「テクスト的現実」を考える
前回記事で触れた綿野恵太の配信番組(「「最後の文芸批評家」が語る『批評の歩き方』『重力』そして『日本人の条件』」、「綿野恵太の失われた批評を求めて」2025/06/03 23:59 まで公開)は、私にとって自分の批評について初めて他の批評家と一対一でまともに対話した記録であり(『小説家の起源』や『アンチ漱石』の時はまったく無視だった。私はずっと透明人間のように書いてきた。これは「固有名批判」という私の批評の方法がもたらす必然とも言える)、私の批評が他者の目からどう見えているのかについて知る貴重な機会だった。綿野氏は、私の本を、帯文やあとがきだけではなく、中身まで読んで、率直に感想を伝えてくれた。もちろんそこには批判が含まれているが、それは私にとって立ち止まって考えるに値する意味のある対話の成り立つ批判だった。私と綿野氏は違う場所にいるので、その分適度に距離を取れたと思う。そのことに改めて感謝すると共に、良い機会なので、その対話によって気付かされたさまざまな論点を、これからこのブログで何回かにわたって、一つ一つ検討してみたい。
今回考えてみたいのは、蓮實重彦の「テクスト的現実」という言葉についてである。配信で綿野氏が、現代は「批評」的な「解釈」の時代が終わり、「物語」を「エビデンス」に基づいて「考察」することが主流になっていると言ったのに対して、私は蓮實が以前言っていた「テクスト的現実」はその「物語」の外部に残り続けるのではないかと疑問を呈してみた。
後で検索したら、「批評」と「考察」の対立は、ここ数年話題になっていたらしく、去年『なぜ働いていると本が読めなくなるのか』でベストセラーになった批評家の三宅香帆が次のように語っているインタヴューが見つかった。「考察と批評をよく私は対比するんですけど、今の時代は考察が人気で、作者が正解を持っていて、どうやってその正解にたどり着くかみたいな世界観が主流なんですね。それに対して批評は、こちらが文脈を読み取ったり解釈したり、作者が正解を持っているわけではないという立場です。時代精神みたいなものを語ると『エビデンスはどこにあるんだ』と言われたりするので、それをやりたがる人はいないし、なかなか受け入れられない時代だと思いますけど、私は批評がすごく面白いと思っていて。こういう本で面白さを伝えて、なんとか30代
2025-05-21
日記
日記
早朝出発し、新幹線で山口へ。新山口で母と待ち合わせ、昼食後に展示会場である旧山口市庁舎に。展示の場数はこなしてきた方だけど、下見もできず(部屋の外からは見た)、図面も手に入らない中での遠方の展示というのは読めないことだらけで不安いっぱいでした。
ひたすら掃除をして、事務室っぽく机と椅子を並べたところで本日は終わり。
その間に「2つの展覧会から振り返るギャラリー シマダ」展と「原風景としての「山高」」展の準備も同時にやりつつイベント全体のキャプション作成をお手伝いしつつ。
のち、ギャラリーナカノの「背のある風景」展の設営に行き、翌日朝イチの作業を見込んですぐ近くのホテルで一泊。
kachifu 2025-05-21 22:30 読者になる
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日記
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古舘遼 評(『表象』No. 19 2025年5月20日)
https://getsuyosha.jp/product/978-4-86503-202-4/
加藤有希子 評(『アメリカ太平洋研究』Vol. 25 2025年3月)
http://www.cpas.c.u-tokyo.ac.jp/pub/index.html
2025-05-20
6月18日に短歌ワークショップ!
6/18(水)13時より、札幌市資料館でワークショップ「札幌を短歌に詠む」を開きます!参加無料!定員40名です。
https://www.s-shiryokan.jp/pdf/20250618.pdf?fbclid=IwY2xjawKZDj5leHRuA2FlbQIxMABicmlkETF4aWY1bUROQUM2WkpZc1prAR5BuMZ92SnB-3DFFazkv4-bRReAbm1IaOMEyHYln5QjmfnLtcuttteqf7M-tA_aem_E_c1-J2hWdSUrp7GgQKWWw
北海道新聞「札幌零景」第20回・「朱坊川のこと」更新です。
<札幌零景 消えた風景の幻視譚>20 朱坊川でのこと 山田航:北海道新聞デジタル
左右社刊の短歌アンソロジー『雨のうた』に『寂しさでしか殺せない最強のうさぎ』より1首入集します。
sayusha.com
yamawata 2025-05-20 16:29 読者になる
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6月18日に短歌ワークショップ!
