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おとなりアンテナ | おすすめページ

  1. 2024/03/19 19:28:18 ツジメシ。プロダクトデザイナー、ときどき料理人含むアンテナおとなりページ

    1 ボランティア
    2 韓国語
    3 ネット・IT技術
    5 健康・医療
    6 留学
    7 政治・経済
    8 不動産
    9 投資
    10 フィギュア

  2. 2024/03/19 19:21:01 Kapperのブログ - 楽天ブログ(Blog)含むアンテナおとなりページ

    868541

  3. 2024/03/19 16:37:46 leeswijzer: boeken annex van dagboek含むアンテナおとなりページ

    2024-03-18
    『富士日記の人びと:武田百合子を探して』目次

    校條剛
    (2023年5月30日刊行、河出書房新社、東京, 220 pp., 本体価格1,800円, ISBN:978-4-309-03104-0 → 版元ページ)
    半世紀以上も前に書かれた武田百合子『富士日記(上・下):不二小大居百花庵日記』(1977年10〜12月刊行、中央公論社、東京)の現代ガイド。
    【目次】
    はじめに 99
    第1章 武田山荘を探して 16
    第2章 編集者と作家と 38
    第3章 その後のメインキャストたち 54
    第4章 富士山麓で暮らす 97
    第5章 時代は変わる 156
    第6章 『富士日記』聖地巡礼 174
    第7章 夫亡き後 198
    あとがき 218
    leeswijzer 2024-03-18 14:11 読者になる
    昭和43年1月4日〜昭和51年9月21日。『富士日記』は小さい活字で上下2段に組版されていて、2冊合わせて600ページ超の分量がある。日記は自分が “書くもの” であって、他人が “読むもの” ではないのかもしれない。
    作家・武田泰淳、随筆家・百合子、そして写真家・花の一家3人が富士山麓での日々。昭和39年7月4日〜昭和42年11月27日。
    『富士日記の人びと:武田百合子を探して』目次

  4. 2024/03/19 11:46:03 たんなるエスノグラファーの日記含むアンテナおとなりページ

    今週のお題「#卒業」をチェック

  5. 2024/03/19 04:05:00 作品メモランダム含むアンテナおとなりページ

    ラジコンの記憶

  6. 2024/03/18 17:06:05 山形浩生 の「経済のトリセツ」  Supported by WindowsLiveJournal含むアンテナおとなりページ

