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2025-05-15
『分類思考の世界:なぜヒトは万物を「種」に分けるのか』残響(92)
評
三中信宏
(2009年9月20日第1刷刊行/2009年10月8日第2刷刊行/2009年12月3日第3刷刊行/2013年7月26日電子本刊行/2015年5月8日第4刷刊行/2018年1月19日第5刷刊行/2021年11月8日第6刷刊行,講談社[現代新書2014],本体価格900円(税込価格990円),328 pp.,ISBN:978-4-06-288014-5 → 目次|コンパニオンサイト|版元ページ|残響録)
YouTube「【積読チャンネル】生物の分類を考えると、哲学に行き着く。」(2025年5月12日)
https://youtube.com/watch?v=JTSSXasW-xQ
拙著『分類思考の世界』(2009)が取り上げられていました。すごい数のコメントが付いている。これはうちの学生たちにも紹介しておこうかな。
leeswijzer 2025-05-15 08:11 読者になる
『分類思考の世界:なぜヒトは万物を「種」に分けるのか』残響(92)
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2025-05-10
The Gene’s-Eye View of Evolution その1
The Gene's-Eye View of Evolution (English Edition)
作者:Ågren, J. Arvid
OUP Oxford
今回は「The Gene’s-Eye View of Evolution」を読んで行こうと思う.本書はアルヴィド・オーグレン(J. Arvid Ågren)による「進化の遺伝子視点」を歴史的,理論的に検討した重厚な書籍になる.オーグレンはスウェーデン生まれの進化生物学者で,利己的遺伝因子やゲノム進化などの研究者だ.
淘汰のレベル論争,マルチレベル淘汰絡みの論争は本ブログでもいろいろ取り上げてきたが,最近はややご無沙汰だった.先日は「ダーウィンの進化論はどこまで正しいのか?」の書評で,河田先生と「利己的な遺伝子」の用語をめぐって意見交換させていただき,もう一度復習しなければと思い立った.そしてちょっと気になっていた本書をここで精読してみようと思った次第だ.
序言
冒頭には序言(Preface)がおかれている.
私が人生において忸怩たる思いを持っていることの1つに私が良いナチュラリストではないということがある.私は自然史よりも自然淘汰による進化理論に魅惑されてきた.こんなにも簡潔でこんなにも多くを説明できる理論はほかにない.そして量子論などのほかの科学の重要な理論に比べてより多くの人にとって理解可能だ.
私は常に(多くの同僚がそれは理論的すぎるとか,抽象的すぎるとか,哲学的すぎると片づけてしまうような)進化生物学の概念的な問題に魅せられてきた.
というわけでオーグレンは進化理論の理論的側面に特に興味を持っていて,本書のような本を書いたということになるだろう.私が今回読んでみようと思うに相応しい序言ということになる.
本書のそのような問題の1つ「進化の遺伝子視点(the gene’s-eye view of evolution)」についての本だ.私は常に進化の遺伝子視点やそれに関する激しい論争について興味を持ってきた.進化の遺伝子視点の議論は多くの抽象的な問題を扱うが,同時に数えきれないほどの実証的なインプリケーションを持つ.それは進化とは何かという問題,それをどう学ぶかに直結するのだ.
本書全体を通じてオーグレンは「遺伝子視点」という用語を単なる「視点」ではなく理論的な枠組みを表す用語をして使っている.本ブログでもそれを踏襲していくつもりだ.
私はここ10年の進化の遺伝子視点をめぐる意見の相違について多くを考えた.私は生まれ育ったスウェーデン,大学で学んだスコットランドから離れて(2010年に)トロントに移り,そこではじめて北アメリカの学生や同僚に接し,彼らが進化生物学の理論的な問題に関してヨーロッパの学生や研究者と全く異なる考えを持っていることを知った.もし私がティーンエイジャーの時に進化生物学に興味があるといえば,ドーキンスの本が渡されただろう.しかし北アメリカではスティーヴン・グールドの本が渡されてきたのだ.
