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知念実希人 「久遠の檻」(新潮文庫) (03/19)
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2024.03.19 Tue
知念実希人 「久遠の檻」(新潮文庫)
大好評の「天久鷹央の事件カルテ」シリーズ作品。
天医会総合病院、統合診療部部長の女医天久鷹央と部下の石小鳥遊優のもとに精神科から診断依頼の患者、楯石希津奈が運びこまれる。
この楯石、不思議なことに年齢は32歳なのに、中学生か高校低学年に見える。楯石はアイドルをしている。精神疾患を発症しているが、天久は楯石の症状は脳炎からきているのではと推察する。それで、入院をさせ、検査を行おうとしていたところへ、楯石の父親が現れ、楯石を家に連れて帰る。このままでは、天久は脳炎が治らず死亡にまで至ると心配していたのに。
この物語では、3つの大きな謎の出来事が起きる。
①32歳の女性が、中高生に見える謎
②この楯石希津奈が、海の崖から身投げし、死んだと思われたのが生きて復活する。
③放置すれば死に至る脳炎が、腹の手術をすることで治癒する。
知念は医療知識を駆使して、謎解きに一般には知りえない病気などを登場させ、真相を明らかにするのが特徴。少し読者はごまかされた気持ちになる。
①について
楯石希津奈の母親は、希津奈を妊娠したとき、白血病にかかる。そのまま子供を産むことは危険のため、医者の夫は、受精卵を取り出し冷凍保存をして、妻の白血病が寛解した時、
保存しておいた受精卵を妻の体に戻し、希津奈を産む。
ところが、妻がだいぶたってから、腎臓疾患を患い透析をせねばならなくなる。夫の医師はどうしても愛する妻の病気を治したい。そのための手段は腎臓移植しかない。
ここで知念の奥の手。実は妻は一卵性双生児を妊娠していた。で、医師は、もう一つの受精卵を冷凍保存していた。これで子供を産ませ、その子の腎臓を妻に移植させようと考えていた。子供は生まれたが、妻が死亡して移植ができなくなった。それが、前の希津奈が16歳の時。これで32歳の希津奈と16歳の希津奈ができあがる。
②について
サイフォンの原理。管の両端を違う高さに置かれた液体に浸けると、大気圧によって高いほうから低い方に液体が流れてゆく。この原理を使い、身投げした窪地に水を流しいれ、身投げしても水中に浮かぶようにする。
このあたりまでは、難しいが何とか物語についてゆけたが、③は年寄りの頭ではついてゆけず、本を放り出しそうになった。
③について
脳炎の病名は抗NMDA受容体脳炎。この文字を見ただけで頭がぐらぐらきて、読んでもわからなくなった。
これでも、知念の作品を読むのをやめられないのだから、まったく知念の魔法には困ったものだ。
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2024年03月 (19)
知念実希人 「久遠の檻」(新潮文庫) (03/19)
古本読書日記 (5098)
2024年03月16日
年配の同僚が次々と病に・・そして私といえば
最近職場で驚いたことは、Y氏の突然の入院である。
Y氏は私より1年先輩(65歳)、定年後5年の再雇用期間が今月末で切れる。
そして以前書いたように、さる団体に再就職が決まっている。
今Y氏は私と同じ短時間(週3日休)であるが、氏の再就職先はフルタイム勤務。
「今更フルタイムで大丈夫?」と聞いたら、Y氏「2か月ぐらいで音をあげるかも?」と笑って答えていた。
そのY氏が「脳出血」でしばらく入院するという。(もう1週間以上休んでいる)
周りの人に聞いてみると、入院前日激しい頭痛を訴えていたらしい。
そもそも、このY氏肝炎で肝臓を切っていると聞いた。満身創痍である。
無事回復し、元気に再就職先で活躍することができればいいのだが・・。
そして同じ時期、今度は同じ定年後再雇用のUC氏(62歳)が、何か変なメガネを掛けて出勤してきた。
工作などに使うような、目を保護するつくりの眼鏡である。
もしかして、今の流行?と声をかけると、実は白内障の手術後で目の養生用だという。
そして非正規の同僚N氏(66歳)は、数カ月前(原因不詳)5日間ほど入院のため仕事を休んでた。
入院ほどでなくとも、持病モチなどざらである。
「まだ」50代の同僚M氏などは、糖尿病で足を引きずり、視力が低下してきているのであろうか、パソコン画面に顔を擦りつけんばかりに目を近づかせて仕事をしている。
おまけに週に何回か透析を受けている。(それでも、この人は「出来る人」である。)
私と同じ種類の仕事をしているのは、56歳のA氏と、今年度から再雇用されている61歳のF氏である。
A氏は3年前、胃の全摘手術で2カ月間入院した。
そして無事来年度も雇用されることになったF氏であるが、前立腺肥大症に苦しんでいる。
仕事中、顔をゆがませながらトイレに駆け込んでいる姿をよく目にする。
まるでダンテ『神曲』地獄編さながら?の職場である。
もちろん若手職員のはつらつさで、それはかなり中和されているのではあるが・・。
そしてわれとわが身を振り返ってみると・・。
体調は万全でないことは、このブログでもしばしば触れた。
一番の悩みは、肩から首筋にかけての筋肉のこわばりと、それに伴う頭鳴りである。
その他にも、季節的ではあるが、立つのも苦労するほどの足回りの突然の関節痛。
定期健康診断での血液検査の指標は、尿酸、中性脂肪が基準値オーバーである。
血圧も160ほど。(今は少し改善したようだ。)
しかし、ふと気づけば、年配職員で入院経験も深刻な持病もないのも、ほとんど私だけ?
不思議なのは、なぜその少数の例外者が、40年以上、酒・タバコを続けている不摂生極まりない生活をしてきたこの私なのかということだ。
最近はタバコの本数と塩分をだいぶ控えるようにしているのだが、毎日欠かさず飲む酒の量はなかなか減らない。(休肝日なし)
なぜこの私が・・ほとんど私だけが健康なの?・・という不思議。
まさか、「日頃の行いがいい」からとも思えない。(笑)
きっと、ありがたいことに、親から健康な体をもらったのだろう。
まあ、これまでのツケが一挙にくることは覚悟しているのだが。
もうすぐしたら、こんなネタは使えなくなるな、早めに書いとかないと・・と思いながらこの記事を書いている。(笑)
(水曜日に久しぶりにオートテニスを楽しんだ。相変わらずバックハンド絶不調。無理して400球をこなしたが、3日後の今日になっても体がガタガタだ。少しは歳を考えないと。(笑))
◎読書:フィリップ・ロス『父の遺産』
中卒で保険会社へ入社し、たたき上げで大きな支店の支店長になった父ハーマン。
その厳しい人生を生き抜いて来たその老後は、頑固、奔放、変な吝嗇が入り混じった複雑なものだった。
長年連れ添った妻を思い出しては涙をこぼすハーマンが、晩年脳腫瘍に侵され、いよいよ人生の終盤を迎えることになる。
懸命に看護する息子フィリップに父が与えてきたもの、そして最後に残そうとしているもの。
ほとんどの人が「父」に対しては、愛憎半ばするいくつもの思い出があるかもしれない。
それを象徴するものがタイトルともなっている「父の遺産」であった。
決してもらって嬉しいものではないのだが、それはとても大きな皮膚感覚の遺産だ。
ノーベル賞候補とも言われたフィリップ・ロスのとても凄みのある作品である。
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タグ :
#フィリップ・ロス
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定年後再雇用として働く日々
62歳からのテニス再開
by HOUKOU
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