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Under the Rose 8 (船戸明里)
Under the Rose (8) 春の賛歌 (バーズコミックス デラックス)
船戸 明里
幻冬舎 2013-12-24
役者なら 揃っている
劇場なら ここにある
人生は舞台だ
(P208〓209より引用)
何年待たされても新刊が出るたびに「やっぱり面白い!」とずっぽりはまってしまう魅力がありますね。
こんな重厚な人間ドラマは他の漫画では味わえないもんなー。刊行ペースがゆっくりなのも仕方がないよなぁ。
だけどこれが完結するまでおいらの寿命がもつかしら……とか思う。本気で(おい)。
カヴァーは眼鏡カップルですが、ほぼ一冊まるまるアーサー・ロウランド劇場の趣がありました8巻。
「冬の物語」の時点でアーサーの静かな狂気は既に描かれてしましたが、それがどのように芽生えて育っていったのかが語られるのがこの巻ということになるのでしょうね。
しかし、アーサーとアンナのすれ違いと云うか端っから噛み合ってないと云うか壊滅的な相性の悪さって云うか、互いの求めているものと与えられるものがあまりにも違い過ぎてどうにもならなくなっちゃうところとか。
読んでいるだけでつらくて痛くて悲しくてもうどうしようもなくやりきれなかったですよ。
ここまでどうにもならないくらいに歪んでしまっているとはなぁ……。
ローズの優しさとかモルゴースとリッケンバッカー夫人の交流とかおちびさんたちの愛くるさには心和みましたが、それがあるだけに余計に切ないよなー。
皆が正しく幸せになれる方法はなかったのだろうかとか考えましたが、それがなかったからアーサーはロウランドという寒々しい箱庭の中で「理想の家族」を造り上げるしかなかったんでしょうけどねぇ……。
将来的には破綻しか待っていないような夫婦関係はこの先どうなってしまうのか、レイチェルはアルとどうにかなっちゃうのか、そしてウィリアムはどうするのか?
と相変わらず気になることばっかりのまま続く、です。
次はまた二年後くらいとかかしら……。
いやもう、できるだけ早く続きが読みたいです……(切実に)。
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