初めて科学の理論として認められます。ゲーム脳の考えは、そういう進め方が不充分で、きちんとした論文も無く、他のほとんどの科学者や研究者からは、理論としては認められていないのです。
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質問じゃあ、ゲーム脳はない、ということなのですか。
回答上で、ゲーム脳の意味はどういうものか、という質問がありましたが、本当は森さんは、「ゲーム脳がどういうものか」、その言葉の意味を、はっきりとさせていません。
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質問「前頭前野のはたらきが低下している状態」を、確かめることは出来るのでは。
回答その通りです。前頭前野のはたらきが低下するとはどういうことか、とか、それをちゃんと測定出来るか、と考えて、実験や観察をしてみれば、色々な結果が得られるわけですね。
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質問ゲーム脳と認知症は同じものなのですか。
回答森さんは元々、認知症について調べていたそうです。そこで、認知症の人はある特定の「脳波」を出すことを見つけ、脳波によって認知症を見分けることが出来ると考えて、研究したと言います。その中で、ゲームをやっている人にも同じような脳波が出てくるのを見つけ、そこからゲーム脳という考えが出てきたようです。
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質問森昭雄さんは、脳の専門家なのですか。
回答森さんが書いた本や、マスコミの報道などで、森さんが「脳神経科学者」と紹介されることがあります。ところが、森さんは体育学科の教授であり、専門は、日本大学のサイトによると、「運動制御」となっています(研究者情報データベース―研究者プロフィール)。※2008年11月10日追記:別のページのプロフィールでは、専門分野として「脳神経科学」と書かれています(日本大学文理学部 人文科学研究所)が、これは最近になってからのものです。業績を見ても、別の分野の論文が主です。2012年6月2日追記:現在では、日本大学のプロフィールの研究分野に「脳神経科学」と書かれています(教員情報検索:文理学部 体育学科 森 昭雄)。
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質問学校などで、子どもがゲーム脳だと言われました。どうしたら治るのでしょうか。
回答これまでの回答に書いたように、ゲーム脳は、元々きちんとした用語ではありません。もちろん、お医者さんが判断するような病気の種類でもありません。ですから、ゲーム脳を「診断」のように使うのは間違っています。もし、お友達や親戚の方にそう言われたのだとすると、そのアドバイスをした方は、なんとなくゲーム脳という言葉を耳にしたことがあって、それで言葉を気軽に使ってしまったのかも知れません。アドバイスをした方が学校の先生であった場合には、森さんが言っていることを鵜呑みにしてしまって、それが診断出来る病気だと思い込んでいる可能性があります。
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質問森さんはどのくらいテレビゲームにくわしいのですか。
回答実は、森さんは、テレビゲームにはくわしくないようです。たとえば、『バイオハザード』と思われるゲームを「ロールプレイングゲーム」と書いていたり(『ゲーム脳の恐怖』より)します。これは、ゲームをやる人なら、ちょっと考えられない間違いです。ゲームをやらない人なら構わないことですが、ゲームの影響を調べる科学者としては、これはよくありません。
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質問ゲームをやめさせたら子どもがおとなしくなり、勉強も出来るようになりました。これはゲーム脳があって、それが治ったということではないのでしょうか。
回答そうではありません。ゲームをやめたら勉強が出来るようになったり、性格が変わったように見えたり、といったことがあった場合、ゲームをやめさせただけではなくて、他のことも変わった可能性があります。たとえば、ゲームが怖いと思って、勉強しないと脳が壊れてしまう、という気持ちになって、勉強の時間が増えたり、ということもあるかも知れません。ですから、何かをやめたら良いことが起こった、という時に、そのやめさせたものが原因だったと、すぐに言うことは出来ないんですね。
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質問ゲーム脳を信じることにどんな問題があるのでしょうか。
回答ゲーム脳は、あると確かめられたものではない、その前に、それがどういう意味かもよくわからない言葉です。ですから、それを使って誰かをゲーム脳だと決め付けることは出来ない、ということです。