2025 / 5
2025年 05月 11日
注目新刊:シモンドン『技術的対象の存在様態について』みすず書房、ほか
『技術的対象の存在様態について』ジルベール・シモンドン(著)、宇佐美達朗/橘真一(訳)、みすず書房、2025年5月、本体6,800円、四六判上製440頁、ISBN978-4-622-09762-4
『心が共有しているもの――アネット・バイアー著述集』アネット・バイアー(著)、 竹山重光/品川哲彦/平出喜代恵(訳)、叢書・ウニベルシタス:法政大学出版局、2025年5月、本体4,100円、四六判上製340頁、ISBN978-4-588-01182-5
『世界思想 52号 2025春』世界思想社編集部(編)、世界思想社、2025年4月、A5判並製95頁
★『技術的対象の存在様態について』は、フランスの哲学者ジルベール・シモンドン(Gilbert Simondon, 1924–1989)の国家博士号請求論文の副論文である『Du mode d'existence des objets techniques』(Aubier, 1958; Nouvelle édition revue et corrigée〔改訂新版〕, 2012)の全訳。帯文に曰く「技術的対象の徹底的な考察がわれわれの知的体系を再編し、技術哲学に新たな地平を拓く――。人間と機械の関係を根本から問いなおす始動の書、待望の邦訳」。目次詳細は書名のリンク先でご確認いただけます。
★「力への欲望によって機械は覇権を得るための手段として神聖化され、現代の秘薬となる。同胞を支配せんとする人間がアンドロイドという機械をうみだすのだ。この人間はそのときアンドロイドをまえにしてその地位を退き、みずからの人間性をこの機械に譲りわたす。つまり思考する機械を構築しようとし、意志する機械、生きている機械が構築可能だと夢想するのだが、それは、そうした機械の背後で、不安を覚えることなく、あらゆる危険から解放され、あらゆる無力感を免れ、みずからが発明したものによって間接的に勝利をおさめ続けるためになのである。ところでこの場合、想像力によってロボットという人間の分身となった内面性を欠いた機械は、きわめて明白かつ不可避に、まったく想像上のものであり神話的でしかない存在を表している。/まさにわたしたちが示したいのは、そうしたロボットは存在しないというこ
夢を見るようになり、SNSに夢の話を書く人の気持ちを理解
忙しいと夢が生活の中心になってしまう
たしかにヤクルト1000を飲むと夢をよく見る ブームは一段落したのかもしれないが、ヤクルト1000がコンビニエンスストアで買えるようになってから、だいたい毎日飲んでいる。もともとよく眠れていたのだが、さらに眠りが安定してきたように感じている。飲むのは朝がよい…
ココロ社
27作品全部見直す。過去作のオマージュにも気づける
コナン映画全部見た
春ですね!春といえばゴールデンウィーク!ゴールデンウィークといえばコナンです! コナンの映画は毎年ゴールデンウィーク前に公開されています。今年の隻眼の残像も、先月公開されましたね!もちろんすでに見に行きました! 毎年やる新作コナン映画とは別に、この時…
ダンの日常2
みりんを最初に入れると上手くできる
日本一簡単なぶりの照り焼き 改良版
フライパンでサラダ油を熱し、耐熱のトングを輪ゴムで固定して立てた状態で皮を5分くらい焼く。皮はパリパリにしたい。 身を少し焼いたらみりんを入れる。 みりんがある程度煮詰まったら上白糖を直に振りかける。 上白糖が溶けたら醤油を入れる。上白糖が少し焦げるく…
膨らまない話。
食べ物とか料理の工夫とか
ノコギリで壁を切っていく。これでもう元には戻れない!
