すべて | グループ指定なし | はてな | diary | column | news | tech | low&politics
ゼレンスキー大統領の2025ミュンヘン安保会議演説
J.D.ヴァンス米副大統領の2025年パリAIサミット基調講演
J.D.ヴァンス米副大統領の、ミュンヘン安保会議 (2025/2024)での発言
1 概説 1937-55年 山崎広明 005
一 対象時機と課題 005
二 戦時経済と戦後改革・戦後復興 008
三 産業構造と大企業構成の変化 038
四 「日本的」経営の形成史 053
2 専門経営者の制覇──日本型経営者企業の成立 075
はじめに
一 戦争経済下のコーポレート・ガヴァナンスの変容 078
二 戦後改革──〈上からの経営者革命〉 096
</
2025-01-28
絶対にしくじってはいけない案件を失注した。
仕事 サラリーマン終活 給食営業マン 日記
僕は食品会社に勤める営業部長だ。まだ給食営業の仕事も続けている。昨年12月頭に、得意先の紹介でとある静岡県のメーカーE社の社員食堂の案件が飛び込んできた。E社は現在委託している給食会社が一年間で三回も値上げを打診してきたのをきっかけに交渉が決裂、4月から運営してくれる会社を探しているという。取引先の手前、絶対にしくじってはいけない案件だった。E社の担当者との初めての面談で3社に声がけしたと伝えられた。僕は、70食程度の小さい社員食堂とはいっても年末年始が入るので時間がないこと、提案や試食等の選定を急ピッチで進める必要があること、取引確認や調査は先行して勧めてほしいことを依頼した。
で、順調に企画提案とプレゼンをクリアして最終候補の1社に残り、試食会を実施する段階になった。担当者は「最終確認です」と言った。担当者からは6名参加と告げられた。「飾ることなく普通に社員食堂で提供される内容の食事」を依頼された。依頼に応じて、交渉してクライアントの協力を得て現在受託している社員食堂で実施することになった。その社員食堂で実際に提供している食事を試食してもらうのだ。担当者から「これで公正な評価ができます」と感謝された。当日の朝に担当者から連絡があり、参加メンバーの一人が体調を崩し、もう一人が別件で参加できなくなったため4名参加になったことを告げられ、加えて、肉と魚が食べられない人間のために特別に主菜を新たに作るよう依頼された。普通に社員食堂で提供される食事内容はどこへ?と思いつつ対応を約束した。
試食会場には担当者をいれて3名が現れた。もう1名はどうしたのか、と訊ねると、担当者は私のカウントミスでしたと謝罪した。この人はもしかしてポンコツなのでは?と僕のなかで不安がむくむくと血が流れ込む海綿体のように膨らんでいった。担当者が追い打ちをかけるように、その1名が実は肉と魚が食べられない人間でして…などと、特別に用意した食事が無駄になったとき、こいつマジでポンコツなのでは?と不安の海綿体がパンパンに膨れ上がった。試食会は大好評に終わった。担当者は結果は速やかにご連絡します、特に問題はないと思いますと言って会場を後にした。
数日後、担当者から連絡があり、最終確認の意味を込めて同様の方法での試食会を依頼された。前回の試食会が最終確認だったのでは?という僕の質問に、担当者は「最終確認の試食会のための最終確認でした」とワンダーなロジックをキメてくれた。マジでポンコツなのでは?大丈夫なのか?いいようのない不安に襲われた。セカンド試食会は、最終確認(笑)なので参加者は10名と連絡を受けた。前回の反省を踏まえて肉と魚がダメな人用の主菜も用意した。セカンド試食会当日の午前中に担当者から連絡。また一人減るのかと覚悟していたら、急遽参加メンバーを1名追加という内容だった。オッケー、オッケー、11名ですね、大丈夫ですよ。ポンコツもオッケーっす。余裕をかまして待っていると、あらわれたのは担当者含めて7名。10名足す1名は11名だと昭和50年代に算数の授業でならったはず。もしかして2000年代の算数の教育方法が変更になって10名足す1名は7名になったのかもしれないよね。あっはっは。担当者は、出張していた、営業先から戻れなかった、などとワンダーな理由を述べていたが、ポンコツぶりに心が汚染されそうだったので、「問題ないですよ。さあ始めましょう」と親指を立てて終わらせた。4名は異次元の谷に落ちて消えたと割り切ったのだ。だってオラ、ベテラン営業マンだもの。
結果からいうと試食会は大成功だった。参加した役員クラスも「問題ない。このまま進めて」と担当者にゴーサインをその場で出していた。会場を去っていく際に今後の流れを確認すると担当者は「今回の試食会が最終確認です。社内の手続きはすべて終わっているので遅くても1週間以内にいい報告を差し上げられます。おそらくもっと早く連絡できます」と言った。ポンコツ撤回。デキるじゃないかキミ。で、1週間経っても連絡は来なかった。むくむくと膨れ上がるポンコツ不安。連絡を入れると「実は、御社の経営状況をとあるデータバンク的な調査会社をつかって調査したところ、経営状況がよろしくないと財務担当からストップがかかりまして」と担当者は言った。最初に取引確認調査をすすめておくように言いましたよね、先日もすべて手続きは完了していて形だけの最終確認です、と仰ってましたよね、と訊ねると担当者は「ぜんぶ忘れていました。でもご安心ください。私が責任をもって説明して話を通しますから」と言った。ポンコツなあなたのどこを見て安心できるというのだろうか。あなたのいう最終確認は何を意味していたのだろうか。都度、ウチとの契約は大丈夫ですかと確認したときの問題ありません回答はなんだったのか。