    ラヴジョイ『存在の大いなる連鎖』第6講:18世紀の人間の立ち位置

  7. 2024/03/16 04:07:58 はてなダイアリー - 弁護士 落合洋司 (東京弁護士会) の 「日々是好日」含むアンテナおとなりページ

    2024-03-15
    【速報】近畿日本ツーリスト元支店長らに有罪判決 新型コロナワクチン業務委託で2億円超を水増し請求 元支店長ら幹部3人に懲役3年執行猶予5年「虚偽の報告繰り返し巧妙で悪質」
    刑事事件
    【速報】近畿日本ツーリスト元支店長らに有罪判決 新型コロナワクチン業務委託で2億円超を水増し請求 元支店長ら幹部3人に懲役3年執行猶予5年「虚偽の報告繰り返し巧妙で悪質」(読売テレビ) - Yahoo!ニュース
    東大阪市から委託された新型コロナワクチンのコールセンター業務で、オペレーターの数を水増しし、2021年度と2022年度の委託費として2億2000万円あまりを過大請求してだまし取った罪に問われています。
    15日の判決で大阪地裁は、「虚偽の報告を繰り返していたことは巧妙で悪質」とする一方、「被告人らは直接的な利益を得ておらず、個人責任を負わせることは躊躇した」などとして、森口被告ら3人にいずれも懲役3年・執行猶予5年の有罪判決を言い渡しました。
    この種の財産犯では、量刑を決める上での事情として、個人利得の有無、程度がよく問題になります。利得があり多ければ多いほど、悪質と判断されます。
    上記の事件では、会社の仕事でやらかした詐欺であり、個人利得がないのは理解できますが、ただ、国費を2億円余り詐取した悪質性、多額の被害といったことを重視すれば実刑も十分にあり得る事案でしょう。
    背景には、コロナ禍の中、会社の売上を確保したいといった焦りもあったものと推測され、諸々の事情を考慮した上で、裁判所も「個人責任を負わせることは躊躇」して執行猶予を付けたのではないかと思います。
    仕事上であっても、安易に嘘をついて金を引けば詐欺にもなりますから、注意すべきところです。
    yjochi 2024-03-15 15:51 読者になる
    2024-03-14
    同性婚訴訟で「違憲」高裁判断の影響は…専門家「他の裁判を方向付ける」
    話題
    同性婚訴訟で「違憲」高裁判断の影響は…専門家「他の裁判を方向付ける」(HTB北海道ニュース) - Yahoo!ニュース
    「婚姻の自由」と「個人の尊厳」を定めた憲法24条について、札幌地裁は「異性婚について定めたもの」として憲法に違反はしていないという立場でした。 しかし、札幌高裁は憲法24条を必ずしも異性同士についてのものではなく「社会生活に適した解釈ができる」としました。そして、同性婚の権利は「異性の場合と同じ程度に保証されている」同性婚を認めない今の制度は「人格が損なわれる事態になっている」として違憲と判断しました。
    憲法24条は、
    1 婚姻は、両性の合意のみに基いて成立し、夫婦が同等の権利を有することを基本
    として、相互の協力により、維持されなければならない。
    2 配偶者の選択、財産権、相続、住居の選定、離婚並びに婚姻及び家族に関する
    その他の事項に関しては、法律は、個人の尊厳と両性の本質的平等に立脚して、制
    定されなければならない。
    と定めますが、1項は、「両性」の部分に重点が置かれているのではなく、婚姻が「合意のみに基いて成立し、夫婦が同等の権利を有することを基本として、相互の協力により、維持されなければならない。」の部分に重点が置かれていると見るべきでしょう。両性、というのは、憲法制定時は同性間の婚姻が一般的ではなかったが故の表現で、同性婚を排除する意図は立法者にもなかったと見るのが自然かつ合理的です。それは2項の両性という表現も同様で、2項が個人の尊厳と両性の本質的平等に立脚、とし、特に「個人の尊厳」を重視していることから見ても、同姓婚について、憲法上も保障されていると見ることは十分可能です。
