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2024/11/21 06:00
トム・クルーズの映画『ワルキューレ』とクナのワルキューレの騎行・グッドォール・飯守泰次郎
クナッパーツブッシュ指揮ベルリン・フィルのワーグナー名曲集である。所収の『ワルキューレの騎行』はクナッパーツブッシュ指揮ベルリン・フィルで1928年1月録音である。発売当時はSPレーコード仕様であった。このSP原盤がトム・クルーズの映画に出てきます。如何にワーグナーの巨匠といえど弱冠40歳の若書きでした。同窓生で年下のブッシュは4年前バイロイトに立ち、彼は副指揮者でした。 トム・クルーズの映画『…
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トム・クルーズの映画『ワルキューレ』とクナのワルキューレの騎行・グッドォール・飯守泰次郎
エッティンガー指揮東京フィルのブルックナー4番
アバドと村上春樹はたらこスパゲッティが大好きだった
ブルーノ・ヴァィル指揮ターフェルムジークのモーツアルト41番
エッシェンバッハ指揮NHK交響楽団のブルックナー7番
2024年11月(7)
Last update : Nov. 17, 2024
クラシック音楽CDの雑談 (2024.11.17 update)
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※折り返しメールにて当会参加用の「Zoom招待URL」と
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[申込締切]定員に達し次第終了となります。
・開始時間10分前より「Zoom招待URL」をクリックして、
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・一般参加者の方は基本的に映像・音声ともOFF参加となります。
・登録名が画面に出ますので、呼ばれたい名前(ペンネームなど)に
変更お願いいたします。
・2時間の本例会後、1時間ほど〈コミュニケーションタイム〉を
用意してます。参加者の皆さまも
画像&音声を「ON」にしてぜひご参加ください。
[ゲスト]嵯峨景子さん 皆川ゆかさん、若木未生さん
「叙述トリック」とは何だったのか?
新・叙述トリック試論
★48
創作論・評論
連載中 17話
2024年11月9日更新
連載中 17話
2024年11月9日更新
「叙述トリック」とは何だったのか?
新・叙述トリック試論
★48
創作論・評論
連載中 17話
2024年11月9日更新
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September 30, 2024
Carr Graphic 40th(blog-20) 爬虫類館の殺人/爬虫館殺人事件/彼が蛇を殺すはずはない / He Wouldn't Kill Patience(1944)
(画像をクリックすると大きく見られます)
〈あらすじ〉
戦火が迫るロンドンで、ロイヤル・アルバート動物園のベントン園長は、本格的な爆撃がはじまる前に動物を市内から郊外へ移すべきであるという当局の方針に心を痛めていた。すべての動物を移せるわけにはいかず、名物の爬虫類館の動物たちは殺処分せざるをえないのではないか、それは爬虫類学を志すベントンには耐えられないことだった。H・M卿が、生きた毒蛇から薬用に毒を抽出する方法を見学しにベントンの屋敷を訪れた夜、ついに空襲警報が鳴り、爆撃機の爆音が空に鳴り響いた。そこでH・M卿らは、ドアや窓の隙間が内側から目張りされた密室の中でガス中毒死するベントンを見つける。これは覚悟の自殺なのか。しかし部屋の中ではベントンが手に入れたばかりの蛇〈ペイシェンス〉も同様に死んでいたのだ。蛇を愛する彼がペイシェンスを殺すはずはない……。
〈会員からのコメント〉
H・M卿物の15作目の長編。テキストは創元推理文庫『爬虫類館の殺人』(中村能三訳)。
動物園の園長エドワード・ベントンがガス中毒死した。娘のルイズは室内で蛇が一緒に死んでいたことから、動物を愛した父はそんなことはしないと他殺を主張するが、その前に扉や窓が目張りされた密室が立ちはだかる。
本書は再読で、目張りの構成方法は記憶に残っていたので、重要な役割を担うものが、結構早い場面で登場(本書だと38頁)するのには驚いた。その後も所々で顔を出すので、その場面ごとに、ほくそ笑んでいる作者の顔が想像されてしまうのである。
小説の舞台は第二次世界大戦下、しばしば空襲に見舞われるロンドンで、そうした時代背景がトリックの目くらましに役立っている。