一時間後、担当者から℡。「ダメでした。社内規定なので交渉はここまでとさせてください」と謎のビジネスライクな態度を打ち出し、伝えることだけを伝えてあっさりと通話を切った。人数を数えられないポンコツなのに。僕が上司にどう説明しているか苦悩しているとポンコツマンから連絡があり「今の会社との解約手続きを終えてしまって4月からの社員食堂の運営が行き詰まります」。なるほど、そこで今回は特例として契約するという話なのだな、やるなポンコツと感心していると「経営状況の悪い貴社とは取引できませんので、経営状況の良好な給食会社を紹介してく」と言い出したので途中で通話を打ち切った。ポンコツすぎる。契約しなくてよかった。
会社上層部に結果を報告した。先方の担当者の仕事の進め方が雑であること、当社の経営状況が悪いという調査結果を先方の財務担当が指摘して取引できないという結論にいたったこと。経営状況が悪いのは、会社上層部がはじめた新規事業が絶不調だったからである。なんと売上が想定の50分の1。速攻で撤退になった。これが失注の原因だ。しかし上層部はウルトラポンコツで「ウチの経営状況が悪いというのは本音で、建前は別にあるんじゃないか」などと言った。バカだから本音と建前が逆になっているが、超訳すると、「他に主原因がある。我々はスケープゴートだ」であった。いや、調査結果が悪かったのは明らかだから…。「キミは自分の責任を担当者と上司にかぶせている」と言われた。何を言っても無駄だった。デスクに戻ってくると監査室に依頼していたE社の調査報告が届いていた。シュレッダーにかける前に内容を確認したら、E社の経営状況は債務超過でウチよりも悪かったのである。おまゆうであった。(所要時間40分)
Delete_All 2025-01-28 12:00
2025-01-26
「会社愛」はいらない。
人生 仕事
フジテレビの社員向け説明会が紛糾していた。会社や上層部への不満が爆発したようだ。会社愛の強い人が多いようだ。微笑ましいが、外から見ていると会社や上層部を信用しすぎではなかったの?と心配になる。かつて僕が勤めていた会社がそうだったように、上役の関与した成功体験が大きく、現在の企業の礎になっていると、それが現代
2025-01-23
『どうすればよかったか?』
2025年1月23日ナゴヤキネマ・ノイにて、『どうすればよかったか?』(藤野知明, 2024年)を観てきた。
玄関のドアを内側から南京錠をかける。もちろん外から人が自由に入ってくることはできない。そして家族が、内側のまずいものが外に溢れることを、みずから閉じ込める。
溢れてまずいものは何か。ひとまずは「家族的混乱」といえるようなものだろう。
まずは姉の怒鳴り声と泣き声、滅裂した発話、そして乱れた外見と立ち居振る舞い。それに、こうした混乱に狼狽する母親の弱った表情と発言、そしてこの発言に割り込んで押しつぶす父親の発言の残酷さも、溢れてはまずいかもしれない。家族(あるいは混乱のなかで父親の決定に依存した家族)は、こうした家族的混乱を外に出てはまずいものとして家の中に閉じ込めた。
こうした家族的混乱は、私にとって他人ごとではない。私以外の人がどうかはわからないが、少なくとも私にとっては他人ごとではない。家族に精神障害者がいるかいないかにかかわらず、家族のメンバーに降りかかってきた難題やそれをめぐってなされる言い争い、濃密ではあるけれどまったく深まっていくことのない会話、割り込まれて中断される発話、すでにもつれた関係にさらに足を取られながら誰かに寄りかかり、快方に向かうことを無為に祈ること——こういった混乱を私はとても身近に感じる。
思い返してみると、こうした混乱を私(たち)は家族のなかに閉じ込めているように思う。私が経験してきたこうした類の混乱は、これまでほとんどが家族のなかにおいてだった。そしてまた、他人たちによるこうした混乱に直面することもほとんどなかった。その意味で、私たちが家族以外の人たちとかかわりをもつ公的空間は、家族がそれぞれの家族のうちにこうした混乱を閉じ込めることによって、こうした混乱から隔てられているのだろう。
こういった意味で、この映画に描かれた家族そして父親は、私(たち)じしんでもある。
しかし映画の後半、この父親のコントロールが弱まっていく。母親が認知症を発症し、父親は姉と母親(妻)を自身に繋ぎ止めることを断念する。ようやく姉は、家から出て、医療にかかる(発病から25年、おそらく50歳ごろだと思う)。3カ月ほどの入院と投薬を通じ、再びカメラの前に現れる。以後、カメラを見据え、笑うことはしないものの、ピースサインとともにおどけたポーズをしばしば見せるようになる。そして自宅に内側からかけられた南京錠も外される。
こうしたポーズは、自宅の庭や、何かの大規模なイベント会場、地域の花火大会脇の道ばた、海辺のカフェといったような公に開かれた空間に、徐々に溢れてくる。気の置けない家族に示す、少し不細工で不器用な表情やポーズが、弟のカメラに収められてくるようになる。
内側から掛けられた鍵が外されて外に触れることで、家族内に閉じ込められていた混乱が、少し薄まってきたように思える。もちろんそれは投薬の効果でもあるのだろうけど、そのことを含めて、家族の内側の混乱が外に触れることによって薄まったのだと考えられるように思う。
どうすればよかったか?——答えは簡単なように思える。けれども、そうなるまでにこの家族は20年以上もかかったのだ。それになにより、映画の最後で父親は、どうすればよかったのかなどと問われるような問題などそもそも存在していなかったかのようなことを述べていた。みていて唖然としてしまった。けれども、振り返ってみると自分を含めて、家族的混乱とはえてしてこういったものなのかもしれない。
エンドロール後のシーン、弟の車を送り出す際の姉のピースサインの姿がとても忘れられない。姉や父親と母親、そして撮り手の生活に触れるような(それを通じて自分の生活に触れ直すような)経験だった。
