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マーケティング
ヒットがない25年上期ヒット商品番付
日経が行っている日経MJヒット商品番付の2025年上期版が発表になっています。正直、何だろう、このつまらなさは、と言わざるを得ないのです。日経の企画が悪いのではなく、ヒット番付になるような商品が開発されていないし、消費者もどこまで何を望んでいるのかわからないし、国民的ヒットに繋げるようなマスマーケティングの戦略はもはや有効ではないように見えるのです。
東の横綱は「米フレーション」。コメがヒット商品になったわけではなく、話題になり、争奪戦になっただけです。西の横綱は「万博」。まぁ、これは良しとしましょう。東の大関には「MLB東京シリーズ」、春先にあったアメリカ大リーグの公式戦が東京で開催され、大谷フィーバーを日本で楽しんだことが評価されたようです。西の大関は横綱になった「大の里」。久々の日本人横綱の誕生ということですが、そこまで話題になっているより決まってから日が浅く、鮮度があるのでランク入りという気がしないでもありません。
こう見るとランキングの横綱格は一種の社会現象、大関格はスポーツの話題で商品番付とは言い難いのです。ちなみに24年下期の横綱と大関は「大谷50-50」「新NISA」「スポットワーク」「春『夏夏』秋冬」。正直、商品というよりトレンドないし話題になった話です。小結から下は比較的個別の商品が主流になるのですが、基本的に小粒感が否めず、新製品と銘打つも基本は改良型の商品で今まで世の中になかったものが出てきたというジャンルの物はほとんどありません。また趣味がばらける時代になり、国民的ヒットが育ちにくい環境になって来たとも言えそうです。
この現象は音楽やメディアを振り返ると顕著で、かつては国民的アイドルが多く生まれたのにだんだん個性化していった流れもありました。NHKの朝ドラ ランキングをみるとトップ3は「らんまん」「カムカムエヴリバディ」「あさがきた」で「おしん」は15位になっています。多分、朝ドラを見る人と見ていない人でそもそもの認知度でゼロか100かの違いが生じてしまうケースが続出しているのだと思います。私には全くわかりません。
それこそスポーツでも野球や相撲が好きな人は盛り上がると思うのですが、そうでない人にとってはヒットでも何でもないわけです。大谷サンの話題はメディアがホームランの度に速報を入れ、「へぇすごいね」という印象付けをするのです。それがシーズン全体でみれば誰でも認知度が層状になり一定の理解ができるわけです。ところが案外、彼が所属するチームがどこか、そのチームの成績がどうかと聞けば答えらない人が続出すると思います。つまりヒットというより現象で聞かされているといったほうが良いのでしょう。
唯一国民的イシューになったのが「米フレーション」で、これは現在進行形でありますがコロナ期のマスク争奪戦そっくりなのです。あとで振り返ればあれは何だったのだろう、という話になるとみています。(国民の胃袋の数は同じだという原点に立ち返ればそう考えざるを得ないのです。)大阪万博も行く人は行くし、興味ない人はいかないわけで、友人同士で話をしても行った人は興奮気味にいろいろしゃべるも行かない人にとっては「ふーん」でしかないのです。
私の年代から上の方ぐらいですと日本経済がいかに発展してきたか、国民レベルで共感するものがあります。長嶋茂雄さんがお亡くなりになりましたが、まさに国民的英雄だったと言っても過言はないと思います。それぐらい皆さんが同じ目線で共有していたと思います。
かつてはモノにしろ、娯楽にしろ選択肢はさほどなかったのです。家の娯楽の代名詞であるテレビは一家に1台しかなく、チャンネル権争いが家庭の中で常に繰り広げられ、見たくもない時代劇を見せられたし、ゴールデンタイムは巨人の試合放送、商店街育ちの私は外に出ても商店の店先からはラジオの大音量の野球放送が聞こえてきたものです。つまり選択肢が極めて少なかったし、否が応でも目に入り、耳に入る状態だったのです。「木枯し紋次郎のつまようじ」なんて興味もないのに覚えたのは如何に話題が限定されていたかよい証だと思います。
音楽ではヒットチャート的なもので国民を縛り付けたのですが、それが廃れたきっかけは逆説的にジャニーズとAKBがチャートを占拠したからではなかったでしょうか?なぜならあれほど話題になる一方で嫌な人、ファンではない人にとって逃避するところを必死で見つける必要があったのです。同様に12月31日の紅白歌合戦に対して民放は紅白に負けない特番を組み、牙城切り崩しを行いました。もちろん紅白の番組構成があまりに汎用的で現代人に受けないこともありますが、それ以上に国民に押し付けをする商品は当たりにくくなったとも言えないでしょうか?
私どもはアニメ商品も扱っており、今月から夏の間は毎月のようにイベント出店が続きますが、今年はアニメで大ヒット作品がなく、テーマが絞れません。そんな中、店づくりはどうするかといえば多品種少量仕入れでどんな趣味のお客様にも希望に応えられる商品構成にするしかありません。日本の書店に行くと村上春樹氏の「街とその不確かな壁」が山積みを通り超え、某書店では「文庫タワー」を作っていたのですが、時代遅れのセンスだなと感じるわけです。春樹ファンは一定層いますが、比較論理ならエンタメ系の軽いタッチの東野圭吾の方が圧倒的に一般性はあるのです。書店員のテイストが出すぎて売る側と読む側のミスマッチを感じました。
今後、ヒット番付が意味をなすのか私には疑問を感じます。押しつけ型のマーケティングはもう流行らないのです。客が自分で調べて欲しいものをきちんと選択できる時代とも言えそうです。商品開発の難しさを感じる今日この頃ですね。
裏金問題で赤旗がスクープ連発(ただし主催者発表)の日本共産党、松戸市議選補選でも抜群の実力を見せつけてくれました。
開票速報(松戸市議会議員補欠選挙)
届出番号 当・落 候補者氏名 党派名 新現前元の別 得票数
日本共産党、令和タケちゃんに大差をつけられてビリ。
それにしてもカピバラ系極右・ゲテのイメージが強い令和タケちゃん大善戦。補選でこのは立派。本選につながる大きな敗北です。
大山奈々子神奈川県魏、降格
神奈川県議大山奈々子さんはついに降格。まあ、これで済んでるのがむしり不思議なくらい。民青あ、共産党の神奈川県議って3名もいるんだ。てっきり大山奈々子一人だと思った。
はい、これを説明してください!
神奈川県委員会!
デイリー新潮に砂川あやねさんの手記
こんにちは。X(Twitter)を見てないと、どうしても政治情報特にネトウヨ情報やデムパ情報に弱くなってしまいます。特に地方議会で着実に議席や票を減らす日本共産党の動向がお留守になってきます。
日本共産党のパワハラや職場改善を訴えたら除籍・追放処分された砂川あやねさんと羽田野美優さんの手記がデイリー新潮に掲載されたんですね。
「うちでも党首選をやりましょう」と言っただけで書籍されたり、職場改善を訴えると除籍されたり、日本共産党って本当に民主主義を守る労働者の味方なんでしょうか。年ごとに減少する支持者は老人中心で、後は経済体的に余裕があるインテリが中心。本来ドル箱にすべき若い貧困層は極右やれいわに流れています。
かつては「20万民青」と言われたが
上の手記などに出てくる「民青」について少し細く説明します。
民主青年同盟、通称民青。戦前の1923年に「日本共産青年同盟(共青)」として創立されたのが始まりのかなり古い組織です。1956年に今の「民主青年同盟(民青)」に改称。 ユーロコミュニズム(構造改革論を唱えるイタリア共産党の路線)を全面に押し出した1970年代には「20万民青」と言われた。しかし、年ごとに衰退して現在は7000人。しかし、この7000人ですら「主催者発表」。それでも笑い事でなく、非合法化の戦前の方が青年に人気があったんじゃないだろうか。概算で減少率が96.5%。出版業界だって日本棋院だってこんな酷い減少ぶりは聞いたことがない。
ちなみにイタリア共産党もユーロコミュニズムも今はなかったどころか、とんでもない間違いの一つとして、「日本共産党の百年」論文でも強く否定されています。
いずれにせよ、若い世代に見放された組織に将来はない。日本共産党はかつての喧嘩仲間・統一教会とともに、歴史的役割を終えて静かに減少を続けていくのだろう。
SNS選挙が得意な実際の選挙戦を知らない新人候補者は、選挙区よりも比例区からの立候補がおススメ
実際の選挙戦を知らないと思われる人を参議院の選挙区に担ぎ出そうとしている政党なり政治団体があるようだが、何も知らない人に無謀な冒険を強いるようなことはお止めになった方がいいだろう。
ビジネスや特定の分野ではそれなりの有能性を証明することが出来るだろうが、いざ選挙の本番と言うことになると、ポスターやパンフレットやビラの準備やらポスター掲示板へのポスターの掲示やが街宣車の手配等実に雑多な事務の負担が候補者やスタッフの皆さんに圧し掛かって来る。
必要なスタッフの確保だけで消耗してしまう人も多いはずである。
選挙区での立候補は、とてもお勧め出来ない。
SNS選挙が得意な方を選挙に担ぎ出すならやはり参議院の比例区ということになるはずだ。
知名度が殆どなくても、コンテンツが優れていれば比較的短期間でそれなりの支援者なり視聴者を獲得出来る可能性がある。
再生の道やチーム未来は、そのあたりのことを狙っているのだろう。
まあ、なかなか狙い通りには行かないものだが・・。
国民民主党の支持率を大きく低下させた人にも、まだ出来ることはあるはず
1カ月後には参議院選挙が始まるのだから、候補予定者の方々は気もそぞろの思いだろうと思われる。
国民民主党の支持率を大きく低落させたと思われる方がおられるが、そういう人が投票日までの間に国民民主党の支持率を大幅に上げるようなことは無理だろう。
無理なものは、無理。
そう、割り切ることである。
覆水盆に返らず。
これから多少でも国民民主党に貢献するとしたら、効果のほどは何とも言えないが、記者会見を開いてその場で自分の不明を深く恥じて、今夏の参議院選挙への立候補の断念を表明することぐらいだろう。
いつかは、私も大阪万博に行くつもりですよ
大阪周辺の方は大阪万博に行かれる方が多いと思うが、どうもある程度の年齢に達している東京や埼玉の人間にとっては大阪周辺まで足を運ぶのは少々億劫である。
大阪万博に一度は足を運びたいと思ってはいるが、大阪に行って学ぶところがそれなりにあるといいのだが・・。
大阪万博の入場者数がそれなりになっているようなので、大阪万博が赤字になる可能性はそう大きくなさそうだという話が聞こえてくるので、実に結構なことである。
とにかく、大きな事故が起きない内に終了してもらうのがいい。
幸いに、大阪は結構賑わっているようである。
海外からの観光客が多いというのは、それなりにいいことだ。
まあ、中には行儀が悪い観光客もいるようだが・・。
長嶋茂雄死去
長嶋茂雄が死んだ。
その日が遠くないことはわかっていた。少し前にも、もう少しで危なかったという話を聞いた。
悪いが、死んだらまた一切批判を許さないような調子の報道になるんだろうなと覚悟していたが、その通りになった。
長嶋には光と影がある。それはどんな人でもそうだ。しかしその「影」の部分への批判がタブーになっていた。それは主に第1期監督時代のあとのことだ。