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質問森さんのゲーム脳の考えがもし間違っているとしても、子ども達のテレビゲームのやり過ぎを止められるならよいのではないでしょうか。
回答ここまでの回答で説明してきたように、森さんの考えは、最初の所で誤ってしまっているものです。ですから、ゲーム脳という言葉を使ってゲームを止めさせるのは、ウソをついて止めさせている、といえるのです。
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質問ゲーム脳を批判している人は、自分がゲーム好きだからそうしているのではないでしょうか。
回答ゲーム好きの人のほうが、ゲーム脳にも興味を持ちやすい、というのはあるかも知れません。それを考えると、ゲーム好きだからゲーム脳を批判することはあります。前の回答にもあるように、自分が好きなものが証拠もないのに悪いと言われているので、「それは違うよ」、と言っているのですね。
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質問ゲーム脳を批判している人は、テレビゲームをやり過ぎても悪影響はないというのでしょうか。
回答これまで説明してきたように、ゲーム脳が批判されているのは、説明が矛盾していたり、データのとりかたや見かたが誤っていたりするからです。ゲーム脳は、「ゲームをやり過ぎると悪影響がある」、とは同じ意味ではありませんし、ゲーム脳を批判しているからといって、「ゲームに悪影響がない」と言っている訳ではないのですね。
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質問ゲーム脳を批判したいなら、森さんのように実験でデータを集めてからやるべきではないでしょうか。
回答科学では、新しい考え方や、それまでの考えと異なる理論を思いついた場合には、言い出した人に、それを確認する責任があります。そうでないと、どんな突拍子もないものであっても、他の人がわざわざ、初めから確認しなくてはならないからですね。
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質問ほかの脳科学者は、ゲーム脳や、テレビゲームの子どもへの影響について、どう言っているのですか。
回答森さんが言うような、ゲームをやることによって脳のはたらきが低下する、という説に同意する脳科学者は、おそらくほとんどいません。一部のゲームをすることによって、脳のある部分があまり活動しないことを確かめた実験はあるのですが、これは、すぐに、脳のはたらきが弱くなった、と考えてはいけないのですね。たとえば、リラックスしている時や、慣れた作業に集中して取り組んでいる時などに、同じようになる場合もあります。また、テレビゲームには色々なジャンルがあるので、テレビゲーム全般がどうだ、というのは、まだはっきりしたことは言えないと思います。
テレビゲームを行っている最中の脳の活動を調べた松田剛さんによる、わかりやすい説明があります⇒テレビゲームが脳に与える影響
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質問テレビゲームはまだ新しい文化で、登場してからの歴史は浅いです。悪影響がないとは言い切れないのではないでしょうか。
回答確かに、テレビゲームの歴史はまだ浅く、内容がどんどん変わっている文化です。わずか30年足らずで、ファミコンからプレイステーション3まで、発展をしてきました。ですから、それがどういった影響を与えるか、という所を調べる研究は、今も続けられていますし、これからも続けていくべきことです。
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質問ゲーム脳を批判している人は、子ども達がテレビゲームをやりすぎてもいいというのでしょうか。
回答もちろんそうではありません。ゲームは楽しいし、つい夢中になってしまいます。それに熱中して、他のことをやらなくなってしまうと、それは困ったことになるでしょう。そうならないようにしていくべきです。
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メール:interdisciplinaryアットマークmail.goo.ne.jp(アットマークは半角記号に換える)
ブログ:Interdisciplinary(以前書いていたブログです。森さんが書いた本を細かく調べているシリ
Temporaerlink
ニセ科学フォーラム 2009@大阪
【作成中】『水からの伝言』の基礎知識【基礎編】
作成開始:2008.02.05.
暫定公開:2008.02.24.
最終更新:2008.03.06.