キャットドアを自作してみた件 そのに
実際の伊織様の通り道となる木枠が完成したので、いよいよ壁に穴を開ける作業に入る。 下地センサーとか下地探しとかいわれているもので、壁の中の空白部分を探す。通行に支障のない高さで、十分な余白があるところを探す。 このへん大丈夫そうやな! 場所が定まったら…
そこはかとなく、
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DIYのこと
登山の話ができる友人が近くにいないためChatGPTを活用中
登山を始めた
背景 「写真を撮るのが好き」「まだ立ち入ったことのないところに行きたい」という趣向が自分にはあり、金沢に引っ越して車を手にしてからは行動範囲がさらに広がって楽しくやれている。 d.aereal.org 一方で車移動 だけ を楽しもうとすると、意外と目的地がマンネリ化…
『言葉を吐く』
『さみしい夜にはペンを持て』を読み日記用メモを取るように
読んだ本4月後半
◆母という呪縛 娘という牢獄 / 齊藤彩 母という呪縛 娘という牢獄 著者 : 齊藤
チャンドラー『長いお別れ』4章までと翻訳方針
2025-05-04
付録:私たちの研究活動の概況(1933年)
ラカンが自身の初期の研究活動と学位論文『人格との関係からみたパラノイア性精神病』の概要について要約的に記した文章の全訳です。原文は、Lacan, J. Exposé général de nos travaux scientifiques. In De la psychose paranoïaque dans ses rapport avec la personnalité. suivi de Premiers écrits sur la paranoïa. Seuil, 1975, pp. 399-406.
付録:私たちの研究活動の概況(1933年)
[399]私たちの初期の研究については詳細な分析は行わない。お分かりのように、それらのいくらかは純粋に神経学的なものである(発表1、3、7)。ヒステリーの問題に対する私たちのささやかな貢献(発表2および3)は、現在の研究への過渡的なものだが、まったく精神医学的なものである。当初私たちは、師〔=指導教員であったアンリ・クロード〕が与えてくれた方向性に従い、いくつかの心的な症候群における器質的な条件を明らかにすることに重きをおいていた(発表4、6、10、11、13)。
私たちは内勤医の最終年度の終わりまで待ってようやく、主要な研究である学位論文のなかで、内勤医時代の年月のなかで病態心理学の問題が我々にとってますます重要になってきたことを明確に表明することができた。
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lacanian 2025-05-04 19:47 読者になる
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付録:私たちの研究活動の概況(1933年)
2025-05-05
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今月の言葉
blepharisma 2025-05-05 22:31 読者になる
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4月2日 原付で山を上りはじめて5分ほど…
「ちょっと良い日に行く」お店。ソフトクラブがおいしい!
番外編④ 高雄でちょっと贅沢に創作台湾中華ディナー【老新台菜】十全店
こんにちは。 韓国の現在は大統領選に向けて予備選でワイワイしているようで、文在寅元大統領が起訴されたというのが韓国的だなと。 ※ハンギョレ「 韓国検察、文在寅元大統領を収賄容疑で起訴…最大野党「明らかな政治的報復」」 https://japan.hani.co.kr/arti/politic…
韓国に来たよく食べる栗ちゃん
ホットサンドメーカーで挟むっ! ソースも同じ器具で作成
第4回 詰めない肉詰めピーマン
皆さんどうも 作るの大好き、食べるの大好き人間の まっちゃんです。 子供の頃から食べるのが大好きでして 祖母からよく「あんたは、いつも美味しく食べてて好きやわぁ」と言ってもらうほど食べるの大好きっ子ですw 突然ですが、 私の好きな食べ物ランキング〜! カツ丼 …
飲兵衛のキャンプ飯備忘録
国道沿いのスペースは意外とゴミも落ちていない。
余ってしまった土地 7 (前編)