1980年に3年連続で読売が優勝を逃すと、長嶋は監督を解任された。時に長嶋は44歳と8か月。長嶋の生涯は89年と3か月半だったから、人生の折り返し点を迎えた直後に長嶋の解任劇があった。
それを機に、長嶋への同情論が巻き起こり、川上哲治一派に追い落とされたとする「陰謀論」的な長嶋擁護論の矛先は、たとえば当時の藤田元司監督などに向かった。それ以降の長嶋に対しては批判が欠かせないと私は思う。
当時はまだプロ野球球団で監督が選手に暴力を振るうことなど当たり前であり、その最悪の例が星野仙一だったが、星野の第2期中日監督時代(1996〜2001年)になると星野に対する批判が行われるようになった。しかし、長嶋が第1期監督時代に星野顔負けの暴力を振るっていたことを蒸し返すのは一部の反読売ファンにとどまっていた。
そしてなんといっても最悪だったのは、昨年亡くなった渡邉恒雄(1926-2024)と組んで行なった読売球団の金権補強だった。FA移籍は読売人気になびく浅はかなプロ野球選手の選択だからまだ仕方ない部分もあるが、契約金などをつり上げて読売ファンでない選手たちまでをも読売を逆指名させた。特に1990年代後半が露骨で、高橋由伸、上原浩治、二岡智宏らが下馬評に反して毎年読売を逆指名した。
長嶋茂雄は采配があまり得意でなかったために、FA移籍や逆指名、大物選手のトレードなどで作り上げた巨大戦力を活かせずに優勝できない年が多かった。ヤクルトに野村克也監督がいたためもある。ただヤクルトは当時から毎年強いわけではなく、弱い年には読売に気前よく大量の白星を進呈していたので、第2期長嶋政権下の9年間でも読売は3度のリーグ優勝と2度の日本シリーズ優勝をなしとげた。1994年が長嶋読売初の日本一だったが、読売が優勝を決めた第6戦の試合前に、東京ドームの電光掲示板がニュース速報として対戦相手である西武の森祗晶監督の退任を報じていた。この頃の読売はメディア系の球団であるメリットを活かしていた。余談だが名古屋の中日ドラゴンズもそれで強かった。中日は読売戦が全国中継されていた時代に、東海地方だけはその一部*1を中日戦中継に差し替えさせるなどして球団を地元の人たちに浸透させ*2、他球団に先駆けて読売戦以外での球場への入場者を増やした。それが球団に潤沢な資金をもたらした。そこに星野仙一が監督になって読売に対抗する金権補強の路線をとったから中日が強くなったのである。その中日が現在没落しているのはメディア業界の斜陽と無関係ではない。読売にもいつかその日は必ずや訪れるだろう。なお中途半端なメディアとのつながりがチームを弱くしている例として、残念ながら現在のヤクルトも挙げなければならない。中日に求められるのは親会社の交代であり、ヤクルトに求められるのはフジサンケイグループとの絶縁だと私は考えている。
話が他球団にそれたが、巨大戦力をうまく活かせなかった長嶋読売を大々的に応援したのが、当時読売戦を全試合地上波中継していたテレビ局だった。読売が劣勢になると、アナウンサーは「長嶋さんの悲しむ姿は見たくありません」と絶叫した。この傾向は読売系の日本テレビよりも多系列の方がひどく、中でもっともひどかったのがフジテレビ系だった。ラジオでもニッポン放送がひどく、当時はまだベイスターズもスワローズと同様にフジサンケイ系列の球団だったが、ベイスターズが優勝した1998年にも平気で「にっくき川村(丈夫=当時の横浜のエース)」などとアナウンサーが口走っていた。フジが中継する神宮と横浜の読売戦でアナウンサーが応援の旗を振った対象は読売だった。
長嶋が監督を退くと、数年して流れが変わった。読売戦の地上波中継は、特にナイトゲームに関しては今ではほとんどない。ナベツネが主導して狙った一リーグ制化は失敗し、オリックスと近鉄の合併、楽天球団の誕生などでパ・リーグの球団は北海道から九州まで全国に分布するようになった。それに対してセ・リーグは今も首都圏に3球団があり、MLBでは全球団が採用したDH制をセ・リーグはいまだに採用していない。交流戦も2005年に始まったが、ホーム&ロードで3試合ずつ6試合行われたのは最初の2年だけで、2007年から2試合ずつの4試合、2015年からは隔年でホームゲームを行う3試合に減った。このことはセ・リーグの球団が読売中心にまとまろうとしたがる惰性力が、読売の権威が弱まった今でもしぶとく残っていることを示す。人の世に働く最大の力は惰性力なのである。
長嶋の訃報報道で予想通り見られた長嶋の「神格化」のコンファメーションぶりはそれを裏づけるものだった。
昨夜の帰路に私が思ったのは、背番号3を「全球団永久欠番」にするなんて話が出たら嫌だなあということだったが、本当にそれがXの「トレンド」に表示されたことには参った。
しかしさすがにこれに対しては批判の方が多かった。
故人を悼む気持ちはあるが『全球団永久欠番』は違う。
それを上から目線で押し付ける読売ファンは勘違いも甚だしい。
関係ないが阪神ファンの枝野幸男が長嶋追悼のXを出したが、それに「読売ファン」という言葉を使ったことが突っ込まれていた。内容は普通の追悼文だったが。枝野は今までに増して読売の記者に睨まれるかもしれない。
背番号3全球団永久欠番
広島東洋からしたら衣笠の功績を消して長嶋茂雄に書き換えるのなしやろってなる
お願いだから巨人だけに留めてくれ
カープで欠番になってる衣笠さんはどうなるのよ?この程度のことに考えが至らない老害こそ考えが浅い。
ジャッキー・ロビンソンの「42」が全球団永久欠番になったのは1997年のことだが、ロビンソンがドジャーズでプレーする前にはMLBには黒人選手はいなかった。
長島茂雄の差別発言とプロ野球の「ブラックパワー」(プロ野球で大活躍するブラック) けたぐれ后王
さてプロ野球と黒人の話題に触れる時にどうしても再確認しておくべきことは長嶋茂雄の発言である。彼には「あんぽって何ですか?」「社会党政権になれば野球ができない」とかの悪質な政治的発言があるが、「巨人軍には黒人はふさわしくない?」とかいうような人種差別発言もしている。彼の頭の中では日本は、あるいは巨人軍は名誉白人の場所であったわけだ。
そういう観点からは、長嶋はジャッキー・ロビンソンの対極にいたことになる。「全球団永久欠番」などもってのほかであることはいうまでもない。
なお長嶋にまつわる歴史修正など他にも例はいくらでもある。例えば例の「メイクドラマ」だが、あれは実現させた前の年にヤクルトが独走で優勝した時にも言っていたものの不発に終わり、野村克也に「負けドラマ」だと揶揄されたことがある。「メイクドラマ」の翌1997年には「メイクミラクル」などと言い出したが、この時には渡邉恒雄に「恥ずかしいから止めておけ」と言われた。
当時の漫画に長嶋がナベツネに欲しいものをおねだりする姿が描かれたが、そこで登場人物としての長嶋が「ドジャースほしい」とナベツネにおねだりしたが、さしものナベツネも「ドジャースは買ってやらないよ」と答えていたというのがあった。当時のドジャーズには野茂英雄がいて、ドジャースタジアムでの野茂の登板試合は必ずといってNHK-BSが生中継していたのだった。
長嶋にはいろいろな「負の側面」があった。それらが忘れ去られてはならないだろう。なお本記事では長嶋の「光の側面」はあらゆるところで言われ尽くしているのであえて書かなかった。私がそれらを認めないわけではない。しかし「好き嫌い」でいえば「嫌い」の部類に属する人だったとははっきり書いておく。
キャズムとは、イノベーションが広く普及する前に直面する“大きな溝”のこと。革新を好む一部の層(アーリーアダプター)と、現実志向の大多数(アーリーマジョリティ)の間には深い断絶があると言われています。
つまり、イノベーション(新しい考えや商品)は、最初に感度の高い人たち(SNS上の現役世代)には受け入れられますが、それを“普通の人々”に届けるには大きな“溝”=キャズム(Chasm)がある。
多くの挑戦はここで止まり、広がらずに終わる。一方で、一度この「キャズム」を乗り越えられれば、爆発的に普及する可能性がある。
今、年金・医療制度の改革を訴える私たちが直面しているのが、まさにこの「キャズム」です。
テキストのSNS上では広く受け入れられつつありますが、動画SNSではまだ今ひとつ、現実はまだまだと言ったところで、乗り越えるべき溝は深い。
でも、あと一歩という手応えを感じるのです。
溝に落ちて終わるか、乗り越えてイノベーションが爆発するか。残すところ2ヶ月弱の勝負です。
キャズムを超えろ。心を燃やせ。俺は俺の責務をまっとうする。現役世代をこれ以上苦しめない。
1 「私が介護をしなければいけない」と思わないで
自分の時間を持つ
『令和7年2月』
私の職場でもある福祉施設では、運動系、文化系の講座が開かれている。運動系の講座には人気のある女性講師がいた。「先生、来年度も宜しくお願いします」と私は、その講師に言った。令和7年4月からも体操教室をやってくれると思っていたのだ。
ところが講師の表情が曇り、一瞬、言葉を詰まらせたのがわかった。
「大変申し訳ありません、来年度からできなくて。私の代わりに別の講師を派遣します」
そう言う講師の言い方に何かの緊張を感じたので、「そうですか、それは大変に残念です」と言うに留めた。
すると「実は、親の介護が始まりそうなので、仕事は辞めようかと思ってるんです」と話してくれた。
その言葉を聞いた瞬間に、私は(またか・・・)と深く落胆した。これまでこの言葉を何度聞いたことか。その度に、過去の介護離職の苦しみが思い起こされるのだ。
「先生、できることならお仕事は続けた方が良いです」
そう言うと講師の目がわずかに見開き、驚いたのがわかった。おそらく彼女にこの言葉を言った人がいなかったのだろう。
「本当は、この仕事が好きなので辞めたくないんです」と講師は言った。介護離職した私には痛いほどわかる言葉だった。
講師には、仕事量を減らさなければならなくても、仕事を辞めない方法を見つける事が先決だと話した。
「自分ひとりで介護を背負わずに家族、兄弟姉妹に協力を求めてください。ケア・マネージャーに仕事を継続したい希望を伝え、それが叶う方法を一緒に考えてもらうのも手です。お家の事情はわかりませんが、自分以外の人や制度に頼ってみてください」
そう言うと、講師は幾度も頷いてくれた。
『平成15年頃』
親の介護で積み重ねたキャリアを捨てた人は大変に多い。とくに女性に多いと思う。
そのうちのひとりに保育士として働き、結婚後も子育てをしながら働き続けた人がいる。保育士としての経験は豊富で管理職になっていたが、実母の介護をしなければならず、泣く泣く仕事を辞めたのだ。この人とは父の介護期間に病院で知り合った。
彼女は、母親を車に乗せて病院の送り迎えをし、院内も付き添うことがあった。歩行が不安定になり、ひとりで通院することが難しくなったのだ。
彼女の母親は、彼女がトイレに立った際に「保育園に何十年も勤めて定年までいるはずだったのに、あたしの介護で辞めることになって申し訳ない」と俯いた。親も子も口に出さない苦しみを抱えたまま生きていた。
介護サービスでは、送迎と一部の付き添いは介護保険制度内だが、院内での長時間の待機、同伴は、保険対象外となっている。院内での長時間待機と同伴もサービス内であれば、経済的にも助かる家族はたくさんいるはずだ。
2 自分の生活を維持しながら適切なサポートを活用して持続可能な介護を実現しよう
