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2025-06-07
ミュージカル『LAZARUS』
ミュージカル『LAZARUS』観てきた。いろんな意味でDavid Bowie的な内容だった。ヒット曲集でも代表曲集でもない選曲だけど、使われていない彼の曲を連想させる要素も入っているような。『地球に落ちて来た男』の後日談である本作に、“Space Oddity”に対する”Ashes to Ashes”的な自作批評を感じたりした
Lazarus (Musical) -Digi-
アーティスト:Bowie, David
RCA
Amazon
最近の自分の仕事
-伊藤政則が振り返る、プログレッシブ・ロックの時代「『原子心母』は聴いたことがないような音楽だった」(取材・構成) https://realsound.jp/book/2025/06/post-2039789.html
ending 2025-06-07 20:48 読者になる
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ミュージカル『LAZARUS』
2025-06-05
日本文化の猥雑な部分
「立ち読みの歴史」を読んで、日本文化の猥雑な部分に触れていたら良かったと思った。本文中、西洋には立ち読みがないという過去の日本人の証言に触れて、ないことはない、としているが、実は西洋の新刊書店というのは、日本のそれとは雰囲気が違って、ひどく生真面目な感じがして、そのために立ち読みをするという気分にならない。私はカナダのヴァンクーヴァーの書店しか行ったことはないが、北米では概してこんな感じで、ヨーロッパもそれに近いだろうと思っている。
それは本のあり方にも現れていて、西洋には高級文化と低級文化の間の中間文化がない。テレビなどはそれに近いが、書籍でいえば、新書のようなものはない。文庫クセジュというのがあるが、あれは新書の中の「キリスト教入門」みたいなものだ。もっといえば、浅田彰の『逃走論』とか栗本慎一郎の『パンツをはいたサル』とか上野千鶴子の『セクシィ・ギャルの大研究』みたいな、学者が書いた猥雑な本というのが西洋にはない。もっともそういう本が流行ったのは日本でも1980年から2000年ころなので、限定的ではある。
あと雑誌のあり方が違う。『ブルータス』とか『ダヴィンチ』みたいな、本のことを扱っているのにひどく猥雑な雑誌というのは、西洋にはない。今はなくなった『噂の真相』みたいな雑誌も、ない。1970年ころから2000年ころまで、日本には女優のヌード写真集というのがあったが、西洋にはそういうのはない。『プレイボーイ』や『ペントハウス』といった月刊雑誌に、陰部の見えないヌードが載っていたりするが、これはヌードモデルのもので、あとは「XXX」という実に下品な店で売っているセックスをもろに写したハードコア・ポルノがあるだけだ。女優が映画で脱ぐことはあっても、写真集になることはない。
あと、2000年ころから変わってきたが、大河ドラマのような、歴史をドラマ化するということが西洋では日本ほど盛んではなく、私は2000年ころ、アメリカ独立革命を描いた映画を探して見つからなかった。その後「ジョン・アダムス」のような優れた連続ドラマができたが、こういうのは日本のマネである。日本に多い歴史小説や歴史ドラマの元祖は講談で、こういう自国の歴史に取材した話芸というのは西洋にはなかったようで、西洋の歴史小説というのはどういうわけか「レ・ミゼラブル」のように、歴史を背景に架空の人物が動き回るものが主だった。
そういうことの結果として、日本の書店は、色々な本や雑誌を覗いて楽しむ「遊び場」的な雰囲気があったのに対して、西洋の書店にはそういう雰囲気がなかった。だいたい西洋の本のハードカバーは立ち読みするには重すぎるし、フランスではちゃんとした本は装幀がされていなかったりする。あと日本では文庫本というのがあり、ドイツのレクラム文庫をマネしたというが、レクラム文庫は中身は堅いものだし、いわゆるペーパーバックは、書店というよりドラッグストアなどで売っている。雑誌類も、書店で売っているのは堅いものが多く、ヌード雑誌などはドラッグストアである。
というような違いがある、ということを書いたら面白かった、と思ったのである。
(小谷野敦)
jun-jun1965 2025-06-05 11:11 読者になる
日本文化の猥雑な部分
2025-05-31
フィルムと記憶〜『アイム・スティル・ヒア』(2024)【試写】
1970年、リオデジャネイロ。ブラジルの軍事政権末期の実話を元にした映画。ウォルター・サレス監督で第 81 回ヴェネツィア国際映画祭最優秀脚本賞受賞、第 82 回ゴールデングローブ賞主演女優賞受賞ということでもう観るしかないですね。8月8日公開です。
で、終わりでもいいのですが、もう少し。
冒頭から、35ミリフィルムで撮られた濃密でやわらかい色彩が心地よい。リオデジャネイロのビーチの、あかるく、湿度を帯びた、濃密な空気。このあかるい濃密さが、パイヴァ家の元国会議員だが現在は政治には関わっていないはずの父が軍事政権に連行された瞬間、牢獄の重々しい濃密さへと暗転します。