PSJ渋谷研究所X謹製 MAIL
江本勝氏の『水からの伝言』『水は答えを知っている』に関する基礎的な事柄を集めてみました。『水からの伝言』に関して調べる際の補助、同書についてなにかを述べる際に、うっかりしたことを言ってしまわないための簡易版情報源でもあります。
この「基礎知識」は、大きく「基礎編」「考察編1、2」「資料編」の3つに分かれています。全体ではそれなりの分量ですが、できるだけ短めに概略をまとめることを目指しています。
このページの記述では物足りない方、より詳細を知りたい方には、学習院大学の田崎晴明教授によるWebページ「『水からの伝言』を信じないでください」をお勧めします。
【ご協力ください】
いま手元に書籍の現物がないので、主に記憶に頼って書いています。お手元に資料等をお持ちの方、事実誤認や不適切な表現、過不足などにお気づきでしたらMAILまたはブログコメント欄などでご指摘ください。特に科学的手続きなどについて、ご指摘をお待ちしております。
累計アクセス: 本日: 昨日:
基礎編:【実験】
どのような実験が行われているのですか?
実験でどんな結果が観察されるのですか。
基礎編:【原理】
彼らは、なぜそのようなことが起きると考えているのですか?
音声の振動が結晶に影響を与えているのではありませんか?
基礎編:【評価】
その「実験」には、どのような意味があるのですか?
その話を信じている人や共感している人は、「水は言葉を理解する」と考えているのですか?
その予想のどれかが正しい可能性はあるのでしょうか?
基礎編:【主張】
著者は、これを「科学的な事実」だとは言っていないのでしょう?
著者は、そうした「実験」を踏まえて、なにが言いたいのですか?
それって、いいことを言っているんじゃない?
基礎編:【背景】
そもそも『水からの伝言』とか『水は答えを知っている』『水伝』ってなに?
江本勝という方は、どういうことをしている方ですか。
基礎編:【影響】
信じている人なんて、ごく少数の一握りでは? 身の回りでは見たことないよ。
資料編へ
考察編1の目次へ
考察編2の目次へ
【実験】
Q:どのような実験が行われているのですか?
A:言葉や音楽、人名、環境の「水に対する影響」を、
凍らせた水の観察によって判定しようとしているようです。
江本氏や共感を示している方々の行っている代表的な「実験」の方法は、以下のようなものです。
文字を書いた紙を、水を入れたガラス容器に内側を向けて貼る
→ 容器の底をよく叩き、一晩置く。翌日また叩く
→ 水をシャーレに少量ずつに分けてマイナス25度の冷凍室で凍結させる
→ 凍結させた水=氷をマイナス5度の低温室で観察する
→ 表面に生じる結晶の成長過程を顕微鏡写真に撮影
→ サンプルひとつにつき数十点撮影する
→最も性質をよく表すと思われる結晶を江本氏が数点選ぶ
水を入れた容器に声をかける(以下1.と同じ)
水を入れた容器をオーディオセットの前に置き、音楽をかける(以下1.と同じ)
人名を書いた紙を容器に貼る(以下1.と同じ)
自然環境から採取された水や水道水など、採取された環境の異なる水を用意し、上記(1.)と同様の方法で結晶を観察する
炊いた米飯を容器に入れる
→ 容器に定期的に声をかけ、発酵の過程を観察する。
6.は「ご飯に声かけ実験」と呼ばれ、家庭や学校でも簡単にできるとされています。
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Q:実験でどんな結果が観察されるのですか。
A:彼らは、与える刺激や採取環境などによって
「きれいな結晶」か「汚い結晶」ができると主張しています。
江本氏や賛同する方々は、上記のような「実験」によって、それぞれ次のような事実が観察されると主張しています。
「ありがとう」「thank you」「謝謝」「平和」などの「よい言葉」をかけたり、見せたりした水は、六弁の雪の結晶のような、対象性の高い「きれいな結晶」をつくり、「ばかやろう」「死ね」「戦争」などの「悪い言葉」をかけた水、見せた水は、「崩れて結晶にならない」か、非対称の「汚い結晶」をつくる。
同上。
クラシック音楽を聞かせた水は「きれいな結晶」を、ロックを聞かせた水は「汚い結晶」をつくる。
ヒトラーなどの歴史的に悪人とされている人間の名前を書いた紙を貼った容器の水は「汚い結晶」を、宗教上の聖人などの名前を書いた紙を貼った容器の水は「きれいな結晶」をつくる。
一般によい環境といわれるところ(「富士山系」などの自然環境)から採取した水は「きれいな結晶」を、水道水は「汚い結晶」をつくる。
米飯の場合は、時間の経過とともに、「悪い言葉」をかけた米飯は黒く腐敗し、悪臭がする。一方、「よい言葉」をかけた米飯は、香ばしい薫りがするようになる。なにも言葉をかけなかった米飯は、最も激しく腐敗し、悪臭もひどい。
また、人物の写真を水に見せた場合でも、できた結晶の形から、その人の健康状態などがわかる、といった主張もされています。おそらく、水に見せたり聞かせたりできるものであればなんでも、できる結晶による判定が可能だということなのでしょう。
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【原理】
Q:彼らは、なぜそのようなことが起きると考えているのですか?