自分(介護者)の生活にさらなる負担がのしかかるのが介護だ。それは間違いない。
親や配偶者、親戚など(被介護者)の介護度が軽いうちは、仕事をしながらもやり繰りできるだろう。しかし、要介護度が上がると状態も重くなり、仕事もままならない事が増えてくる。
仕事もそうだが、自分の家事も疎かになる。こうなるとこれまでの生活が維持できなくなり、介護者の心も荒んでくる。
上の図を見て欲しい。これは介護サポートを活用して、介護者自身の生活を維持しようと呼びかけるために作成した。
介護に家族、兄弟姉妹の協力を得られる人、そうでない人、様々いる。このように個々の事情は違っても、行政を中心とした介護・医療の事業者が提供するサービスは一律に受けられるので、自分ひとりで頑張ろうと思わずにフルに活用した方が良い。
まず、介護者が自分の生活の中で諦めざるを得ないのが仕事だ。辞めるか、減らすしかない。仕事が生き甲斐という人も少なくないだろう。しかも、経済的安定を断つことになるのでできる限り仕事は維持したい。
だが実際には、介護を担うことで兄弟姉妹など他者からの経済支援を得られる人は少ないので、つらい判断を要する。
しかしそれでも、そこは初めから諦めずに、仕事を継続したい気持ちをケア・マネージャーに相談して欲しい。また、職場に相談窓口や相談に乗ってくれる上司がいれば良い方法を訊ねることもできる。
深刻な問題として介護費用は頭が痛い。親の年金などで賄えればいいが、そうもいかない場合もある。自治体では補助金制度があるので、利用できるものは利用したい。中には介護サービスを受けていると利用できない制度もあるので、役所の福祉課で詳しく訊いて介護費用を節約した方が良い。
介護を始めると事業所との手続き、通院、介護用品の買い物、食事や入浴などで動き回り、へとへとになる。さらに介護は昼夜問わないので、夜中でも排泄介助や体調変化に因る緊急対応もある。
介護者は、気づけば体調不良となり、趣味も遠ざかり、友達からの連絡すら忘れて放ったままにしてしまうこともある。不機嫌な自分に他の家族達は気遣い、家の中の雰囲気が暗くなる。
このような話を耳にすることは珍しくない。いつまで続くのかわからないという不安が膨らむのが介護だ。その不安からくる失望感や絶望感、そして疲労感の軽減のためにも、デイ・サービス、ショートステイなどを利用し、自分から被介護者を物理的に遠ざけることも大事だ。これをレスパイト(介護者の休息)と言う。
このように自分の人生を守ることは、自分勝手でも傲慢でもないのだ。
図の中央下部分には「施設での介護」というのがある。在宅介護から施設へ入居する場合もあれば、在宅介護をせずに施設に入居する場合もある。介護者と被介護者の状態によっては、専門職員のいる施設の方が幸せな場合もあるので、在宅介護にこだわる必要はない。
3 エピローグ
『令和7年5月』
その日の体操教室も大勢の参加者で賑わった。話術に長けている講師が行う教室は、笑いが絶えない。今年度もこの光景を見られて私は安堵していた。
2月の時に、親の介護で仕事を辞めると落胆していた体操教室の講師から「アドバイスありがとうございました。家族が母の介護を協力してくれることになり、仕事が続けられます」と告げられたのは、3月の終わりのことだった。
そして5月には「母の手術も終わり、無事に退院することもできました」と私に謝意を表してくれた。最初は、自分ひとりで背負うつもりの母親の介護が、家族に協力を求めた事により、負担が減ったのだ。
そして何より仕事を続けることができ、本当に良かったと思う。
本来、介護は、背負うものでも抱え込むものでもなく、分担するものだ。その考え方を念頭に置きつつ、自分の人生は自分のものという思いを軸に、親、親族、配偶者などの介護に向き合って欲しいと切に願う。
写真・作図:橘 世理
橘 世理(たちばなせり)
神奈川県生まれ。東京農業大学短期大学部醸造科卒。職業ライター。日本動物児童文学賞優秀賞受賞。児童書、児童向け学習書の執筆。女性誌、在日外国人向けの生活雑誌の取材記事、記事広告の執筆。福祉の分野では介護士として高齢者施設に勤務。高齢者向け公共施設にて施設管理、生活相談を行なう。父親の看護・介護は38年間に及んだ。
ハイブリッドのシステムは基本的にトヨタのTHSIIになる。ただ縦置きエンジンのため、モーターなどトヨタと同じ部品を使いながら、駆動系は制御を含め新設計した。加えてスバルらしく、後輪の駆動をモーターでなく、ドライブシャフトを使っている。「総合性能を考えるとダイレクト駆動がスバルらしさに繋がります」とのこと。先行発売されているクロストレックに乗ると、直進安定性などで「なるほど!」と思う。
ということで新型フォレスターである。エクステリアを見れば解る通り、従来型より「押し出し感」が強くなっている。今までのフォレスター、お買い得価格をストロングポイントにしてきたものの、ハイブリッドを採用するフォレスターの価格帯といえばミドル・クラス。ある程度の存在感を出したいところ。ボディ・サイズも僅かながら大きくして価格に負けないようなデザインにしてきた。
インテリアは新世代プラットホーム車に共通した同じデザイン。上から下のモデルまで同じメーターパネルを使うBMWと同じ考え方なんだと思う。変化を好む私としては、レヴォーグから続く液晶の使い方などもう少しダイナミックにしてもいいんじゃないかと考えます。というか、レヴォーグから5年経っている。世界の流れは明らかに液晶の大型化。乗った時の華やかさで物足りない感じ。
では試乗といきましょう。Dレンジをセレクトして走り出すと、モーターだけで走り出し、タイヤが4~5転がりするとエンジン掛かる、そこからモーターとエンジン両方を使って走るというトヨタのハイブリッド・システムと全く同じ制御になっている。強いてトヨタとの違いを挙げるなら、停止状態からのスタートダッシュが体感できるくらいパワフル。必要にして十分の加速をしてくれる。
シングル・モーター式ハイブリッドの従来型と乗り比べると、意外にもパワーユニットより車体の質感が大きく違うことに驚く。スバルは2020年のレヴォーグでザックスのダンパーや、上級車に使われるラック&ピニオンのステアリング・ギアボックスを採用してから大幅に質感が上がっている。新型フォレスターに使われているメカニズム(アーキテクチャーなどとも言う)は、ワンランク上。
・写真大量56枚! 細かい部分が見られます
安全性も向上している。一番の「素晴らしいですね!」は自転車まで対応している歩行者エアバッグ。最初の「バリアー」は自動ブレーキながら、そいつを突破されると車体で対応するしかない。今までの歩行者エアバッグよりひと回り大きなタイプを装備しており、最近増加している自転車との事故もカバーしている。
車両価格は従来型より上がったけれど、内容を考えたら納得できるかもしれない。<エンジンWeb>
“ミスタープロ野球”長嶋茂雄の珠玉の名言・迷言
“ミスタープロ野球”長嶋茂雄の珠玉の名言・迷言
「サバは魚へんにブルー」「ミート・グッバイ」「打つと見せかけてヒッティングだ」…“ミスタープロ野球”長嶋茂雄の珠玉の名言・迷言<SLUGGER>
6月3日に死去した“ミスタープロ野球”こと長嶋茂雄は、数多の名言・迷言でも知られていた。
プレーだけでなく、その言葉の端々からにじみ出る愛すべきキャラクターも、彼が絶大な人気を博した大きな要因だった。
そんなミスターの名言・迷言の数々を紹介しよう。
●「I live in Edo」
立教大時代、英語の授業で「I live in Tokyo.」(私は東京に住んでいる)を過去形にせよ、という問題が出た。もちろん正解は「I lived in Tokyo.」だが、学生・長嶋の答案は「I live in Edo」。
過去形どころか過去にタイムスリップしてしまったミスターだった。
●「サバは魚へんにブルー」
●「ミート・グッバイ」
大学時代は珍回答も見せたミスターの得意技は“インチキ英語”。「サバ(鯖)」の漢字を「魚へんにブルー」と表現するのはこの人しかいないだろう。
「肉離れ」を「ミート・グッバイ」(Meat Goodbye)と呼ぶのも、妙にリズムと語感が良くて使いたくなる。
他にも「失敗は成功のマザー(母)」、「メークドラマ」、「僕にもデモクラシーがある」(プライバシーと言いたかったらしい)など枚挙にいとまがない。
●「こっちの子は英語がうまいなあ」「やたら外車が多いなあ」
1961年、川上哲治監督率いる巨人は、初めてアメリカ(フロリダ州ベロビーチ)でキャンプを張った。当時、川上が理想としていた『ドジャースの戦法』を本場で学び取ろうとしてのことだ。アメリカの大地に降り立ったミスターは感想を聞かれて「こっちの子は英語が上手い」「やたら外車が多い」と回答。子供が英語を話せるのも外車が多いのも当たり前なのだが...。
●「左足のストッキングがない!」
現役時代のある日の試合前のことである。ロッカールームでいきなりミスターがこう言って騒ぎ出し、チームメイトは大わらわ。あちこちひっくり返して探すも見つからず、みんながあきらめかけていた時、「あったよ、悪い悪い」とミスターが言う。一同が目をやると、何と右足に両方のストッキングを履いていたのだ。
なお別の日には、チームメイトの柴田勲の背番号7のユニフォームを間違って着た挙句、その上に自分の背番号3のユニフォームを重ね着して試合前練習で汗を流していた……なんてこともあったという。
●「あ、そうか! 試合があったんだ」
これも現役時代の話。不振だったミスターは試合前練習で特打ちに臨み、何かにとりつかれたかのように鬼気迫る150本の打ち込みを終えた。猛練習の甲斐あっていい感触を得たのか、満足げに風呂に入って汗を流すミスター。上がると、そのまま帰り支度を始めてしまった。思わず周囲が「何やってるんですか?」と聞くと、ミスターははっと気づいてひと言。「そうか、試合があったんだ!」......あまりに練習に打ち込みすぎて、試合のことをすっかり忘れていたのである。
●「いいなあ。オレ、バースデーアーチは一度も打ったことないよ」
長嶋とともにV9巨人の主砲として“ONコンビ”を組んだ王貞治は、5月20日の誕生日にバースデーアーチを通算3本放っている。通算0本のミスターは王のことをうらやましがっていたらしい。なお、ミスターの誕生日は2月20日。その時期はオフシーズンなのだから、打てるわけがない。
●「こんにちは、ジャイアンツの長嶋シゲルです」
ラジオにゲスト出演した時の第一声、自己紹介でいきなり自分の名前を間違えるのが、天才の天才たるゆえんなのだろうか? しかも一度きりではない。数年後、また別の番組に出演した時の締めくくりに、「長嶋茂雄でした」と言うはずが、何度やっても「長嶋シゲルです」に聞こえると、ディレクターが困惑しきり。当のミスター本人は「あっ、オレそういえばシゲルって言ってたな」とこともなげに言い、そのディレクターは寝込んでしまったとか……。
●「じゃあ、僕はカツ丼」
立教大の後輩で、ミスターに心酔していることで知られる元日本テレビアナウンサーの徳光和夫が、オススメの蕎麦屋にミスターを連れていった。事前に徳光が連絡を入れ、大将もミスターが来ると張り切って仕込み。いざ店に着いたミスターは、大将と熱い談義をかわし、蕎麦を打つ手並みに絶賛を送ったりした。だが、いざ注文の段になると……「長嶋さんは何にします?」「じゃあ、僕はカツ丼で」。お客さん、蕎麦は……?