    両性婚を認めるのが世界の趨勢になっている中、日本がそこを認めないと、同性婚した上で日本で生活し働きたいと希望する有能な人材が確保できなくなったり、同姓で実質的に婚姻生活を営んでいる人々の間で相続が認められないなど、日本社会の中で多数の、困る人々が出てきてしまいます(既に出ていることがいろいろと報道されています)。政策的にも同性婚を法律できちんと認めて権利保護していくべき状態に達しているでしょう。
    今後は、最高裁がこの問題にどういう判断を示すか注目されるところです。
    yjochi 2024-03-14 00:00 読者になる
    2024-03-13
    「まさか盗まれるものだとは…」“価格高騰”“盗難増加”世界でブームの『軽トラ』
    話題
    「まさか盗まれるものだとは…」“価格高騰”“盗難増加”世界でブームの『軽トラ』(テレビ朝日系(ANN)) - Yahoo!ニュース
    警察庁が今月、2023年に盗難被害に遭った車種別のランキングを発表しました。アルファードやランドクルーザー、レクサスなど高級車が並ぶなか、6位と7位はキャリイとハイゼット、いわゆる“軽トラ”です。燃費が良くて丈夫な日本の軽トラ、しかも“中古車”が狙われやすくなっています。
    この記事を読むまで、そういう状況にあることを知らなかったのですが、軽トラは小回りが効き便利そうですから、人気が出るのはわかります。
    私の実家も昔は周辺が田畑だらけで、軽トラに乗った農業のおじさんが乗ってよく走っていた印象が強いです。荷台にそこそこ物も積めて、農作業とかに乗って出掛けるには最適でしょう。
    広島にいる親戚の家にも、車庫に軽トラがあるので、盗まれないように注意したほうが良いとアドバイスしておこうと思います。
    yjochi 2024-03-13 00:00 読者になる
    2024-03-12
    「初戦圧倒」
    書籍 歴史・戦史
    初戦圧倒 (光人社NF文庫)
    作者:木元寛明
    潮書房光人新社
    Amazon
    10年近く前になりますが、初めてハワイのパールハーバーを見学し、一生懸命、英語の説明を読みながら印象に残ったのは、宣戦布告前の日本軍による卑劣な騙し打ち、という論調はなく、むしろ、我々はなぜ奇襲を防げなかったのか、どこに問題があったのか、防ぐためにはどうすべきなのかという、そこを問題にする姿勢でした。
    前に読んだ
    太平洋の試練 真珠湾からミッドウェイまで(上) (文春文庫)
    作者:イアン・トール
    文藝春秋
    Amazon
    太平洋の試練 真珠湾からミッドウェイまで(下) (文春文庫)
    作者:イアン・トール
    文藝春秋
    Amazon
    でも、真珠湾攻撃により大打撃を受けた米海軍が、そこからリカバリーするためにいかに大変な思いをしてミッドウェイでの勝利へとつなげたかが詳述されていたことが思い出されます。
    それだけに、初戦で敵を圧倒するメリットは大きく、そういう意味で興味を感じ、読んでみました。
    著者は、古今東西の戦史を紹介しつつ、初戦でいかに敵を圧倒するか、そのためにはどうすべきかという観点で様々に述べていて、軍事の素人である私にもわかりやすく、参考になる1冊でした。
    やはり、治に居て乱を忘れずという孫子の教えが今でも生きているということでしょう。
    yjochi 2024-03-12 00:00 読者になる
    2024-03-11
    「DIE WITH ZERO 人生が豊かになりすぎる究極のルール」
    書籍
    DIE WITH ZERO 人生が豊かになりすぎる究極のルール