dosureba.com
Minik 2025-01-23 18:42 読者になる
広告を非表示にする
もっと読む
コメントを書く
『どうすればよかったか?』
▼ ▶
2025
2025 / 1
2025-01-12
ハインライン雑感
雑感
ある種の作家には歳をとって経験を積み重ねての円熟ということが言いうるのだろうが、少なからぬ作家には未熟だが破天荒な青春期こそが最良の時代であるのではないか、と時々言いたくなる。
SFについていえば結局のところかつてのビッグ3、アイザック・アシモフ、ロバート・A・ハインライン、アーサー・C・クラークについてもそれは顕著なのではなかろうか。晩年のアシモフによるロボットものと銀河帝国ものとの統合にしても、やり残した宿題を片付けようというその律義さは立派であり、実際そこから我々は思想的課題を引き継ぐことができるのではあるが、文芸作品としてまたエンターテインメントとしてアシモフの晩年の作品が面白いかどうかはまた別の問題である。
ハインラインにしてもそれは同様で、70年代ともなれば「巨匠」扱いで分厚いハードカバーの大長編をどんどん出すようになるわけだが、正直言って客観性を欠いたおやじの説教が緊張感を欠いたまま垂れ流されるばかりで読むに堪えるものではない。歳をとって右傾化したとかいう簡単な問題ではなく、ハインラインのタカ派性は50年代の『宇宙の戦士』どころか40年代の「走れ、走路」あたりで既に明確である。そうではなく、その臆面もなく独善的な主張が、世界とぶつかり合って試される緊張感のあるなしが、作品としての価値を決める。
そのような意味でおそらくハインライン最良の作品の一つが、戦後間もなくの中篇「深淵」ではあるまいか。日本でも子供向けの縮約版(『超人部隊』『ノバ爆発の恐怖』等)が複数出回っているので、意外と知られている作品だろう。
単純に言うとこれは冷戦期にはさらに流行した、スパイアクションと超能力を組み合わせた作品であり、その点あからさまな冷戦ヒステリーのカリカチュアである『人形つかい』と似たところが多少なくはないが、展開のサスペンスにしても構造的な深みにしても比較にならない面白さであると個人的には思う。またその後のSFで繰り返されるいくつかのモチーフを大胆に結晶化させた作品でもある。
第一に興味深いのは、当時すでに隆盛しておりハインライン自身も取り上げたこともある「突然変異によって超能力を備えた超人類」というモチーフに、ある意味引導を渡しているというところだ。作中でキャラクターたちは「超人類とは何か?」と問答した挙句、「超能力なんてのはテクノロジーで代替できる程度のもので、もし本当に超人類と呼びうるものがいるとすれば、人類を凌駕した知性の持ち主であるということになるはずだ」という結論に到達している。
第二に、ではそのような超人類と人類との、あるいはエリートと一般大衆との関係は、という問題が次に問われる。腕利きのスパイである主人公は、権力者の指先一本で世界を灰燼に帰す超兵器の秘密を巡る暗闘の中、自分の組織もまた権力者に絡めとられてどうにもならなくなっている中を、権力者を監視する一方で自分に目をつけてもいた超人類の組織に救われ、スカウトされ、訓練されて自らも超人類に成長していくが、その中で抜き差しならない葛藤に直面する。つまりエリートたる超人類と一般大衆たる旧人類とを分けることは「差別」ではないか、ということだ。世界を破滅させかねない技術を手に入れながらそれをうまく制御できない旧人類を、超人類は裏から手をまわして管理する、それは本当に正しいやり方なのか、と自由で民主的な社会に忠誠心を持つ主人公は苦悩する。
結局のところ後年のハインラインはこの苦悩をあっさりと振り捨てて独善に居直る。エリートが大衆を導いてやるのは当然だし、導くに値しないとなれば見捨てて勝手に自分たちでやってよろしい。そういうメッセージを垂れ流して恥じるところがないのが後期のハインラインである。
ある意味で似通った、しかし微妙に異なる展開は「レンズマン」のエドワード・E・スミスにも見て取ることができよう。出世作「スカイラーク」シリーズでリベラルな主人公のシートンの敵役を一貫してつとめる悪の天才科学者デュケーヌは優生主義者のファシストだが、結局血が通って生き生きした魅力を放つのはデュケーヌの方であり、シリーズ完結編で世界を救うのも結局はデュケーヌなのだ。
失われた遺産
作者:ロバート・A・ハインライン
グーテンベルク21
Amazon
スカイラーク対デュケーヌ (1968年) (創元推理文庫)
作者:E・E・スミス
Amazon
shinichiroinaba 2025-01-12 16:45 読者になる
ハインライン雑感
▼ ▶
2025
2025 / 1
「三重にファミマが多くないか?」。ちゃんと調べてみる
コンビニ勢力地図2024-2025
三重にファミマが多くないか? このところ三重県と愛知県に行く機会が多かったのだが、車で国道を走ってるとやたらファミマを見る気がしていた。地域によってコンビニの種類に偏りがあるとは思っていたが、実際どうなのか。調べてみたのでお伝えしたい。 これが日本国…
電車待ちに読むブログ
「イケている人はやたらでかいテーブルを使っている」
ウチにも2024年買ってよかったものの話させてほしい
人の少ないサイゼリヤで退屈しているので年末らしいことをしたい すべて自費で買っているので、信じてついてきてください ◯テーブル 実家すぎる写真しかないが、とうとうデカいテーブルを買った 家の人とあれこれ研究した結果、イケている人はやたらでかいテーブルを使…
ヤスダ彩
日焼け止めは無印の詰め替え容器に入れてスペースを節約!