●「洋服着るの初めてか?」
74年、監督に就任したミスターはドラフト1位で鹿児島実業のエースだった定岡正二を指名した。定岡は、その年の夏の甲子園で力投する姿をTV中継で見て以来のミスターのお気に入り。監督になって初めて指名した選手ということもあってか、溺愛ぶりは半端ではなかった。
そんな定岡にとって初の春季キャンプで、ミスターはなぜか「詰襟から洋服着るんだなあ」「洋服着るの初めてか?」と話しかけ、定岡は思わずポカン。おそらくミスターは「スーツ着るの初めてか?」と聞きたかったのだろう。定岡は「さすがに洋服くらい着たことありますよ監督......」と思ったに違いない。
●「そこでバットを振ってみろ」
巨人の監督を一度解任され、いわゆる“浪人生活”を送っていた87年、打撃不振に苦しむ掛布雅之(阪神)が、ミスターに電話でアドバイスを求めた。ミスターは熱心に掛布の打撃フォームの欠点を指摘した後、「そこでバットを振ってみろ!」とひと言。スマホなどなかった当時、固定電話で受話器を抱えたままどうやってバットを振ればいいんだと掛布は途方に暮れたものの、この時の助言でスランプは脱したという。
●「打つと見せかけてヒッティングだ」
これは第2期監督時代の話。後に通算533犠打の世界記録を打ち立てることとなる“バントの神様”川相昌弘を代打に起用したミスターが、そばに行ってこっそり耳打ちした。「川相、打つと見せかけてヒッティングだ」。バントなの!? 打てばいいの!? どっちなの!? と川相も当惑したという。
なお、ミスターは代打を送った際に、思わずバントのジェスチャーをしてしまったこともある。当然ながら相手野手陣は猛チャージをかけてきてバントは失敗。ミスターは「サインがバレてるんじゃないか⁉」と驚いていたが、そりゃそうですよ監督……。
●「今年、初めての還暦を迎えまして...ましてや年男ということで」
1996年2月20日、ミスターは60歳、つまり還暦を迎えた。嬉しさのあまりこんなコメントが飛び出したが、60歳の人間にとって還暦は当然、初めて。ましてや干支がひと回りするから還暦というのであって、年男なのも当たり前のことである。ただ、ミスターが亡くなった今、2度目の還暦(120歳)を迎えるまで長生きしてほしかったと切に思う。もうあの“長嶋節”を聞くことはできないのだ。
●「若い君たちには夢がある。希望を捨てずに頑張ってほしい」
最後に、一風変わった名言を紹介しよう。熱心なファンでもミスターのこんなフレーズは聞いたことがないと思うだろうが、それは当たり前だ。これは正確には発言されなかったものなのだから。
ところが、いざ本番でよりによってこのフレーズをド忘れ。結局、「お蔵入り」となってしまった。球史に残る名スピーチの裏にもこのようなエピソードがあるのが、何ともミスターらしい。
文●筒居一孝(SLUGGER編集部)
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絵を描いていると三時間などあっという間に過ぎてしまう。雑念が浮かばない不思議な時間だ。一枚の絵を仕上げるのに四、五か月掛かる。果たして他の習い事が上達するものかどうか知らないが、二十年描いてきて最初の一二年技術は上達したものの、その後絵そのもののはさほど上手くなった気がしない。唯、先生からのアドバイスは減った。たぶん、個性を認められてきたのだろう。和製アンリ・ルソーを目指せと言われることがあるが、彼はヘタウマの元祖なのであんまり嬉しくない。
追記:昨日(6 月 3 日)の午前中、プロ野球観戦をしていた当時のことを思い出したので、いつかエッセイとして投稿しようと思いまとめていた。そしてその日の午後、情報番組で長嶋氏の訃報を知った。長嶋氏のことをブログで書こうと思ったのは初めてで、何か運命的なものを感じずにはいられない。私が観戦したいくつかの試合で長嶋氏は監督であったが、外野席からはご本人が見えたかどうかは定かではない。その雄姿の記憶は、ほとんどが TV か週間ベースボールの写真だろう。ご冥福をお祈りします。合掌。
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海の向こうでは、今年も大谷君が大活躍だ。NPB は・・巨人がイマイチだな。私は巨人大鵬卵焼世代。子供のころはほぼ関心がなかったが、大学生の時、野球が好きだった祖父が亡くなって入れ替わるように突然プロ野球ファンになった。母親からはジーチャンの祟り的なことを言われたが、知らんし。
都内の会社に就職してからは、良く会社帰りに巨人戦を観に行った。当時は長嶋監督の末期で、外野席だったら当日券を後楽園球場に行ってから買うことができた。信じられないだろうが、ウソではない。それくらい人気が低迷していたのだろう。ほどなく、電車の中で「長嶋解任」と書かれた新聞を読んでいる人がおり、それを見て泣けた。
時間軸が前後するが、当時の思い出を。後楽園球場以外では、神宮や横浜球場にも行った。どちらかと言うと巨人ファンと言うよりも江川ファンだった。江川氏の登板を予測して、その日に行って観る。登板の予想が当たるとうれしかった。
江川氏は外野から見てもすごかった。横浜球場で確か完封しているとき、最後のバッターと対戦するときに近くのファンから「150 キロ出してみろー」とヤジが飛んだ。果たしてスコアボードの球速表示には 150 が表示された。9 回完投で最後の球なのに。当然外野の声は聞こえないだろうけど、すごかった。
神宮球場でのヤクルト戦での出来事。レフト側で観戦していた。バッターボックスの江川氏はカウントを勘違いして、ツーストライクで戻ろうとした。審判に呼び止められ戻ってきてバットを振ったら、ホームランになった。レフト方向に球が飛んできて、当たらないか、ちょっと怖かった。
後楽園では、西武ライオンズとどこかのチームの試合を見た記憶がある。まだ野村氏が現役で、田淵氏も現役だった。田淵氏に対するヤジがすごかった。バッターボックスに入ると「帰れ!帰れ!タブチ!」連呼みたいな。元はセリーグの代表的打者の一人だ。パリーグのファンって厳しいのだなぁと思った。
更に思い出した。後楽園以外では、今は無き川崎球場。プロ野球ニュースか何かで「外野で寝ながら観戦できる」と放送していたので行ってみた。本当に誰にも迷惑をかけずに、好きな場所で寝ることができた。本物のガラガラだ。ラッキーだったのは、マサカリが観れたこと。ワインドアップする姿が、デューク更家が手をあげてウォーキングしているような感じだった。村田氏を生で見たのはコレが最初で最後。
他には、突然の缶ビール持ち込み禁止事件。いつものように酒屋で(場内よりも安い)缶ビールを買って入場しようとしたら、紙コップに移すように言われた。聞いてないし!缶を投げ込む輩対策とのことだったが、面食らった。あれは何年だっただろうか。思い出せない。
どれも 80 年代前半のことだったと思う。他には、会社でありがちな、たまに営業さんからいただくあまりチケット。接待用に準備された内野の年間予約席だったような。ところが、どこの試合を観に行ったのか全く記憶に残っていない。観戦が、ロハか身銭かってのが関係しているのだろうか。
最後に球場に行って野球の試合を観戦したのはいつだったか思い出せない。あっ、そうか。少なくとも結婚してからは行ってないな。名前を知っている選手で球団に残っている人は、ほとんどいない。残っていると言っても、監督とか代表とか。それくらい興味がなくなっているのか。70 年代中盤から約 10 年間くらい、なぜあんなにはまっていたのだろう。ジーチャンが乗り移っていたのだろうか。
以上!
ミラジーノ1000
先日、道路を走っていて見つけた車です。
見た目はダイハツのミラジーノです。
でも、ナンバープレートが普通車です。
「1000」というプレートも付いています。
ボクはこの車を見た時に、ミラジーノ好きの個人がエンジンを乗せ換えて1000ccにしてナンバープレートを取り直した車だと思いました。
でも、調べてみたら実際に1000ccのエンジンを積んだミラジーノがダイハツから正式に発売されていたようです。
ほとんど売れなかったようですが。
そういう意味ではとても希少な車を見たことになります。
見た目は軽自動車、でも1000ccのエンジンを積んでいるなんて、なかなか面白いじゃないですか。
この流れを汲んで、軽自動車のボディーに1500ccぐらいのNAエンジンを積んで、峠の覇者になるようなマニアックな車を、ダイハツとかスズキとかホンダには開発してほしいものですね。
大統領就任式放送中。韓国にいた頃、17時になり国旗を降ろすときに毎日流れていた「私は、誇らしい太極旗の前で・・・」を久しぶりに聞いた。そして今、「愛国歌」を歌っている。
大統領宣誓、「祖国の平和的統一」が含まれている。
「戦争手段に転落した安保と平和」
「韓米同盟」、「韓米日協力」
安全で平和な国。安全と平和は国民幸福の大前提。
分断と戦争の傷を治癒。戦って生きるよりも、戦わずに生きる平和。
強力な抑止力で朝鮮の挑発と核を抑止
疎通で朝鮮半島の平和を構築
李ジェミョン、国会の清掃員に感謝の挨拶をした後に記念撮影。「元帥様」みたい。
訪問録に
「共に生きる世の中」
国民が主人の国
国民が幸福な国
国民と共に作ります
と。
「共に」に朝鮮が含まれているのかどうか。
候補時代よりも警護員が増え、大統領級の警護も受けている。「警護処」は「尹錫悦傀儡」の捜査令状執行などを妨害した組織だが、警護員はどのように構成されているのだろうか。候補時代からずっと警護していた女性警護員が李ジェミョンの横で警護している。
左隅に座っている人は「共に民主党」系の解説者、右隅に「国民の力」の解説者。この二人は、戒厳令後、いつも番組の中で激しい論戦をしてきた。ところが、李ジェミョン時代が始まり、左と右が入れ替わった。与党が左、野党が右ということなのだろう。
今も、論戦を展開している。
李ジェミョンが青瓦台に復帰した後、青瓦台観光がどのようになるかは分からないが、警備の関係もあり、文在寅時代のような事前申請による少数の観光になる可能性が高い。青瓦台を見ておきたければ、早めに行っておいた方が良いだろう。
また、青瓦台の裏山の入山も再び統制される可能性がある。
私は、青瓦台は文在寅時代にも行ったし、その後、自由に入れるようになってからも数回行っている。裏山は今年2月に歩いており、取りあえず、偵察済み。軍事施設は無人ながらも、いくつも残っていた。
一体どういうことなのか。米政府系のラジオ・フリー・アジア(RFA)が報じた。
平安南道(ピョンアンブクト)の情報筋によると、今月19日から龍川(リョンチョン)郡内の各農場で田植え戦闘が始まった。
農民は朝6時から田んぼに出て田植えをすることになっているが、農場に活気は見られない。
「食べるものすらない極貧世帯の農民は、食事もろくに取れない。農場に出ても力が出ず、田んぼの畦道に座り込んでいる。今は『ポリッコゲ』(麦の峠、春窮期)で、農民の暮らしはとても厳しい」(情報筋)
前年の収穫の蓄えが底をつき、初夏の小麦の収穫が始まるまで飢えに苦しむ時期を「ポリッコゲ」という。韓国では歴史用語となったが、北朝鮮ではまだまだ現役の言葉だ。
食べるものがなく、田植えをしようにも力が出ない。育ち盛りの子どもですら何も食べられない。農民の中には、「座して死を待つくらいなら商売をして生き延びよう」と、邑(郡の中心地)に出かけて、市場で商売を始める者が出始めた。
午前中に市場に出て、自宅の畑で育てたニンニクやホウレンソウを売って、トウモロコシを買って帰宅する。そして、田植えは午後から始める。そんな様子を見た別の農民も、一人、また一人と市場に足を運ぶようになる。
龍川は鴨緑江を挟んで中国と向かい合っている。国境の向こうには、ごく当たり前に食べ物が売られている。コロナ前なら密輸で運ぶという手もあったが、今ではそれも難しくなり、指をくわえて見ているしかない。
平安南道(ピョンアンナムド)の情報筋も、殷山(ウンサン)郡内の農場では、状況は似たりよったりだと伝えた。4月から「ポリッコゲ」に突入し、5月には絶糧世帯(食べ物もそれを買うカネも底をついた世帯)が増える。そこで農民は、自宅の畑や野原で積んできたヨモギなどを市場で売り、得たカネで食べ物を買って食事を済ませ、午前10時から田んぼに出て田植えをする。
当然のことながら、当局の田植え計画に支障をきたす。報告を受けた里(リ、最小の行政単位)の朝鮮労働党委員会は、田植え戦闘の期間中に商売に出た農民を取り締まり、思想闘争(吊し上げ)を行うように指示した。
情報筋によると、作業班の党の細胞書記は安全員(警察官)と共に、早朝から農場と市場の途中に立ち、取り締まりを行っている。昨日は、市場に向かっていた農民2人が摘発され、他の農民が見守る田んぼのど真ん中で自己批判をさせられた。
しかし、田植えをしたところで、すぐに食べ物にありつけるわけではない。家では子どもが腹をすかせて待っている。農民は、「そんな状況で田植え戦闘に真面目に参加したところで何の意味があるのか」と言って、取り締まりの目をかいくぐって、市場に向かっていると、情報筋は伝えた。
コロナが明けても深刻な食糧事情が続くのは、金正恩総書記の失政のせいと言えよう。
なしくずし的な市場経済化が進んでいたコロナ前、北朝鮮の食糧事情はかなり安定していたと伝えられている。ところが、金正恩氏は、コロナ禍の統制強化をきっかけに、マーケットに奪われていた穀物流通の主導権を国の手に取り戻すことを始めとして、市場経済から中央集権的な計画経済に戻すという無謀な試みを始めた。
だが、関連の施策は概ね失敗し、北朝鮮国民は未だに飢餓に苦しんでいる。
プライム劇場71 【アナログ】2023年
ジャニーズ界隈のタレントの中で、演技力に関しては最大級の評価を受けている二宮和也。
う~ん、、、確かにナチュラルでクセの無い演技っぽい気はするけど、
多分、【硫黄島からの手紙】の出演時に、監督のイーストウッドからかなりの賛辞を受けたと云うのが大きく影響してるんじゃないかなあ。
黒澤明の【羅生門】の真価に気付いて、
映画祭出品を推したのはイタリア人女性映画記者だった。
そして第12回ヴェネツィア国際映画祭で金獅子賞、第24回アカデミー賞で名誉賞を獲った、
政治も映画芸術も外的要因が大きいんだよ、評価に関しては日本は今でも。
二宮と波留の偶然の出会いからの流れ、波留の秘密、プロポーズする日にアクシデント、
類似するストーリーは星の数より多いんじゃないか。
すれ違い、は【君の名は】以来、70年以上恋愛映画に欠かせない要素、
病気、事故も数えきれないほど使われてきたアイテム。
主人公のどこまでも気の良い友人二人もお約束の定番、桐谷健太と浜野謙太。
終始二人の恋愛を応援し、大阪に転勤していた二宮和也の元まで二人して波留の情報を伝えにやって来るほど。
お前ら、仕事はどうした 電話で済むやん。
ヤンキー恋愛マンガのホットロードを想起させるラストシーン、
40年前のコミックから恋愛作品の真髄に変化は無いという事か。
作品は良く出来てる、上等な恋愛映画だと思う。
恋愛作品大好き、そのジャンルしか観ないという方の期待は決して裏切らないと思う。
だけど同時に定番展開とお約束事ばかりで既視感が強い。
波留は過去の秘密から言っても富裕層みたいだし、二宮和也は有能な建築デザイナーなので、収入はいいんだろうけど、
全く生活感、生活臭が感じられないトレンディドラマ。
エンドロールを眺めてて初めて知った、原作はビートたけしなのかぁ。
そーいや一頃、小説執筆してるってニュースがあったな。
わざわざのこんな陳腐とも云える恋愛ものをなあ・・・
備蓄米を狙っていた。まずはネットで。
だが、夫にカード払いを了承してもらおうと画面を見せたら、
「安かろう悪かろうだろ。テレビでも、みんなマズそうに食ってるし。」
なかなか首を縦に振ってくれない。
迷っているうちに、あっという間に売り切れた。
夫がすぐにOKしてくれたら、買えてたかもしれないのに。
朝いち、備蓄米が販売されるスーパーへ駆け込んだ。
本当なら、夫も別の備蓄米を販売する店に参戦して欲しかったのに。
「休みの日にやってられんよ、あなた買いたいならどうぞご勝手に。」
非協力的。
そして、やはり食べたこともない癖に文句。
「どうせ食えたもんじゃないよ。タイ米だってそうだっただろう。ぼそぼそしてて、結局チャーハンとかでだましだましってヤツだよ。」
だが、実際には私が完売の札の前で肩を落としている最中、ラインが。
ー買えた?