  8. 2024/03/15 15:43:06 Oohの日記含むアンテナおとなりページ

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  9. 2024/03/15 09:51:35 shorebird 進化心理学中心の書評など含むアンテナおとなりページ

    2024-03-14
    書評 「技術革新と不平等の1000年史」
    書評
    技術革新と不平等の1000年史 上
    作者:ダロン アセモグル,サイモン ジョンソン
    早川書房
    Amazon
    技術革新と不平等の1000年史 下
    作者:ダロン アセモグル,サイモン ジョンソン
    早川書房
    Amazon
    本書はダロン・アセモグルとサイモン・ジョンソンという2人の経済学者による「技術革新がどのような社会的経済的影響を与えるか」を語る一般向けの本になる.議論の焦点はまさに今大きな展開をみせているAI技術が私たちの社会や経済にどのように影響するのか(テックジャイアントが言うような楽観的な予測を信じていよいのか)というところにある.
    アセモグルはこれまでジェイムズ・ロビンソンと組んで,歴史的な自然実験という視点から国家や社会がどのような道をたどるか(どのような制度のもとで持続的経済成長が可能になるのか)を語る「国家はなぜ衰退するのか」「自由の命運」を書いてきた.本書のテーマはこれらの著作より狭い特定の経済現象を扱うものだ.
    本書でもこの「歴史的な自然実験」という視座をとって過去の技術革新がどうであったかを振り返りながら議論を進めている.経済学的な議論は「文献の解説と出展」という注釈的なセクションに下げられ,物語が前面に押し出されており,一般の読者が読みやすい作りになっている.原題は「Power and Progress: Our Thousand-Year Struggle Over Technology and Prosperity」.
    プロローグ 進歩とは何か
    プロローグでは本書のテーマが簡単に解説されている.
    現代のテクノロジーの進歩はすさまじい.これに対して「技術革新は自動的により良い世界(繁栄の共有)を生み出すのだ」というテクノロジー楽観主義がしばしば主張される.
    しかし歴史には,そうでなかった技術革新の例が数多く見つかる.(いくつもの例が挙げられている)
    私たちは「繁栄の共有がもたらされるのは,テクノロジーの発達の方向性と社会による利益分配の方法が一部のエリートに有利な仕組みから脱した場合に限られる」と主張する.進歩は自動的ではなく選択の結果なのだ.
    第1章 テクノロジーを支配する
    第1章では,まず「科学技術の勝利」的な楽観主義とそれに対するケインズやリカードの懸念,それらは忘れ去られていったが現在新しいテクノロジーが大きな格差を生んでいる状況になっていることを振り返り,繁栄の共有が生じるかどうかは選択によることを再確認する.そしていくつかの本書全体につながるロジックが解説される.
    楽観主義の根底には「生産性バンドワゴン」という考え方がある.新しい技術は賃金も上昇させるという主張だ.しかし様々な労働への需要は同じペースで増えることが保証されないので,不平等が拡大する可能性がある.バンドワゴンが生じるには生産性向上により企業が生産量を増やしたいと考えなければならない.そういうことが起こることもあるが,そうでないこともある.これはテクノロジーがどう変化したのか,経営者が労働者を扱う法律などのルール,規範,予想に左右される.
    企業にとって重要なのは(平均生産性ではなく)限界生産性だ,どんなに1人当たりの生産性が高くなっても,さらに労働者を追加で雇っても生産量が増えないのであれば限界生産性は0になる(例えば高度なオートメーションはこのような状況を生み出しうる).だから生産性向上は労働需要の増加を保証しない.グローバリゼーションやオフショアリングも同じような効果がある.
    繁栄の共有が生じるためには,つまり限界生産性を高めるには新たな仕事が生み出されることが必要だ.20世紀における自動車産業の自動化技術は,極めて大きな生産性向上効果を生み,石油,タイヤなどの関連産業,小売り,娯楽,サービス業に渡る新しい仕事を膨大に生み出した.だからケインズの懸念は実現しなかったのだ.
    しかし生産性向上が小さいと新たな雇用はほとんど生まれない(本書では「そこそこのオートメーション」と呼ぶ).技術が労働者への監視に使われる場合も同じだ.
    (1)だからまずテクノロジーをどう用いるか(限界生産性向上を目指すのか)の方向性の選択が「繁栄の共有」をもたらすかどうかに大きくかかわってくる.
    (2)次に問題になるのが企業と労働者の関係だ.規制も規範もなければ企業側の力が大きく,生産性向上の利益は企業がみな吸い上げてしまうからだ.
    テクノロジーの方向性を決めるのはビジョンだ.どのビジョンが使われるかは説得力に依存する.そしてしばしば権力者のビジョンの影響力が大きく,それは権力者に都合の良いものになりがちだ.これは汎用テクノロジーについては重大な問題になる.そしてこれはAI技術をどう押し進めるかに大きくかかわる.
    よいニュースはビジョンは変更可能であり,包摂的なビジョンも可能だということだ.
    第2章 運河のビジョン
    第2章はビジョンの影響力がテーマ.ここは物語仕立てになっていて,レセップスによるスエズ運河の成功とパナマ運河の失敗が対比される.著者によるとレセップスのビジョンはテクノ楽観主義と市場への信頼とヨーロッパ優先主義にあったという整理になっている.テクノ楽観主義は閘門式運河を嫌い海面式運河を求め,これがスエズの成功とパナマの失敗の大きな要因となる.市場への信頼はスエズの資金調達を可能にし,パナマについても多くの資金を集めることに成功する(最終的には投資家に大損をかけ,最後の資金調達には失敗する).そしてヨーロッパ優先主義はどちらの運河の労働者にも過酷な労働を強いることになった.
    著者はレセップスのビジョンは,それがなければ不可能だったスエズ運河を可能にしたが,パナマの現実認識を阻害したのだとまとめ,パナマの失敗の教訓はテクノ楽観主義の陥穽を示していると指摘している.
    この印象的な物語で,レセップスのビジョンの力が事業の成功と失敗に大きな影響力を持ったことはよくわかる.しかしこの例は本書のテーマからやや離れていてやや微妙な印象だ.巨大運河という技術はどういう(著者たちの言う)方向性を持つものだったのか(それは大量の新しい仕事を作り出したのではないか)ということが語られていないのが残念という印象だ.
    第3章 説得する力
    第3章ではある特定のビジョンが支配的になるのはなぜか,そして世界はいかにしてビジョンの罠に陥るのかを扱う.著者たちによればあるビジョンが支配的になるのは説得力で決まることになる.そしてレセップスの投資家に対する説得力,ナポレオンの兵士に対する説得力,ウォール街の銀行家たちの政府高官やジャーナリストに対する説得力がまず例としてあげられ,説得力の要素としてアイデアの力とアジェンダ設定(どのアイデアを選択するのかの枠組み)が指摘される.
    アイデアが受け入れられるためには多くの要因がある.社会情勢,情報ネットワーク,個人のカリスマ性,そして素晴らしい物語に裏打ちされているかなどだ.アイデアが選ばれる過程はしばしば市場のアナロジーで説明されるが,必ずしも優れたアイデアが選ばれるわけではない.(単にキャッチーなものが選ばれたり,権力に左右された