はじめに このブログでは、何かをつくる過程で生まれてしまう余地や、特殊な事情でデッドスペース化している土地のことを「余ってしまった土地」と呼んでいる。(※定義についての詳細は脚注参照*1。) 余ってしまった土地のうち、交差点付近にできた三角の空き地(※隅…
空き地図鑑
利用されていない土地 – 余ってしまった土地
システムの歪みが誰かを圧迫している、それは居心地が悪い
さよならAmazon
職場で使う語学の教科書をAmazonで購入し、配達先を職場に指定していたら、配達日の昨日になっても届きませんでした。「本日お届け予定です」というメールも受け取っていたのに変だなと思っていたら、今日になってウェブサイトの配送状況に「問題が発生しました」と表…
インタプリタかなくぎ流
くらし
煙草やカリフラワー。色々な形のサンゴを手に取り写真撮影
ゴールデン・ウィークの白保旅行
ゴールデンウィークが折り返しを過ぎ、メーカ勤めにとっての夏は半分過ぎたようなものだった。メーカーの休暇とは、夏季休暇に並んで(今年はそれ以上に)GWが長くなる傾向にある。工場を一度止めたら、休みの間で1日だけ稼働することが非合理的なのだ。今年のGWも真ん…
み
双方が互いの文章を、全く異なる方向性で褒めている
今日
J.S.バッハ : フランス組曲第2番 ハ短調 BWV813
piano (199)
J.S.バッハ (74)
飯島夏香「lie - lay」
4/12(土)~5/11(日)月火水休(祝日開廊)
Natsuko Iijima "lie - lay"
April 12(Sat)~May 11(Sun) closed on Mondays to Wednesdays (holidays are open)
4/9の日経
2025年04月09日 | 今日の日経
3月の景気ウォッチャーは、前月比-0.5と少し下げた。これで3か月連続の低下だ。物価高が続いているのだから、仕方ないところだが、ちょっと心配になる。賃上げを受けて、4月に底を打ってくれると良いのだが。トランプ関税で、輸出企業の収益は下がるにせよ、輸出量がどれだけ減るかは測りかねるところだ。関税を利上げによる円高で許してもらえるなら安いものだが、関税での懲罰が目的化して、米国自身、何を達成したいか見えてないのかもしれない。
(図)
(今日までの日経)
米が中国に追加分104%。日経平均1876円高 上げ幅史上4位。日銀利上げ「外圧」あるか。日経平均2644円安、下げ幅歴代3位。低年金対策、政策か政争か。インフレで政府が資金余剰 税収増で初の黒字。中国、弱まる商品需要。
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岡本源太(美学)。書物を通過する軌跡。https://passing.nobody.jp/
2024-08-15
北方旅行
8月中旬、東北から北陸にかけてを旅した。そのときのメモ。写真はFacebookに。
8/10(土)には青森県立美術館に赴き、まずは「メディシン・インフラ 鴻池朋子」展とその一環としての連続パフォーマンス「筆談ダンス」を見学した。この企画展は、「健全・健常」を外れた身体、「メディシン」が持つ霊媒的な、あるいは「他者になる」という意味合い、食べる・食べられる、寄生する・される、排泄する、死ぬことによる自然界との循環など、研究課題である「ファルマコン(毒/薬の両義性)」というテーマを考える上で、まさに重要な題材となるものであった。
合わせて、開催中の地方芸術祭「AOMORI GOKANアートフェス2024」の一環である栗林隆による展示「元気炉」も体験。「科学技術」というファルマコン的なものの象徴である「原子炉」のパロディとして、薬草を使ったスチームサウナを来場者参加型インスタレーションとした本作も、研究テーマに対する示唆を与えてくれた。
建築家・青木淳設計の美術館の建物は、導線が複雑で「どこに何があるのか」が予測しづらい平面図になっている(館内には案内が充実しているため、実際に迷うことはほとんどないが)。縄文時代の遺跡上にあるため、このような作りになっているとのこと。展示室に向かう回路も効率的な直線ではなく、スロープや細い通路などの迂回を経るのだが、そのことによって作品に辿り着くまでの行程が、一種の「巡礼」のようなものになっているという印象を受けた。
8/11(日)には、まず午前中に三沢市寺山修司記念館を訪れ、企画展「青女たち・女神たち寺山修司の女性論」と常設展示、映像資料・演劇資料の閲覧を行った。
元々計画していた研究テーマ(女性イメージ、「皮膚、疱瘡(皮膚病)、白塗り」の系譜)に加えて、寺山がかなり早い段階から「クィア」的な人物を意識的に演劇に登場させていたこと(『毛皮のマリー』、『星の王子様』など)に気づかされた。