出張コスメ2025初春
2025年最初のブログです。今年もよろしくお願いします。 さて本題。 今の会社に転職して以来、わりかし出張の多い族になりました。2024年はようやっと落ち着いてきたのですが、多いときだと毎週末が移動日で消える、みたいなこともあったりして。さすがに「ちょっと今…
asatte
コスメ
大雪山古樹白茶は"やわらかい花みたいな香りと味”
2024年お気に入り茶
pearの発音が[peər]なのにどうしても納得がいかない今日この頃、みなさまいかがお過ごしでしょうか。なんでやねん、earは[ɪər]だしdearも[dɪər]やろうがと思っていたらtear*1の発音らしい。おい、tearもtear*2があるやないか。同じ綴りのくせに意味で発音変えるとかな…
他人の靴の中と外
お茶
スープが美味しい。やさしい素材の味を真っ直ぐに味わった
台南に海鮮粥を食べに行ってきた。
コロナ禍明け&ワイフと、初めての海外旅行に台湾―台北と台南―へ行ってきました。 『鍋に弾丸を受けながら』の四巻にある台湾旅行編を去年読んで、今すぐに台湾に行きたい台南の海鮮粥を食べたい!と思い立って約1年、ようやく念願成就して台南で海鮮粥を食べてきまし…
インターネットでのアイデンティティをまごつかせて
餡ではなく皮に酒をまとっている、食べる日本酒
大角玉屋 和酒 酒どら
大角玉屋 和酒 酒どら 曙橋の老舗和菓子店 大門玉屋のどら焼き。 290円(税込) 大角玉屋 和酒 酒どらのスペック 重量:101g 最大高さ:2.6cm 横幅:8.4cm 大角玉屋 和酒 酒どら 実食 生地はびしゃびしゃ。相変わらず手が濡れるレベルでびしゃびしゃ。餡に日本酒が含まれ…
どら焼きを食べる
はてなブログPro
和菓子屋さんのどら焼き
気安く買えて、飽きずに飲め、身体にもきつくないワイン
2024年、買って良かったワインたち
有料 2024年も残すところ一か月を切りました。 今年、私はあまりにも忙しかったので、ちゃんとワインと向き合えませんでした。そういう時は、気安く買えて、飽きずに飲め、身体にもきつくないワインたちと付き合いたくなり、そんなのばかり飲んでました。大半は無料エリアで…
ワイン
トレカの話と並行して選挙の話が出来ているのが嬉しかった
当たり前のその先に #ぽっぽアドベント2024
有料 24日の紹介文を書き終えて、さてどうするかなと溜め息を吐いた。なんとなく書く内容を考えてはいるわけなのだけれど、結局まとまらずにこんな時間になっている。去年どうしてたっけと思ったら初日に書き上げて後は楽しく人のを読んでいる状態だった。毎年それがいいっ…
熱に羽化されて
でかい画面でゲームを見て「すげぇ〜!」となるだけの時間
RTA in Japan Winter 2024 に行ったら頭がリフレッシュできた
会場に着くとでかいスクリーンにTwitchで見る配信画面が映っていて、RTA in JAPANを見に来たんだなという感覚が確かなものになった。 空いている席に座ってゲームを見ていると、当たり前だがとにかく高速でゲームが進んで行く。この日はポケットモンスターピカチュウ …
“100罵りそうになるなら10000好きだと言う。”
言葉を使うことの所信表明
1月に入ってから毎日文を書いている。365日日記を書く、を目標に年を越してなんとか順調に続いてはいるけど、これ、仕事が始まったらどうなるか分からないな、と思う。思うけど、極力続けたい。今までのように何かの感想も書きたいし、日記も書きたい。そう、日記が書…
えす、えぬ、てぃ
カナダでの初もうで。おみくじは3ドル
バンクーバー留学日記 3
新年あけましておめでとうございます。 私はいま、カナダのバンクーバーに留学に来ています。 この国の年末年始は、じつに淡白なものでした。なにより、クリスマスからニューイヤーデイまでのほんの1週間に満たない数日がとても長く感じられました。 日本の年末年始と…
旅にグレイハウンド
不安や面倒さはあるものの、それしか手段がないような……
会って喋るほうが効率的に交流できる時代
先日、友人相手に愚痴交換会(5時間)を行ったらたいへん楽しかった。友人はプライベートなことがらを気兼ねなく話せるのがありがたい。利害関係もないし、何を言ってもとりあえずは受けとめて尊重してくれる。そういう関係だからこそ友人でい続けられるというのもある…
しゅみは人間の分析です
はてなブログPro
光合成で栄養分を得るのをやめて「寄生」する植物たちの話
おれは植物をやめるぞ!ジョジョ!~末次健司『「植物」をやめた植物たち』
「植物」をやめた植物たち (たくさんのふしぎ傑作集)作者:末次 健司株式会社 福音館書店Amazonもともと、タイトルを見てビビビと来た本だったので、最初に、この本のタイトルにいかに惹きつけられたかを考えて、すぐに思い当たる。 「おれは人間をやめるぞ!ジョジョ!…
Yondaful Days!
読書
『消費者と日本経済の歴史』は就活生にも読んでほしい
2024年に出た本で印象に残ったもの
この手の記事、2020年が最後でその後ずっと書けていなかったようなのですが、久々に書いてみます。 negadaikon.hatenablog.com 日本史、日本思想史、メディア史、図書館関係、カテゴリーをわけず思いつつくまま書き出していきます。 日本思想史と現在 (筑摩選書 272…
みちくさのみち
文献ガイド
本に出てきた"「いかにも地下通路」といった気配の道"へ
そぞろ西新宿探訪
ゴルゴンゾーラ等のチーズとはちみつのトースト 年末年始の休暇は fuzkue から始めるのが毎年のルーティーンで、今年は東直子+くどうれいん『水歌通信』とpanpanya『そぞろ各地探訪』を持参した。思えば昨年末のfuzkueでも、 ユリイカのpanpanya特集 を読んでいた気が…
the world was not enough
“そこで試したのは、左手でかくこと!”