A:江本氏らは「波動」という概念で説明しています。
江本氏の著書などによると、こうした現象は「波動」というエネルギー(あるいはエネルギーを媒介するもの)の働きだと説明されています。
「波動」は、江本氏だけではなく、ある程度の広がりを持った支持者のいる概念で、一部には科学者と目されている方も関わっていますが、量子力学でいう「波動」とは関連性のない概念です。
よい「波動」を与えた水なども「実験」には用いられ、「きれいな結晶」が得られるとしており、そこから上記の実験は「よい水」の判定にも使えるとされています。
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Q:音声の振動が結晶に影響を与えているのではありませんか?
A:その可能性は、大変に低いです。
【実験】で示した(1.)から(5.)の「実験」方法には、「震盪する(ゆする)」「冷凍室で時間をかけて凍らせている」あるいは「音声による刺激を与えていない」などの特徴があり、いずれにしても音声や音楽の振動が影響を与えたと考えるには無理があります。
(6.)の場合は、繰り返し言葉をかけているので多少は音声の振動による影響があるかもしれません。しかし、ガラス容器のなかの米飯に対して肉声です。振動の影響があるとしても、ごくわずかなものでしょう。また、無響室などを使うわけでも、ビンごとに隔離するわけでもなく、「そのビンに向かって」という程度ですから、隣り合ったビンの一方の米飯にだけ特定の言葉の振動だけが影響するかというと、かなり難しいと考えられます。
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【評価】
Q:その「実験」には、どのような意味があるのですか?
A:実験と呼べる要件を満たしていないので、どのような意味もありません。
これらの「実験」には、たとえば次のような問題点があります。
江本氏によると、実験を行う人間は、あらかじめ実験に用いられるどの水が、どのような性格の水であるかを知っているそうです。これでは、期待する結果を見出してしまう可能性が避けられません。
この結晶を使った「実験」は、誰かが再現したり追試したりできるような条件が示されていません。
江本氏によると、結晶は江本氏の主観によって選ばれているとのことです。「どのような結晶を特徴的とみなすか」については、たとえばふつうの実験ならば「形の傾向ごとの結晶の占める割合を調べる」といった方法が考えられます。いわば「多数決」ですね。しかし、そのような客観的な情報には基づいた判断はされていません。つまり、江本氏の主観によって「自説にとって都合のよい写真を選んでいるだけ」という可能性が高いことになります。
「実験で確認した」というためには、「同じ条件で何度でも確認ができ、再現できる」とか、「ほかの要因が結果に影響しないような配慮がなされている」とか、「実験を行った人の主観を可能な限り排除する」とか、いくつかの条件を満たしている必要があります。しかし、彼らが行った「実験」と称するものは、そうした条件を満たしていません。
この「実験」では、確かに電子顕微鏡やシャーレなどといった実験室で使われる道具が使われていますが、道具がそろっていれば実験と呼べるわけではないのです。逆に言えば、あり合わせの道具でも、必要な要件を満たしていれば立派な実験です。
学校などでは「すでに広く知られている事柄を、児童生徒が実際にやってみて体験する」ための“演示実験”などと呼ばれるタイプの実験があります。その場合はさほどシビアな条件設定は求められないことでしょう。しかし、これまでに得られていない知見を主張するためには、かなり慎重な態度が求められるのです。
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Q:その話を信じている人や共感している人は、
「水は言葉を理解する」と考えているのですか?