ここはとりわけ興味深い.グールドの(怪しい)進化言説が北アメリカでいろいろ影響を与えてきたことはいろいろなところで指摘されている(特に印象深いのは言語が進化適応産物かどうかの議論に与えたグールドの影響の大きさだ)でが,死後10年ほど経っていた2010年ごろでも,進化生物学本流のところでなお影響力が大きかったというのにはちょっと驚かされる.
私はこれらにかかる多くの論争を見聞してきた.本書が生まれたのはこれらの論争のおかげでもある.
このあと本書の議論にはデイヴィッド・ヘイグによる「All Things discussion group」が大きな影響を与えていることが述べられ,また本書草稿にコメントをもらった謝辞として多くの学者の名前が挙げられている.有名どころだとアラン・グラフェン,ダン・デネット,スチュー・ウエスト,デイヴィッド・バラシュ,リチャード・ドーキンスあたりの名前が見える.(遺伝子視点が世界にどのように影響を与えたかを教えてくれた人への謝辞の中には大塚淳,辻和希,佐倉統の名前もある)
なかなか私の興味ど真ん中の本のようだ.ゆっくり読んでいきたいと思う.
shorebird 2025-05-10 11:12 読者になる
2025-05-08
岡田将生 映画「アフター・ザ・クエイク」主演決定!
村上春樹
www.stardust.co.jp
www.bitters.co.jp
Piccoli 2025-05-08 15:04 読者になる
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2025-05-04
ストーカー被害が最悪結末…父親「早く警察が動いていたら」 兄「涙が止まらない」 川崎・住宅遺体事件
刑事事件
ストーカー被害が最悪結末…父親「早く警察が動いていたら」 兄「涙が止まらない」 川崎・住宅遺体事件(カナロコ by 神奈川新聞) - Yahoo!ニュース
父親(51)は声を震わせた。「なんでこんなことに」「早く警察が動いていたら」─。家族や知人は、ストーカー被害に絡む最悪の結末に無念さをにじませた。
女性が行方不明になる前に、その女性や親族から繰り返し警察に相談、申告があったにもかかわらず緩慢な対応に終始していた、という批判が警察へ厳しく寄せられている状況にあります。
その検証は、今後、徹底して行われるべきですし、そうなるはずですが、私自身も、報道を見ていて、当時の警察の対応には強い疑問を感じるものがあります。特に、女性が失踪した時点で、それまでいた家のガラスが破られているという状況があり、ストーカー行為を働いていたという男性の行為も、映像にまで撮られていたということですから、令状を取り男性の関係先を捜索することも、警察がその気になればできたでしょう。やる気がなくやるべきことをやらなかったと言われても仕方がないと、強く感じるものがあります。
当時の所轄警察署や神奈川県警本部の対応は、今後、徹底的に検証される必要があると思います。
yjochi 2025-05-04 00:00 読者になる
2025-05-03
yjochi 2025-05-03 20:58 読者になる
2025-05-06
サブPCその後
pc
昨年3月に新調したサブPCですが、その後色々トラブルに見舞われております… パーツ交換を繰り返し、現在こうなっています。 新PC (2024/3/7) 新PC (2025/5/5) CPU Ryzen 5 8600G (6C12T/4.3GHz) 変更なし MB ASRock B650 Pro RS ASUS B650-E TUF GAMING WIFI…
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2025-05-01
ある個人飲食店の廃業理由がクソすぎる。
日記 仕事 給食営業マン 人生
4月末、とある飲食店が廃業した。個人経営の小さな店だ。特定されないよう、店名と売り物は伏せておく。ウチの会社は食材と消耗品を納品していた。オーナーシェフは二代目で、先代から五十年以上も続いている老舗。今の店舗に移ってきたのは三年前で、移転の際に厨房機器を一部刷新したので機器や設備の老朽化が廃業の原因ではない。跡継ぎはなく、オーナー夫婦は六十代前半だが、僕よりも元気なくらいだ。売上や集客も好調だった。だから、廃業の理由をオーナーは明かさなかったけれども、お米や食材の価格高騰しか考えられなかった。