ライオンがうまく描けなくて試したこと
【前置き】バイト時代の映画に詳しい先輩からの新作映画情報をもとに「KCP放送部」というブログも更新しています。 kcp
PreSonus Eris 3.5(2nd GEN)
PreSonus Eris 3.5(2nd GEN)
Eris 3.5(2nd GEN) 2ウェイ・アクティブ・モニター(ペア)
PreSonus
Amazon
PreSonus Eris E3.5は在庫切れが多く入手が難しかったが、第2世代は供給が安定しているようだ。Bluetoothを装備してない方は1.5万円と安い。音質はMR4とかなり似ているようで、選ぶのが難しいかも。デザイン面でMR3/4より好きな人もいるだろう。
ブログの引っ越しを考える
2024 / 11
2024-11-20
アークナイツ中堅スカウト更新
「中堅スカウト」に、新たに移動となるオペレータの一覧が発表された。
中堅スカウトは、実装オペレータが増えすぎてスカウトのランダム性が高まりすぎた状況への対応策として初期オペレータを別枠に移動させたもので、1回あたりの合成玉消費量は通常スカウトと同じく600ながら、上級資格証で交換できるスカウト券は通常スカウトが10のところ7で交換可能であり、若干安めに設定されている。
最新のオペレータが含まれないため、狙って初期オペレータを引きたいのでなければこれまではスルーされがちであったが、今回の異動によって現環境で主軸となるオペレータが多数加わったことで、その価値が変じたのではないだろうか。
というわけで、「今後のスカウト環境」について考えてみた。
兵種ごとに、「中堅落ち」するオペレータとスタンダードに残留するオペレータを比較してゆく。異動するのは星4〜6までだが、スカウトで狙いたいのは基本的に星6であるので、他は比較対象としない。
先鋒
中堅落ちする先駆兵サガは、敵をHP1残す特殊な素質を有する。味方に倒させてSP回復をサポートできるのが強みだが、本人は倒し切らず通すため序盤ブロックには使いにくく、採用率は低いと思われるため中堅落ちによる影響は薄いだろう。
先に中堅入りしていた先駆兵シージ、突撃兵バグパイプが十分に強力であり職分も被るため、中堅戦力としても大きな強化はない。
常設に残るのは旗手サイラッハ、先駆兵フレイムテイル、偵察兵イネスの3人で、戦力は十分保たれている。
前衛
中堅落ちするのは領主ソーンズ、術剣士スルト、闘士マウンテン、教官パラス。採用率の低いパラス以外は攻略動画の常連メンバーばかりである。
既に中堅にいる領主シルバーアッシュ、勇士スカジ、剣豪チェン、武者ヘラグ、強襲者ブレイズと役割が被りもせず、純粋に戦力強化されたと言える。
常設には剣豪アイリーニ、解放者ムリナール、領主チューバイ、鎌撃士イグゼキュター、勇士ヘドリー、術剣士ヴィヴィアナ、剣豪デーゲンブレヒャー、武者ズオ・ラウと十分な戦力が保持されているものの、この中で攻略常連はムリナールぐらいのもので、やはり若干の使い勝手低下感は否めない。特に、高い術火力と耐性無視、致命傷耐久を備えた決戦火力スルトの異動はだいぶ痛い。
重装
中堅落ちメンバーは決闘者ユーネクテス、庇護衛士ブレミシャイン、破壊者マドロック。回復を担う庇護衛士がすべて落ちたのは若干辛い。また破壊者最強マドロックに代わりペナンスが残るが、硬いボスよりも多数の雑魚に特化したスタイルで、攻略の要にはなりにくい印象。
とはいえペナンス以外にもステルス解除と定置火力の強力な堅城砲手ホルン、厚いブロックと対空をこなし向き変更も行なえる哨戒衛士ジェシカが残るので、戦力に大きな不満はないが。
現行の中堅メンバーは庇護衛士サリア、重盾衛士ホシグマで、盾の要となる二人ではあるが人数が少なかったところ、だいぶメンバー強化された。
狙撃
中堅落ちした速射手アルケットは先に中堅入りしているエクシアに匹敵する高連写弓で、似た性質のオペレータが移動した形になる。その他の現行中堅メンバーは、精密射手シュヴァルツ、破城射手ロサで、このあたりはまだ若干バランスの悪さが否めない。
残留メンバーの方は戦術射手ファートゥース、榴弾射手フィアメッタ、精密射手パゼオンカ、破城射手ティフォン、狩人レイと十分以上の高火力があり、戦力に不足を感じることはなさそうだ。
術師
中堅落ちする連鎖術師パッセンジャーは広範囲高火力のオペレータではあるものの攻略常連にはなりにくい立ち位置。方陣術師カーネリアンについては同じ職分のリンとの棲み分けとなる。
先行する中堅勢は中堅術師エイヤフィヤトラ、同じく中堅術師ケオベ、爆撃術師イフリータ、拡散術師モスティマと各職分を代表するような顔ぶれで、それに被らない職分が新たに加わったことになる。
一方、残留するのは方陣術師リンの他に攻略常連の操機術師ゴールデングロー、対ボス火力の秘術師エーベンホルツ、能力無効化と行動阻害の中堅術師ホルハイヤと十分な戦力で、こちらも不足はない。
医療
中堅落ちしたのは医療のふりした決戦火力、医師ケルシー。替えのいない職分といえるが、回復役という意味ではあまり活躍しないので、この職分から退くこと自体は気にならない。
とはいえ常設スカウトに残るのも回復より攻撃が得意な呪医師、焔影リードなので現環境の星6医療メンバーはちょっと微妙ではある。まあ医療はその役割的に、これまで紹介した兵種のような決戦級が期待されにくい立ち位置なので、星6の不足はさほど問題ではないが。
中堅の先行メンバーは医師シャイニングと群癒師ナイチンゲール、この二人がいれば大体のことは不足なく、そこに火力が加わり最強に見える⋯⋯が、昨今のギミックに多い元素損傷に対応したメンバーがちょっと不足か。
補助
今回の中堅移動メンバーに補助は含まれていない。
現在の中堅メンバー構成は緩速師アンジェリーナおよびスズラン、召喚士マゼラン。やや少ないが、そもそも兵種のとおり補助的な役割だし、我らが光の存在だけで十分すぎる。
常設メンバーの方は工匠ステインレスと呪詛師ノーシス、これも十分な編成であろう。
特殊
特殊枠からは永続の推撃手ウィーディが中堅入り。ステータスよりスキルLvが求められる職分であるから低レアでも替えは利くものの、この運用性は余人を以て替え難い。
迎え入れるは鬼才アと執行者ファントム、兵種の通り扱いの特殊な職分なので強制移動メンバーが増えてようやくバランスが取れた気がする。
残留組は行商人リーと琳琅スワイヤー、罠師ドロシーに潜伏者ミヅキとアスカロン。職分が結構被っているのはちょっと気になる。
総評
初期オペレータのみだった中堅スカウトに中期オペレータが加わり、だいぶ戦力が充実した。
元々アークナイツは性能インフレのゆるやかなゲームではあるが、それでも新メンバーは差別化のため徐々に強化される傾向があり、シンプルな初期オペレータはどうしても見劣りが否めない。
もちろん、初期勢の中にも何人もの攻略常連がいるし、引いて損になることはないが、華やかな最新スカウトに惹かれるのも事実ではある。
今回のメンバー強化により、イマイチ引く意味が薄かった中堅スカウトも十分な魅力を備えるようになったのではないだろうか。
一方、中核的戦力を失った常設スカウトも、十分に手堅く、また順次新オペレータが加入してゆく。
総じて、なかなか良い棲み分けになっているのではないかと思う──逆に言えば、従来のような「引くなら常設」から「どっちも引きたい」になって悩ましさが増したということでもあるが。
DocSeri 2024-11-20 12:18 読者になる
1 2
3 4 5 6 7 8 9
10 11 12 13 14 15 16
17 18 19 20 21 22 23
24 25 26 27 28 29 30
<< November 2024 >>
(0)
(0)
(0)
むしろ裾野を広げた方が...一般向けの「図書館検定」の提案 (丸山高弘の日々是電網 The First.)