  10. 2024/03/12 22:10:15 猫を償うに猫をもってせよ含むアンテナおとなりページ

    2024-03-12
    フィクションの笑いと事実の笑い
    大江健三郎の『ピンチランナー調書』は、大江没後、雨後の筍のように叢生した大江論の中でも、あまり言及されることはない。この長編が新潮社から刊行されたのは一九七六年で、「哄笑の文学」として大きく宣伝されていた。その時中学二年生だった私は、二年後に高校一年生になって大江の初期作品を夢中になって読んだあとで、この最新長編を読み、失望するほかなかった。それは哄笑とはほど遠かったし、かといって大江の初期作品のような輝きもなかった。その後、この作品を再評価した人は私の知る限り、ない。
    当時、大江の盟友として知られた井上ひさしが、盛んに「笑いの文学の復権」などと言っていたが、柄谷行人は、「笑いの復権などと言っている者の書いたものが面白かったためしはない」と言っており、私もそれ以後、井上の演劇や小説の、どこがそんなに笑えるのか常に疑問に思ってきた。しかしこれも、実際に笑えるかどうかは別として、憲法九条擁護の姿勢と合わせてか、井上ひさしのファンは多い。
    大江が若いころ連続インタビューをしていたその一部は『世界の若者たち』に収められているが、そこに入っていない、大江より少し年長の小林信彦へのインタビューもあった。小林もまた『日本の喜劇人』のような評論で知られる多作な作家で、時に「笑い」をもたらす作家だと言われるし、自身でもそう自負している趣きがあったが、私はそれほど読んでいないとはいえ、ダミアン・フラナガン著、小林訳と銘打って出された『ちはやふる奥の細道』などは、西洋人が日本の古典をどう誤解したか、という趣旨の、抱腹絶倒の読物として刊行された。しかし、あとになって実際に読んだ私は、少しもおかしくないことに失望させられた。
    それ以来、「抱腹絶倒」という言葉が、宣伝文句であれ書評であれ、ついている書物で、実際にそうであった書物というものを、私は知らない。
    だが、私は『江藤淳と大江健三郎』(筑摩書房)を書くために大江の書いたものをほぼ全部読んだが、そのエッセイには、思わず笑ってしまうような話がいくつもあり、私はいつか「大江さんおもしろ話」として編纂したいとすら思ったほどだった。たとえば、長男の大江光がテレビで相撲中継を観ていて、「前みつを早くとりたい出羽の花」とアナウンサーが言ったので、「アナウンサーが俳句を申しました」と大江に知らせに来る。大江が、それは季語がないね、と言うと、光は「出羽の花の花はどうでしょう」と言ったとか、その類の話である。
    私たちは、日常生活の中で、抱腹絶倒し、腹が痛い、というような経験をすることがあるが、それはたいてい、本を読んだりテレビで芸人の芸を観たりして起こるよりも、日常生活の中で実際に起きたことに対して笑いが止まらなくなるものだ。(もちろん、これに異論のある人はいるだろう)
    たとえば、お笑い芸人というのがいるが、彼らはしばしば、はじめは漫才師として出発するが、そのうち次第に独立して、司会者などとして、単独で、即興で面白いことを言うようになっていく。
    先日、黒川博行が吉川英治文学賞を受賞して、その記者会見で、黒川作品では漫才のような会話が出てくるが、それは黒川が大阪人だからか、というような、まとめて言えばそういう質問が出て、黒川はその時、「漫才は嫌いです」とはっきり言った。調べてみると、十年前の直木賞受賞の時も、自作の会話を漫才と結びつける質問について、不本意だと言っていた。
