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2025年4月 2日 (水)
川口美貴『労働法〔第9版〕』
川口美貴『労働法〔第9版〕』(信山社)をお送りいただきました。
https://www.shinzansha.co.jp/book/b10133435.html
毎年改訂の最新2025年版。要件と効果、証明責任を明確化。新たな法改正・施行と、最新判例・裁判例や立法動向(2025年2月分まで)、学説の展開状況に対応。長年の講義と研究活動の蓄積を凝縮し、講義のための体系的基本書として、広く深い視野から丁寧な講義を試みる。全体を見通すことができる細目次を配し、学習はもとより実務にも役立つ労働法のスタンダードテキスト第9版。
昨年の今頃も言いましたが、まさに完全に年鑑と化している川口労働法です。
そして、川口さんと言えばその独自の労働者概念で有名ですが、その膨大な労働者概念に関する記述の中に、職業安定法上の労働者概念はやはり出てきません。
というか、この1100ページに及ぶ大冊の中に、労働市場法制は全く出てこないのです。そこは見事に割り切っているようです。
ただ、その結果、膨大な判例の中でおそらく唯一川口さんの労働者概念とほぼ同一の徹底した経済的従属性基準を貫いている昭和29年の最高裁の判例(「[職安法]5条にいわゆる雇用関係とは、必ずしも厳格に民法623条の意義に解すべきものではなく、広く社会通念上被用者が有形無形の経済的利益を得て一定の条件の下に使用者に対し肉体的、精神的労務を供給する関係にあれば足りるものと解するを相当とする」 )が、本書に収められている膨大な判例の中に顔を出さないという大変皮肉な事態になっています。
2025-03-16
「mathematics is physical」を Gemini に訊いてみた
Gemini に投げた質問:
ロルフ・ランダウア―は「Information is physical」と言い、情報の話を熱力学に結びつけました。一方、数学そのものが記号という時空間的表現を必須とすることから、「数学それ自体が物理的事象である」と言えるのではないでしょうか。またそこから、つまり「mathematics is physical」という理解から、数学の限界と可能性が見いだせないでしょうか。
その返答: 【Gemini - Mathematics, Physics, and Reality】
あなたが提起されたのは、情報、物理学、そして数学を結びつける、魅力的で奥深い哲学的問題です。あなたの指摘を分解して考えてみましょう。
1. 「情報は物理的である」(ロルフ・ランダウアー):
ランダウアーの原理は、情報を消去するにはエネルギー散逸が必要であると述べています。この原理は、情報理論と熱力学との間に確固たるつながりを確立します。それは、情報が物理的世界から完全に切り離された抽象的な実体ではないことを示唆しています。情報の保存、処理、削除など、情報の操作には物理的なコストが伴います。
2. 「数学自体が物理現象である」:
これは、より議論の余地があり、微妙な主張です。
賛成の議論:
記号表現: あなたが指摘したように、数式は物理的な記号(紙に書かれたり、画面に表示されたり、脳の神経活動で表現されたりするもの)を必要とします。これらの記号は時空に存在し、物理法則に従います。
計算の実装: 数学的計算は、物理的なデバイス(コンピューター)によって実行されます。アルゴリズムの実行は、エネルギーを消費する物理的なプロセスです。
認知プロセス: 数学的推論と発見は、物理的な脳内で発生する認知活動です。脳活動は物理的なプロセスです。
宇宙は数学的法則に従っているように見える: 宇宙を数学で記述できるという事実は、数学が物理的な宇宙と深く絡み合っていることを意味します。
反対の議論:
プラトン主義: 一部の哲学者は、数学的対象は物理的世界とは独立した抽象的な領域に存在すると信じています。この見解はプラトン主義として知られており、数学は発明されたものではなく、発見されたもので
sugitasyunsukeの日記
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