「書痴の幸福なる死」余談 其の二
「書痴の幸福なる死」余談 其の二
其の一
SF Prologue Wave掲載の短篇「書痴の幸福なる死」は、導入部、本論、終結部から構成され、導入部に「〇」(ゼロ)、二部に分かれている本論に「一」「二」、終結部に「x」(エックス)の数字および記号が振られています。
導入部が「〇」なのはともかく、終結部が「x」なのは、このパートの内容が資料に基づいたものではなく、「私」(エッセイ「書痴の幸福なる死」の「著者」。小説「書痴の幸福なる死」の著者である仁木稔ではない)の「想像」だからです。だからほんとは「虚数を表す記号」を使いたかったんですけどね……それだと「i」になってまうから……読者には伝わらんだろうから……(数学畑の人でも、咄嗟に虚数のことだとは思わんでしょう)
だからまだ解り易いだろうと「x」にしたわけですが、こういうこだわり方(素直に1、2、3、4としない)は、我ながら感性が中二だと思いました。もう50過ぎてんですけどねー。でもやる。
さて、前回の記事で、本作には一つだけ嘘(フィクション)が混ぜてあると述べましたが、作中で想像や推測として書かれている事柄は、それには該当しません。「事実」(資料に基づく)として書かれている事柄の一つです。
で、それがどれなのかは、ネタバレになるので解説しません。ま、興味のある人はいないでしょう。このブログで自作の解説をするのは、私自身のための覚書も兼ねているので、そちらの必要性もないし。
そういうわけで書物や読書の歴史、本作の「主人公」であるジャーヒズ、アッバース朝の文化や政治等に興味のある方は、以下のテキストをどうぞ。本作の主な参考文献です。
書籍(タイトル:『』は書籍名、「」は収録論文等のタイトル 著者名 出版社名)
『図書館の誕生 古代オリエントからローマへ』L.カッソン 刀水書房
『声の文化と文字の文化』W.J.オング 藤原書店
『ギルガメシュ叙事詩』月本昭男・訳 岩波書店
『紙の世界史 PAPER 歴史に突き動かされた技術』(第一章および第三章のみ参照)マーク・ランカスキー 徳間書店
『紙と羊皮紙・写本の社会史』(Ⅱ章およびⅣ章のみ参照)箕輪成男 出版ニュース社
『書物の文化史 メディアの変遷と知の枠組み』(第一章「東洋の書物史」のみ参照)加藤好郎ほか 丸善出版
『中国出版文化史 書物世界史と知の風景』(第四~六章のみ参照)井上進 名古屋大学出版会
『イスラーム 書物の歴史』小林泰/林佳世子・編 名古屋大学出版会
『ギリシア思想とアラビア文化 初期アッバース朝の翻訳文化』D.グダス 勁草書房
『イスラーム社会の知の伝達』湯川武 山川出版社
『イスラーム全史』(第2章のみ参照)余部福三 勁草書房
『イスラームの国家と王権』(第2章のみ参照)佐藤次高 岩波書店
『聖なる学問、俗なる人生 中世のイスラーム学者』(第2章「学問修得の方法」のみ参照)谷口淳一 山川出版社
『イスラームの生活と技術』(第2章「知識と技術の伝達 紙を中心に」のみ参照)佐藤次高 山川出版
「製紙法の西伝」(『シルクロードの文化交流 その虚像と実像』所収)藤本勝次 同朋舎
「住宅と住宅地」(『イスラーム世界の都市空間』所収)陣内秀信 法政大学出版局
『アレクサンドロス変相 古代から中世イスラームへ』(第3章「イスラーム以前のイランにおけるアレクサンドロス」のみ参照)山中由里子 名古屋大学出版会
『ペルシア語の話』(Ⅲ、Ⅳ章のみ参照)黒柳恒男 大学書林
『中世思想原典集成Ⅱ イスラーム哲学』(竹下正孝「総序」のみ参照)上智大学中世思想研究所・編訳 平凡社
『イスラームの人間観・世界観 宗教思想の深淵へ』(第二、三章のみ参照)和子 筑波大学出版会
『イスラームの世界観 ガザーリーとラーズィー』(序章、第一章、第五章のみ参照)青柳かおる 明石書店
『イスラームから見た世界史』(第七章のみ参照)タミム・アンサーリー 紀伊国屋書店
『宗教の世界史11 イスラームの歴史1 イスラームの創始と展開』(第3章 堀井聡江「生活の指針シャリーア」のみ参照)佐藤次高・編 山川出版社
『アラビア科学史序説』(「付録Ⅳ アル・ジャーヒズの『動物の書』について イスラムのアダブの書の典型」のみ参照)矢島裕利 岩波書店
「けちんぼども」(『世界文学大系68 アラビア・ペルシア集』所収)ジャーヒズ 筑摩書房
雑誌論文
「ジャーヒズとアラブ修辞学の形成過程」濱田聖子(『日本中東学会年報』14)
「ジャーヒズ著『けちんぼども』における逸話と登場人物 文人譚を手がかりに」濱田聖子(『日本中東学会年報』37-2)
「アダブ考 アラブ文化におけるアンソロジーの思想」岡﨑桂二(『四天王寺大学紀要』51)
「アラブ文学における論争ジャンル 「マカーマート」の周縁」岡﨑桂二(『四天王寺大学紀要』48)
「アッバース朝期のセクシュアリティと同性間性愛 ジャーヒズ著『ジャーリヤとグラームの美点の書』の分析を通じて」辻大地(『東洋学報』98-4)
「紙の伝播と使用をめぐる諸問題」清水和裕(『史淵』149)
「イスラム世界における紙の伝播と書籍業 バグダードのワッラークを中心として」後藤裕加子(『日本中東学会年報』7)
「マームーンとムウタスィムの新軍団」余部福三(『史林66-6』)
英文(Web記事)
Al-Jahiz Master of Arabic Prose
Jahiz: Dangerous Freethinker?
