2024年11月24日
11/24日曜日にイレギュラーズ!
朝から一生懸命長い原稿を読み込みつつ手直しなど加えた後、正午前に外出し、阿佐ヶ谷駅北口「千章堂書店」(2009/12/29参照)でハヤカワ文庫「UN-GO[因果論]/會川昇」を百円で購入した後、西荻窪「盛林堂書房」(2012/01/06参照)に姿を現わす。そこに店主・小野氏が操るレンタカーのハイエースが姿を現したので、即座に盛林堂・イレギュラーズに変身せねばならぬのだが、その前に古本を買っておかねば気が済まぬ!とばかりに、宝文館「新諸国物語 紅孔雀 上・中・下/北村壽夫」を計300円で購入する(安いでしょ!)。そして慌ててイレギュラーズに変身するとともに、ハーエースの助手席に飛び乗り。本日の買取場所である、東京と神奈川の境目に急行する。現場では、マンション四階から、文庫本・演劇パンフ・古雑誌などが詰まった様々な大きさのダンボール三十箱を、エレベーターで運び下ろし、タイル敷きの長いマンションエントランスを経て、車に運び込む作業に従事。フルパワーを発揮して、およそ一時間強で作業を終え、午後三時過ぎには西荻窪に帰還する。最近の買取で、こんなに早く順調に作業終了出来たのは久しぶりだ!とほくそ笑み、店内に大量のダンボール箱を素早く搬入する。そしてレンタカーに使った分のガソリンを給油し、吉祥寺まで返しに行ってから、西荻窪に舞い戻る。そんな本日のスピーディーな作業の特別ボーナスとして、目ざとく目を付けておいたものを買取品の中から受け渡される。青木画廊「金子國義 個展 -花咲く乙女たち-」のリーフレットである。
寄稿文は澁澤龍彦!1967年に開かれた、金子國義第一回の個展!これは大満足のボーナスである。力の限り重いダンボールを素早く運び、こんなに報われるのなら、今後も幾らでも運びます!と大いに感謝する。お店を出たら駅北側の「古書音羽館」(2009/06/04参照)に立ち寄り、産報ノンフィクション「超心理学入門/橋本健」(装幀・挿絵 真鍋博)を300円で購入すると、応対していた店員さんが「あの…」と帳場奥を指し示す。あっ!本タワーの間から、ニコヤカに手を振る店主・広瀬氏の姿が!と驚き、近況を報告した後お店を後にする。
【関連する記事】
11/23案☆高木彬光。
11/22神保町が楽しかった。
11/20実状は『孤島の鬼』である。
11/18四千冊のイレギュラーズ。
11/16そんなわけにはいかぬようだ。
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2024年11月23日
11/23案☆高木彬光。
午後二時過ぎに高井戸に流れ着いたので、まずは吉祥寺に出て馴染みの古本屋さんを巡る。「古本センター」(2017/03/06参照)では春陽堂文庫「ふらんす物語/永井荷風」秋田文庫「コミック横溝正史 金田一耕助の事件簿」を計380円で購入する。「コミック横溝正史」は作画・長尾文子の『八つ墓村』がページの七割を占めております……。続いて「古本のんき」(2021/03/31参照)でペヨトル工房「精神寄生体/コリン・ウィルスン」を百円で購入し、しばらく強風吹き荒ぶJR吉祥寺駅のホームに立った後、総武線で高円寺まで移動する。「西部古書会館」(2008/07/27参照)の「中央線古書展」一日目に駆け付けると、もう開始から六時間近く経っているのに、何だか棚はまだまだいい感じ。おかげで色々迷いながら本を選び、結局四冊を手にする。青林堂「青春相続人/宮谷一彦」文藝春秋新社「東光辻説法/今東光」徳間書店「Sf川柳傑作選/SFアドベンチャー編集部編」朝日新聞社「少年朝日 昭和二十五年11月号」を計二千円で購入する。「少年朝日」はその名の通り少年雑誌で、香山滋の『町の手品師』が連載されているのだが、他にも『推理漫画ゆうれい寫真/案☆高木彬光 畵☆平井房人 』なんてのが載っててびっくり。第八回となっているが、毎号見開きで完結する読者への挑戦謎解き漫画の体裁である(解答編は別ページに四コマ漫画で小さく載っている)。畵担当の平井房人は戦前の主婦の知恵漫画「思いつき夫人」が有名。それにしてもこの推理漫画、全部読んでみたい……国会図書館に探しに行くか。
posted by tokusan at 18:34| Comment(0) | TrackBack(0) | 追記 | |
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(11/24)11/24日曜日にイレギュラーズ!