気になっているようだった。
2000円代の米は、今の我が家の財布事情からしたら喉から手が出るくらい欲しい。
パンや麺類ばかりの食卓に飽き飽きしていたのはきっと夫だって同じはず。
それでも、お坊ちゃまのプライドが許さないのだろう。
義姉らはきっと、備蓄米なんてスルーだろうから。
ー売り切れだった。
すぐに既読になったが、返信は無かった。
やれやれと、安い78円の食パンを2袋と15円のそばとうどんを三袋ずつ購入。
私は備蓄米を食べてみたい。タイ米と比べるなんてナンセンス。いったいいつの時代の話をしているのか。
夫は、妙なところで融通が利かない男だ。
がっくり肩を落として自宅に戻ると、子が残念そうに言う。
「え。備蓄米無かったの?食べてみたかった!」
案外、若者の方が郷に入っては郷に従え的だったりする。
ネットやテレビで散々備蓄米の話題を目にし、トレンドにも入っているそのワードに乗り遅れまいと必死だ。
いったん食べてみて、不味いか旨いかーそれは、口にした人間しか判断することは出来ない。
そんな中、ユーチューブ動画で食べ比べをしている人が。
金に困って無さそうな、時間だけはたっぷりあるユーチューバー。
ただ興味本位であげている動画に軽くイラっとする。
本当に生活に困っている人、仕事や住まいの関係で買いに行けない人、そういう人々に行き渡るようにして欲しい。
クリニックの面接では、院長と女性が一人。
女性は、看護師なのか事務員なのか、白衣の上にカーディガンを羽織っており分からなかったけれど、ベテランな雰囲気だった。
基本的などこの面接でも聞かれるようなことに対し答えた後、クリニック側から何点か募集要項に明確に記載されていなかった内容が伝えられた。
シフトは週5日で殆どフルということ、平日に一日休みはあるが、土曜は出勤必須ということだ。
いずれは、ここでうまくいくのなら事務パートは辞めてこの仕事だけに絞りたい。
時給も今のところより全然良いし、月収もフルタイムなら15万以上いくかもー
明るい未来がチラっと見えた。
ただ、急にはシフトチェンジ出来ない。
「今、働いているところに退職を伝えたとしても、すぐに週5出るのは引継ぎなどあるかもしれないので厳しいです。退職日が決定しないと何とも言えなくて・・」
「勿論、それは大丈夫ですよ。退職まではアルバイトという形でご都合の良い曜日に入って貰って、そこで仕事を覚えて下されば。」
にこにこ顔で院長が答える。小児科医師だけあって、威圧感もないし優しい雰囲気。
ここで働きたい、そう思う。
「それから・・受付ということでの採用なんですけどね、ちょっと特殊な機械というか普通のパソコンとは違うシステムを覚えて貰わないとならないんですがね。それは大丈夫そうですか?」
「はい、頑張ります!」
「それから・・休憩時間が2時間程度あるんですね。その時間は時給が出ないので申し訳ありませんが・・」
「・・はぁ。」
突如、カミングアウトされた気分。
2時間の休憩は長すぎやしないか。
だが、クリニックなど病院関連は確かに昼が終わり、3時頃から午後の診察だった気がする。
8時半~17時半の勤怠で、間に2時間の休憩。そもそもどこで休憩するのだろう?
この小さなクリニックの中に、2時間もリラックス出来そうな場所があるとは思えない。
また、周辺はこれまでのオフィス街と違い住宅街のど真ん中といった感じなので、ふらっとカフェに立ち寄ったりビルのテナントを覗いたりといった時間潰しの場所も無さそうだった。
女性が、私の困惑した表情に気付いたのか、
「休憩部屋がクリニック内にあるので、私達スタッフはそこでお昼を食べたり仮眠を取ったりしていますよ。」
詳細を教えてくれた。
その女性もとても柔らかな物腰で、この病院が大人気なのが分かるくらい面接する2人からは人柄の良さがにじみ出ていた。
「そうなんですね。休憩部屋があるのは助かります!」
私も好意的に返す。
ここで働きたい、いや、ここが運命の場所かも。
何度そう思って来ただろう、そんなことは忘れ、私はここで働く自分をイメージしては胸が熱くなった。
面接の結果は、来週中ということ。
今週は他の面接もまだ控えているとのことだった。
月曜、トップバッターだったか・・これは不利かも。
最後の面接を終える頃、果たして彼らの心に私が残り続けられるかといったら自信が無い。
でも、やり切ったと思う。
そうして、私は自分があそこで働くイメトレを今からせっせとこなしている。
面接結果が出るまで、ネットの病院受付仕事の体験記~的な話を、隅から隅まで読み込むのだった。
Title:儚く脆いもの
Musician:藤巻亮太
ご存じ、現在活動休止中のレミオロメンのギターボーカル、藤巻亮太の約2年2か月ぶりとなるニューアルバム。レミオロメン自体は、メインライターとして数多くのヒット曲を送り出した彼ですが、ソロになって以降、以前と同様の積極的な活動は目立つものの、レミオロメン自体ほどの目だったヒット曲もなければ、正直言って、レミオロメン自体に比べると、ちょっと物足りない感のある作品が続いていたように思います。(もっとも、活動休止前のレミオロメンに関しては、失速気味だったのは否めませんが。
ただ、藤巻亮太のソロとして5作目となる本作、ようやくレミオロメン時代から追い続けているリスナーとしては、これはといったアルバムに出会えたように思います。彼らしい暖かくメロディアスなポップソングが並んだ今回のアルバム。アルバムは、いきなりウォール・オブ・サウンド風のイントロからスタート。1曲目を飾る「桜の花が咲く頃」は、タイトルからしてちょっとベタさも感じさせるシンプルさが魅力的ですが、楽曲自体も春の爽やかな風景を描写したシンプルなポップソングで、レミオロメン時代を彷彿とさせます。
ここまでどうしてもレミオロメン時代の藤巻亮太を思い起こすような曲ばかりを並べてきましたが、今回ちょっとユニークなのがラスト前の「メテオ」という曲。ヘヴィーなサウンドに、藤巻亮太の闇の部分を描くような歌詞も印象的。ここらへんの自分の内面をさらけ出している歌詞は、レミオロメンではなく、藤巻亮太のソロだからこそと言えるのかもしれません。
サウンド的には基本的にアコースティックな楽曲も顔を覗かせつつも、全体的にはバンドサウンドがメイン。ただ、活動休止前のレミオロメンあたりから、ちょっと無駄に音の多いサウンドが気になってきたのですが、今回のアルバムに関しては、バンドサウンドと歌のバランスもちょうど良く、不必要に分厚すぎる・・・という印象は受けません。
レミオロメン時代を彷彿とさせつつ、ソロとしての藤巻亮太もしっかりと聴かせる、ソロとなってからはもっともよくできたアルバムだったと思いますし、歌詞にしろメロディーにしろ藤巻亮太の魅力がしっかりつまった作品になっていたと思います。ただ一方、ちょっと気になるのが、サウンド的には至ってバンド志向であるという点。このアルバムを聴いていると、サウンド的にはあまりソロアルバムという印象を受けず、おそらく彼自身も、ソロよりもおそらくバンドの方が水が合うのではないでしょうか。事実上の解散状態で活動再開という話は全く聞こえてきませんが、レミオロメンの活動を再開してほしいなぁ。そう思って調べてみると、今年1月にメンバー3人だけで新年会を行っていたりして、メンバーの仲は至って良好な模様。藤巻亮太のソロとして傑作なのは間違いないのですが、是非、そろそろレミオロメンの活動再開を!
評価:★★★★★
オオカミ青年
旅立ちの日
日日是好日
北極星
Sunshine
ほかに聴いたアルバム
XV e.p./MAN WITH A MISSION
miletと組んだ「絆ノ奇跡」がアニメ「鬼滅の刃」オープニング曲に起用され大ヒットを記録。紅白への初出場も果たしたものの、それと逆行するかのように、しばらく新曲のリリースのなかったMAN WITH A MISSION。約2年9ヶ月ぶりとなる新作は4曲入りのEP盤。ただ、その後に2024年にメキシコで行ったライブ音源がついており、全12曲入りのアルバムに。ちなみに「絆ノ奇跡」はライブ音源として収録されています。
新曲4曲は、ヘヴィーなバンドサウンドを前に出した「Vertigo」「Circles」に日本語詞が入りJ-POP色の強い「REACHING FOR THE SKY」、さらにアコギで軽快なカントリーテイストの「whispers of the fake」と、MAN WITH A MISSIONのある意味、別々の4つの方向性を示した曲が並んでいます。ただ、久しぶりの新譜で楽曲としてもちろんそれなりに期待に沿ったものではあるものの、目新しさも薄い印象。リリース間隔があいていて、久々の新譜の4曲入りというあたり、若干スランプ気味なのか?そろそろフルアルバムのリリースを期待したいところなのですが。
評価:★★★★
Trick or Treat e.p.