目張りの密室は、親交があったクレイトン・ロースンと競作したもので、ロースンは「この世の外から」という短編を書いた。読み比べてみるのも一興であろう。
本書の原題は「彼がペイシェンスを殺すはずがない」というもの。ペイシェンスとは室内で死んでいた蛇の名前。蛇を鸚鵡に変えたのが大山誠一郎の短編「彼女がペイシェンスを殺すはずがない」である。カーが生み出したH・M卿と並び称されるギデオン・フェル博士が目張りの密室の謎に挑んだら、という設定のパスティーシュである。この短編でフェル博士は〈青ひげ〉を想起させる男と対決するのだが、それも「H・Mは『青ひげの花嫁』で〈青ひげ〉と対決したのに、フェル博士はそうではない」ことを大山が残念に思ったためである。
大山の短編は『本格ミステリ03』(講談社ノベルス)等の選集に収録されているので、こちらも読んでみて欲しい。【廣澤】
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ポケミス版(村崎敏郎訳)を再読。
僕の大好きな密室トリックなのだが、ここでは、カーを発表順に読んできて気付いたことを書く。
本編の主人公ケアリ・クイントはH・Mを崇拝していて、卿の解決した事件に言及して本人を喜ばせる場面がある。ケアリが挙げた順に並べると、『仮面荘の怪事件』、『読者よ欺かるるなかれ』、『赤後家の殺人』、『かくして殺人へ』、『ユダの窓』、『五つの箱の死』、『殺人者と恐喝者』となる。
それでは、他の事件はなぜ挙げられなかったのかを妄想してみた。
まず、『一角獣の殺人』と『九人と死で十人だ』は国外の事件なので、英国では報道されなかった。『黒死荘の殺人』と『パンチとジュディ』は、犯人や共犯者がアレなので、警察がうやむやにした。で、分からないのが『修道院の殺人』と『孔雀の羽根』で、前者などは女優殺しということで、大々的に報道されたはずなのに。
そしてこの作品の読み処はトリックだけでなく、冒頭で大トカゲに追われたり、ラストでは毒蛇の群れに囲まれて大見えを切る、H・Mの最高のパフォーマンスを楽しめるのだ。【角田】
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クレイトン・ロースンの短編『この世の外から』も内側から目張りされた密室内の殺人だが、解決は全く異なる。どちらの解決も甲乙つけがたい。
第二次大戦中、空襲下のロンドンという状況すらも、密室の構成と解明の手掛かりに使ってしまうという根性。ミステリ作家の鑑といえよう。【沢田】
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創元推理文庫を三読目。
窓とドアが室内から目張りされた密室のトリックは推理クイズ本のせいで読む前から知っていたが、戦争体験に基づいてこのトリックを考案したカーのミステリ精神を熱く語る瀬戸川猛資『夜明けの睡魔』を高校時代に読んで、怪奇趣味や密室にとどまらないカーの魅力に気付いた。
実際、爬虫類館という不気味な舞台にもかかわらず怪奇趣味はないのだが、代々いがみ合う奇術師の家系に生まれて喧嘩しながらもひかれあう男女のロマンスに、空襲のさなかクライマックスを迎える解決シーンのサスペンスと、カーのストーリーテラーとしての力量を堪能できる。さらに、大トカゲに追いかけられ両膝を高くはねあげながら爆走して逃げるH・Mという、カー作品でも一二を争う爆笑シーンを楽しめるのだ。
トリック、ロマンス、サスペンス、ユーモアというカーの魅力てんこ盛りの作品なのに、残念なことに現在品切れ中だ。ぜひ新訳で刊行してほしい。【奥村】
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これはクレイトン・ロースンの考えたトリックにカーが挑戦したものだが、「本当は目張りされていないのに、されていたように見せかける」ロースンの奇術的トリックに対し、「外側から目張りする」方法を考えたカーの物理的(機械的か?)トリックの、どちらに軍配が上がるかなのだが、まあ引き分け(痛み分け)だろう。
H・Mの疾走も序盤の読みどころ。
そして真犯人に関するかなり大胆な伏線がある。「その部分」を読んで「え?」と思えたら、すぐに犯人が分かるのである。そして犯人に自白させるH・Mのやり方も凄い。まさに「正義のためには手段を選ばず」なのだ。【谷口】
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瀬戸川猛資の名著『夜明けの睡魔』で、第二次世界大戦の最中に異次元のトリック郷を夢想していたカーの姿勢が激賞された作品。自分も瀬戸川猛資に煽られた口だが、よく推理パズルで取り上げられる例の密室トリックは、目張りテープの端面まできっちり貼られるのか疑問。とはいえ、自動人形のファティマの圧縮空気と対になるトリックという設定には感心。代々の確執を抱えて罵倒し合う男女二人の奇術師が恋仲になるカーお得意のパターンも微笑ましいし、憎々しげな犯人像とハッタリをかますH・Mとの対決場面も盛り上がる。【青雪】