(11/23)11/23案☆高木彬光。
追記(2070)
2024年11月(19)
2024-11-18
2024-11-18
⚫︎『おやじキャンプ飯 京都編』があまりに素晴らしかったので、『おやじキャンプ飯 和歌山編』を観て、『おやじキャンプ飯 滋賀編』を四話まで観た(まだ、あと二話分残っている)。やはりと言うか、「京都編」と比べると、続編、続々編は、つまらないとは言わないが、普通かなあ、と思ってしまう。
「京都編」が、おやじと(ほとんど実在しない妄想であるかのような)娘の話で、「和歌山編」が、おやじと(別れた)妻の話で、「滋賀編」が、おやじが新たに女性と出会う話で、という風に大きな構成としてはなっていて、「京都編」ではほとんど世捨て人のように孤独だったおやじが、徐々に、俗世間というか、「社会復帰」の方へと寄っていく感じになる。「滋賀編」は最後まで観ていないので、これを書いている時点で結末が(出会った女性とおやじとが)どうなるのかはわからない。
(お話の展開としては、こうなるのはわかるが、ぼくとしては、孤独な世捨て人おやじのままでシリーズが進行して欲しかった。)
「和歌山編」では、妻との過去の出来事が断片的に回想として挿入されるのだが、この、ドラマ的要素が中途半端で、これだったら回想にはしないで、別れた妻の痕跡がキャンプ生活の中でもちょこちょこっと出てくる、みたいな感じで良かったのではないかと思った。ただ、テレビを見なくなって随分経つが、昔テレビでよく見ていたような人たち(角野卓造と温水洋一)が、いい感じの爺さんになっているのが見られたのは良かった。角野卓造など、70年代のアメリカ映画に出てくるワイルドな爺さんみたいになっていた(もちろんそのような「役」ということではあるが)。橋田壽賀子感はゼロだった。
(この、角野卓造の徹底的な孤独感に触れたことで、おやじは、徐々にそれとは逆方向に移動していくことになるのだった。)
「滋賀編」で、キャンプ場を一人で切り盛りする女性の娘と、おやじとが絡むエピソードが良かった。「京都編」の娘が妄想的な娘だとすると、こちらはリアル娘という感じ。パンを焼く中年女性のエピソードも良かった。この二人の女性は、これまでおやじがキャンプ場で出会ってきた、社会とはどこか相容れないような人たちと根本的に違っていて、陽の人、だ。
この二つのエピソードによって、おやじの「世捨て人」感はほぼなくなり、すぐにでも社会に復帰できそうな調子になる(で、あと残り二話)。
(ほとんど、人里離れたキャンプ場だけが舞台で、登場人物も数人くらいしかいない、とても規模の小さいように見える作品なのに、クレジットタイトルには、大勢の人の名前や、企業のロゴがズラーっと並んでいて驚く。映像作品はこういうところが面倒だなあと思ってしまう。少人数では成り立たないのかなあ、と。規模が小さくても、有名俳優に出てもらうとこうなってしまうのか。)
furuyatoshihiro.hatenablog.com
furuyatoshihiro 2024-11-18 00:00 読者になる
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2024-11-17
2024-11-17
⚫︎リモートでVECTIONの会議があり、ぼく以外の人は誰も兵庫県が酷いことになっているということを知らなかったので、自分の知る範囲で概要を説明して、「民主主義ではやっぱダメなのではないか」みたいなことを冗談として話していたら、開票が始まって即当確が出て、「いや、これマジか…」という澱んだ空気になった。
今回の選挙について、「どうしてこうなった」のか、一体「どういうことになっている」のか、どのようなアクターたちが参画し、具体的にどのように動き、それによってどのようなアレンジメントが形成されたのか(ここでアクターとはアクターネットワークセオリー的なアクターで、人とは限らない)、議会や警察や司法というレベルから、ジャーナリズム、社会批評、そしてアカデミックな研究に至るまで、幅広い分野の、なるべく多様な視点から、事の顛末が、細かいところまで詳細に、徹底的して調査され、吟味され、分析がなされる必要があると思う。こういうやり方が、今後もこのまま通るとしたらヤバすぎる。
(従来通りの、通り一遍の取材や分析では、現状が正確に把握できるとは思えない。批評的言説よりまず実態の「詳細な調査」が必要だと思う。)
(SNSの拡散力とか、マスメディアへの不信とか、そういうことはもう既に驚くべきことではない。怖いのは、こんなにも簡単に黒いものを白いことにしてしまえるということのほうだ。)
(追記。黒いものは反転すれば簡単に白くなる。しかし、濃いグレーが薄いグレーになるには、間にいくつもの段階を経る必要がある。1と0との間には無限の段階があり、その間にある実数の多くは無理数である。真っ白でなければ黒であるという潔癖は、黒と対立しているから白であるという短絡に結びつき、嘘つきを利することになる。)
furuyatoshihiro 2024-11-17 00:00 読者になる
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2024-11-18
2024-11-17
高校野球 (507)
神宮大会2回戦 沖縄尚学×敦賀気比
2024 11月 21 17:45:50
神宮大会2回戦 沖縄尚学×敦賀気比
高校野球
第五十五回記念明治神宮野球大会は2日目。
連日の小雨模様でしたが、人気校の登場もあって初日よりお客が多かった。
この大会は高校の部が10校、大学の部が11校参加する。
高校は新チームに切り替わって初めての全国大会。
全国9地区と、東京の秋季大会王者が出場する。
本日は第2試合まで高校で、そのあと大学が2試合。
第2試合は沖縄尚学と敦賀気比の2回戦だった。
沖縄尚学高校
1番 遊 眞喜志拓斗 2年 右右 163/62
2番 中 宮城泰成 2年 左左 165/59
3番 二 比嘉大登 2年 右右 176/65
4番 左 阿波根裕 2年 右右 169/66
5番 右 宜野座恵夢 2年 右右 175/73
6番 一 新垣瑞稀 2年 右左 170/65
7番 三 安谷屋春空 2年 右右 169/73
8番 捕 山川大雅 1年 右左 175/80
9番 投 末吉良丞 1年 左左 175/85
敦賀気比高校
1番 遊 岡部飛雄馬 2年 右左 164/65
2番 中 河村永遠 2年 右左 167/65
3番 三 長谷川陽竜 1年 右左 178/71