営業最終日、店に足を運んだ。なんとなく気まずい。訪問するたびに入口ドアに「価格改訂のお知らせ」が貼られていて、文面がお詫び調なのを見てなんとも言えない気分になっていた。最後の価格改訂は3月末。お詫びするのも疲れたのだろう、お知らせの文面はなく、ただ黒マジックの斜線で従来の価格を消し、新価格を赤マジックで書いただけだった。このお店は価格転嫁出来ているからいいほうだ。個人経営の飲食店の多くが、客離れを畏れて、価格に転嫁できていないのが実情だ。付き合いのあるオーナーは「テレビなどのメディアが「激安個人店」「爆盛食堂」といってありえない価格と量の店を取り上げているから…」と冗談交じりに愚痴っていたけれども、それが味と食材で勝負する店には不利に働いたかもしれない(言うまでもないが爆盛店に罪はない)。
訪問したのは、未開封の乾物や調味料の買い取り依頼を受けたからだ。食材の点で努力したつもりだったが、最悪の結果になって申し訳ない気持ちがあり、買い取りに応じた。個人経営の飲食店は弱い立場にある。ウチで食材を大量に購入して、個人経営店各位に展開する、スケールメリットを活かす形でサポートしていたけれども、じわじわ確実に上がる価格高騰には対応しきれなかった。オーナーは食材高騰について「何かが高くなるときは別のものが安くなったりしてある程度バランスが取れていたし、提供するメニューの変更で対応できたが、今は全部の食材が上がってしまって手を打てない。米の値段も下がりそうもない」と嘆いていた。「感染症のときはいつか終わると思って耐えられたが、今回の食材はしんどいよね」僕も当時を思い出した。大変な時期だったがこれを乗り越えたら上がっていけるという希望があった。「当時は営業が出来ない日があってしんどかった。今は営業ができている。利益を出せないのは自分の力不足だからね」とオーナーは落胆していた。
買い取った食材を軽バンに積み込んだあとで挨拶すると、オーナーは「あと十年は出来ると思ったんだよな」と寂しげだった。これからは趣味に生きるとのこと。人に言えない趣味らしいので追究するのはヤメた。「残念です。食材高騰でお店をやめなきゃいけないなんて。国が無策すぎますよ。備蓄米の効果もいまいちでしたし…」と僕は言った。国のせいにして自分の責任を軽減するつもりだった。ところが。オーナーの答えは意外なものだった。「お米や食材の高騰が理由じゃないよ。しんどいのは間違いないけど、ウチは従業員がいないから、生活するだけならなんとかなるんだ」え、そうなの。返せ、罪悪感と自責の念。
理由を訊ねると「家賃」とオーナーは答えた。契約更新をしようとしたら不動産屋から、オーナーいわく「法外な家賃」を提示されたらしい。具体的な金額は教えてくれなかったけれど、一食当たり数百円アップな感じ、という言い方で教えてくれた。試算。一日100食で営業日が月20日間、つまり2000食/月。仮に200円の値上げがマストなら2000食をかけて月40万円。大きい。飲食店経営で家賃(テナント料)の占める割合は大きい(なお終日ガスをつけっぱなしにしているラーメン屋は光熱費の割合が高くなる)。いきなり数百円。経営努力が無になってやる気を喪失するのも仕方がない。食材値上げでウン十円ごとにお客に詫びて価格改訂をしてきたのがアホらしくなる話だ。
契約更新時に家賃(テナント料)を爆上げして追い出し、次の借り手を当初の家賃より上げて契約する。東京から近く、観光地でイメージが良く、インバウンドと借り手の見込みがモリモリあるからそういう手法が成り立つのだとオーナーは教えてくれた。「すげえ流行っているシャレ乙な古民家カフェが突然謎の閉店をする理由ってそういうことらしいよ」それがお前らのやり方かあああああ!個人経営の飲食店の難しさについてマーケティングやクオリティの問題にするコンサルタントがおられて、確かに正論っちゃ正論なんだけれども、実際にはどうにもならない理由による経営難も多いのだ。だから難しいんだよね。(所要時間29分)
Delete_All 2025-05-01 18:00
最終更新: 2025-05-01 18:00
ある個人飲食店の廃業理由がクソすぎる。
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