Al-Jahiz Bibliography
al-Fatḥ b. K̲h̲āḳān
2024年10月21日 (月) 「書痴の幸福なる死」余談 | 固定リンク
Tweet
其の二
«「物語の川々は大海に注ぐ」解説と余談 其の十八
ことわりをあきらかにする男、山本理顕⑤
山本理顕、初期の最重要作品と私が勝手に思っている「山本邸」の解説の続きです。
一見、篠原一男さんや相田武文さんのような、「家型」による「抽象化」。
もしくは、「家型」のデザインにより「記号的な意味」に言及と思えてしまう家なのですが、
理顕さんは違う。
あくまで「社会」。
「社会」を引き込む。
こんな外観でどこが社会やねん?
閉鎖的で社会に閉じとるやろが?
と見えてしまう。
確かに、外観はクール、素っ気ない。
しかし、当時の素っ気ない外観建築ブームとはまったく違うんです。
こんな平面計画をしているんです。
外観正面派右側で、スリット状の部分は家の中に入ってL型に曲がっています。
図で緑色で示した部分が外部です。
外観でいう家型の真ん中に開けた隙間の部分が、正方形をL型と小さな正方形に分割しているような平面図です。
このL型の外部というか中庭というか吹き抜け空間。
これが家の中に入り込んでいる。
単純な矩形のデザインですが、これが立体的になるとまったく違った様相を見せてくれます。
これが、平面図で緑に塗った「外」の空間です。
外から家に入ったと見せて、実はまだ家の中には入っていない。
家型の真ん中にある吹き抜け、といっても屋根の下だから、家の中の外、という感じ。
断面図で見ると明白で、この見せ場は外です。
吹き抜けというか、がらんどうには、床のない橋、渡れない橋が掛けてある。
すごいギミックですよね。
立体的に表現すると、こうなる。
家の中に、他者のような空間がある。
その幻想性はアルド・ロッシのようでもあります。
しかし、この覆われた空間の空中に差し渡される橋、このモチーフは以降の理顕さん作品に何度も登場します。
2階の平面図で確認しても
半分は外です。
そして、建築作品としても「外」だけなんです。
この家の内部空間については、雑誌発表されていません。
この山本邸の主力のテーマは、家の中の外部を作り出すこと、に集中しています。
そして、建築表現としても図の緑の部分に作品の意味が込められている。
平面図のオレンジの部分は機能的にコンパクトに収められていますが、
集合住宅・マンションの部屋のようでもあります。
あくまで雑誌発表にはこの住居の内部写真はありません。
建築的テーマは家の「外にある」のです。
最小限ともいえる家の広さなのに、最大限の空間をもっている。
外のような庭のような、路地のような広場のような、
家の中のような、家の前の通路のような、
たとえば、バイクをいじったり、陶芸の窯を置いてみたり、
バーベキューしてみたり、ミニコンサート開いてみたり、そういう空間。
むしろ、この外の取り込みによる居住空間の豊かさの確保は、
戸建て住宅なのに、集合住宅の新手法に見えます。
この山本邸は、この「外」を介して、隣り合って無限に増殖可能なのです。
こんな風に。
家の中に大階段で「外部性」を取りこんだ石井邸に対し、
この山本邸は、家が外部性をもつことで、外部と応答可能になる、社会性を持つことを示しています。
なので、外観がクールで素っ気なくても、かまわない。
この家は初めから外部に接続し、社会と連続している前提だからです。
この家が、この空間構成が、後にくる。理顕ワールドの萌芽、シード・種子、基準ユニット、ともいえるでしょう。
つづく
節電をしつつ気持ちよく涼める手段として流行ってもいい
水風呂のすゝめ
毎日めちゃくちゃに暑い。 ここ数年「およげ!たいやきくん」のように昼間は太陽とオフィスビルとアスファルトの三方向から押し寄せる35℃オーバーの熱に挟まれ、夜になっても最低気温が27℃くらいまでしか下がらない。そんな理不尽な東京鍋の中の暮らしが毎年のことにな…
analogue life
スロウライフ
街と自然どちらに現実があるか。答えがあるかはわからない
044|『バリ山行』松永K三蔵|現実と現実のあわい
2024.08.11(山の日) 読了 東北のとある港町に住んでいた頃の話だけれど、町の背後には大きな山があって、よく釣りに出かけたものだった。山上湖や野池を車で回っていくのだが、地形図を見ながら地図にない水場を見つけにいく時もあって、そういう時は車を降りて地図…
BOOKWORM
国内【ま行】
牛さんのプレート。実はネットでも買えるらしい
フォルクスの鉄板が良かった
フォルクス最近行きました。すごくよかった。古き良きファミリーレストランという感じで、ファミリーがたくさんいました。店内の飾りのランプとかもいい感じ。 プレートもうしさんでした。オリジナルの鉄プレートを発注しているのかな?と調べたら、アマゾンで買えます…
日々のスケッチ
雑記
毎朝散歩に出ることにした。15分程度なら体調を崩さない
暑いが適度に家を出る
毎日熱中症アラートが「危険」を表示している。それにかまけて家を出ないことが多くなっていたが何となくしんどくなってきたので、毎朝15分程度の散歩に出るようにした。起きた時点で30度を超えてるのも厳しいが、15分程度なら体調を崩さない。リモートワークは便利だ…
MeM0
とりあえず動画のサブスクをやめてみよう
R60807-08 生活雷鳴
明確なバテを感じている。 餃子は食べました、これから効く予定。 ■ 生活雷鳴 ・まったく頓着せずに暮らしていたら、家計について知らないところでやや大変なことがおきてたということを知って肝が冷えた。これこれ!生きているという感じがする、たまらねえな。 ・一…
1/365P
はてなブログPro
ブログを始めてから、面白い日記書きを見つけた
ストレス発散
昨日は湯梨浜町へ行った。湯梨浜町には、HAKUSENという東郷湖が店内から見渡せるカフェがあったり、汽水空港という古本屋があったり、いつ開いているか分からない寿湯という銭湯があったりする。 はてなブログを始めてから、面白い日記書きを見つけた。てきちゃん漂流…
つちこ
続きが気になる!