正直、このフィルムの色彩やテクスチャーだけ味わっているだけでもいいと不埒なことを思ったりもするのですが、ただしフィルムの存在はこの物語の核心へとつながっていきます。というのも、父が軍事政権に拉致されて行方不明となった瞬間に、一家のかつての平和な生活は一気に過去のものになってしまうのですが、父の消息が分からない限り、その過去は埋葬できない過去に、過去になりきれない過去になるのです。妻のエウニセをはじめとする一家は、そのような過去と現在の間のどこでもない時空で生きることを強いられる。それがひたすらに残酷なわけです。
そのような過去ならぬ過去と、家族写真や8ミリフィルムの家族ビデオが複雑な関係を結びます。軍事政権が父の逮捕投獄そしてその後の事実を認めない限り、それらは安定した過去の家族写真・ビデオになることはできません。そのことと、この映画自体が見事なフィルムの色調で撮られていることは無関係でないどころか、形式が主題の中心を語っているとみなすべきではないかと感じました。
また、全体主義や独裁政権の圧政を実行した人たちのリアリティを描く作品というのも増えているように思いますが、この作品も、手を下す人びとのあり方のリアリティがよく描けていたと思います。
かなしく残酷な事実を描いた映画ではありますが、「映画を観た!」という満足感が非常に高い映画であることも確かです。お勧め。
shintak 2025-05-31 15:35 読者になる
2025-05-24
こっちをお向きよ世界〜MAJで思い出した山下久美子
先日の晩、NHKを見ていたらいつもと違う番組が始まって、年輩の男性がぼそぼそしゃべり始めました。聞いているとどうやらその男性は細野晴臣で、イベント名はミュージック・アワーズと聞こえましたが、アにアクセントを置いて言ったのでhoursかと思いきやawards、しかも主催者のカタカナ表記はなぜか単数形っぽいアワードなのでした(英語表記は複数形でAwards)。
awardはアウォードと読んでほしいものです。できればウォーのほうを強く発音して。
それはともかく。
ミュージック・アワード・ジャパン Music Awards Japan は、一般社団法人カルチャーアンドエンタテインメント産業振興会が主催する、日本のグラミー賞を目指した音楽賞。その第1回授賞式をNHKが中継していたわけです。
中継は早い段階で見るのをやめてしまったのですが、わりと最初のほうから日本の音楽制作者の海外進出を後押ししたいという意志を前面に打ち出していたのが興味深いと思いました。細野氏を登場させたのも、世界的に人気を得ることに成功したYMOの人という文脈でしたし、他の表彰者も多くが現在進行形で海外進出に取り組んでいる人たちでした。
授賞式に文化庁長官の都倉俊一がプレゼンターとして現れたことで、行政からの関与の匂いもそこはかとなく漂ってきますが、その辺はちゃんと調べたわけではないのでわかりません。クールジャパン事業のような失敗に向かわないことを祈ります。
海外進出が重要課題と捉えられているのは、K-POPの成功に刺激された面が大きいのでしょうが、資本を集中投下するような方法論を真似る必要はないんじゃないかなと思っています。アニソン周辺のような強度の高いJ-POPが海外でも受けているらしいので、そこを集中的に推していこうという方向は考えられますが、政策的に展開するなら、支援する対象はジャンルをなるべく広くしてほしいです。
他のアジア諸国に比べて日本は経済的な離陸が早かったので、並行して生まれた文化的資産の蓄積も大きい。西洋音楽を基盤とするポピュラー音楽にしても、幅が広く層も厚い歴史的な資産がある。そこが日本の強みでしょう。その中から発掘されたシティポップのような鉱脈は他にもあるだろうと思っています。
個人的には、80年代によく聴いていた歌謡曲とロックの中間みたいな存在が海外でどう受け入れられるか、反応を見てみたい気がします。日本のレコード会社に資金があって、海外進出なんか狙ってなくて純粋に日本市場向けなのに海外で録音していた時代の産物。
代表的な存在として、山下久美子8枚目のシングル「こっちをお向きよソフィア」を挙げます。かっこいいんだけど日本人ぽい。昔ラジオでイントロが聞こえてきた瞬間、洋邦取り混ぜて事前の曲紹介なくかける番組でしたが、日本人の作品だとわかったのを覚えています。イントロでギターが和音を響かせるんじゃなくてほぼ単音でメロディー、それも歌の主旋律じゃないメロディーを聞かせるところが文芸翻訳の世界なんかでいう和臭を感じさせるんですよね。
ところが、先日たまたまWikipediaを見たら、この曲はニューヨークのパワー・ステーションで録音したもので、編曲もギターもヒュー・マクラッケンだったというのを知りました。ビリー・ジョエル『ストレンジャー』やポール・サイモン『時の流れに』をはじめとする数々の名作に参加してきたギタリストです。レコーディングメンバーは、ほかにドラムスがリック・マロッタ、ベースがトニー・レヴィン、キーボードがドン・グロルニックという面々。めっちゃ本場! 自分の感覚はつくづく当てにならないなと感じたのと同時に、デモテープにこのイントロがあっておもしろいと思ったので採用した可能性があるかもしれないとも思いました。いろんな文化圏の人に聴かせてみたい。ハスキーで薄い歌声も世界にあまり例がないんじゃないでしょうか。
山下久美子はストリーミングで聴ける作品が増えてきましたが、この曲が入った全編ニューヨーク録音のアルバム Sophia はまだ解禁されていないようです。待ってます!