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次回blog掲載は「青銅ランプの呪」です。
Continue to ... : Curse of the Bronze Lamp (1945)
crossgully at 23:50|Permalink│clip!│Carr Graphic
Carr Graphic (20)
Carr Graphic 40th(blog-20) 爬虫類館の殺人/爬虫館殺人事件/彼が蛇を殺すはずはない / He Wouldn't Kill Patience(1944)
September 2024
2024-08-21
君に届けテレパシー(6P)
漫画
猫を殺す仕事 現代寓話作者:小島アジコAmazon text > 塚原さんさあ いつもお昼 ひとりじゃん?よかったらさうちらと 一緒にお弁当食べない?え?……わたしは…… ちょっと待ってうぜーなあ 早く答えろよこっちは委員長だから 仕方なく声かけて やってんだよ> 私…
漫画
君に届けテレパシー(6P)
漫画 (20)
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火星の月の下で
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2023年05月14日05:00
地獄楽 第7話 花と贄
[森の中で謎の木人とメイという少女と遭遇する画眉丸たち。杠が風呂に釣られてこの二人を信用し、彼らの宿へと向かう。そしてそこで木人の語る、島を統べる仙人、天仙様の話を聞く。]続きを読む
2023年05月07日23:30
江戸前エルフ 第4話 古今東西エルフ合戦
[高耳神社に、大阪の広耳神社から巫女の小日向向日葵を従えて、ご神体のエルフであるヨルデがやってきた。エルダとヨルデは江戸時代からの知己で、猛烈にライバル心をむき出しにするのだった。]続きを読む
2023年05月01日23:30
異世界ワンターンキル姉さん 第4話 軍場姉弟のマイホーム大作戦
[宿屋暮らしを続ける朝陽と真夜に、ターニャがとあるクエストを勧めてくれる。王国内でも指おりの貴族からの依頼で、報酬として豪華な一軒家が付くと言う。ところがそのクエストというのは、その家に取り憑いた悪霊退治だった。]続きを読む
2023年04月30日23:30
神無き世界のカミサマ活動 第4話
[コンバインに水道・電気といった近代設備をミタマの力で生み出し、カクリの文明を飛躍的に発展させていく征人。目論見通りに信者を増やしていくが、そこに皇都からの刺客である少女・アータルが現れる。]続きを読む
2023年04月29日23:03
江戸前エルフ 第3話 新米巫女と継承の儀
[おとりよせグルメの魅力にはまってしまったエルダに「継承の儀」の日が迫る。それは巫女とともに、深夜の月島を巡るものだった。]続きを読む
2023年04月28日23:03
異世界ワンターンキル姉さん 第3話 俺にはマヤ姉だけでいい
[朝陽は冒険者ギルドで、顔なじみの受付嬢・ターニャを通してクエストを受ける毎日。猫可愛がりしてくる真夜に対し、朝陽は、次のクエストでは絶対に力を借りないと宣言してしまう。そこに緊急クエストの依頼が舞い込み、朝陽は変わり果てた姿となったチーム・バルムンクのジークフリードを発見する。]続きを読む
2023年04月27日23:30
【推しの子】 第3話 漫画原作ドラマ
[元天才子役・かなと再会したアクア。ドラマ出演の打診をすげなく断るが、プロデューサーの名前を聞くなり返事を翻す。その名はアイの携帯電話に残されたものと同じだった。]続きを読む
2023年04月26日23:30
機動戦士ガンダム 水星の魔女 第15話 父と子と
[プラント・クエタ襲撃事件の実行犯であるフォルドの夜明けは、ベネリットグループの駐留部隊から追われ、アジトからの撤退を余儀なくされる。そのアジトには、オルコットに捕虜として囚われたグエルの姿があった。父を殺し、深い絶望の中に沈んだままのグエルはそこで特定復興計画地区に住む構成員の少女シーシアと出会う。]続きを読む
地獄楽 第7話 花と贄
江戸前エルフ 第4話 古今東西エルフ合戦
異世界ワンターンキル姉さん 第4話 軍場姉弟のマイホーム大作戦
神無き世界のカミサマ活動 第4話
江戸前エルフ 第3話 新米巫女と継承の儀