A:そうとは限りません。「事実でなくてもいい」という方さえおいでです。
この話を受け入れた方は、さまざまな理由で信じたり共感したりしているようです。また「そうだったのかと目からウロコが落ちた」という事実として受け止めた方もいれば、「そういうこともあり得るかも」とか「半信半疑だったけど、いい話だと思った」など、受け入れ方にもさまざまなタイプがあります。
これまでにネット上や面談で観察された共感や主張は、おおむね、次のように分類できます。
実験で確認されたのだから事実だと思った。
現代の科学ではわからないなにかが起きているのだと思う。
事実かどうかはともかく、「いい話」だから信じる。
「よい言葉を使いましょう」という主張のためには、事実であってもなくても構わない。ウソも方便。たとえ話のようなもの。
1. 2. については、江本氏らのいう「波動」という新概念を使うにしても使わないにしても、次のような説明がつくのではないかと考えた方もいます。
水には知性か、それに似たなにか「ふしぎな働き」があり、言葉や音楽、人名の意味、あるいはその背景などを理解できる。または、理解しているのと似たようなふるまいをするのではないか。いわば【水原因型】といえる。
ex. ジャック・ベンベニストの「水は情報を記憶する」という主張、
ホメオパシーにも類似概念がある
言葉や音楽が含む「なにか」が、水、または結晶に影響を与えている。いわば【言語原因型】といえる。「なにか」は、たとえば言霊、思念、「波動」やそれに類する未知のエネルギーなど。
実験に参加している人間か撮影者にたまたま、あるいはすべての人間には超能力かなにかがあり、水や結晶に影響を与えることができる。いわば【人間原因型】といえる。
「植物に音楽を聴かせると生育がいい」と聞いたことがあるので、こういうこともあるかもしれないと思った。いわば既存の似たような話からの【連想類推型】といえる。
3. 4.については、事実かどうかは問わないと言っているわけですから「信じた」というよりは「共感した」というべきでしょう(「信じたり共感したり」と説明したのはこのためです)。それにも関わらず、「3.」の文章は「信じた」としましたが、これは実際にそういう言葉遣いをされた方もおいでだったからです。
上記以外に、「個人的な信じたくなる理由」というのは多様に存在します。【論点2】の「こんな常識で考えればわかることを、どうして信じる人がいるの?」や「学校で教材にした先生は、事実だと信じてしまったの?」も参考になると思います。
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Q:その予想のどれかが正しい可能性があるのでしょうか?
A:ほとんどゼロに近いぐらい低い可能性しかありません。
つまり、「ほぼあり得ない」と言ってよいでしょう。
もしも物質が、言葉や思念、「波動」かなにかそういったものの影響を受けるということが事実なら、現在の物理法則の多くやその体系は大幅な修正を迫られます。
しかし、たとえば実際に観測されている現象を考えてみると、そのようなことが起きている可能性はありません。もしも水が言葉や思念などの影響を受けるのだとすると、たとえば「水溶液や、水を使う器具に文字を書いたラベルを貼ること」や「実験や機械操作などの時に、操作している人の考えていることや感情」などで、水や水溶液の性質が変わってしまうことになります。これでは、水溶液を使用する精密作業や微妙な薬物の操作などが、常に一定の結果を出すことは困難なはずです。また、そのようなことを想定されて作られた器具や機械などはほとんど存在しないにも関わらず、それで問題は起きていません。
つまり、言葉や音楽、思念などといったものが、水の氷結結晶=氷や雪の結晶などという「とても大きなもの」の形状にはっきりとした影響を与えるなどということは考えられない、ということになります。
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【主張】
Q:著者は、これを「科学的な事実」だとは言っていないのでしょう?