4番 捕 小林拓斗 2年 右右 163/83
5番 左 岩崎莉久 2年 左左 173/72
6番 一 上加世田琉己 2年 右右 178/80
7番 右 大谷琉葵 2年 右右 175/70
8番 二 清水鳳雅 2年 右右 168/67
9番 投 管田彪翔 1年 左左 176/73
1回表。先攻は沖縄尚学。
1番・眞喜志が右飛。
2番・宮城は速球で見逃し三振。
3番・比嘉が中前安打。二死1塁。
4番・阿波根は三ゴロで3アウト。
敦賀気比の先発は管田彪翔。
背番号10の1年生で、左の技巧派だ。
ギリギリまで打者に背中を見せて、
軸足が地面についた瞬間に鋭く上半身を横回旋させる。
リズミカルで、動きがシャープで、リリースの瞬間の勢いがいい。
あと一塁側にインステップするので、左右の角度もあった。
今日の球速は速球が124~35キロ。
変化球はスライダー、チェンジが115~26キロ。
カーブが98~108キロ。
基本は速球とスライダーのコンビネーションですね。
1回裏。後攻は敦賀気比。
1番・岡部が速球で空振り三振。
2番・河村は遊ゴロ。
3番・長谷川が四球。二死1塁。
4番・小林は左前安打。二死1、2塁。
5番・岩崎がスライダーで空振り三振。3アウト。
沖縄尚学の先発は末吉良丞。左の技巧派だ。
1年生だし「最速150キロ」と聞いて楽しみにしていた。
ただ九州大会の最速は140キロだったらしい。
マウンドや天候の具合もあったのか、今日も球速は控えめだった。
ただいい投手、魅力的な才能であることは間違い兄。
足腰がたくましくて、いかにもパワフルですね。
身体を軽く後ろにねじって、
スムーズに無理なく横回旋でリリースまで持っていく。
片足でしっかり立って体重を乗せて、
そのまま大きく重心移動もして、腕は伸ばさずコンパクトに振り切る。
無理なく、しっかりとしたフォームで投げていた。
今日の球速は速球、ツーシームが126~39キロ。
変化球はスライダーが116~22キロ。
チェンジが123~27キロ。
カーブが106~09キロ。
速球に近い速度帯で小さく動かすから、球筋が紛らわしい。
あと制球力、走者を出してからの安定感もある。
想像していた派手さは無かったけど、実戦的な好投手だった。
2回表。
沖縄尚学は5番・宜野座が左直。
6番・新垣瑞が中前安打。一死1塁。
7番・安谷屋は三塁線を破る二塁打。一死2、3塁。
8番・山川が3-1からスクイズ成功。二死3塁。
<沖縄尚学 1-0 敦賀気比>
9番・末吉は一ゴロで攻撃終了。
2回裏。
敦賀気比は6番・上加世田が投ゴロ。
7番・大谷は遊ゴロ。
8番・清水も遊ゴロで三者凡退。
3回表。
沖縄尚学は1番・眞喜志が一邪飛。
2番・宮城は中前安打。一死1塁。
3番・比嘉がエンドランから三ゴロ。二死2塁。
4番・阿波根は左中間を破るタイムリー三塁打。二死3塁。
<沖縄尚学 2-0 敦賀気比>
5番・宜野座が中飛で攻撃終了。
3回裏。
敦賀気比は9番・管田が速球で空振り三振。
1番・岡部は遊飛。
2番・河村が一前安打。二死1塁。
河村は次打者の2球目に二盗成功。二死2塁。
3番・長谷川は左直で3アウト。
4回表。
沖縄尚学は6番・新垣瑞が遊ゴロ。
7番・安谷屋は三塁強襲の内野安打。一死2塁。
8番・山川が投前にバント。一塁への送球が高く抜けて一死1、3塁。
9番・末吉は一ゴロ。
三塁走者が挟まれて少し時間を稼ぎ、二死1、3塁。
1番・眞喜志が左直で無得点。
4回裏。
敦賀気比は4番・小林がレフトにソロ本塁打。
<沖縄尚学 2-1 敦賀気比>
5番・岩崎が一ゴロ。
6番・上加世田は中飛。
7番・大谷が三ゴロで攻撃終了。
5回表。
沖縄尚学は2番・宮城が投前バント安打。無死1塁。
3番・比嘉はバントで送る。一死2塁。
4番・阿波根が左飛。二死2塁。
5番・宜野座は申告敬遠で出塁。二死1、2塁。
6番・新垣瑞が中直で3アウト。
5回裏。
敦賀気比は8番・清水が四球。無死1塁。
9番・管田がスライダーで空振り三振。
1番・岡部の初球に清水が二盗成功。一死2塁。
阿部は右前安打。一死1、3塁。
2番・河村が一ゴロ。
本塁はセーフのタイミングで、さらに末吉良丞の一塁カバーが遅れる。
記録はタイムリー内野安打となり、
末吉が送球をこぼして一塁走者が三進。一死1、3塁。
<敦賀気比 2-2 沖縄尚学>
3番・長谷川が投前スクイズ成功。二死2塁。
<敦賀気比 3-2 沖縄尚学>
4番・小林は中飛で攻撃終了。
6回表。
沖縄尚学は7番・安谷屋がチェンジで空振り三振。
8番・山川は見逃し三振。
代打・伊波槙人が遊ゴロで三者凡退。
6回裏。
沖縄尚学はこの回から二番手投手に田場典斗を起用する。
田場は背番号10の1年生。177cm・70kgの右腕だ。
今日の球速は速球系が129~33キロ。
かなりはっきり動く、沈む球筋がある。
変化球はフォークが117~20キロ。
カーブが100キロ台前半。
敦賀気比は5番・岩崎が一ゴロ。
6番・上加世田が左前安打。一死1塁。
7番・大谷は四球。一死1、2塁。
8番・清水が右前安打。一死満塁。
代打・団汰樹は左前タイムリー安打。一死1、2塁。
<敦賀気比 5-2 沖縄尚学>
1番・岡部がライトに3ラン本塁打。
<敦賀気比 8-2 沖縄尚学>
クラウチングスタイルで「当てる系」と思ったら、力がありましたね、
敦賀気比が一気に試合をひっくり返す。
沖縄尚学は田場典斗がここで降板。
三番手投手に新垣有絃を起用する。
新垣は背番号18の1年生。175cm・64kgの右腕だ。
今日の球速は速球が132~39キロ。
スライダーが118~22キロ。
カーブが105~14キロ。
敦賀気比は2番・河村が投ゴロ。
3番・長谷川は投ゴロで攻撃終了。
7回
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5
ベンヤミンにおいては、鋭い直感が、不十分な哲学的裏付けを伴って提示されるので、ことさら秘教的なものになっていることが多い。例えば初期の言語哲学。それがフッサールの『論理学研究』に対して批判的であることは当然予想されるとおりだが、だからと言ってまさかのName中心の言語論、それも固有名詞中心の言語論とはいかなることか?もちろん彼が、フレーゲに始まる言語哲学的転回を知らないのは致し方ないとしても、このままでは偽なる有意味な命題の扱いすらままならない。神による命名という神学的テーマにインスピレーションを得ているにしても、このように乏しい道具立てで言語哲学に挑戦しようとするのは、どんな勝算があると思ってのことなのか?