寺山記念館でのフィールドワークが予定よりも早く終わったため、午後は十和田市現代美術館へ赴き、企画展「野良になる」と常設コレクションを体験・見学した。青森県美の「メディシン・インフラ 鴻池朋子」展と同様、十和田現美の「野良になる」も、人間-動物(昆虫や微生物、死者なども含む)-植物-無機物・人工物の間の人為的な境界を超えた「
2025-03-23
久保田さゆり『動物のもつ倫理的な重み』コメント(京都生命倫理研究会2025年3月例会 2025年3月22日 於:キャンパスプラザ京都)
論点 本
本書で久保田は動物倫理における「最小主義」的立場を提示しようと試みるが、久保田の議論はどのような意味で「最小主義」と言えるのか? 理論的な負荷、前提が少ないという意味では最小ではない。この意味では功利主義やカント主義の方が理論的前提が少ない。むしろ「自然な常識からの距離が小さい」という意味で、常識道徳からの最小の改編で済む、という意味で最小主義である。つまりある種の保守主義である。しかし出発点としての誰もが認める常識道徳などというものがあるかどうかは自明ではない。ここが理論としての弱点である。
実際には久保田の議論は、特定の規範倫理学理論にコミットしないといいつつ、徳倫理学の一種として理解できる。ここで動物は道徳的配慮の対象として道徳的地位を持つが、道徳的行為能力を十分には(あるいはまったく)持たない存在として位置づけられる。単純な功利主義は前者を、単純なカント主義は後者を重視するが、その両者の適切なバランスを考える立場であると言える。
この立場に問題があるとすれば、差別を許容する理論であるということであり、実際久保田の議論は動物を差別する。差別するから大切にしない、蔑視しないがしろにするというわけではない。動物を動物なりに大事にする。しかし人間より劣位に置く。
そう考えると久保田的徳倫理は功利主義やカント主義に対して道徳理論として劣るようにも見える。なぜなら差別を許容するからだ。これは場合によっては人間の間の差別の正当化にもつながりかねない理論である。しかし先に見たように、それが道徳的patiencyと道徳的agencyの両者を応分に重視するという意味では、理論的にはより包括的でありその意味でより優れているともいえる。
しかもより包括的かつ保守的であるがゆえの強みもある。たとえば功利主義やカント主義におけるような徹底的な反動物差別主義の立場に立つと、ペット、家畜、野生動物、そのいずれについても長期主義的な観点からすればその扱いに対して大変な困難が生じる。つまりこれらの理論を徹底化すると、場合によっては選択的絶滅主義・反出生主義を帰結したり、あるいは逆にあらゆる動物をペットとして愛玩する、あるいは人間
2025-03-16
「mathematics is physical」を Gemini に訊いてみた
Gemini に投げた質問:
ロルフ・ランダウア―は「Information is physical」と言い、情報の話を熱力学に結びつけました。一方、数学そのものが記号という時空間的表現を必須とすることから、「数学それ自体が物理的事象である」と言えるのではないでしょうか。またそこから、つまり「mathematics is physical」という理解から、数学の限界と可能性が見いだせないでしょうか。
その返答: 【Gemini - Mathematics, Physics, and Reality】
あなたが提起されたのは、情報、物理学、そして数学を結びつける、魅力的で奥深い哲学的問題です。あなたの指摘を分解して考えてみましょう。
1. 「情報は物理的である」(ロルフ・ランダウアー):
ランダウアーの原理は、情報を消去するにはエネルギー散逸が必要であると述べています。この原理は、情報理論と熱力学との間に確固たるつながりを確立します。それは、情報が物理的世界から完全に切り離された抽象的な実体ではないことを示唆しています。情報の保存、処理、削除など、情報の操作には物理的なコストが伴います。
2. 「数学自体が物理現象である」:
これは、より議論の余地があり、微妙な主張です。
賛成の議論:
記号表現: あなたが指摘したように、数式は物理的な記号(紙に書かれたり、画面に表示されたり、脳の神経活動で表現されたりするもの)を必要とします。これらの記号は時空に存在し、物理法則に従います。
計算の実装: 数学的計算は、物理的なデバイス(コンピューター)によって実行されます。アルゴリズムの実行は、エネルギーを消費する物理的なプロセスです。
認知プロセス: 数学的推論と発見は、物理的な脳内で発生する認知活動です。脳活動は物理的なプロセスです。