おすすめ有料記事
現金を使う場所って少ないけど……新紙幣、いつ使う?
新紙幣キターーーー。
有料 タクシーの領収書を渡すと現金がもらえる仕事があったりします。 こないだブログに新紙幣5千円載せたからか、 担当マネージャーが喜ぶと思って 新紙幣でくれた。 くっついて7枚に見えるけど新紙幣で9千円 現金を使う場所って少なくって コンビニは電子マネー お店は…
有野晋哉(よゐこ)個人ブログ
はてなブログPro
雑記丼
長野県大鹿村で、田植え体験をした
大鹿村で田植え体験をして考えたこと
有料 長野県大鹿村で発行されているミニコミ誌「越路」に、 大鹿村での田植え体験を書いた拙文が掲載されました。 (全文をこのブログに転載します。有料コンテンツになります。よろしくお願いいたします) 越路 40号 ishiimasa.hateblo.jp
石井政之の作業場
田舎
自分のブログで有料販売・サブスクの作成ができます! 詳しくはこちら
汗ぐっしょりで宿に戻ると、ごちそうが待っている!
諏訪之瀬島(鹿児島県鹿児島郡十島村)2024.8
はじめに 1日目 中心部・ナベダオエリア 元浦エリア 2日目 元浦エリア・中心部 切石エリア 3日目 はじめに 前回の「フェリーとしま2乗船記」にも書きましたが、諏訪之瀬島に行ってきました。今回は、その諏訪之瀬島の記事です。 kakoyuu.hatenablog.com 諏訪之瀬島は…
かころぐ
鹿児島県
「思っていても言わない」が社会生活を円滑にしているのに
デリカシーは筋力
わたしも昨晩人から教えてもらって知ったことだけれども、豪雨の被害が大きい山形の報道が今朝もなくて、オリンピックのことだけしかやっていない。あるべき機能が働いていない状況が当たり前になっちゃってて良いわけがない。出社。今年から色々と気にならなくなって…
更砂日記
日記
なかでも俵万智訳の『みだれ髪』がよかった。情熱的!
7月の読書がよかった
8月も早くも一週間が過ぎ、夏というのはどうして時間が経つのが早いのでしょうアインシュタイン。突然ですが7月に読んだ本、すごくいいものが多かったので紹介します。先日の夏の本も多くの方に読んでいただきありがとうございました(「#夏の本」の動向を探りましたが…
ゆめもすがら
まとめ
寿命はレンズ2~5年、フレーム3~6年。16年はよく頑張った
メガネの引退
仕事用メガネを引退させた。調べてみるとメガネの寿命は、物によるにせよレンズ二〜五年、フレーム三〜六年といったところで、これを買ったのは二〇〇八年だから(吉祥寺で姉と一緒に買ったのを覚えている)かれこれ十六年使っている事になる。幸いにも視力の低下をし…
不発連合式バックドロップ
雑記
9時間のレイオーバー! 空港内を探索して過ごす
2024.07.26-27 クアラルンプール国際空港-マレーシア
ついたぞ!クアラルンプール! 時刻は20時前!5時の飛行機搭乗まで、9時間のレイオーバーをここで過ごします! うおー、でかい。 トイレ、なんか、ほとんど和式。 「和式」とはどういう、? 調べたら、あのいわゆる陶器の和式便器が和なのであって、ヤンキー座りする排…
旅にグレイハウンド
第5位はたまねぎ! みそ汁のたまねぎは甘くなる
【衝撃】私の好きなみそ汁の実トップ5
みなさんこんにちは、ぐん電ラン子です! 今回は日本でよく親しまれている料理、みそ汁について私が個人的に好きな実を5選紹介したいと思います。 それでは早速行ってみましょう! 第5位:たまねぎ いきなりたまねぎがランクインしました!たまねぎは基本的に辛いので、…
ぐんでんずし!
“あっちこっち遊びまわった日”の中身。軽量化は諦めている
2024年夏 かばんの中身記録
みんな大好きかばんの中身。 当然私も大好きで、人様のブログ記事やSNS投稿を飽きもせず読み込みまくっています。なぜこんなにも見飽きないのか… 自分も以前同じようにかばんの中身の記事を書いたんですが、気づけばもう3年前!去年くらいの気分だった、月日がたつの…
稼いだ金全部使うウーマン
好き語り
1kgのコンデンスミルクを購入。ずんだ餡らと共にのせる
今年の家かき氷
今年も順調に家かき氷を楽しんでいます。 昨年長い間使っていたのが壊れて新調したスタイリッシュなかき氷器。 最近無謀にも1kg入りのコンデンスミルクを購入してしまいました。 7月初めくらいから家でのかき氷タイムが始まっています。 たまたまあったお茶ジャムなる…
ねこのくいしんぼ日記
はてなブログPro
おやつ
スニ