    私が高校二年だった一九七九年にいわゆる「マンザイ」ブームが起き、それ以来ある意味ではずっとブームは続いているが、私も漫才は嫌いである。落語は好きだが、落語というのは決して笑うために聞くものではない。くすぐりもあるから笑うことはあるが、爆笑を期待して落語を聴くということは、落語好きにおいてはあまりないだろう。古今亭志ん朝の「駒長」とか「今戸の狐」のように、珍しいが初めて聞いたら本当におかしい落語というのもあることはあるが、例外である。漫才というのは、作ったもの、つまりフィクションで、聴いていても私は面白いとは思わない。むしろ、かつて笑福亭鶴瓶と上岡龍太郎が「パペポTV」でやっていたようなフリー座談のほうがよほど面白いと思う。これもまた異論のある人が大勢いるだろうが、つまり私にとっては、作った笑いより、事実が喚起する笑いのほうが面白いのである。
    藤山寛美がやっていた松竹新喜劇はどうか、というと、私が子供のころ、藤山寛美が主演する舞台を中継するテレビ番組「藤山寛美三千六百秒」というのを民放でやっていたし、テレビで寛美の出る舞台を観る機会が多かった。だが、中で最も私の印象に残っているのは、寛美の芸に、相手役の俳優が笑ってしまって(いわゆる「ゲラ」)演技が続けられなくなった時のことで、要するにフィクションよりも実際に起きたことのほうが面白かったということだ。
    私はかねて私小説擁護論者で、モデル小説や実在の人物が出てくる歴史小説が好きなので、フィクションに対してあまり好きではないという感情を持っているが、かといって面白いと思ったフィクション小説がないわけではない。だが、漫才に関しては、面白いと思ったことがない。より正確にいえば、人造的にこしらえられた話によって心の底からの笑いを誘われることは少ないということだ。
    現代においては、ツイッター(X)などで、実際にあった話が簡潔に紹介されて、笑える話として人気を得ることがあるが、私にはそういう風に不意打ちに現れるものこそが実際には心から笑えるものであって、笑わせようと思って作ったものは、笑わせる力は強くないと考えている。もちろん、「喜劇」というものがあるけれど、それは本来はハッピーエンドで終わる劇のことで、「笑劇(ファルス)」とは別のものだし、ファルスの多くは、下品なネタで笑わせようとするものだ。大江健三郎が「笑い」の文学などを書こうとするのは、師である渡辺一夫のラブレーの翻訳の影響があるわけだが、ラブレーの作品は、「ふぐり」が並ぶあたりなど、私は面白く読んだが、別に声をあげて笑うようなところはなかった気がする。
    だが、私が見落としていた大江文献で、山口昌男の『文化人類学への招待』(岩波新書)に付録として書かれた文章で、多摩市で行われた山口の五回にわたる講座を大江が聴いたあと、山口を大江家に招いて食事をしながら話していると、族長をみなで卑しめるという儀礼についての話が出て、当時小学校の卒業を迎えていた次男・桜麻と思しい子供が、それなら、僕たちも校長先生を取り囲んでインブをからかう罵言を浴びせたらどうか、と発言し、笑いを誘ったという逸話で、これもいかにも「大江さん話」らしい。
    『ピンチランナー調書』が出た時、大江に西脇順三郎から手紙が来て、これからは諧謔の時代です、と書いてあったというのだが、これはちょっと意外な感じがする。西脇といえばむしろ君主主義者のT・S・エリオットを愛好する保守的な詩人で、のちに大江がエリオットをモティーフとする『僕が本当に若かった頃』を出した時、読者からその点での批判を受けたということがあった。その一方、西脇は慶大教授として、学生だった江藤淳をものすごく嫌っていて、そのために当時江藤の宿敵となっていた大江

  11. 2024/03/10 13:45:15 本石町日記含むアンテナおとなりページ

    3月11日・リンク
    What’s Behind the US Stock-Market Disconnect?
    Japan’s Self-Inflicted Decline
    Inflation Targeting Isn’t for Everyone
    Will the Moderation in Wage Growth Continue?