宇宙は数学的法則に従っているように見える: 宇宙を数学で記述できるという事実は、数学が物理的な宇宙と深く絡み合っていることを意味します。
反対の議論:
プラトン主義: 一部の哲学者は、数学的対象は物理的世界とは独立した抽象的な領域に存在すると信じています。この見解はプラトン主義として知られており、数学は発明されたものではなく、発見されたもので
2025-03-10
サミュエル・フラーの映画世界
※ シネマヴェーラ渋谷でのサミュエル・フラー特集(2025年3月8日〜3月21日)を祝して、2005年に発表した拙文「サミュエル・フラーの映画世界」を再録します。『ショック集団』、『裸のキッス』、『ストリート・オブ・ノー・リターン』を収録した『サミュエル・フラー傑作選DVD-BOX』(発売元:IMAGICA/販売元:紀伊國屋書店)の封入ブックレットに掲載されたもので、フラーの初DVD化だったはずです。
黒眼鏡のアメリカ人
「映画とは戦場のようなものだ。愛、憎悪、アクション、暴力、死、一言で言えばエモーションだ」。ジャン゠リュック・ゴダールの『気狂いピエロ』(1965)のパーティーのシーンで、主人公ジャン゠ポール・ベルモンドは、壁際で孤独に葉巻をふかしている黒眼鏡の男に話しかける。男はどうやらアメリカ人で、フランス語を解さないらしい。ベルモンドは傍らにいる女性に通訳してもらって、男に「映画とは何かずっと知りたかった」と問いかける。冒頭に引いた台詞は、それに対する男の返答で、以後、この文句は映画の最良の定義の一つとして、シネフィルの間で人口に膾炙することになる。
この人物は、言うまでもなく、サミュエル・フラー。1949年から64年にかけて、産業としての映画の凋落の兆しが見え始めたハリウッドで17本の低予算映画を撮った後、彼はボードレールの『悪の華』を映画化するという企画のためにパリを訪れていた。批評家時代にフラーを高く評価していたゴダールは、その機会を利用してフラーに接触し、ちょうど撮影中だった『気狂いピエロ』に本人として出演するよう依頼したのである。『悪の華』の企画は流れ、フラーは以後、あふれんばかりの企画を胸に秘めつつ、しかし映画を撮る機会がなかなか訪れないという長い停滞期に入る。だが、『気狂いピエロ』へのカメオ出演によって、フラーはほとんど生きた伝説の域に達し、フラー作品を実際に見る機会がなくても、シネフィルの間である種の畏敬の念とともにその名をささやかれる存在になった。デニス・ホッパーの『ラストムービー』(1971)や、ヴェンダースの『アメリカの友人』(1977)、『ハメット』(1982)、『ことの次第』(1984)をはじめとする作品への出演が、「伝説」をさらに助長したことは言うまでもない。
フラーによる映画の
Buy Side from WSJ
The Journal Collection
Anthropology
College Rankings 2025
Markets & Finance
All Things with Kim Strassel
Arts
Book Reviews
Food & Cooking
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Trump’s 25% Tariffs on Canada and Mexico Take Effect
Canada’s Trudeau Blames Trump for Trade War: ‘a Very Dumb Thing to Do’
How Palantir and AI newcomers are challenging Magnificent 7 stocks
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Vance Recounts Trump-Zelensky Oval Office Clash
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WSJ Opinion: The House Passes the Big Beautiful Bill
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Two Dead in Germany After Driver Rams Car Into Crowd
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How Much Do Tariffs Raise Prices?