A:江本氏は「いずれ証明される」としています。
江本勝氏は、雑誌『AERA』(2005年12月5日号)のインタビューで、「これはポエムでありファンタジーであって、科学的な主張ではない」としながらも、「現在の科学ではわからなくても、いずれ証明される」という意味のことを言っています。
つまり、「できごととしては本当だ」と言っているわけで、これは科学的主張とみなされます。
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Q:著者は、そうした「実験」を踏まえて、なにが言いたいのですか?
A:「よい言葉を使いましょう」「水、人、自然に感謝しましょう」などです。
およそ「人体や地球表面の大半は水なので、人間や環境も言葉の影響を受けます。だからよい言葉を使いましょう、水や自然、人に感謝しましょう」といったことです。
琵琶湖の水の環境浄化や、ハリケーンによる災害を防ぐために、大勢が集まって念を送る、といったイベントも行われています。
また、世界中の子どもたちにこの話を描いた絵本(絵本版「水からのでんごん」(国際生命の水協会) http://i-wlf.org/book.htm お手数ですが、左記のURLをコピーしてブラウザのURL欄に挿入してください)を贈る運動を進めています。
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Q:それって、いいことを言っているんじゃない?
A:一見すると「よい主張」に見えるのかもしれませんが、さまざまな問題があります。
『水からの伝言』は、道徳的にも問題があるという指摘がされています。
たとえば美醜を善悪の根拠とする、対称性や均整のとれたものを「きれい」非対称なものを「汚い」とするという主張は、決して「いい話」とは言えません。身体障碍(がい)者差別や「いじめ」を誘発するのではないかという指摘もあります。
また、内容に関してそうした指摘があるにも関わらず、学校で道徳の授業の教材として用いられ、言葉と結晶の形の関係が実験で確認された事実として語られるなど、さまざまな点で問題が指摘されています。
詳しくは【論点1】をご覧ください。
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【背景】
Q:そもそも『水からの伝言』とか『水は答えを知っている』『水伝』ってなに?
A:江本勝という方の著書です。
水を一定の手順で凍らせることでできる「氷結結晶」で、言葉のよしあしや、ものごとの状態を見極められるという主張が、著者たちの実験で確かめられたという話とともに、雪の結晶のような写真が掲載されています。
『水からの伝言〓世界初水の氷結結晶写真集』波動教育社 (1999/6/1)
『水からの伝言〓世界初!!水の氷結結晶写真集 (Vol.2)』波動教育社 (2001/11/15)
『水からの伝言〓自分を愛するということ (Vol.3)』波動教育社 (改定版 2007/01)
『水は答えを知っている〓その結晶にこめられたメッセージ』サンマーク出版 (2001/11)
『水は答えを知っている 2〓結晶が奏でる癒しと祈りのメロディ』サンマーク出版 (2003/01)
『水からの伝言』を紹介した、同名のWebサイトもあり、結晶写真も何点か掲載されています(http://www.ahslove.co.jp/water/)。本人による類書(amazon.co.jpで著者名で検索)や外国語版(【影響】を参照)も多数あります。
『水伝』は、『水からの伝言』の略称で、主に批判的に言及する際に用いられています。類書やWebサイトでの主張の総称としても使われているようです。
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Q:江本勝という方は、どういうことをしている方ですか。
A:会社や研究所の代表を務めており、
「自分は科学者ではない」と言っています。
江本氏が代表を務める会社である「株式会社 アイ・エイチ・エム(I.H.M.)」は、グループ企業各社とともに、たとえば以下のような製品・サービスを扱っています。
波動測定器
波動水
波動調整器
ヒーリンググッズ
波動測定器によるカウンセリング
ビジネスの指導・提案
オーラ・チャクラの測定および機器の販売
詳細は、I.H.M.のホームページや、そこでのリンク先をご覧ください(お手数ですが、下記のURLをコピーしてブラウザのURL欄に挿入してください)。
株式会社 アイ・エイチ・エム(http://www.hado.com/)
江本勝の頁(http://www.hado.com/emoto/emoto-top.htm)
IHM総合研究所(http://www.hado.com/watercrystals/top.htm)
IHMグループ一覧(http://www.hado.com/info/ihmgroup.htm)
「江本勝の日記ウェブサイト(http://www.masaru-emoto.net/)」というものもあり、現在の活動や読者からの質問への回答などを確認することができます。
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【影響】
Q:信じている人なんて、ごく少数の一握りでは?