MASH UP THE WORLD
Beef Chicken Pork
Tales of Purefly
5 Years 5 Wolves 5 Souls
The World's on Fire
Out of Control(MAN WITH A MISSION x Zebrahead)
Dead End in Tokyo European Edition
Chasing the Horizon
MAN WITH A "B-SIDES & COVERS" MISSION
MAN WITH A "REMIX" MISSION
MAN WITH A "BEST" MISSION
ONE WISH e.p.
Break and Cross the Walls Ⅰ
Break and Cross the Walls II
億万長者/千葉雄喜
千葉雄喜の最新作は、タイトル通り、億万長者になった彼のお金持ち自慢のみが綴られたアルバム。確かにHIP HOPで「お金持ち自慢」なリリックは多いものの、それはアメリカでは黒人差別の中で自分が稼いでいることを差別を行っている白人に見せつけるという意味があるから意味があるのであって、こういう文化を無批判で取り入れるスタイルというのは、日本のHIP HOP黎明期ならともかく、今となって正直どうなの?と思ってしまいます。このアルバムに限りませんが、千葉雄喜のアルバムは、トラックは一本調子の作風となっており(おそらくワザとでしょうが)、ここまで露骨で何のひねりもないお金持ち自慢は正直、聴いていてつまんないです。ただ、確かに彼が客演したメーガン・ザ・スタリオンの楽曲がビルボードチャートにランクインするなど、注目を集めた彼ですが、とはいえ客演クラスで億単位で稼げるほどHIP HOP界隈は景気がいいんでしょうか?というか、単なるノンフィクションなのかもしれませんが。ただ、それを差し引いてもテーマ的にも何も面白くなく、かなり厳しい内容のアルバムでした。
評価:★★
UNTITLED
worst
STAR
ジグヘッドとワームで魚が釣れたことについて
特にすることない時はスカパーのパックに入ってる釣りビジョンを見てるくらいは釣りが好きなわけですが。
子供のころはよく釣り行ってくそでかいフナを釣ることに燃えてたり車を手に入れてから石狩とか小樽とかでカレイ釣りなんかしてたりしてたんですが、ここ20年くらいはとんとご無沙汰してまして。
ただ釣りビジョン見てるうちにあの「竿に感じる魚の手ごたえ」がたまらなく感じたくなって久々に釣りをしてみようかなと思ったんですが。
ただ前持ってた釣り道具なんかも(俺が出張に行ってる間に勝手に)処分されてしまって手元にないのでどうしようかなと。
で、思ったのがよく考えたら俺は疑似餌を使って魚を釣り上げたことってないんすよ。
前にカレイ釣りの暇つぶしに堤防で小さいスプーン使って遊んでたらウミタナゴがかかって釣りあげる前にか落ちちゃったのが唯一の疑似餌釣り体験。
一階でいいから餌以外で魚を釣ってみたい。魚は何でもいいので。とりあえず釣りたい。
そんなわけで目を付けたのがジグヘッド&ワーム。ダイソーで売ってるしなんかつれそうだし。
お試しでフィッシュランドで1500円くらいのルアー竿と1000円くらいのリール買ってきて、ダイソーを何件か回って数種類のジグヘッドとワームを用意。一応釣具屋で売ってるちゃんとしたジグヘッドやワームも数個購入。
満を持して昔からウグイ釣りの名所の厚田漁港にてチャレンジいたしました。
ただ遠出した帰りにちょっとだけ酔った感じなので開始時間が夜8時前からと絶望的な時間。
1.5gのジグヘッドにつけ方が正しいのかどうかわからんけどワーム付けて投げてゆっくりただ巻きしてみるとみるとこれが結構当たる。ただ当たるけどフッキングせず。
なにせ初めてだし教えてくれる人もいないのでどうやって合わせていいか、早いのか遅いのかもわからん。
30分くらいやってみて初めてフッキングに成功。これでおれもウグイングの第一人者だなとか思ったところ、釣れてきたのはクロソイ。
期せずしてソイングになってしまった。縫物かよ。
なんにせよ初めて疑似餌で魚が釣れたので非常にうれしい。
初めて魚が釣れたから6月3日は疑似餌記念日。
しかもダイソーのやつ。やるなダイソー。
その後も試して何回か当たるものの釣れず。そのうち魚が散ってしまって当たりもしなくなったので小一時間で終了。
やっぱたのしいすね。釣り。
飽きっぽいのでつれないとすぐ飽きるんですが、なんとなく当たるのでやってる気がするのがいいですわ。
またすきを見て適当な小魚を釣りに行きたいと思います。
できればウグイ釣りたい。ウグイングの第一人者を気取りたい。
多分タナが違うんだろうなあ。底でひいちゃってるからもっと上のタナでないとウグイは釣れないんだと思うが、よくわかんないので明るいうちに修行したい。
たとえ巨人軍を嫌っていても、長嶋氏と王貞治元監督だけは別格でした。ただ、一つ納得がいかなかったのは、王氏が国民栄誉賞の第一号受賞者(昭和五十二年)だったのに対し、長嶋氏への授与が平成二十五年まで待たされ、しかも松井秀喜元選手との連名だったことです。
そもそも福田赳夫元首相が王氏に授与したくて創設したものとは言え、政府が一体何を考えていたのかわかりませんが、長嶋氏が私たち国民に広く親しまれた「英雄」だったことに間違いはありません。
中国・大連で日本人2人殺害される 中国人容疑者を拘束 中国当局「知人同士のトラブル」
さて、またも中共(支那)で日本人が殺されてしまいました。しかも遼寧省大連市で日本人二名が殺害される事件が起きたのは五月二十三日で、駐瀋陽日本総領事館(同省瀋陽市)に現地公安当局から連絡があったのは、二日後の二十五日です。
内閣官房長官の林芳正(リン・ファンヂャン)氏は、記者会見でそのことをさも平常のように語りましたが、中共側の対応は、明らかに異常であり、以前にも申しましたが主要な国ぐにの中でわが国の外務省だけが中共への渡航について、自国民にまるで警告を発していないことも異常でしかありません。
ミャンマー(緬国)で中共人が特殊詐欺集団を構成し、タイ王国(泰国)内で日本人も拉致され従事させられていた問題に続き、カンボジア(柬国)でも先月末、二十名以上もの日本人が現地当局に身柄を拘束されています。昨日記事でも触れたように柬国も、英国と工作合戦を繰り広げていた緬国も、今や中共産党の息がかかった国へと転落しており、中共人が傍若無人な振る舞いを隠しません。
その影響もあり泰国では、本年の旧正月(春節)以降、五割近くも中共人観光客の来訪を減らしています。あたかも「泰国は危ない」と言うのですが、危険の元は中共人です。泰国が危ないのではなく、危ないのは隣国に巣食うあなた方でしょうが。
柬国の北西部、泰国との国境の町であるポイペトに特殊詐欺拠点を特定したのは、実は愛知県警察でした。愛知県警から柬国の現地当局に捜査を依頼し、摘発に至ったという快挙だったのです。
それが可能になったのも、林氏ら現政権ではなく自民党治安・テロ・サイバー犯罪対策調査会の高市早苗会長のおかげでした。現政権に提言し、特殊詐欺の被害撲滅を目指す彼女の姿勢は、極めて重要な政策そのものです。
五月二十二日記事で石破茂氏がわが国の財政状況を「ギリシャ(希国)よりもよろしくない」と述べたことを痛烈に批判しましたが、またも自民党幹事長の森山裕氏が同じ発言に至り、高市元経済安全保障担当相が「日本の財政状況は、連結バランスシート、つまりグロスではなくネットで見ると、G7(主要七か国)の中で二番目に良い」と対抗、さらに両氏の暴言のせいで六月二日には「日本はG7中三位になっていました」と報告し、強く批判しました。
これは、高市元経済安全保障担当相の指摘通りです。財務省の出鱈目な説明を信じる程度の知能しか持ち合わせていない石破・森山両氏がわが国の財政を貶めました。
信じられますか? 国家公務員が頭の悪い(チョロい)首相と与党の幹事長を篭絡し、わざと私たちの国を貶めるなんて。「お米を買ったことがない」で更迭なら、石破氏も森山氏も林氏も、ついでに屈中の徒・岩屋毅氏も国賊・村上誠一郎氏も自衛官を「もの」と言った中谷元氏も、政界から永久追放しなければいけません。
政権を担うべき政治家と、決して就かせてはならぬ輩の選別も自民党自身ができなくなっています。まさに「韓国のふり見て襟正せ」です。
プロフィール:中島聡(なかじま・さとし)
原油大国のサウジ、UAEが「AI投資」を急ぐ理由
先週、サウジアラビアのモハメッド・ビン・サルマン王子が、国家として保有する$940B(約140兆円)の投資ファンドのお金を投じて、AIインフラを構築する国家プロジェクト「Humane」を立ち上げると発表しました。
石油に続く、サウジの経済を支える基盤にするためだそうです。
いろいろな解釈が可能ですが、一番の目的は、将来への投資です。サウジは石油のおかげで現在は非常に豊かな国ですが、石油は採掘し尽くしてしまえば終わりなので、その豊かさがいつまでも続く保証はありません。
そこで、石油が生み出した富を今のうちに将来のための投資に使い、石油に代わる産業を生み出そうと考えることは当然で、サウジは2030年までに米ドルで1trillion(150兆円)超の、石油以外のインフラ投資を行うと宣言しています(Saudi Arabia to Invest $ Trillion in Infrascturere by 2030)。
同様なインフラ投資は、アラブ首長国連邦(UAE)でも行われることが決まりました。すでに米国内でのAIインフラ投資プロジェクト「Stargate」を立ち上げているOpenAI、ソフトバンク、Oracleに加えて、Nvidia、Cisco、地元のG42を加えて、「Stargate UAE」を立ち上げるそうです。(OpenAI and Nvidia among companies building Stargate AI infrastructure in UAE)。
ヨーロッパもAIインフラへの200billionユーロの投資を決めており(EU launches InvestAI initiative to mobilise 200 billion of investment in artificial intelligence)、これで少なくとも、米国、中国以外に、3つの国に大規模なAIデータセンターが作られることになります。
国家安全保障の要としてのAIインフラ
これらの国がAIデータセンターに力を入れる理由は、それがもたらすだろう収入だけではありません。
AIは、電力・インターネットに続く、我々の経済活動にとってなくてはならない社会インフラになろうとしており、それを100パーセント外国に頼ることには、安全保障上の大きなリスクがあるのです。(次ページに続く)
「AI自給率」が低い日本の脆弱性、先の大戦前と共通点も
日本は、第二次世界大戦に突入する過程で、他の国からの経済制裁により石油の輸入ができなくなり、窮地に陥りました。海外の石油がなければ社会が成り立たない、という脆弱性を持っていたのです。
海外のAIインフラに頼った社会を作ってしまうと、それと同じ脆弱性ができてしまうのです。
米国は日本の同盟国だからそんな心配をする必要はない、と考える人も多いと思いますが、それはすなわち、戦後から続く、日本の米国に対する従属関係をさらに強固なものにしてしまう(つまり、米国に対する発言力がさらに弱まる)という問題点を持っているのです。
分かりやすく言えば「AI自給率」の問題です。
わが国の言語・文化が海外に支配される恐れ
AIインフラを海外に頼るもう1つの問題は、言語・文化まで海外に支配されてしまう点です。
これからの子供たちは、AIチューターからいろいろな物事を学ぶようになることは明らかですが、それを通して受ける文化的な影響がどれほど大きなものか、私たちはまだ知りません。
日本には、良いもの・悪いものも含めて、独自の価値観・常識がたくさんあります。「悪いことをすると、それはいつか自分に返ってくる」という倫理的なものから、「ご飯を炊く時の水加減はものすごく大切」のような食に関するものまで、千差万別です。
これからの子供たちは、そんな常識の多くを、AIとの会話から学ぶことになるのです。
それが米国のOpenAIが運営するChatGPTで果たして良いのか?そのプロセスを通じて、日本独自の常識や価値観が失われてしまって良いのか?そんな疑問に、私たち大人は答えを見つける責任があるのです。(次ページに続く)
“日本政府純正AI”にも全幅の信頼は置けず。解決策は?