「社会主義」の系譜学 資本主義に対抗して
ポストモダンの超克 「NAM」の原理
労働運動の回復 「内在的闘争」と「超出的闘争」
「二〇世紀システム」 その構造と批判の文脈
構造変化のなかで フランスにおける「アナーキズム」
02(00.12.08) 交換の形態① 資本・国家・ネーション 自律性と強制力をもった「想像の共同体」
03(00.12.15) 交換の形態② 「NAM」の運動 アソシエーションによる交換
08(01.02.02) 消費社会論 「新しい労働運動」に向けて 『資本論』──資本への対抗運動の鍵
10(01.02.16) 「権力」について 社会民主主義をめぐって 資本と国家を揚棄する道筋
14(01.03.16) 「文学」と「社会学」 アヴァンギャルドと政治 「反文学」とそのコンテクスト
16(01.04.06) ポストモダン 近代国家と国民統合 象徴としての「絶対君主」
18(01.04.20) 「後進国」革命 社会主義と民族主義 ──竹内好をめぐって──
20(01.05.04) 「批評」の位置 武田泰淳と花田清輝 「物書き」としてのスタイル
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24(01.06.08) 他者の位相② サルトルと武田泰淳 ──「罪」と「恥」──
25(01.06.15) 「陣地戦」 マルコムXとガンジー 世界資本主義と抵抗の作法
27(01.06.29) LETS 貨幣を「揚棄」する 資本制経済のボイコット
28(01.07.13) 「力」の位相 ミクロ権力と国家権力 フーコーをめぐって
29(01.07.20) 「権力装置」 市民社会と国家 『ブリュメール十八日』
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34(01.09.14) 「批評」の場所 小林秀雄を引き受ける 「隠喩としての建築」のころ
35(01.09.21) 「批評」の場所② ポジションの〝変化〟 スタンダードな知に対する批判
36(01.09.28) 「批評」の場所③ 議会政治とNAM 湾岸戦争から一九九九年へ
37(01.10.05) 「批評」の場所④ 国家主義に対抗して LETSの普及で社会は変わる
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08(98.10.02) 懐かしさ/初々しさ J.P.リモザン「Tokyo Eyes」を観る*7
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11(99.01.08) エウリディケー、エウリディケー! マルク・フュマロリとヨーロッパの「修辞学的」同一性*10
特別版(99.05.28) 「批評」の空虚をこえて 言説の公共性を回復させるために ──「批評空間」21号の共同討議を分析する──*15
17(99.07.02) 水村美苗の「高慢と怯懦」 『二つの時間』と題された講演から*16
23(00.01.07) 素朴なドイツの私 ギュンター・グラス「私の世紀」を読む
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「しばき隊」とはなんだったのか -21世紀のダーティー・ハリーの栄光と没落
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2024年04月14日
ベガルタ仙台30年の軌跡、執筆顛末
設立30周年を迎えた我がベガルタ仙台。特設サイトが作られ、「30年間の戦いとその舞台裏をみてきた関係者がそれぞれの視点で綴る『ベガルタ仙台 30年の軌跡』」と言う企画の第一弾を、不肖講釈師が担当。怪しげな雑文を書かせていただいた。
本件依頼を受けた時は本当に嬉しかった。愛するクラブの公式WEBサイトで、歴史を語らせていただけるのだから。
とは言え。
30年の歴史を短い文章、約5,000字でどうまとめたらよいのだろうか。
まず、編年体風にクラブの歴史を描写することを考えた。
「1980年代後半、ベガルタ仙台の前身の東北電力は…本格強化を始め…宮城県出身の大学生を中心に…」
「1993年にJリーグが開幕し、仙台にもプロサッカーチームをとの機運が高まり…ブランメル仙台と…」
「1994年の全国地域リーグ決勝大会で優勝し、JFL昇格を決め…」
上記のようなクラブ史の節目に、下記のような講釈を加えていけばよいか
「短期的なJリーグ昇格を目指したこともあり、Jリーグクラブから多くの優秀な選手を獲得し…」
「地下鉄終点駅近傍に球技用競技場を建築することも…」
「鈴木淳、リトバルスキ、オルデネビッツ、越後和男、ドゥバイッチ…」
「経営不振を考慮し、地元出身の高卒の優秀な選手を…千葉直樹や中島浩司がその典型…」
などと構成を考え始めた。しかし、私の文章の常だが、議論は必ず脱線方向に進む。
「当時のブランメルに限ったことではないが…即効的に強化を図ったクラブは、強引な選手加入で、チームそのものが混乱するのみならず…巨額の負債を抱えてしまい…」
「一方で東北新幹線開通に伴い、中央資本が大量に仙台界隈に流れてきた経緯から…知事と市長が逮捕されると言う前代未聞の…」
「考えてみれば、リトバルスキは1FCケルンで、オルデネビッツはブレーメンで、越後和男は古河電工で、日本人欧州プロ第1号の奥寺康彦とチームメートであり…」
そうなってしまうと、
「清水秀彦氏のチーム改革…マルコスの大奮闘もあり…感動のJ1昇格を決め…」
と書くあたりで、既定文字数を遥かに超えてしまいそうなことに気がついた。いや、脱線せずに重要なエピソードに触れていくだけでも、文字数越えが起こりそうだ。これでは30年史ではなく、10年史になってしまう(笑)。
と言ってですよ。
では文章を圧縮し、ただただ歴史的な流れを追えばよいのか。いや、私の責務は違うな(笑)。やはり、どうでもよいことを、ネチネチ・クドクドを語りながら、愛するクラブの歴史を語る必要がある。何がしかの講釈は必要だろう、脱線は身を律して防ぐようにする必要はあろうけれど。