異世界ワンターンキル姉さん 第3話 俺にはマヤ姉だけでいい
2023年05月
アニメ 2023上期 (58)
最近の噂
風の噂ではございますが……
なお、リンクする場合には各コメントの日付のあとにある「id」をクリックすると、そのコメントのユニーク id が url 欄に表示されるぞ。
2012/05
しばらく前に、カルロス・フエンテス他界。しばらく前に、フエンテスの小説やノンフィクションをまとめて読んで、もうフエンテスは一通り見切ったと思っていたが、それでもかの大作「テラ・ノストラ」は未だに期待だし、その才能と知性は刮目すべきものがあり、また一部の文のかっこよさと洗練ぶりはずばぬけたものがあった。正直いって、その洗練ぶりがかれの目指すラテンアメリカ土着的な泥臭さと相容れない面はあって、それが彼の弱点でもあったんじゃないかとも思う。ガルシア=マルケスは、発端となったおばあちゃんの昔話的な語り口があり、バルガス=ジョサは何でも力でねじふせるような野蛮さがあるし、カルペンティエールもそこらへん洗練しすぎずうまく逃げているんだけど…… ともあれ、ご冥福を。(2012/05/21, id)
先日までインドのタミルナド州にいたんだが、電力事情がひどい。日本の工場とかでも、週二日完全停電に、その他の日も一日六時間停電というまともでない状況になっている。ところが、先月末に突然それがちょっと改善しはじめた。なぜかというと、風が少し早めに吹いてきたから。タミルナド州は、いま稼動発電容量の半分くらいが風力を中心とした再生可能エネルギー。ところが、これまでの月は風がふかないので、その風力からの電力はゼロ。それが、風が吹いたら突然総電力の四分の一くらいがまかなえるようになった。
しかし……こんな風頼みでは仕事にならない。停電するのも困ったものだけれど、仕事に使うなら、停電するといいつつ実は電気がきました、というのも困る。タミルナド州は結構でかい(日本の三分の一くらい)だから、多少は平準化されると思っていたんだけれど、ダメなときは完全にゼロの状態が何ヶ月も続くのか! これ使うなら、どうしてもバックアップの火力かなんか必要になってくる。それを考えると、自然エネルギーへの転換をすすめましょうなんていうお題目がまったくリアリティなしに聞こえてしまう……(2012/05/20, id)
2012/04
LaTeX の環境を更新しようとおもって、そろそろ Windows とMac とLinux (最近ほとんど使わないが) の環境もそろえたいしと思って、W32 環境から texlive に移行しようとあれこれ。最初はいろいろ苦労したが、最終的には成功。よかったよかった。TexMaker とか TexWorks とかの専用エディタも使えるようになったのは便利。ただ、変なotf系の小細工して、鄧小平の鄧を勝手に utf{21E}とかに置き換えるのは迷惑だなあ。そういうのをなしにするために utf-8使ってんのに。
あと、パッケージの更新が楽なのはうれしい。これまでは年に一度くらい、W32Tex環境まるごと入れ替えで更新してたんだよね。 (2012/04/07, id)
2011/10
ラオスにきたら、いつも使っている携帯電話がつながったりつながらなかったり。SMSも送れなかったりする。するとカウンターパートから連絡がきて、今使っている携帯電話(TIGO 改め Beeline) を換えろという。TIGO から他のキャリアの電話につながらなくなっているから、といって。なんじゃそりゃ。
TIGO の機械の故障らしい、と言われたんだが、調べてみたら、なんと TIGO が(おそらく Beeline に買収/改名する過程で)協定破りのプロモーションをやって、それに対して他の携帯会社が制裁措置として、TIGO/Beeline への回線接続を切ったんだって。ひでえ。協定破りって、少しお得なプランを出したとかそんな話だけど、それでここまでやるか?!? そんなことをしたら業界全体の利益が下がるからというんだけど、それってカルテルっていうんですよー。社会主義国は知らないかもしれないけど、いけないことなんですよー。
しかし TIGO も、古いページから新しい Beeline のページにリンクを張るくらいの手間を惜しまなければいいのに(といってもその新しいページが見当たらない……)。 (2011/10/27, id)
遊びで受けてみた TOEFL ibt だが、ライティングがこんなに低いとはちょっとがっかり。少し書き方に凝りすぎたか。もうちょっとシンプルに書けばよかった。あと、ぼーっとしていてちょっと聞き逃した部分があったせいもあるのかなあ。 (2011/10/26, id)
2011/9