私は国粋主義者からはほど遠い存在なので、日本も「国産LLMを作るべき」などとは思いませんが、少なくとも日本の義務教育にAIを取り入れる段階においては、オープンソースなLLMに適切なファインチューニングを施したモデルを使うのが適切ではないか、と考えはじめています。
とはいえ、この話に政府が絡んでくると、とても厄介なので注意が必要です。
時の政権に、子供たちが毎日のように触れるAIをコントロールする力を与えてしまうと、「日本軍は悪くなかった」「夫婦別姓は認めるべきではない」など政権にとって都合の良い常識を子供たちに植え付けることすら可能になってしまうからです。
米国の営利企業が経営するAIと、日本の保守政権がコントロールするAIの、どちらが日本の子供たちが言葉や常識を学ぶAIとして適切か、そんな厄介な質問に答えなければならない時代が来ようとしているのかもしれません。
国家によるAIインフラ投資には、こんな複雑な問題が絡んでいるのです。単純に「日本もAIインフラ投資をすべき」「国産LLMを作るべき」と結論付ければ良い問題ではないのです。
嗅覚の低下と死亡リスク
嗅覚の重要性
嗅覚は急な事故による死亡を避ける機能も持つ。嗅覚が低下すると、環境中の危険な匂いを察知できなくなることがあり、事故や死亡リスクが高まる。火災の煙を感じ取れないと、逃げ遅れるリスクが増す。食品の腐敗臭が分からないと、誤って傷んだ食品を食べてしまう可能性が高くなる。
研究概要と調査結果
結果として、嗅覚テストで1つ誤答するごとに、
6年後の死亡リスクが6%増加
12年後の死亡リスクが5%増加
さらに、嗅覚が著しく低下した「嗅覚喪失」のグループでは、正常な嗅覚を持つグループに比べて約70%高い死亡リスクが確認された。
嗅覚低下と死亡の関係を媒介する要因
12年後には「フレイル」の影響がより大きくなり、認知症の影響は6%まで減少。
嗅覚テストでの誤答が1回増えるごとに、APOE ε4遺伝子を持つ者の死亡リスクが6年後に12%上昇することが判明したが、12年後にはこの差は消失した。
フレイルと感覚器官の関係
加齢に伴う感覚器官の機能低下とフレイルは高齢者に共通する症状である。フレイルは寝たきり状態に直結し、誤嚥性肺炎などによる死亡リスクを増加させる要因となる。
国際共同研究チームに日本から私自身も参加し、世界のデータを分析した研究結果(下記リンク)を2020年に発表した。
嗅覚検査の重要性と今後の展望
視力や聴力と同様に、定期的な嗅覚検査の導入が健康診断の標準になる日も近いかもしれない。嗅覚の衰えに気づいた場合は、単なる加齢と片付けるのではなく、認知機能や健康状態について医師に相談することが推奨される。
ついこの間まで、市場の多くは日銀の年内利上げはないとみていました。周知のとおり、トランプ関税による世界市場の混乱を受け、日銀の利上げシナリオが大きく後退したためでした。しかし、そんな状況も変わりつつあります。ここへきて日銀の利上げ再開に少なくとも2つの追い風が吹くようになりました。参院選後の7月末の日銀金融政策決定会合で利上げ再開となる可能性が出てきています。(メルマガ『マンさんの経済あらかると』著者・斎藤満)
プロフィール:斎藤満(さいとう・みつる)
日銀・植田総裁の発言に変化
日銀の植田総裁は、5月27日に日銀本店で開催された国際コンファレンスで挨拶しました。そこでは、経済物価の中心的な見通しが実現してゆけば、2%の物価安定目標の持続的な達成に向けて金利を引き続き引き上げてゆく、と述べました。
そして予想インフレ率は現在1.5%から2%の間にあり、2%に近づいているとの認識を示し、さらに日銀が説明に使う基調的インフレ率があいまいで、現実のインフレ率と長い間乖離していることが問題と指摘されている、との認識を示しました。
同月1日の決定会合後の会見では、状況によっては利下げの可能性も示唆していただけに、これとは大きな変化が見られます。この変化の背景に何があったのでしょうか。
トランプ関税に対する不安が軽減
1つは、最大の不確定要素となっているトランプ関税に対する不安が、ひところより軽減されていることです。
相互関税については全世界共通の10%を超える分については90日間保留となり、その間の交渉結果いかんでは軽減撤廃の余地があり、5月28日には国際貿易裁判所がこれを違憲との判決を出しました。もっともトランプ政権は直ちに控訴していて、着地はまだ不明です。
また中国に対する145%の高率関税は30%に引き下げられ、そのぶん中国が米国に掛けていた125%の関税も10%に引き下げられ、市場は安堵しています。トランプ大統領には「朝令暮改」との批判もありますが、ひところのトランプショックに比べると、ショックの度合いが緩和されています。
5月30日には赤沢大臣が米国のベッセント財務長官らと4度目の閣僚級会議を持ち、これに合わせてトランプ・石破両トップによる電話会談が行なわれました。日本が「日米両国にウイン・ウインとなる解決策」を模索していることもあって交渉に時間がかかっていますが、この電話会談、実はトランプ大統領からかかってくるといいます。
トランプ大統領としては、ここまで貿易
千代田区の街角に、この花がいっぱい咲いていました。
カップルが通りかかって、女性のほうが「わあ、この花、なんていう花なんだろう?」と言っていました。
初めて見たのかな?
私は知ってた。
「この花は、ランタナ。またの名を七変化っていうんですよ~」と、よっぽど教えてあげようかなと思いましたが、やめときました。
若者ならば、スマホで写して、その画像からすぐに花の名なんて調べられますもんね。
でも、やっぱり教えてあげればよかったかな~~
ところで、この花は近所の家に、数年前までいっぱい咲いていました。
その家は、庭がほとんどなく、敷地いっぱいに家が建っていて、30cmくらいの花壇にこの花が植えてあると、どんどん道路に出っ張ってきてしまうのでした。
そして、この花の葉っぱはちょっとギザギザしているんですよね。
株が結構大きくなるので、公園の花壇など広いところだと良いのですが、狭い場所には適さないようです。
花はかわいいですね。いろいろな色のものがあります。
その近所の家のおばあさんは亡くなり、しばらく空き家になっていて、夏になるとさらにこの花がはびこりまくり、近所の人が見るに見かねて剪定したりして大変だったのですが、いつしか古家が撤去され、小さな花壇もすべて更地になってしまいました。
ランタナももう咲きません。
あった時は、邪魔だ~なんて言っていたのですが、無くなってみると、ちょっと寂しいですね。
良かったら読んでください。
京都編「食堂おがわ」『料理帖』にサインGet!編
昨年11月。
京都の
「食堂おがわ」さんへ。
言わずと知れた予約超困難店。
当然ですが自力では予約取れません。
今回も友人の「兄貴」Nさんのお誘いで伺うことが出来ました。
2024年の春から「おがわ」さんで働き出した男の子。
一番下っぱだけど頑張ってるね。
ドリンクはこちら。
最初は生ビール。
「兄貴」Nさん。
全国の数多くの予約困難店に予約できちゃう凄い御方です。
料理はだいたい店主 小川さんにお任せのコース仕立てです。
突き出し。
イクラご飯。
ご飯は餅米。
もっちりしてて好きです餅米。
イクラは塩イクラ。
醤油より全体に甘みが出てうんまい。
胡麻の風味も良し。
あわわ。
これはどう見てもオヤジ殺しか。
くもこポン酢。
鱈の白子は食べたくないけどww
これは味付けが絶妙。おいしい。
日本酒欲しくなるのは当たり前。
「七本槍 純米吟醸 吟吹雪」。
オイルサーディン。
山椒利いててうめえんだよね。
「七本槍」もう一杯ww
白バイ貝の茶碗蒸し。
美味しお出汁にブラックペッパー。
デカい白バイ貝。
甘みハンパなし。
なくなるのが惜しかった!
ふろふきかぶら。
柚子がっつり。
ここまで柑橘使っちゃうのがすごい。
「東北泉 雄町純米」。
からすみ餅。
乗りパリ。
餅もっちり。
からすみまったり。
旨いからすみ餅ってのはこ~いうのをいうんだよ。
カツオ塩たたき。
皮の焦げたパリパリと身の半生具合がたまらなく旨い。
「小左衛門 特別純米」。
これは燗でしたか。
鱧の骨切りする小川さん。
ホント目の前。
この臨場感たまらんよ。
紋甲イカと鱧のたたき。
鱧のもっちり&しっとり感。
これはホントおいしい。
メヒカリの春巻き!
熱々です。
食べた瞬間、両隣からも「旨い!」って声。
味には関係ないけど、
こんだけの紙を惜しげなく使ってるのもいいな。
辛子もよいアクセント。
春巻き食べたらレモンサワー飲みたくなりました。
無糖レモンサワーです。
これも名物。
鱧カツサンドを作ってます。
作り方が大胆で豪快なんだよね。
パンは見ての通り、ちょい焦げすぎくらい。
めっちゃググっと力いっぱい押しつぶしちゃう。
鱧カツサンド、出来上がり!!
こうやって持つと鱧の大きさがよく分かるでしょ。
このデカさ!!
鱧カツにはだっぽりソース漬けてあります。
タルタルソースもがっつり。
多すぎるくらいでいいんだよね。
ずっと味が持続するのが旨いんだから。
これに勝る鱧カツサンドがあれば教えてください!
こういう風景、何気に好きなんです。
出汁巻き玉子。
ふんわりはんなり。
何層にもなってる出汁巻き。
層の中に含まれてるお出汁が溢れてきます。
お出汁食べてるような出汁巻きです。
これは僕がお願いしたやつじゃないけど、
見てて絵になるからついつい写真撮っちゃいました。
ファイヤーひれ酒!!
炎がつながってるよ。
これ見て、「あ、オレも頼もう!」って思ったんだけれど、
結局、お願いするタイミングを逸しました
鯖すし。
これも名物。
てか「おがわ」さんの料理はどれもそんな感じ。
中心にあるのは細かく刻んだ椎茸。
これが旨みになってます。
大葉も使ってあります。
廻りを昆布で。
海苔パリ感いいよなあ。
マジ旨い鯖寿し。
鯖も旨いし、椎茸の甘みと旨みがめっちゃいい!
惚れ惚れする鯖寿し。
ひれ酒行けずに「私のジンジャエール」。
〆は鴨ねぎにゅうめん!
鴨はそぼろになってます。
ねぎいっぱい!
山椒しっかり利いてます。
はふはふ言いながらじんわり汗かきつつ。
ピンクグレープフルーツのジェラート。
追いジェラートもありんす。
追いジェラどす。
これはリンゴのジェラート。
リンゴをすりつぶしたようなめっちゃリンゴですw
僕が以前購入した小川さんの本。
『「食堂おがわ」の料理帖』。
前回、持ってこようと思ってて忘れてしまったので、
今回は絶対にサインをいただこう!って思ってたんです。
そうしたら、
なんと自作の版画を押してくれた上で、サインをしてくれました!
小川さんは版画がお好きなんです。
そのへんもこの本に載ってます。
わお!
これは嬉しい!
見てた他のお客さんも羨ましそうだったもんな。
ありがとうございました!