そうなると、重要なことはクラブ史の節目を厳選し適切することだ。ところが、これは意外に難しい。例えば
「前の監督に1億円の違約金を払っても、呼びたかった元日本代表監督が、算数ができなくて入替戦出場を逃した」
と言うエピソードは、クラブ史に残る事件だとは思うが、講釈を垂れ始めると相当な情報量となる
「その元日本代表氏は若くして代表のレギュラーだったが、一時は自クラブでも定位置を失い、30過ぎてから代表の定位置を奪い返した、そして…」
と言った美しい褒め言葉はよいのだろうが、
「しかしその元日本代表氏が就任時に連れてきた新卒選手が…リーグ終盤に抜擢した20歳の若手選手が…そう考えると元日本代表氏には『感謝の言葉を…』、いや冗談じゃねえよ…」
と言った講釈を垂れないと文章としては完結しない(笑)。そうなると止まらないですよね。
「違約金監督氏は、日本でも相当な実績を持つ学究肌だったが…後年別クラブで相当な実績を挙げながら更迭されると言う不思議な…」
「後日、元日本代表氏は本事案についてのインタビューで、自分が算数ができないが故の失敗を理解できていないことが判明…」
と言った本格的脱線も起こしそうになってしまうし(笑)。
そう考えると、監督について言及して歴史を編むのも一案かと考えた。
「初代監督の鈴木武一氏は、塩竈一中、仙台二高を経て読売クラブで活躍した名手で…」
「チーム成績はもちろんクラブの経営が低調なタイミングで就任した清水秀彦氏は…各選手にプロとしての厳しさを叩き込むと共に…」
「あと一歩で入替戦出場に迫った前監督望月達也氏の下、コーチを務めていた手倉森誠氏は…取材陣に明るく東北弁で語りかけることで…遂には梁勇基を軸としたチームでACL出場を果たしてくれた…中でもユアテックでFCソウルに完勝した試合は…」
「2014年シーズン序盤前任の豪州人監督を引き継いだ渡邉晋氏は、まずは伝統の堅守を復活させた上…次第にチームのレベルアップを行い…チーム全体でボール保持を行う攻撃的サッカーを完成…2018年シーズンには天皇杯決勝まで…」
と言う基軸でまとめればよいかと考えたのだが。ここで、ついつい脱線したがる自分がいる(笑)。
「鈴木武一氏と中学、高校、読売クラブとチームメートだった加藤久氏は、1980年代半ば日本代表の主将を務めた、日本サッカー界のレジェンドオブレジェンド…加藤氏は日本協会協会委員長としても辣腕を振るったが代表監督選考問題で日本協会を追われ…」
「清水秀彦氏はまだ関西で行われていた1972-73年シーズンの高校選手権決勝、浦和市立高校のCFとして…法政大で活躍した後、新興チームの日産(現横浜マリノス)に加入後は…冷静な守備的MFとしてこの強豪を…」
「手倉森誠氏は双子の兄弟浩氏と共に…1985-86年シーズンの高校選手権の清水商業戦…故真田雅則氏、江尻篤彦氏らがいた…鮮やかな直接FKを決め、直後のアジアユース大会では井原正巳や中山雅史と共に…住友金属(現鹿島アントラーズ)では…」
「渡邉晋氏は、桐蔭学園出身。当時の桐蔭学園は李国秀氏の指導の下、知性を発揮する選手が多く…渡邉晋氏の他にも…例えば長谷部茂利氏は…」
「ベガルタでは何の実績も残せなかったアーノルド氏だが…プレイヤとしてサンフレッチェでは…日本サッカー史上最高の『ジョホールバルの歓喜』直後のイラン対豪州戦では…2022年W杯で豪州を率い、実に粘り強い戦いで2次ラウンド進出を…」
などと考えると、どうにもまとまらないのだよね(笑)。
清水氏にも、手倉森氏にも、渡邉晋氏にも、ただただ感謝の言葉を捧げたいのだが…
そうなると、やはり選手を讃えることが最適と思い立った。私たちに彼らが見せてくれたバトルこそ、私たちの30年の歴史なのだから。そのような迷走を経て決断しました。決断することは捨てること。自分の中で迷走を重ねて作り上げた結論が以下となった次第。そのような思いで文章をまとめたものです。
(1) 千葉直樹、菅井直樹、富田晋伍、そして梁勇基を讃える。
(2) 一方で「忘れられない場面」を語る(例えば、ウイルソンとイルマトフ氏の出会いの悲劇)
(3) 目立たないが、感謝の言葉を捧げたい選手を讃える(典型例は木谷とフォギーニョ)
(4) 黎明期に貢献してくれた大スター(鈴木淳と越後和男)には言及する
しかしながら、後悔の思いは多い。言及できなかったスターたちについて、もっともっと語りたかった
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備忘と思考
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DOXA(独立左派日誌)
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『冤罪と人類 道徳感情はなぜ人を誤らせるのか』
冤罪、殺人、戦争、テロ、大恐慌。
すべての悲劇の原因は、人間の正しい心だった!
我が身を捨て、無実の少年を死刑から救おうとした刑事。
彼の遺した一冊の書から、人間の本質へ迫る迷宮に迷い込む!
執筆八年!『戦前の少年犯罪』著者が挑む、21世紀の道徳感情論!
戦時に起こった史上最悪の少年犯罪<浜松九人連続殺人事件>。
解決した名刑事が戦後に犯す<二俣事件>など冤罪の数々。
事件に挑戦する日本初のプロファイラー。
内務省と司法省の暗躍がいま初めて暴かれる!
世界のすべてと人の心、さらには昭和史の裏面をも抉るミステリ・ノンフィクション!
※宮崎哲弥氏が本書について熱く語っています。こちらでお聴きください。
絶望書店主人推薦本
『冤罪と人類 道徳感情はなぜ人を誤らせるのか』
冤罪、殺人、戦争、テロ、大恐慌。
すべての悲劇の原因は、人間の正しい心だった!
我が身を捨て、無実の少年を死刑から救おうとした刑事。
彼の遺した一冊の書から、人間の本質へ迫る迷宮に迷い込む!
執筆八年!『戦前の少年犯罪』著者が挑む、21世紀の道徳感情論!
戦時に起こった史上最悪の少年犯罪<浜松九人連続殺人事件>。
解決した名刑事が戦後に犯す<二俣事件>など冤罪の数々。
事件に挑戦する日本初のプロファイラー。
内務省と司法省の暗躍がいま初めて暴かれる!
世界のすべてと人の心、さらには昭和史の裏面をも抉るミステリ・ノンフィクション!