身の回りでは見たことないよ。
A:多くの人が、信じていたり共感を示しています。
どれぐらいの人がいれば「多い」のかは難しいですが、次の状況を見ると、無視できないの数の人が信じたり共感を示していると考えてよいでしょう。
●書籍の影響(数字等はいずれも2008年2月5日現在)
江本勝氏の『水からの伝言』計3巻や『水は答えを知っている』やその類書は、国内だけでも数十万部を売り上げています。I.H.M.のホームページでは『水からの伝言』全3巻について「一般書店売りなしの直販で“人から人へ伝えられて”17万5千部突破!!」とうたっています。
『水からの伝言』は同社からの刊行で、いわば自費出版ですが、アマゾンで確認すると、少なくとも講談社、サンマーク出版、青春出版社、徳間書店から類書や関連書、DVDなどが刊行されています(amazon.co.jpで著者名で検索)。
アマゾンのブックランキングでは、たとえば同氏の著書ランキング最上位の『水は答えを知っている―その結晶にこめられたメッセージ』(サンマーク出版、2001/11刊)が次の順位です。
Amazon.co.jp ランキング: 本で15,445位 (本のベストセラーを見る)
カテゴリーランキング:
2位 ─ 本 > 科学・テクノロジー > 化学 > 無機化学
48位 ─ 本 > 社会・政治 > サブカルチャー > 超常現象・オカルト
234位 ─ 本 > 人文・思想 > 心理学 > 心理学入門
●SNSのコミュニティ参加者
たとえばソーシャルネットワークサービスの「mixi」にあるコミュニティ『水は答えを知っている』には、5,484名の参加者がいます(2008年2月5日現在)。一部にはウォッチャーが混じっているかもしれませんが、大半は共感している人でしょう。
●著名人等の影響
芸能人や著名人で、肯定的に引用したり共感を示すような発言を示した例として次の方々が知られています。
芸能人・文化人等:倖田來未、ヨーコ・オノ、松任谷由実、平原綾香、さとう珠緒、安野モヨコ、谷村新司、米倉千尋、窪塚洋介、瀬戸龍介、柴田理恵、白鳥哲(映画「ストーンエイジ」の監督)、川島朗(東京女子医大附属 青山自然医療研究所クリニック)
政治家:松あきら(当時参議院議員)、大仁田厚(当時参議院議員)
●海外での出版等
I.H.M.のホームページによれば、『水からの伝言』は、次の各言語版が刊行されています。
英語版、ドイツ語版、ギリシャ語版、台湾語版、オランダ語版、フランス語版、イタリア語版、ハンガリー語版、セルビア語版、スロベニア語版、スペイン語版、ヘブライ語版、韓国語版
海外で『THE HIDDEN MESSAGES IN WATER』がベストセラー・ロングセラー入り、映画「What the Bleep Do we know !?」の製作、amazon.comでのランキングといった状況については、少し古いですが「危機的状況」(PSJ渋谷研究所X 2005年11月30日)をご参照ください。
●道徳の授業
小学校、一部では中学校でも、これを教材として使用した道徳の授業が行われていたことが知られています。また現在もしばしば行われているようです。
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