「兄貴」と一緒に。
鯖寿しのとこでも書いたけれど、
「おがわ」さんの料理はどれも名物みたいな感じ。
シンプルな料理なんだけれどみんなガツンと印象に残ります。
で、また食べたくなっちゃう。
でも自力では予約は不可能。
悩ましい。
今はすぐ近くにタイミング次第で入れる「オテルドゥオガワ」があるので、
いざとなればそちらに、ってことは可能だけれど。
出来うることなら総大将の小川さんに会いたいよねえ。
「食堂おがわ」の良さは料理のみにあらず、だもん。
ってことで「兄貴」、
またのお誘い首を長くしてお待ちしています。
どうぞよろしくお願いいたします。
この時はありがとうございました!
ご一緒だった皆さんありがとうございました。。
食堂 おがわ
住所 京都市下京区西木屋町四条下る船頭町204番地1F
「私にとって野球とは、人生そのものだというひと言に尽きる」。長嶋茂雄氏が2001年9月に巨人軍の監督を勇退するときに記者会見で語った言葉だった。プロ野球の世界では突出した、まさに唯一無二の存在ではなかっただろうか。その長嶋氏がきのう(3日)逝去したとメディア各社が報じている=写真・上=。
◇
今回のオリンピックでは3大会ぶりに野球とソフトボールが復活した。そのシンボルとして登場したのであろう、球界のレジェンドである松井秀喜氏と長嶋茂雄氏、そして王貞治氏の3人が新国立競技場内での聖火ランナーとして登場した。
その姿は含蓄が深かった。脳梗塞を患い右半身にマヒが残る長嶋氏の体を松井氏が支えての登場だった。松井氏がトーチキスで聖火を受け取ると、王氏がトーチを掲げ、3人はゆっくりと歩調を合わせながら行進を始めた。47歳の松井氏はジャイアンツ時代の恩師でもある85歳の長嶋氏に寄り添い、そして81歳の王氏はときに手を差し伸べていた。数分して、最後は松井氏から次の走者である医療従事者2人に聖火をつないだ=写真・下、NHK番組=。聖火が渡ると、一瞬だったが、長嶋氏は笑顔を見せた。
松井氏が長嶋氏に寄り添っている姿を見て、1992年11月に行われたプロ野球ドラフト会議のシーンがよみがえる。自身が民放のテレビ局時代、松井氏は星稜高校のスター選手だった。石川大会で4本塁打を3大会連続で放った「怪物」だ。さらに、1992年8月、夏の甲子園大会の明徳義塾高(高知)戦で5打席連続で敬遠され、強打者ぶりが「甲子園伝説」にもなった。その年のドラフト会議。長嶋氏は13シーズンぶりに巨人の監督に復帰していた。4球団から1位指名を受けた松井氏。抽選で交渉権を獲得したのは長嶋氏だった。このとき誰しもが2人の運命的な出会いを感じたに違いない。
その後、2人は2013年5月、国民栄誉賞を同時に授与される。さらに、今回こうして東京オリンピックの開会式に立った。まさに、点火リレーは絆(きずな)が輝いた瞬間だった。
毎年5月に24時間裸足チャレンジをしていたのですが、今年はその余裕がなく6月になってしまいました。年に1回の楽しみなので、6月でも実施するつもりですが、悩ましいのが天気と気温。この時期は晴れると路面温度が上がるので、とても裸足で走れません。
かつては6月に夢の島で24時間マラソンに参加していましたが、昼過ぎのスタートから夕方までほとんど走らなかったこともあります。それくらい、路面温度というのは大切なので、毎年5月に実施していたのですが、過ぎたことを言っても何も変わりません。
いまやるべきは、走る日を見定めてチャレンジするということ。次の土日はパーソナルトレーニングの依頼もないので、そこにできれば理想なのですが、土曜日は曇り時々晴れで、最高気温が29℃。どれくらい晴れるのかにもよりますが、ベストコンディションとはいえません。
日曜日は曇りなので、こちらはそこそこ理想的なのですが、日曜日スタートで月曜日を潰すのはもったいない。そうなると土曜日の夕方スタートで、日曜日の夕方に走り終えるのがベター。もしくは土曜日直前の天気予報でスタート時間を決めるか。
悩ましいのが、アルバイト生活だと休みを確保しなくてはいけないということなんです。アルバイトを入れない日を2日作って、そこで実施する。その日が大雨だったら当然走りません。晴れて気温が高いくらいなら実施しますが、間違いなく記録は伸びません。
ただ、先送りすればするほど気温は高くなり、梅雨が近づいて、雨の確率も上がっていくので今回は土日開催にします。少なくとも雨の心配はなさそうなので。土曜日にそこまで晴れないようなら8〜10時にスタート。路面が暑くなりそうなら夕方スタートとします。
最近は1日の走行距離も減っていますし、体重も程よく増えているため、100kmを超えたらいいかなと思っていますが、こういう気持ちが入っていないときは100kmに届かない傾向にあるので、ここから何とかしてモチベーションを上げていきます。
記録よりも「やる」ことに意味がある。そういうチャレンジって日常生活を送るなかで、なかなか経験できるものではありません。仕事は結果がすべてなので、「結果はともかく」は言い訳にしかなりません。でも24時間裸足チャレンジは、やることに意味があります。
「1年に1回、バカになろう」とてもお世話になった方の言葉。何歳になっても子どものように、理屈ではなく「やりたいからやる」を押し通す気持ちを持ち続ける。いまの私にとって、そのために実施するのが24時間裸足チャレンジなわけです。
24時間を好きなことだけに使えるのも、この日だけ。メールを気にする必要もなく、24時間ずっと自分との対話を続ける。それが私の血肉になるわけです。それは他の種目、他の競技では得ることができないもの。だから、24時間裸足チャレンジが苦しかったことは1度もありません。
不安はあります。なんせ、裸足ランニングをほとんどしておらず、先日久しぶりにキロ4分半で走ったら、足裏に水ぶくれができてしまいました。今回はキロ7分ベースなので同じことは起きませんが、どこで限界がやってくるかわかりません。
これまでは50分走って10分休みで走っていましたが、今回はもっとナチュラルに走ろうかと思います。コツコツ走って疲れたら休む。そのスタイルでどこまで走れるのか。失敗するかもしれませんが、何かを失うこともないので、これまでと違うチャレンジをしてみます。
もう一度、チャレンジ つまらなくなってきた毎日を楽しくリニューアルする方法
また、やってしまったよ!!
今日は、予約が取れれば
『子宮がん検診』受けてしまおうと思って
朝一の予約受付時間が始まってすぐの7時に
予約を入れたら、すぐに取れました
その時、番号が『1』と出ていたので
私は、『1番』が取れたと思いビックリ
受付が、8時45分から始まるので
慌てて、準備しました
その、『レディースクリニック』は、電車で行かなければならないので
慌てた、慌てた
そして、受付が始まって
一番に並んでいたら
「あれ、一番に予約入ってませんよ!」
と受付の方に言われてしまいました
「メールきてましたか?」
と聞かれたので
「きてました!」
とスマホのメールを見せたら
「30番目ですね!」
と言われてしまいました
「30分前に、メールを送信するのでまた来てください!」
と・・・
そうです
私の勘違い
小さく、NO30
と書いてありました
これが、30番目ということだったんですね
お店が多いところなので、お店に入って
時間をつぶそうかなと思ったけれど
9時前だったので、お店も開いてなく
いったん家に戻って、今、『ブログ』書いてます
もう少し経ったら
また、電車に乗って
『クリニック』に行ってきます
とんだ、早とちり
(;´д`)トホホです
チャンネルNECOにて「シン・仮面ライダー」を視聴。意表をつかれたような池松壮亮演じる本郷猛は120点ぐらいをつけてもいいような気がした。浜辺美波演じる緑川ルリ子の方は作品中のセリフにもありましたが、ロングコート姿が非常にカッコよかった。まぁ、視覚的には味わいのある令和版の仮面ライダーだよなと感じた。
しかし、視聴を続けていると色々な思いを想起させながらの視聴となってしまった。完璧さを追究しているが故なのでしょうけど、あれもこれもと辻褄合わせのような事が大変そうだなぁ…と感じる事になった。しかも、その上で何やら思想的なテーマまでもを捩じりこんでいるという手の込みようであった。
本郷猛は暴力に疑問を持っている。仮面ライダーに変身すると敵を殴り殺してしまったり、蹴り殺してしまう。暴力に疑問を持っているが故に悩む――。実際に、これは人造人間キカイダーに登場するハカイダー的なそれで、思いの外、ナイーブな本郷猛であった。序盤は、これも味わい深いじゃないかと思っていたものの、その問題への執着を感じてしまった。
平和が実現しない事に苦悩し、暴力を行使する事に苦しむ。そんなナイーブな仮面ライダーというのはどうなんだろう――と。「シン・ウルトラマン」でも、ハヤタ隊員を意図せずに殺してしまった事に責任を感じているウルトラマンが描かれた。謂わば、贖罪の為に戦っているというウルトラマンの図であった。
作品中に「K」なるキャラクターが登場していた。私は、きっと、あのキャラクターは「ロボット刑事K」なのだろうなぁと感じた。その「K」のくだりによると、悪の軍団ショッカーについての言及があった。オウム真理教のような理屈で以って、人々の魂を〈あの世〉に移送してやるのだ的な部分から、ショッカーが誕生したと語られていた。あの説明だと、ショッカーはカルトの教祖が起こしたかのような事になるよなぁ…なんて事を思った。そして「K」に関してのセリフで「功利主義」というワードも飛び出していた。真意はよく分からない。作り手は〈功利主義は正しい〉と思っているのか、或いは〈功利主義こそが癌なのである〉と思っているのかも、ちょっと分かりにくいつくりだったなと感じた。しかし、そのような設定になっている事に気づいたので、「さすがに仮面ライダーで、そうしたヒューマニズムを描くのは難しいのでは?」と感じたのが率直な感想であった。
最近では、和田竜の原作を映像化した「忍びの国」を同じくチャンネルNECOで視聴したのだったと思いますが、これもヒューマニズム風をエンタメ色の強い中に放り込むようなつくりになっていて、成功した作品とは感じなかった。伊賀者、甲賀者、そして上忍に下忍。更には、忍びの屋敷は各家が要塞になっている等、おそらく原作はよく出来ている可能性がある。しかし、視覚的なものがドラマ「怪物くん」になってしまうと、さすがに噛み合わないよなと感じた。(これは主演した大野さんの悪口ではありませんよ、念の為。)忍者モノであるが故にびよーんと空高く飛んでしまうとか、そういう飛躍した映像描写をしながら、同時にシリアスな忍者間の階級闘争のようなものを描けないという意味合いだ。きっと欲張りすぎなのだろうなと感じたの意だ。劇画『カムイ伝』のような血なまぐささと、スペクタクルのような展開であれば〈闘争〉を描くこととなり、自ずとニヒリズムを織り込めるが、CGを駆使してのアクションシーンを盛りだくさんにしてしまうと、その時点で娯楽作品に振り切るしかないような気がした。
先に「オウム真理教」という名前を挙げた。レンタルをして映画「地獄」を視聴した。その作品に描かれていたのは、「宮﨑勤事件」と「オウム真理教事件」であった。どちらも事件の概要をそれなりに丁寧に追っている。そして連続幼女殺人鬼は、地獄でどのような残虐な刑が待っているのか、多くの被害者を出したカルト教団の教祖と幹部たちにはどのような責め苦が相応しいのかに繋げていくという、或る意味ではグロテスク描写で応報感情を吐き出せようという主旨でつくられた映画であった。確かに、どちらの事件も理性的に取り扱える次元を超えていた。また、ああした犯罪者には、どのような罰が相応しいのかという感情は、多くの者が有している感情であろうと思う。或る意味では非常に悪趣味な映画だと言える訳ですが、「地獄があってくれないと困るな」という感覚を持っている人も多そうだと感じた。オウム真理教事件については、坂本弁護士事件から假谷さん事件まで、結構、細かく再現映像されており、「ああ、そうだった、そうだった」と思い起こしながら視聴することとなった。とはいえ、オススメする程の作品だったとも言い難い。
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