  12. 2024/03/10 03:44:17 死ぬまでにしたい100のリスト〜Piccoli’s Hatena Diary含むアンテナおとなりページ

    2024-03-08
    村上春樹 製作日誌「愛蔵版ができるまで」
    村上春樹
    www.shinchosha.co.jp
    Piccoli 2024-03-08 18:28 読者になる
    広告を非表示にする
    もっと読む
    コメントを書く
    村上春樹 製作日誌「愛蔵版ができるまで」
    2024 / 3

  13. 2024/03/10 01:53:00 the blog 4merly known as deBlog (元 出不ろぐ)含むアンテナおとなりページ

    告知:書評「マラニー&レア『リサーチのはじめかた』」@『學鐙』
    學鐙 2024年 03 月号 [雑誌]
    丸善雄松堂
    Amazon
    特集『いまそこにある問いと謎』にちなみ、マラニー&レア『リサーチのはじめかた』の書評を担当しました。

  14. 2024/03/09 17:42:37 はてなダイアリー - 児童小銃含むアンテナおとなりページ

    2024-03-07
    サブPC新調
    pc
    2015年から使っていたサブPCを新調しました。データ用のHDD/SSD とビデオカード以外全部替えたのでほぼ丸ごと新調ということになります。
    旧PC 新PC
    CPU Core i5-6600 (4C4T/3.3GHz) Ryzen 5 8600G (6C12T/4.3GHz)
    MB ASUS Z170-K ASRock B650 Pro RS
    MEM 16GB (DDR4 2400MHz) 64GB (DDR5 4800MHz)
    SSD Samsung SSD 850 EVO (500GB) Crucial P3 Plus (2TB)
    VIDEO GeForce RTX 3060 Ti AERO ITX 8G OC LHR 変更なし
    OS Windows 10 Pro Windows 11 Pro
    CASE Cooler Master CENTURION 534 Cooler Master MasterBox CM694
    PSU SUPER FLOWER GOLDEN KING (??W) Seasonic FOCUS GX-850 (850W)
    CPU COOLER (リテールクーラー) (リテールクーラー)
    CASE FAN 12cm(ケース付属)+12cm(??) 12cm x3 (CASE付属)
    KB Owltech OWL-KB90PFLAT E元素 Z-88/学覇 (茶軸)
    旧PCのパーツで必要以上に分解しないとわからない箇所は ?? になってますが…
    キーボードは Amazon で、それ以外の新しいパーツは全部 Ark で買いました。
    パーツの選定
    サブPCはサブといいつつ Windows でゲーム、動画編集、画像処理等、重たい処理をやる用のPCなのでメインPCよりも高性能なパーツで組むようにしていたのですが、一昨年のメインPC新調で性能が逆転した状態でした。
    CPU が10年近く前のものなので仕方がないのですが。ということで少なくともメインPCよりはパワフルなPCにするのが目標です。
    諸般の事情で以前からなるべく Intel の CPU を避けているのですが*1 旧PCを組んだ頃は AMD の CPU が性能・消費電力共に散々な状況だったので仕方なく Core i5 を選択しました。だが今は違う!(ギュッ) ということで、Ryzen です。
    肝心な時にグラボの故障で*2 PCが一晩使えなくなってベランダでの天体撮影に支障が出るのは避けたいので内蔵 GPU がある APU を選択しました。最新の APU は 8000G シリーズ。本当は ECC メモリを使いたかったのですが、G シリーズは Ryzen Pro でないと ECC 非対応です。そこは DDR5 の On Die ECC を信じて妥協しました。*3
    マザーボードはゲームはやるもののオーバークロックとかやるつもりはなかったので ASRock でゲーミング寄りでないものを選んだつもりでしたが、デフォルトで LED が七色に光っていました… まあ、UEFI設定(ツール/RGB LED: LED MODE)で速攻切りましたが。
    SSD はゲームのインストール先にもするので大きめの 2TB のもの。中国製の激安 SSD は怖いので無難な範囲で安くて PCIe 4.0 の NVMe でそこそこ速いものということで選びました。
    今回はケースも交換することにしました。ケース自体は先々代?から使っているもので2006年発売のモデル。買った時の日記が残ってますね…
    2007年の BIGLAN Socket 5 (秋葉原で開催された大規模LANパーティー)に持っていったのもこのケースですね。
    さすがに20年近く前のケースだと USB3 とか USB-C の口がないので交換です。
    しかしケースの選定は悩みました。旧PCでは5インチベイを3段使って HDD を4台接続可能なリムーバブルラック(iStarUSA BPN-DE340SS)を使ってケース本体と合わせて5台の HDD を載せていたのですが、最近のケースは5インチベイが3段もあるケースはほとんどありません。Blue-ray をPCで見るので光学ドライブの分も必要ですし…
    結局リムーバブルベイは諦めて3.5インチベイが多いケースを選びました。CM694 は3.5インチドライブが6台まで載ります。8台載るバージョンもあるのですが、背が高くてデスクの下が窮屈すぎることになりそうなのでやめました。
    電源は評判のいい Seasonic で。ゲームはやるもののハイエンドビデオカードを使う予定はないので、もう少し容量小さくてもよさそうでしたが、効率の面を考えて850Wのものにしました。
    キーボードは今まで使っていたものがヘタレてきて、反応しないキーはないものの、ASDFととかゲームで使うキーが激しく摩耗して、薄くなりすぎて穴があいたキーまで出てきたので新調することにしました。
    デスクスペースの関係でいわゆる65%キーボード以下の大きさがマスト。しかし Windows 用のソフトだとファンクションキーがないと不便なものがあるので Fn キーと同時押しでない物理ファンクションキーは欲しい、となると選択肢が限られてきます。結局 Amazon でみつけたe元素(「いーよーそ」と読むらしい)の格安ゲーミングキーボードを選びました。
    全然知らなかった中国メーカーの製品でかなり博打なのですが、評判は可もなく不可もなくという感じですし、メカニカルキーボードでキースイッチも交換できるようなので。青軸/茶軸/赤軸から選べましたが、青軸はむっちゃうるさいとの評判。無難に赤軸、と思いましたが、ゲームやる時にクリック感があった方がアガりそうという謎の理由で茶軸にしました。キー配列がUS配列オンリーなのは元々US配列をずっと使ってきたので無問題。
    組み立て
    マザーボードへの部品の組み付けは思ったより楽でした。AM5 は初めてなのですが、リテールクーラーなのでマザーに最初から組み付けてあるバックプレートがそのまま使えました。ネジ留め式だしクーラーにはグリスが塗布済みだしでほぼポン付け状態。
    SSD の取り付けも簡単でしたが、旧PCからの載せ替えのデータ用 SSD (Samsung 980 1TB)をどこに挿すかは悩みました。PCIe Gen 3.0 x4 の SSD ですが、残り二つの口のうち片方は Gen 4 x4、もう片方は Gen3 x2。Gen 4 x4 に挿すのはもったいないのですが、Gen3 x2 だと帯域が足りません。*4 結局 Gen 4 x4 に挿しました。
    新しいケースは想像以上にデカくて、前のケースより一回り大きい感じ。水冷ラジエーター対応なので背が高めのようです。内部が広くて比較的組み立てやすかったですが、板金のペラペラ感は気になりました。振動でビリビリ音鳴るんじゃないかなと不安でしたが意外と大丈夫でした。
    ファンの音漏れは… これはペラペラ以前に天板と正面がメッシュなのでどうにもならないのですが思ったよりは静か。でもちょうどデスク向かって座るとフィ〜ンイ