How to Think About Trump Tariffs and the Stock Market
They Don’t Drink. But They’re Definitely Not Sober.
BlackRock Strikes Deal for Panama Ports After U.S. Pressure
Canada and Mexico Gambled on a
「タイプロ」をきっかけに普段は会わない友達とも食事へ!
モーニング日記(2025年02月)
モーニング日記は、モーニング好きの私が毎月モーニングを食べた日だけ書く日記です。 ◆休日モーニング活動はじめました - それは恋とか愛とかの類ではなくて ◆モーニング日記(2025年01月) - それは恋とか愛とかの類ではなくて 2月中に更新したかったけれどやはり2月…
それは恋とか愛とかの類ではなくて
はてなブログPro
モーニング
新宿御苑でピクニック。幸福な気持ちになった一日だった
今日みたいな日が毎日続けば他に何も要らない
2025.3.1土 ・今日は妻子と新宿御苑でピクニック。ぽかぽかと気候がよく気持ちが良かった。 他にも、奥さんが綺麗だったり、娘が楽しそうにどんぐりを拾っていたり、外で食べたパンが美味しかったり、夕食の水餃子が美味しかったり、近所の喫茶店でテイクアウトしたカ…
kenpi20の灰色マインドマップ日記
こたつ布団をダーニング。愛着を持てるようになりびっくり
最近の買ってよかった・食べた・つくったアレコレ
まずはここ1ヵ月くらいの買ってよかったやつ。 一番左、(写真が分かりにくすぎるけど)ドライフラワーとアーティフィシャルフラワーの壁飾り。自分のお誕生日プレゼントに毎年花束を買っているんだけど、近所のお気に入りのお花屋さんが閉店してしまったため、今回は…
せいかつのつぶやき
買ったもの
“え。あー。そういえば昼にカレー食ったわ”
俺たちは無意識でカレーを食べている
もう2月も終わるというのに、今月ぜんぜん書いてない現象。なので期せずして2連続カレー記事になってしまった。 そう、カレーを作ったのだ。キーマカレー。姜葱醤にニンニクと唐辛子、クミンシードにカレー粉を炒めて、いい感じになったところに豚ひき肉を放り込む。タ…
殴る壁
すりごまや稲荷煮を作る。地味だが、やっておくと後が楽!
楽しみながらコツコツ休日タスク㊱
あたたかな日曜日に家事もはかどります。あれもこれもとやりたくなってしまいます。 今日は日曜日なので作り置きタスクについて綴っていきたいと思います。 今週は、パン作りをすることができました。餃子のあんを入れた肉まん、こしあんを包んだあんまん、サラダチキ…
nashieda’s diary
料理、献立
子どもの頃は、トマトに砂糖をかけて青臭さをとっ
2025年03月02日
リアルポリティクスの陥穽
先日のワシントンにおけるウクライナと米国の両首脳の会談決裂は、多くの人々を失望させるものであった。事前に伝えられていた協定内容が、意外にウクライナに有利なものであるらしいことに、内心半信半疑に期待していただけに、私と同様に感じた人も多いと思う。結果から見れば、この決裂はいくつなの情報筋からの説明にあるように、トランプとヴァンスが事前に仕組んでいた罠であった可能性もしてくる。トランプは、大統領選挙キャンペーン中から、自分にはウクライナ戦争を直ちに停止させる力があると宣伝してきた手前、彼の支持者に対して何らかの成果を短期に示す必要があったのだろう。少なくとも、中間選挙前には、目に見える成果を呈示するとこがなければ、中間選挙に大敗する可能性が高い。そんなわけで、トランプにも、懸念すべき弱点があり、ウクライナとそれを支援するヨーロッパ諸国に対して、ある程度納得させ得る妥協案を提出する必要があったのかもしれない。実際にはウクライナにとって明らかに有利な条件であっても、そしてトランプの当初の恐喝的な停戦条件から大幅に後退したものであっても、とにもかくにも停戦を実現しさえすれば、トランプとしては、知性の低い彼の支持者に対して、自分がゼレンスキーに無理やり停戦を押し付けたディールの勝利者であると、納得せせることもできると読んでいたのかもしれない。
あるいは、自己の利益しか考えないリアリスト政治家として、はじめからウクライナの鉱物資源に目をつけて、フランスなどに油揚げをさらわれる前に、資源開発の先鞭をつけて戦後処理の際に自国の有利になるように運ぼうと考えていたのかもしれない(私としては、トランプがそんな長期的ヴィジョンによって行動する人間とは思われないので、この可能性は少ないと思っている)。