※宮崎哲弥氏が本書について熱く語っています。こちらでお聴きください。
投稿日: 2023/12/302023/12/30
花園町、鶴浜
いつも年末になるとロング散歩をする。若いころは毎週のように長時間、あてもなくただ大阪の街をふたりでうろうろと歩いたのだが、最近はもう、まとまった休みでもないとゆっくり歩けない。
2023年12月30日、土曜日。なんとかこの日はまるまる一日空けて、ひさしぶりにゆっくり歩いた。さいきんはスマホで歩数も自動で計測してくれるね。2万歩だった。四つ橋線の花園町から、ぶらぶらと歩いているうちに港のほうまで来ていて、腹も減ったのでIKEAでなんか食おう、ということになった。ついでに細かい買い物をして、バスに乗って帰った。すっかり夜になっていた。
歩いている途中で不思議な景色に出くわした。大正内港の真ん中に、長い長い、細い通路のようなものが浮いていて、その両脇にずらりと浚渫船や貨物船が係留されている。
こんなところがあるんだね。
水辺を歩き、大阪市名物の渡船にも乗った。
みなさんは、今年はどんな年でしたか。私は、長年一緒に暮らした最愛の家族(猫)が亡くなり、仲が良かった友人が自死し、前の職場の同僚でもある、もっとも尊敬する社会学者も、病気で亡くなった、そんな年でした。
でも、いいこともたくさんあった。職場をかわり、本も4冊刊行した。
鏡を見るたびに最近は、ああ老けたなあと思うばかりだが、2024年も相変わらず大阪の下町の路地裏でひっそりと暮らしていきます。
花園町、鶴浜
令和の名将、世界を制す。
2022/10/26 14刷決定 累計260,000部(紙+電子)
2021年11月
2021/11/13
ジョークの暴力性について
ツイッターのタイムラインで冗談の話題が出ていたので、久しぶりにブログを更新してみる。
ご紹介するのは、2015年の1月に「日経ビジネスオンライン」(←当時)の連載コラムのために書いたテキストだ。
さきほど検索してみたところ、あらまあびっくり、消えている。
どうやら、あの媒体は、古い記事を削除する方針を貫いている。悲しい。
あんまり悲しいので、ブロクにテキストをアップすることにした。
細かい部分は、掲載当時の記述と食い違っているかもしれない。でもまあ、私が編集部に送った原稿はこのバージョンだった。
どういうタイトルがついていたのか、記憶が曖昧なのだが、以下、仮のタイトルを付してご紹介する。乞ご笑覧。
オダジマは、6年半も前から「笑い」を過剰に高く評価する風潮に敵意を抱いていたののだね。それも、真顔で。
というわけで、いつも真顔でいることの大切さをニコリともせずに真顔で訴えたマジメな原稿です。
ユーモアは暴力である
あけましておめでとうございます。
新年第一回目の更新分は、インフルエンザのためお休みしました。
無理のきかない年齢になってまいりました。いろいろなことがあります。
待ち焦がれた読者を想定して休載を詫びてみせるのも、かえって傲慢な感じがいたしますので、なんとなくぬるーっとはじめることにしましょう。
フランスでこの7日と9日に連続して起きたテロ事件は、17人の死者を出す惨事になった。
一週間を経てあらためて振り返ってみると、この事件が、これまでにない多様な問題を投げかける出来事だったことがわかる。
表現の自由と宗教の尊厳の問題、宗教への冒涜とヘイトスピーチの関係、テロ警備と市民生活、多文化主義と移民の問題など、数え上げれば切りがない。
どれもこれも簡単に結論の出せる問題ではない。
それ以前に、半端な知識や安易な観察で踏み込んで良い話題ではないのだろう。
なので、事件の核心部分については意気地無く黙ることにする。
ここでは、「ユーモア」の話をする。
あえてユーモアを主題に持ってきたのは、14日の朝日新聞に載った
《「犯人はユーモア失っていた」 仏紙風刺漫画家が会見》
http://digital.asahi.com/articles/ASH1G01DPH1FUHBI03J.html?iref=com_rnavi_srank
という記事に、考えさせられたからだ。
会見の中で、風刺漫画家のラウド・ルジエさん(43)は、ユーモアについて以下のように語っている。
《最後に、報道陣から「この絵を描いたことで心配はないか」と質問が出ると、「ユーモアの知性を信じている。犯人はユーモアを失っていただけだ」と言い切った。》
正直な話をすると、私は、ルジエ氏が何を言いたいのか、何を言っているのか、まったく了解することができないでいる。
犯人がシャルリ・エブドのユーモアを理解しなかった点については、ルジエ氏が指摘している通りなのだと思う。
でも、だとしても、ユーモアについての理解の有無とテロリズムは別の次元の話だ。
新聞の出版にたずさっている人間であれば、どうしてこの程度のことがわからないのだろうか。
私自身の話をすれば、検索してたどりついたシャルリ・エブドの風刺マンガからは、ほとんどまったくユーモアのエッセンスを感じ取ることができなかった。
フランス語が読めるわけではないので、文字に関しては英訳してあるサイトのものを捜したり、ウェブ上の辞書の世話になったりした。
で、かなりの数のネタをサルベージした次第なのだが、どれもこれも、ひとつとして笑えない。いや、大げさに言っているのではない。「charlie hebdo」で画像検索をしてみれば、一目瞭然だ。これで笑う日本人が果たして何人いるのだろうか。
私は、単に不快だった。
つまり、ユーモアの理解度からすれば、私は、テロの犯人とそんなに違わなかったわけだ。
とはいえ、もちろん、ポンチ絵を見てムカついたからといって、私は編集部にカチコミをかけたりしない。
世界中のほとんどすべての新聞読者と同じく、笑えないネタに対しては黙殺を決め込む。それだけの話だ。
ユーモアは、伝わりにくいものだ。
仮に出来の良いユーモアってなものがあったのだとして、笑ってくれるのは読者のうちの2割に過ぎない。半数の人間は無反応だろうし、残りの3割は気分を害している。笑いというのはおおよそそうしたものだ。とすれば、ユーモアを発信している側の人間が、受け手の無理解を責める態度は、傲慢以外のナニモノでもない。
客が笑わないのは客の側の責任ではない。笑わせることができなかった制作側の人間(芸人ないしは文筆家)の責任だ。
犯人は、なるほどシャルリ・エブドのユーモアを理解しなかった。
だが、問題はそこではない。
唯一の問題は、犯人が暴力に訴えたことだ。
マシンガンを乱射して、編集部の人間を殺害し、警察官を殺害したことだ。
どんな理由があろうとも、殺人は、100パーセント、いかなる方向からも擁護できない。
彼らが敬虔なムスリムで、シャルリ・エブドの涜神的なポンチ絵に怒りを感じていたのだとしても、そんなことは犯行を免罪する理由にはならない。
とはいえ、犯罪とは別に、犯人がユーモアを解さなかった(「ユーモアを失っていた」と、ルジエ氏は言ったが)ことそのものは、特段に責められるべきことがらではない。
彼らがユーモアを解さなかったことと、テロにうったえたことはまったく別の問題だ。
ユーモアのわかる人間ならテロリストにならないわけではないし、犯人がユーモアを理解していれば、テロに訴えなかったはずだみたいな甘ったるいお話でもない。
ルジエ氏の言い方だと、犯人は、ユーモアの知性を理解しない人間であるがゆえに、犯行に及んだように聞こえてしまう。
そうでなくても、彼のものの言い方は、ユーモアを解さない人間をテロリストと同じ集合に分類してしまっている。
とすると、私も犯人と同じ側の人間だってなことになってしまう。
違うぞ。
私は、シャルリ風の高飛車なユーモアを解さないという意味では、犯人と同じだ。しかしながら、私は非暴力を貫いている点で、自らの主義主張を暴力という手段で実現しようとした犯人とは正反対の人間だ。