  15. 2024/03/07 09:36:29 Everything You’ve Ever Dreamed含むアンテナおとなりページ

    2024-03-07
    10年かけて準備してきた早期退職プランが無になりました。
    サラリーマン終活 人生 日記
    先日、10年間構想していた早期退職を奥様に告げたら理解を得られなかったとSNSに投稿したら線香花火程度に燃えた。FIREするつもりでFIREが実現したのだから本望である。
    早期退職を考えていることを奥様に告げたら「困る」という反応。「生活レベルは維持する。苦労はさせない」と懇切丁寧に説明したけど「1日、家にいられたらしんどいもの」と言われてしまい、構想10年の将来設計が無になりました。
    — フミコ・フミオ (@Delete_All) 2024年2月25日
    反応を観察すると「しょうがない」「残念でした」という意見と、否定的な意見で3対7くらいの印象。100年しかない貴重な人生を費やして丁寧にメールで人生指南してくれた奇特な人もいた。僕のことよりご自身の人生を見つめ直してもらいたい。
    否定的な意見は「10年間奥様に相談をしていないのは馬鹿だ」「家事をやらない夫が会社を辞めても邪魔なだけ」「収入がなくなったら生活できない」「いきなり辞められても家族が困る」、だいたいこれに集約されていた。
    まず、「なぜ早期退職する必要があるのか」。理由は明確で、限界を感じつつあるからだ。30年近く営業職を続けてきた。ノルマに終われ、人間関係に疲れ、心身ともにすりへってしまった。あと10年このペースで働いたら壊れてしまうと感じた。じっさい、僕の周辺にいる、営業の諸先輩方は有能・無能にかかわらずぽっくり亡くなる方が多い。昨年は立て続けて二人亡くなった。皆定年まで営業という仕事を続けた人たちだ。引き際を誤ったとしか思えない。
    あと5年。55歳まで営業職として働いて身を引く。これが僕の決めた引き際だ。奥様には「もう営業を続けるのは難しい」「ノルマに追われる夢をみる」と告げてきたので状況は理解しているはず。「死なれても困ります」「ボケても面倒みないよ」と言ってくれている。優しい。なお、僕のこづかいは月19,000円である。
    「いきなり辞められたら家族が困る」という指摘については「今すぐではない。5年後」と申し上げておく。よく考えてほしい。家庭というダサい社会的な枠組で生きている僕に、いきなり辞めるような暴挙が許されるわけがないだろう。我が家を構成しているのは僕と奥様の2名である。うち奥様だけが常任理事で拒否権を持っている。つまり奥様が拒否権を行使したら何もできない。「明日会社辞めるね(^^♪」なんて告げても、拒否権を行使されるだけなのである。昨今の国連の機能不全を思い出していただけるとイメージがしやすいのでないか。
    また「10年間奥様に相談しないのは馬鹿」というご指摘についても、先に述べたとおり、営業としての限界、55歳での引退をたびたび相談してきた。彼女からは「生活レベルの維持が守られれば、キミが何をしようと私は関係ない。会社に行かないならこづかいは減額してもいいよね」という優しい言葉をいただいている。なお現在のこづかいの額は月19,000円である。
    「収入面は大丈夫なのかよクソブロガー」というご指摘について。奥様から具体的な金額を公にするなと厳命されているので、ヒントから想像してもらいたい。僕は中小企業の営業部長だ。その給与収入(グーグルで「中小企業、部長、給与、平均」で検索すると出てくる額とほぼ一致)。これが本業の収入。
    プラス副業。金額が多い順に家賃収入(K市内の古民家1軒)、執筆業の収入(原稿料(記名、別名)、書籍の印税(これまで書籍は4冊出した)、その他諸々。副業の収入は月額平均で大卒新人の初任給のだいたい1.5倍に少し足りないくらい。加えて正社員として働いている奥様の給与がある。
    子供とローンはなし。奥様と格安賃貸マンションに住んでいる。贅沢はしていないので月の支出(生活費他)は副業でまかなえている。つまり僕と奥様二人分の本業の給与はすべて、副業収入から生活費を差し引いた額が貯蓄になる。ついでにこれまで月収入の20分の1を奥様が運用してきた。今のところ収支はプラス。20分の1は、全部を失っても、障子に北斗百裂拳を喰らわせて悲しみを紛らわせれば、リカバリーできると推定した割合だ。今月を最後にこれ以上金は入れない予定(運用だけ)。なお、僕の月のこづかいは19,000円である。
    転職や数か月の無職期間といった浮き沈みはあったが平均すると10年はこのような生活である。通帳の残額は老後2000万円問題を余裕でクリアして毎月増え続けている。素晴らしい。早期退職といっても本業のサラリーマンを辞めるだけで副業は続けるつもりだ。執筆業を増やし、もう1軒使っていない家屋のリフォームを終わらせれば家賃収入は倍以上になる見込み(ありがとう鎌倉ブーム!)。
    懸念材料は箱職人の義父が「やらせてくれ」と申し出てきたので仕方なく任せているリフォームが計画通りに終わりそうもないことである。SNSに「家でゲームをするつもり」とポストしたところ、「旦那が仕事をやめて家でゲーム三昧なんて無理!」的な反応があったけれども、仕事の時間を圧縮することになるので、その時間を趣味にあてたいというだけの話である。
    家事についての批判もあった。「家事をやらないクソブロガーが家にいるだけで奥さんが迷惑なんだよ」」というもの。的外れである。あの投稿でなぜ僕が家事をやっていないことに繋がるのだろうか。豊かな想像力に感心する。もしかしたらご自分の状況を勝手に投影しているだけでは?
    現在、家事は完全に分担されている。「何をやるか」で分担すると不公平感が出ることは不可避である。たとえば食事はミーで洗濯はユーという業務分担をしたとする。この場合、食事と洗濯にかかる労力や時間がイコールにならないと不公平感がでる。日によってメニューや洗濯量が異なるからややこしい。
    我が家は曜日で分担している。月曜日ならその日のすべての家事を1人がおこなうシステムである。10年、このシステムを続けているが不公平感はない。月、水、金、日曜が僕。残りの火、木、土が奥様。「あれ?僕の方が分担日が多い気がする」と指摘したら奥様から「今日はキミ、明日は私で平等に割り振っているだけですよ?」と説明された。なるほど納得。このように家事をやっていない人間扱いは完全に間違いである。早期退職してもこれは変えないつもりであった。なお、僕のこづかいは月19000円である。
    このように、僕の早期退職計画はただ一点をのぞいて万全のものであった。しかしその一点が致命的かつ無視できないものであった。それは奥様の「1日、家にいられたらしんどい」=「僕が家にいる時間、僕と顔を合わせる時間が長くなるのはイヤ」というピュアな気持ちである。経済面、生活面、仕事面が万全であったがために、奥様の僕の在宅時間の増大に対する抵抗感が浮き彫りになった格好である。きっつー。こうして構想10年の早期退職計画は頓挫したのである。この悲しみを乗り越えるためにはこづかいの増額しかない。目指せ月2万円。エイエイオー(所要時間45分)
    Delete_All 2024-03-07 01:45
    最終更新: 2024-03-07 01:45
    10年かけて準備

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