山下久美子 Sophia
zokkon 2025-05-24 11:17 読者になる
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こっちをお向きよ世界〜MAJで思い出した山下久美子
2025-05-17
第27回 長野マラソン 走った
さる4月20日、長野マラソン走ってきました。
長野マラソン走るのは初めてです。評判良い大会なので楽しみ。しかしまた雨予報。丹波篠山マラソン以来、すべてのマラソンが雨なんですけど……。
ちなみに3月あたまの丹波篠山マラソンで初のサブ3.5達成、続く3月末の福井さくらマラソンでもサブ3.5いけたので、今回も頑張りたいところ。
ただし、1週間前にハーフのレース(芦屋さくらファンラン)走って疲労があったせいで、この1週間は練習控えめ。直近4週間で183kしか走ってなくて、そこがやや心配。でも先週のハーフではPB出せたし、練習はできているはず!
結果は、3h 34m 40sでした!サブ3.5ならず!
以下は直近3レースの5kごとのペース。
丹波篠山マラソン(2025.3) ふくい桜マラソン(2025.3) 長野マラソン(2025.4)
0-5k 4m 59s/k 5m 00s/k 4m 55s/k
-10k 4m 46s/k 5m 08s/k(トイレ) 4m 55s/k
-15k 4m 51s/k 4m 50s/k 4m 52s/k
-20k 4m 57s/k 4m 52s/k 4m 53s/k
-25k 4m 55s/k 4m 52s/k 4m 53s/k
-30k 4m 53s/k 4m 54s/k 4m 59s/k
-35k 4m 52s/k 4m 56s/k 5m 08s/k
-40k 4m 57s/k 5m 00s/k 6m 03s/k
-42.2k 4m 51s/k 4m 39s/k 5m 12s/k
記録 3h 26m 21s 3h 27m 59s 3h 34m 40s
今回は35k地点で完全に脚が売り切れてしまって、キロ6分超えちゃったのが目立ちますが、サブ3.5のMペースである4m 58s/kを超えた区間(赤字)がふくい桜では35-40k区間なのに対し、長野では25-30k区間と、如実に失速ポイントが早まっています。
都市レースの割に最初の5kはあまり渋滞にまきこまれなかったし、中間地点まではタイム自体は問題なかったんですが、シンプルに脚がもたなかったです。スピードではなく、筋持久力不足ですね。前半は3.5ペースランナーを気にしながらペースランナーの前を走ったのも良くなかったかも。ペースランナーより遅いペースで走る勇気も必要だったかも?
動画でも言及してますが、ふくい桜のときは直近4週間の走行距離が236kだったのに対し、今回は直近4週間は183kにとどまっていて、走る前からそれが気になっていたのですが、走り込みの足りなさが如実にあらわれちゃった感じですね。練習は嘘つかない。
サボってたわけじゃなくて、この長野マラソン直近の4週の期間には、フルマラソン(ふくい桜:長野の3週間前)とハーフマラソン(芦屋さくら:長野の1週間前)があって、むしろハードスケジュールだったのですが、ハードな分、オフの日が多くなって、逆に総走行距離が少なくなっちゃったかな。あと、シゴトが忙しくなったのもあるけど。
特に、1週間前にハーフを走ったのは影響でかかったかも。このハーフではPB出したので長野に向けて調子は悪くないはずと思っていたのですが、ハーフはMペースよりだいぶ速いペースでがっつり21k走るのでダメージ大きく、最後の1週間の調整がうまくできなかった。
ハーフマラソンをフルのMペースで走る勇気(?)があれば、フルに向けた良い練習になったかも。でもお金払ったレースで、ペースを意図的に落として走れるほど人間ができていません(汗)。正直、Mペースで20k走るならレースじゃなくても自主練でできるから……。ハーフマラソン入れるならタイミングちょっと考えないとなー。
次は黒部名水です。このレースは時期的に暑いので記録は難しく、そしてエイドが充実しているのでファンランにしようと思っていましたが、もう一回3.5ねらってみようかな!
いじょ!
・08/31 北海道マラソン(フル) ←NEW!
・11/16 神戸マラソン(フル) ←NEW!
74) 2025.04 第27回 長野マラソン 3h34m40s
56) 2025.04 2025 芦屋さくらファンラン 1h36m16s *PB*
55) 2025.02 ベジタブルマラソンin立川 1h37m53s
50) 2024.01 大阪ハーフマラソン 2024 1h39m00s
ultravisitor 2025-05-17 11:12 読者になる
★村田沙耶香『世界99』(読書中)
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