一緒にされては困る。
ユーモアみたいな粗雑なもので私を分類しないでほしい。
ルジエ氏の立場に立って考えてみれば、彼のあの日の会見での発言は、普段の彼の言葉とは違う、感情的な反応だったのだろう。
当日、彼は、自分の同僚を何人も殺された直後の状態で会見に臨んでいた。
感情的にならない方がむしろ不自然だったと言っても良い。
ルジエ氏は、自分自身もまかり間違えば殺されたかもしれない立場だった。
そう思えば、犯人を貶めたかった気持ちは十分に理解できる。
興味深いのは、ルジエ氏が犯人を「ユーモアを失っていた」という言い方で非難しようとしたことだ。
非難の言葉にはその人間の信念が露呈する。
ルジエ氏は、おそらくユーモアを持たない人間を、人として低級な人間であると考えている。
だからこそ、テロリストに対してその言葉をぶつけた。
ということは、彼自身は、ユーモアを使いこなし
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米津玄師
米津玄師『死神』が朝のテレビで普通に流れてる世界ヤバい
www.youtube.com 米津玄師の『死神』を聴いて無意識に「ありがとう…」とつぶやいてた。すぐに近くの山に登り、頂上から遠い空に向かって「米津ーーー!!」と叫んだ。 「落語『死神』をテーマに曲を作る」、この発想がすでに「米津ここにあり」。そもそも死神は「サゲ…
kansou - 2021-07-03 18:30:42
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2021年上半期でよかった新刊マンガ10選+α
アジで勢いつけて真夜中に一気に書き上げないとブログやれなくなった。 レギュレーション 十選 切畑水葉『阪急タイムマシン』(BRIDGE COMICS)(単巻完結) 伊奈子『泥濘の食卓』(バンチコミックス)(連載) 幾花にいろ『あんじゅう』(楽園コミックス)(連載) ナ…
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5年と3ヶ月住んだ部屋から、引っ越しました。 理由は一般的なところで言う「気分転換」です。引っ越すのは徒歩5分の近所。 ちょっと前は早く引っ越したい一心でしたが、長く住んだこともあり、最後の数週間は惜別の気持ちが募りました。 上京してからずっと住んでいた…
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今日は暑い時期にピッタリのオクラと梅肉を使ったさっぱり系の一品をご紹介します(*・〓・*)〓! ちくわでかさ増しする事で食べ応えも抜群です〓 さっぱり梅干しにごま油ベースの味付けに、塩こんぶで旨味を増し増しなやつです(´艸`)* そのまんま食べても良いですし、冷や…
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かつては出版社の中に編集者という職業があって、著者に執筆を依頼したり、そうして書いてもらった原稿を取りに行ったり、誤字脱字や「てにをは」を矯正したり、漢字や送り仮名の表記を出版社のルールに従って統一したり、それを印刷製本する指示を出したり、そういう…
golden-luckyの日記 - 2021-07-06 12:58:47
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chomoshのブログ - 2021-07-05 14:38:26
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www.youtube.com 2021年6月4日から公開中の劇場アニメ『映画大好きポンポさん』。杉谷庄吾【人間プラモ】さんによる同名人気コミックを原作とするこの作品のキャッチコピーは、「幸福は創造の敵──」。 敏腕映画プロデューサー・ポンポさんのもとで製作アシスタントをし…
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こんにちは!CTO の芹澤です。 今回は SmartHR のプロダクトチームで行われているリモートワークの状況と、今後の働き方に関するお話です。 昨年度よりコロナ禍における暫定対応として採用されていたリモートワークを前提とした働き方について、そろそろ恒久的な方針を…
SmartHR Tech Blog - 2021-07-05 12:01:06
仕事
在宅ベテラン勢に、買ってよかった「在宅のお供」を自由プレゼンしてもらった【リモートワークアイテム連載 最終回】
長期にわたってリモートワーク(在宅勤務)を続けていると、仕事をする環境だけではなく、ストレスを解消するための工夫も必要になっていきます。家で快適に過ごすことも、在宅ワークでは大事ですよね。そこで今回は、長年リモートワークをしている“ベテランリモートワ…
ソレドコ - 2021-07-05 10:30:04
資産形成・投資
FIREで真に重要なのは早期退職ではなく経済的自立である
おはようございます。 最近、FIREという言葉を耳にすることが増
2021年6月4日
なにもいいたくない。
※https://blog.goo.ne.jp/j9090380は、見つかりませんでした。
codoc用テスト記事
2020年12月
最近の噂
風の噂ではございますが……
なお、リンクする場合には各コメントの日付のあとにある「id」をクリックすると、そのコメントのユニーク id が url 欄に表示されるぞ。
2012/05
しばらく前に、カルロス・フエンテス他界。しばらく前に、フエンテスの小説やノンフィクションをまとめて読んで、もうフエンテスは一通り見切ったと思っていたが、それでもかの大作「テラ・ノストラ」は未だに期待だし、その才能と知性は刮目すべきものがあり、また一部の文のかっこよさと洗練ぶりはずばぬけたものがあった。正直いって、その洗練ぶりがかれの目指すラテンアメリカ土着的な泥臭さと相容れない面はあって、それが彼の弱点でもあったんじゃないかとも思う。ガルシア=マルケスは、発端となったおばあちゃんの昔話的な語り口があり、バルガス=ジョサは何でも力でねじふせるような野蛮さがあるし、カルペンティエールもそこらへん洗練しすぎずうまく逃げているんだけど…… ともあれ、ご冥福を。(2012/05/21, id)
先日までインドのタミルナド州にいたんだが、電力事情がひどい。日本の工場とかでも、週二日完全停電に、その他の日も一日六時間停電というまともでない状況になっている。ところが、先月末に突然それがちょっと改善しはじめた。なぜかというと、風が少し早めに吹いてきたから。タミルナド州は、いま稼動発電容量の半分くらいが風力を中心とした再生可能エネルギー。ところが、これまでの月は風がふかないので、その風力からの電力はゼロ。それが、風が吹いたら突然総電力の四分の一くらいがまかなえるようになった。
しかし……こんな風頼みでは仕事にならない。停電するのも困ったものだけれど、仕事に使うなら、停電するといいつつ実は電気がきました、というのも困る。タミルナド州は結構でかい(日本の三分の一くらい)だから、多少は平準化されると思っていたんだけれど、ダメなときは完全にゼロの状態が何ヶ月も続くのか! これ使うなら、どうしてもバックアップの火力かなんか必要になってくる。それを考えると、自然エネルギーへの転換をすすめましょうなんていうお題目がまったくリアリティなしに聞こえてしまう……(2012/05/20, id)