まったく知らなかったが、今月頭に、かのプロジェクトグーテンベルグ創始者のマイケル・ハートが他界していた。このプロジェクトにはテキストももらったし、いろんな権利やテキスト配布がらみの考え方も教わったし、何より「こんなことやっちゃえるんだ」と目から鱗を取ってくれたことには何よりも感謝している。その恩恵と遺志に応えるためにも、自由に流通する文書をどんどん増やさなきゃ。気がつかなかったけれど、今見たら The Economist にも立派な追悼文が出ている。もっと枯れたジジイかと思っていたよ…… (2011/9/29, id)
最近の The Economist では、アジアの女性が晩婚化、未婚化していて、それは高等教育が進み、家庭や育児に縛られない経済的な独立性が確保されたからだ、という議論をしていた。そしてその結果としてアジアの男性は結婚はおろかセックスもできずに悶々としている、という話。
それに対していくつか投書がその数号後で紹介され、男だって都市化に伴いいろいろ火遊びのチャンスができてるよ、という指摘とか、家庭のよさは忘れられていないよ、という投書の中に混じってこんなのがあった。
拝啓 高学歴アジア女性が金銭的にdependent (訳注:independentのまちがいのはず)になるにつれて、確かに結婚は減っていますが、それでも彼女たちは活発なセックスライフを送っています。そしてますます若い男を愛人として選ぶようになり、既婚女性よりもっとセックスライフを楽しんでいるのです。このトレンドは戦後の日本で始まったもので、当時は大量の未亡人が再婚するよりも新しい「伴侶」を選んだのでした。
アジアでは、三十代、四十代の独身女性が二十代のツバメを持つのはごく普通のことです。ダンスクラブの多くはハンサムな若者をウェイターとして雇い、かれらは連れ出し可であることがほとんどです。つまりアジアの若い男性は、たぶん貴誌の考えるほど寂しくはないうえ、年上の愛人から性技の手ほどきも受けられるのです。
ピングー・リュウ(フロリダ州ボカラートン) The Economist 2011/9/10-16号、p.16
リュウさん、ご自分の願望を信じやすいThe Economist にぶちまけてはいけません。あなた、どう見てもなんかの読み過ぎです。 (2011/9/27, id)
矢作俊彦がぼくのGQの文章に「反論」したというので見てみた。ぼくには「論」にはまったく思えず、ただの付け焼き刃の感情垂れ流しポジショントークとしか思えないんだが、多くの人は説得力(でも論がないのに、何に説得されたんだろうか)を感じたようだ。そしてツイートなどを見るに、多くの人は次のネタにずいぶん賛同している。
核廃棄物をどうするの? 山形はそれに触れてないじゃないか、というわけ。
さて、ぼくはその話はちゃんと触れているのだ。そしてそれは、ぼくのほうも是非聞きたいところ。あなたたち、核廃棄物をどうするの?
自分たちは脱原発と言っているから、その要求が通れば廃棄物がすぐ消えてなくなるとでも思ってるの?
今動いてる原発があって当分後始末もいる。過去に出た廃棄物もある。それを何とかしなくてはいけない。あなたたち、いまの原子力の管理技術では不安なんでしょ? 技術だけじゃなくて体制も信用できないと思ってるんでしょ? そしたら、今ある(そしてこれからも出続ける)ものを今よりマシな形で管理処分する必要があるんでしょ。そのための技術開発は必須だ。だからぼくは原子力の研究開発に金をかけろと言っているんだよ。
でも、それだけじゃ足りない。だれがそれをやってくれるの? 先の見通しのない、つぶしも効かない、過去の尻ぬぐいにしかならない技術の開発に、だれが来てくれるの? 工学部の進振を見ればわかるけれど、学生はそういうのに敏感だよ。
そう考えると、本気で脱原発をするためにも、逆に原子力エネルギーに多少なりとも可能性は残さないと(民生発電でなくてもいいよ)ダメじゃない? そうでないと、まともな人材きてくれないよ?
ぼくはそう思うんだ。そしてあのGQの文も、そこまで考えての話なんだけどね。変な結論だとは思うし、これを詭弁だと思う人も多いだろう。でもさ、それじゃどうすればいいの? そう聞くと、東電の責任だから東電にやらせろ、とか言うんだけど、そういうときだけ東電を信用していいわけ? かれらだって、ない技術は振れないんだよ。どうせ今の原発の敷地って、脱原発した後で何か別のことに使えるわけでもないんでしょ。だったら今の使い道をどう改善するか考えたほうがいいんじゃないの?
だいたいぼくは、矢作俊彦みたいなバブル全盛期にいい思いをしてきた、60-70 歳くらいの連中の道楽エコロジーだのはまったく信用していないし、その連中がこの震災や原発事故で急に社会派に目覚めてきいたふうな口をきくのがおかしくてならない。かれらは今後、現状維持のまま社会