いずれにしても、専門家でもない我々に現在知り得ることは少ないし、それも不確かである。そんな不確かな問題に口をはさむことは愚かであるかもしれない。とはいえ、たとえ不確実な情報に基づいてであっても、断固とした判断が必要な場合がある。戦争に加担したり、反対したりすることは、そのような判断が求められる場合の一つであろう。私が例えば「絶対平和主義」のような原理主義的な立場に共感できないのは、それが困難な政治的決断を回避しているからである。
侵略者と被侵略者
守先生3月のご予定
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Dans la téléconférence de l’Association slovène de la psychanalyse lacanienne le samedi denier (le 18
ベン・リヴァース+ベン・ラッセル – 闇をはらう呪文(A Spell to Ward off the Darkness)
Film/Video · Music
February 2025
3 comments
2025年01月
最後の「追記」 (2025/01/23)
「雑日記」の終わりに
しばらくお休みします
事情により、ブログの更新を、今後もしばらくお休みにします。
2025.01.26 Sunday
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しばらくお休みします (01/26)
その他 (53)
January 2025 (1)
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2025 著作権. 不許複製
2025年1月 1日 (水)
2025年1月元旦。
「おおおとこエルンスト相撲をする」小学館。相撲相手の恐竜にエルンストは噛みついた。観客は総立ちになって喜んだ。しかしながら竜は神である。その荒々しさは暴力では...
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2025年1月 1日 (水) | 固定リンク
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HONZ活動記
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『あなたがあの曲を好きなわけ 「音楽の好み」がわかる七つの要素』「好みの違い」はこわくない
峰尾 健一 ジャンル:アート・スポーツ
2024年7月14日
同じ曲を聴いても、人によってなぜこれほど感じ方が異なるのか。自分が大好きな曲があの人の琴線には触れず、あの人が最高だと言う曲はなんだ…more
HONZ卒業旅行&忘年会 in 伊豆②
2024年12月24日
海底温泉でウミガメやサメを堪能していたらあっという間に18時になった。さぁ、宴会の時間だ! 一同、宴会場「金波」に集合する。舞台、金…more
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adidas Skateboarding 3ST.002 Multicolor - adidasはSkateboarding 3ST.002
Multicolorを7月1日に発売した。ブリーザブルヤーンのPrimeknitアッパーにVulcanized
outsoleのコンストラクションで、ソールにはGeoflex outsole treadが施されている。フォアフットには補強のためa...
U.S.A beats Canada for Gold Medal 3-2 GWS - 2018 Winter
Olympics(第23回冬季オリンピック)は2月22日、アイスホッケー女子決勝が江陵ホッケーセンターで行われた。決勝は世界ランキング1位米国、五輪4連覇中のカナダのライバリー対戦で、米国が3-1(GWS)でカナダを下した。米国は1998長野大会以来5大会、20年ぶりの金メダル。カ...
Happy New Year 2016 -
Monday Night Sports Club
The year of 2015 comes with a dream - Super Bowl XLIX will be held at University of Phoenix Stadium on February
1, 2015. Christmas Season
がようやく終わった。今週からアメリカは通常のスケジュールに復帰した。大統領もハワイヴァケーションを終わって、...
ブログの引っ越しを考える
2024 / 11
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