2012/04
LaTeX の環境を更新しようとおもって、そろそろ Windows とMac とLinux (最近ほとんど使わないが) の環境もそろえたいしと思って、W32 環境から texlive に移行しようとあれこれ。最初はいろいろ苦労したが、最終的には成功。よかったよかった。TexMaker とか TexWorks とかの専用エディタも使えるようになったのは便利。ただ、変なotf系の小細工して、鄧小平の鄧を勝手に utf{21E}とかに置き換えるのは迷惑だなあ。そういうのをなしにするために utf-8使ってんのに。
あと、パッケージの更新が楽なのはうれしい。これまでは年に一度くらい、W32Tex環境まるごと入れ替えで更新してたんだよね。 (2012/04/07, id)
2011/10
ラオスにきたら、いつも使っている携帯電話がつながったりつながらなかったり。SMSも送れなかったりする。するとカウンターパートから連絡がきて、今使っている携帯電話(TIGO 改め Beeline) を換えろという。TIGO から他のキャリアの電話につながらなくなっているから、といって。なんじゃそりゃ。
TIGO の機械の故障らしい、と言われたんだが、調べてみたら、なんと TIGO が(おそらく Beeline に買収/改名する過程で)協定破りのプロモーションをやって、それに対して他の携帯会社が制裁措置として、TIGO/Beeline への回線接続を切ったんだって。ひでえ。協定破りって、少しお得なプランを出したとかそんな話だけど、それでここまでやるか?!? そんなことをしたら業界全体の利益が下がるからというんだけど、それってカルテルっていうんですよー。社会主義国は知らないかもしれないけど、いけないことなんですよー。
しかし TIGO も、古いページから新しい Beeline のページにリンクを張るくらいの手間を惜しまなければいいのに(といってもその新しいページが見当たらない……)。 (2011/10/27, id)
遊びで受けてみた TOEFL ibt だが、ライティングがこんなに低いとはちょっとがっかり。少し書き方に凝りすぎたか。もうちょっとシンプルに書けばよかった。あと、ぼーっとしていてちょっと聞き逃した部分があったせいもあるのかなあ。 (2011/10/26, id)
2011/9
まったく知らなかったが、今月頭に、かのプロジェクトグーテンベルグ創始者のマイケル・ハートが他界していた。このプロジェクトにはテキストももらったし、いろんな権利やテキスト配布がらみの考え方も教わったし、何より「こんなことやっちゃえるんだ」と目から鱗を取ってくれたことには何よりも感謝している。その恩恵と遺志に応えるためにも、自由に流通する文書をどんどん増やさなきゃ。気がつかなかったけれど、今見たら The Economist にも立派な追悼文が出ている。もっと枯れたジジイかと思っていたよ…… (2011/9/29, id)
最近の The Economist では、アジアの女性が晩婚化、未婚化していて、それは高等教育が進み、家庭や育児に縛られない経済的な独立性が確保されたからだ、という議論をしていた。そしてその結果としてアジアの男性は結婚はおろかセックスもできずに悶々としている、という話。
それに対していくつか投書がその数号後で紹介され、男だって都市化に伴いいろいろ火遊びのチャンスができてるよ、という指摘とか、家庭のよさは忘れられていないよ、という投書の中に混じってこんなのがあった。
拝啓 高学歴アジア女性が金銭的にdependent (訳注:independentのまちがいのはず)になるにつれて、確かに結婚は減っていますが、それでも彼女たちは活発なセックスライフを送っています。そしてますます若い男を愛人として選ぶようになり、既婚女性よりもっとセックスライフを楽しんでいるのです。このトレンドは戦後の日本で始まったもので、当時は大量の未亡人が再婚するよりも新しい「伴侶」を選んだのでした。
アジアでは、三十代、四十代の独身女性が二十代のツバメを持つのはごく普通のことです。ダンスクラブの多くはハンサムな若者をウェイターとして雇い、かれらは連れ出し可であることがほとんどです。つまりアジアの若い男性は、たぶん貴誌の考えるほど寂しくはないうえ、年上の愛人から性技の手ほどきも受けられるのです。
ピングー・リュウ(フロリダ州ボカラートン) The Economist 2011/9/10-16号、p.16
リュウさん、ご自分の願望を信じやすいThe Economist にぶちまけてはいけません。あなた、どう見てもなんかの読み過ぎです。 (2011/9/27, id)
矢作俊彦がぼくのGQの文章に「反論」したというので見てみた。ぼくには「論」にはまったく思えず、ただの付け焼き刃の感情垂れ流しポジショ
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むしろスチームクリーナーのパワーで溶けた油が飛び散ってかえって面倒な事に! 高温の効果があっても圧力だけで汚れを落とすのはおすすめできない。
各メーカーの商品ページをよく読むと「水道水はタンク内にカルキの結晶が付くため、必ず蒸留水をお使いください」と注意書きがあります。スチームファーストはカルキ除去パウダーが付いてくるので唯一水道水が使えるスチームクリーナーです。
● 公式サイトでは推奨されていませんが、効果があるのでは?と思った私は、スチームクリーナー専用洗剤をスチームファーストミニに少しだけ入れてみました。
● ハンディタイプのスチームクリーナーなら、充電式でコードレスがありそうな気がします。しかし、コードレスのスチームクリーナーは、今のところ存在していません。
小型のバッテリーでお湯を沸騰させる電力をまかなえません。バッテリーが大きくなりスチームクリーナーは相当な重さになると思います。
ネットで調べてみても評判いいのに…私の評価としては微妙です。
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肉体の門 [DVD]
DVD ~ 野川由美子
価格: ¥ 2,428
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5つ星のうち 2.0 つまらんのだ, 2017/11/13
レビュー対象商品: 肉体の門 [DVD] (DVD)
のちに五社英雄が再映画化するがこれもつまらなかった。だいたい原作からして、占領下の解放的雰囲気にあっていたから話題になっただけで大したもんでhなく、娼婦のリンチシーンがあるというだけのもので、筋立てはごくつまらない。野川由美子が美人だったのは分かった・・・。
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だれかの木琴 [DVD]
DVD ~ 常盤貴子
価格: ¥ 3,609
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5つ星のうち 4.0 常磐貴子が美しい, 2017/11/12
レビュー対象商品: だれかの木琴 [DVD] (DVD)
井上荒野の原作(2010年)。人妻が美容師にストーカーする話だが、もっと激しくなるのかと思っていたらわりとあっさり終わった。常盤貴子の美しさが印象に残るが、原作ではこんな美女ではないようだ。あと娘役の木村美言が可憐。池松壮亮は寺島しのぶとも人妻不倫の映画に出ていたがなんかそういう俳優なんだろうか。
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